ポップは何もない世界、強いて言うならば少なくても自分が横になっている感覚は在る状態で目覚め、そして起き上がると暑くもない寒くもなく、周りを見ても地平線しか見えない。
「俺は、あの時にキルバーン人形の黒のコアの爆発に巻き込まれて死んだはずなんだけど、ここは死後の世界なのか?」
「そうですよ…貴方は死にました。貴方の望むように貴方が産まれて育ち、命を掛けて護った世界は無事です。しかし貴方は死なないはずでした。本来であるならば爆発に巻き込まれたのはダイという少年のはずだったのですよ。しかし、貴方はダイという少年を救う為に、共に抱えていた状態からダイという少年を強引に地上に戻し貴方1人で天高く飛び上がった状態で爆発させた。もしもダイという少年が貴方を強引に地上に戻してダイという少年一人が爆発に巻き込まれたらダイという少年は別世界に移転する事になりますが死なずに済んでいるはずなのです。つまり貴方は自爆したも同然なのです。判りますか?
ポップは事実を知ったとしても冷静な表情のまま神と対面し続けている。それどころか笑顔すら浮かべている。
「まあ…仮にそうだとしても俺は俺の選択を間違っていたと思ってはいない。仮にアンタがいう結末が正しい結果であって俺が選択したのが間違った結果だとしても、俺は俺の選択の方が正しいと思ってるし間違っていると解っていたとしても俺は俺が選択した答えを絶対に選ぶ。」
「そうでしょうね。そうでなくては貴方はココに居ません。貴方はココで1つの選択をしなくてはなりません。選択は、普通に貴方の魂は記憶を抹消した状態で転生する道と、貴方は前世の記憶と能力を持ったまま別の世界に転生する道。前者は元々の世界による転生ですが、後者は元々の世界には二度と戻れずに別世界で生まれ変わるのです。どうしますか?貴方はどちらを選びますか?」
「俺は別世界で転生する道を選ぶ。俺が普通に死んだら来れない場所に来たのも何かの理由があるはずだし、どんな理由があったとしても俺は可能性がある方を選ぶ。もしも1つだけ我儘が言えるならば『転生する世界で流通している全ての言葉に瞬時に適応出来る』ようにしてくれないか?」
「それぐらいなら問題なくOKです。貴方初期の能力は一般的ですが、修練次第で何処までも強くなれます。」
「俺は俺の心のまま生きて生き抜いてやるさ…。もしかしたら前世と同じような死に方をするかもしれないから、そうなったら謝りに戻ってくるさ。」
神は苦笑いを浮かべながらポップを見つめる。
「そうならないようにしてくださいね。もしも同じように無茶するような死に方をしたら再び別世界に転生してもらいますから。貴方という人格は何百年も生き続ける事になりますよ。どちらかというと、そっちの方が地獄かもしれませんね。」
ポップは決意を秘めた表情のまま神を見つめている
「地獄だろうと天国だろうと変わらずに幸せになってみせるさ…。」
神は手にしている長い柄の杖を振りおろすと、ポップが立っている場所に穴が開き、当然ながらポップは穴に落ちる。神は手を振りながら見送る。
「いってきてくださ~い。とりあえず寿命は全うしてくださいね~。」
「うそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
穴に落ち続ける感覚に身を浸しながらポップは気が遠くなる。
そして、ポップは新たな人生を歩む事になったのだ。
ポップの新たな人生はどうなるのか…。
幸せならいいな~どっちかというと。