遊亮は、小学校に入学を済ませ、創立記念日で学校が休みになったので、母に許可を貰って散歩に出かけた。近くの公園ではなく、遠くの公園に行こうと歩いていると、道の反対側でキラっと光った物が見えたので、光った物がある場所でしゃがみこむと、触れただけで魔力の結晶体である事が解り、遊亮は掌に前世の世界では『マホトーン』と呼ばれていた呪文(魔法)を集中させて、魔力結晶体を手にしてみる。
「よかった~、この手の魔力は気にせず接触しちゃうと良くない事が起こる可能性があったからマホトーンの魔力を纏わせた手で触れれば結晶体の魔力が暴走する事が無いって思ったんだよね。その通りになって良かった。」
偶然にも封印に成功した遊亮はズボンのポケットに魔力の結晶体を入れ込んで公園に急いだ。
目的の公園に到着していたら、隣接しているグラウンドで、サッカーと呼ばれるスポーツの試合をしていたので、邪魔にならない所で見ていると、ベンチで応援していた自分よりも年上の女の子に気付かれてしまった。
「君、どうしたの?サッカーの応援だったらいっしょにしない?」
「いいんですか?」
「うん、応援するんだったら一緒にしてた方が楽しいでしょう?」
「そうですね。それじゃあ、お邪魔します。」
遊亮は声を掛けてくれた女の子にお礼を述べて隣でサッカーの観戦と応援をした。そして、試合が終了し、女の子が応援していたチームが勝利したようである。
「君、そういえば名前を聞いてなかったね。君の名前教えてくれるかな?」
「僕の名前は遊亮です。海鳴市立小学校1年の館林遊亮(たてばやし ゆうすけ)って言います。」
「遊亮君、私の名前は私立聖祥大附属小学校3年の月村すずかって言います。宜しくね。」
遊亮とすずかが二人で話していると、隣に居たアリサ・バニングスと高町なのはの2人が声をかけてくる。
「すずか~どうしたの?その男の子、試合の途中から応援に参加していた子じゃない?」
「そうだよ、初対面でも自己紹介はしないと相手に失礼かなって思って。遊亮君、この金髪の女の子は、アリサ・バニングスちゃんで、このツインテールの子は、高町なのはちゃん。」
「僕は海鳴市立小学校1年の館林遊亮って言います。宜しくお願いします。」
「宜しくね。そうそう、遊亮君は、サッカーとか興味ない?今日試合に勝ったチームはお父さんが監督をしているチームなんだ。」
「すみません、僕はサッカーの試合を観戦するのは好きなんですけど、今の所サッカーを実際にすることに興味が持てません。これから先は解らないですが。」
「もしもサッカーを実践したいって思ったら教えてね。」
「そういえば、館林君、君がどうして試合中のグラウンドに来たの?」
当然浮かんでくる疑問をアリサさんが問いかける。
「今日が創立記念日で学校が休みだったので、近くの公園じゃなく遠くの公園まで来てみたのですが、隣に隣接していたグラウンドでサッカーの試合をしているので見に来たんです。そこで、すずかさんに声をかけてもらったんです。」
「そう…まあ、サッカーを実際にしてみたかったら、翠屋っていう喫茶店に来てみなさい。」
「判りました。そうさせてもらいますね。あまりお邪魔したら申し訳ないので失礼します。」
「えっ?どうせだったら祝勝会代わりの食事会に来ない?せっかく出逢ったんだし、少しでも仲良くなりたいし。」
「でも…お母さんに遠くの公園に行ってくるってだけしか言ってないので…。今連絡してもいいですか?」
「うん、それでOK貰えたら、一緒に食事しようね。」
「はい!!」
遊亮が両親に持たされている携帯電話で連絡したらOKの返事だったので、すずかさん達の誘いを受ける事にした。そして、食事会で楽しく食事しながら、様子を見ていた。さっき自分が見つけた魔力結晶体と同じ気配が、すぐ近くで感じたが気にせずに食事を楽しみ続ける。そして、食事会を終えた後、連絡先を交換した後、挨拶をした後3人と別れる。遊亮は自宅に帰ったが、そのあと新聞に載るような事が発生したのだが、それを知ったのは次の日だった。
遊亮は、すずかと逢ってから2週間ぐらい経過したある日、放課後になり下校途中だったのだが、自分の横を見慣れないワゴン車が走り去ったのを見かけたのだが、その車の中で乗っているはずがない人を見かけた。すずかとアリサである。その2人を見かけたので、勝手な予想だけど誘拐されたと思い2人が連れ去られた場所に急いで向かおうと決意した。遊亮は、あの時に、すずかとアリサ、なのはに手作りの御守りを渡したのである。転生した時に特典として強制的に付けられた能力を活かして作ったもので、御守りには自分の魔力を結晶化したものを入れてある為、それを持ち歩いているならば、それを目印に出来ると思ったからである。その目印を頼りに『リリルーラ』を使ってみた。すると、ある倉庫の前まで一瞬で瞬間移動していた。幸運な事に誰にも気づかれずに移動出来たみたいだ。
「くっくっく…こんなに簡単に誘拐出来るなんて思ってなかったぜ…。どちらにしても身代金がガッポガッポと取れるはずなんだけど、そっちはどうだい?連絡は付いたか?」
誘拐犯の1人がもう1人の誘拐犯の方を向いたら既に倒れていた。そしてその2人目の誘拐犯のすぐそばに立っていたのが遊亮である。
「てめぇ…知り合いに何してんだよ…。貴様が何をしたのか!!無事に済むと思うなよ!!
遊亮は本気でキレた。全ての力をフルに使って、すずか達を救うしか考えてないのである。
「貫け 氷の弾丸よ『ヒャド』」
遊亮は、誘拐犯の動きに合わせながら、氷の弾丸状にしたヒャドをピンポイントで無力化させられるように関節の撃ちぬくように射出させた。一発一発確実に誘拐犯全員を心身共に苦痛で満たす為に撃ちぬいていく。
「ぐぎゃっ!!」「ぷぎゃっ!!」「ぐぇっ!!」「ぐぼぉっ!!」
聞きたくもない誘拐犯の苦痛により発生した声を聴いた後、誘拐犯を近くにあった細い縄を見つけたので、それで誘拐犯達を縛っておく。
「すずかさん、アリサさん…大丈夫ですか?」
「遊…遊亮君?どうして…ここに?」
「遊亮!!どうして1人で来たの?助けに来てくれたのは嬉しいけど…。」
「すみません…2人が誘拐されたって気付いたら無我夢中で1人で乗り込んじゃいました。」
「それに…誘拐犯の関節とかを何かで撃ちぬいてたけど…。」
「それは秘密にしてもらえますか?それを説明する事は出来るには出来ますが、難しいし、研究者のモルモットになるのは嫌なんです。」
「判った。これは私とアリサちゃんだけの秘密にしておくね。」
「ありがとうございます。それでは、2人のご自宅に送りますね?勿論僕の能力で…。」
遊亮は、すずかが帰りたい場所、アリサが帰りたい場所に向けて2人をオクルーラを用いて送り届ける。
「えっ?遊亮君?」
「遊亮??」
すずかとアリサは遊亮のリリルーラで各々の自宅に転移されて帰宅する。何故か自宅の玄関の前に2人ともが立っていたのは不思議な偶然だったりする。そして2人を無事に送り届けた後に遊亮は自分もリリルーラを使って自宅に帰宅した。走って帰るのは無理だと思ったからである。因みに、誘拐犯は警察に通報して逮捕してもらった。
すずかとアリサが誘拐されて、実際に身代金を要求されたが何事もなく帰宅したように自宅の前に2人が居る事に2人の両親と警察は驚いたが、誘拐犯達は関節等を撃ちぬかれて無力化されたうえに捕縛されている事に更に驚くが、他にも行っていた悪事も合わせて実刑が即座に付けられたという事を人伝に聞いた。
あれ?何故だろう…なのはが殆ど登場してない(汗)一応主人公の1人のはずなのに。