小学3年生になり、1年の頃から少しずつ始めていた中距離のランニング(1~3㎞)をしながら街中を走っていると、街中にあるべきではない物を見つける事があった。
それは以前にも見つけた事があった魔力の結晶体。それが街中の色々な場所に落ちていて、それを回収していった。勿論『マホトーン』を掛けて暴走しないように封印を掛けていった。
以前にも見つけた同じ気配がする魔力結晶体。これらと同じ気配が町はずれの方にも存在する事に遊亮は気付いてしまう。それらを探し出そうと思いながら一旦自宅に帰り、そして今度の金曜日から連休だったので両親に頼んで日帰りで自転車に乗り1人で遠出しようと考えている。
それまでは、いつも通り何事もなく授業に出て習慣になっているランニングも続ける。
「いってきま~す」
「気を付けるのよ~何かあったら無理せず帰ってくるのよ、判った?」
「判ってるよ~。」
そんなやり取りをしてから、こまめに手入れをしている愛用の自転車に乗り走り出す。そして町はずれの道を気配を探りながら魔力結晶体を探していく。そして、魔力結晶体を森の中で発見して『マホトーン』を用いて封印して立ち去ろうとすると1人の少女と人間ではないような女性が2人で遊亮の前に立っていた。
「あなたが持っているソレ…何も聞かずに渡してもらえますか?」
「大人しく渡してもらえるかい?悪い事は言わないから」
そんな事を言われても事情を説明して貰わないと渡せないので
「事情を説明してください。それによっては僕が持っている全てのコレを渡しますよ。説明して貰えないなら渡す事は拒否させて頂きます。」
「しょうがない…少々痛いけど我慢しなよ…。」
「説明してくれないんですね…だったら、こっちにも考えがありますよ」
遊亮は『ピオリム』で行動速度を増加させ『バイキルト』で増加した速度に身体の筋組織が耐えられるように強化する。
「それじゃあ…私は逃げますね、それじゃ!!」
二種類の魔法を使って一瞬で2人の間を過ぎ去り、森を抜け自転車で自宅の方まで逃げ帰る。無事に帰宅出来たが代償として愛用の自転車がボロボロで後日自転車の部品等の殆どを交換する事になってしまった。
「この三つの結晶体…あの娘に渡した方が良いのかな~?」
あの2人に出逢ってから数日後、自宅近くの公園で結晶体を手に取って眺めていると、気付かなかったが高町なのはさんが立っていた。
「遊亮君?何で君が…それを持ってるの?」
「えっ…これ…?コレは…何でもないよ!何でもない!」
すぐにポケットに突っ込むが既に遅し
「それ…すっごく危険なんだよ!ジュエルシードって言って暴走しちゃうかもしれない危険な物なんだ…。私に渡してくれない?」
「別の娘にも言われたけど、これって何なの?」
「限定的に望みを叶える物という言い伝えがあるけど、望んだ通りになるとは限らないんだ。最悪の場合大怪我では済まないかもしれないんだ…だから渡して。」
突然小さなフェレットみたいな生き物に喋りかけられた為に驚いてフェレットのようなものを凝視してしまう。
「そのモシャスのような変身魔法を使った奴に言われて怪しさ満点だけど、これが危険だって事は理解した。」
遊亮は、なのはにジュエルシード3個を手渡す。
「これ…しっかり封印してるんだけど、遊亮君も魔法使えるの?」
「も? って事は、君もかい??」
「私の場合は使えるようになったっていう方が正しいかもしれないけど…。」
「僕は…小さい頃から使えるんだけどね…。この事は他の人には秘密にしておいてね」
そうして、1人と一匹は遊亮が魔法を使える事を知っている人間の1人になった。