DMC×SAO 俺の転生物語   作:ユーグクーロ

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今回は自分が何度も疑問に思った課題{キリトVSダンテ}を書きました。

この回想を何度も頭の中で思い描いたことか、あまりの興奮に夜も7時間ぐらいしか眠れませんでしたよWWW

それでは第11話!どうぞ!!




11 黒と赤の決闘

74層をクリアした直後、俺はキリトからいきなりデュエルを申し込まれた。

 

キリト「俺と......デュエルしろ!」

 

ダンテ「.........は?」

 

あまりの発言に周囲はさっきよりもどよめきだした。少ししてアスナが我に返り、キリトに声を荒げる。

 

アスナ「な、何を言い出すのキリト君!!ダンテさんは.....」

 

キリト「アスナは少し黙っててくれ....ダンテ、俺が勝ったら何でお前がそうなったのか教えてもらうぞ。」

 

なぜやる前提で話を進めようとするのかと疑問になるが俺は溜息を吐いて頭を掻く。

 

ダンテ「わかったよ、半減決着デュエルでどうだ?こっちが勝ったら......」

 

キリト「ミックスベリーパフェ....だろ?」

 

ダンテ「決まりだな。」

 

アスナ「ダンテさん!?」

 

そんなことがあって翌日にデュエルすることが決まり、キリトは二刀流の件も含めてマスコミから逃げながら闘技場に入った。

舞台に入ると観客席には人ごみで溢れ返っていた。大きな柱には垂れ幕が着けられており、{黒の二刀流VS白銀の銃剣士!!勝つのはどっちだ!?}なんて字が書いてある。

さらには一部の場所で賭け事が成立する程盛り上がっている始末だ。こんな事なら無理にでも断れば良かったと心の何処かで溜息を吐いた。

 

向こう側の控え室ではアスナがキリトに怒鳴り散らしている、よほど今回のデュエルに不満があったのだろう。キリトはそんな彼女に対し、苦笑いで応じている。

 

ダンテ(これって原作のヒースクリフの立場になっているような気がするな。)

 

ふと観客席の中でももっとも見晴らしの良い所に血盟騎士団が陣取っていた。その中央にはヒースクリフが座っており、こちらの視線に気付いたのか笑みを浮かべ、手を振る。

それに対し俺は呆れたように無視をする。

 

しばらくして俺とキリトは舞台の中央に歩み寄り、お互いの顔を見る。

 

ダンテ「今思えばお前とパーティーを組むことはあっても戦うのは今回が初だったな。」

 

キリト「そうだな。正直な所、お前と戦うことに比べたら今までのボス戦なんてお遊びに思えてしまうな。」

 

ダンテ「この間死にかけていた奴が言えることか?」

 

キリト「それはお互い様だろ?だが、やるからには勝つつもりだ。」

 

ダンテ「上等だ。」

 

今回のデュエルはアスナの時と同様に銃の使用は禁止、近接なら何でもOKという条件だ。勿論、クイックシルバーとドッペルゲンガーも禁止である。

 

デュエル申請を承諾してカウントダウンが始まる。俺はリベリオンを、キリトはエリシュデータとダークリパルサーを構える。

カウントが迫っていくと観客席の騒音も消え、時間の流れが遅く感じる。

 

3.....2.....1.....0!!

 

ブザーが鳴ると同時にキリトから仕掛けてきた。

 

キリト「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

二刀流SS[ダブルサーキュラー]を放ってくるがロイヤルガードで防御する。そのままリベリオンでコンボを叩きつけようとしたが当然向こうも[クロス・ブロック]で防ぐ。

お互い鍔迫り合いをしながら時計回りに回る。すると向こうはすばやく押し返し交互に斬撃を仕掛ける。

リベリオンでそのまま受け流しながらベオウルフと組み合わせて[ストレイト]、[スティンガー]を連続で繰り出す。

キリトは先読みしていたのかこの攻撃を二本の剣で受け流して間合いをとる。

 

キリト「やっぱりお前の強さは異常だな。ダンテ。」

 

ダンテ「なんだ?もう疲れたのか?」

 

キリト「まさか。勝負はこれからだ!!」

 

そう言いながらキリトは16連撃SS[スターバーストストリーム]を放つがロイヤルガードで全部防ぐ。

 

キリト「アスナのデュエルの時も見ていたが、やっぱり反則だろそれ。」

 

ダンテ「だったらこいつの特性もわかってるよな?」

 

先程の16回の連続攻撃でゲージが最大に溜まり[ジャストリリース]を放つが二つの剣で再び[クロス・ブロック]をして、防がれる。

 

ダンテ「へぇ。流石に対策済みって訳か。」

 

キリト「まぁな....といっても剣一本だけじゃアスナの二の舞になっていたかもな。」

 

ダンテ「ならこいつはどうだ?」

 

ケルベルスを取り出してコンボを繰り出し、そのまま[リボルバー]から[クリスタル]の多段攻撃をしてキリトの防御を崩しに掛かる。

流石にキリトも正面から受け流すのは不味いと判断したのか最後の攻撃は後ろに飛び、片手剣SS[レイジスパイク]で急接近して一撃を当てようとしたがこちらは[アイスエイジ]で防ぐ。

 

キリト「な、氷の結界!?」

 

すると氷から紫の雷光が見えた、キリトは嫌な予感を感じ、すぐさま距離をとる。

 

ダンテ「こいつを見るのは久しぶりかな?キリト?」

 

氷が解けるとダンテの両手には紫色のギター[ネヴァン]があった。

 

キリト(ったく。やっぱりそれも出してくるか。)

 

ダンテ「一曲付き合えよ。キリト!!」

 

キリト(こうなったら一か八かだ!!)

 

ネヴァンで演奏すると周囲に雷を纏った蝙蝠が複数発現しキリトに襲い掛かる。

流石にこれは回避以外に防ぎようがない。その隙をついてリベリオンの[スティンガー]で止めを刺そうと考えていたがキリトが思わぬ行動にでた。

 

キリト「はぁ!!」

 

片手剣SS[ホリゾンタルスクエア]で全ての蝙蝠を叩き落したのだ。流石に予想出来なかったのかダンテは驚きを隠せずにいた。

 

ダンテ(おいおい......そういうのはこの世界でも有りなのかよ。ま、こっちが言えた義理じゃないがな。)

 

キリト「これで......終わりだぁ!!」

 

キリトは二刀流27連撃SS[ジ・イクリプス]を放ってきた。こっちはさっきの出来事に焦りを感じたのか咄嗟にリベリオンで防いでいくが弾かれてしまい、空中に剣が飛んでいってしまった。

ここがチャンスと思ったのかキリトが最後に突き技を当てようとするが紙一重でかわし、真横をすり抜けながらキリトの後頭部を手で押し、体制を崩させる。

 

キリト(しまった!?)

 

そのまま地面にヘッドスライディングするように滑って行き、どうにか立とうと仰向けになった瞬間に片方の手首を足で押さえて空中で回転しながら落ちてきたリベリオンを右手でキャッチし、首に寸止めで止める。キリトは咄嗟の出来事に思考が止まっているのか口と目を開いたまま唖然としている。

 

ダンテ「まだ続けるか?」

 

流石のダンテも軽く息切れしながらキリトに問いかける。するとキリトは悔しそうな表情で唇を噛み、次の言葉が出てきた。

 

キリト「俺の......負けだ。」

 

キリトのリザイン宣言から数秒後、観客席から凄まじい程の歓声が沸き上がる。これほどの戦いを見たことが無かったのだろう、一向に止む気配が無い。

しかし、暗い顔をしたプレイヤーが一人、控え室からこちらを眺めていた。

 

アスナ「キリト君......」

 

俺はいまだに唖然としているキリトに背を向け、闘技場を後にする。

 

 

キリトSIDE

 

デュエルが終わってから大分時間が経過し、先程の喧騒が嘘のように静まり返っていた闘技場の中で俺とアスナは控え室に居た。

 

キリト「俺は.....負けてしまったのか。また力不足で何も出来ないまま、ただ仲間が苦しむ姿を眺めている事しかできないのか?」

 

アスナ「..........」

 

流石のアスナも言葉が浮かばず、ベンチに座りこんだキリトを眺めている事しか出来なかった。

 

するとメッセージウィンドウから一通のメッセージが来た。ダンテからのものだった。

 

キリト「!!ダンテ!」

 

すぐさまメッセージを開くと次の内容が書かれていた。

 

ダンテ{アスナを連れて俺の宿屋に来い、話がある。}

 

すぐにアスナにもこの事を伝えると二つ返事が返ってくる。急いで俺達はダンテがいつも利用している宿に着き、ドアの前で足を止める。

ノックをしようとしたその時。

 

ダンテ「開いてるぜ、入りな。」

 

どうやらこちらの存在に気付いたのか先に声を掛けられる。俺は息を呑んでドアを開けるとそこにダンテが椅子に凭れ掛かっていた。

 

 

 

 

ダンテSIDE

 

俺はデュエルが終わった後、闘技場から出ると観客席にいたプレイヤー達からマスコミのように群がられた。

 

「すげーなアンタ!!あの二刀流使いも凄かったがあんなの目じゃないぜ!!」

 

「なぁなぁ!あの武器どこで手に入れたんだ?教えてくれよ!頼むぜ!な?変わりにレアアイテム手に入ったらそっちに回すからさ?」

 

「さすが[白銀の銃剣士]だな!銃を使わずあれほどの戦い方をするなんてさ!良かったらウチんとこ来ないか!?歓迎するぜ?」

 

ダンテ(この光景にはもう慣れたと思ったんだがな........)

 

このデスゲームが始まって以来、一時の間、宗教の勧誘紛いの誘いが有象無象になって押し寄せてきたことがある。当然、血盟騎士団や青龍連合も例外ではない。

その度にいつもはぐらかしたり、適当な理由をつけて逃れていたが今回ばかりは苛立ちがこみ上げてきた。

 

ダンテ「いいぜ、俺をギルドに入れたかったら条件がある。」

 

すると一プレイヤーがチャンスだといわんばかりの顔つきになり、こちらに言い寄ってくる。

 

「お!?入ってくれるのか?なんだその条件って...あ、ひょっとして噂のデザート好きの話は本当だったのか!?良し、わかった!!それなら......」

 

ダンテ「デュエルだ。」

 

「え?デュ、デュエル?」

 

ダンテ「デュエルで俺に勝てたら入ってやるよ。」

 

先程のキリトとの戦いの内容を知ってるのかプレイヤーが少したじろぐがすぐさま笑顔を作り、話を続ける。

 

「ま、またまたご冗談を.....」

 

ダンテ「それも...完全決着デュエルでな。」

 

「へ?かんぜん?」

 

言葉の意味が理解出来なかったのか言葉をオウム返しで呟く。完全決着デュエル、それは先程の半減決着デュエルとは違い、文字通り完全に相手を倒すまで終わらない殺し合いだ。

 

ダンテ「それが嫌だったら失せな....俺は今一番腹の虫の居所が悪いんだよ。これ以上無駄な時間を取らせるなら.....容赦しないぜ?」

 

おそらく今の俺の顔はとてもおぞましいものになっているのだろう。先程のプレイヤーが完全に気圧されたのか腰を抜かしている。

 

他の周囲のプレイヤー達もまるでボスキャラを目の前にしているかのような青ざめた顔つきになり後退りする。

 

そんな中を俺はゆっくりと歩いていく。

 

しばらくしていつもの宿屋に着き、椅子に凭れ掛かる。

 

そのまま目をつぶるとキリトがデュエルを申し込んできたことを思い出す。

 

ダンテ(.......何やっているんだろうな、俺は......)

 

少しして俺はメニューを開き、キリトに向かってメッセージを送る。

 

時は現在に戻り、宿の個室で俺は椅子に、キリトとアスナはベットに腰を掛けていた。

 

二人ははどこか気まずそうにこちらを見ている。恐らく言葉が思いつかないのだろうか俯いたままだ。仕方が無いと思い、こちらから声を掛ける。

 

ダンテ「キリト、お前わざと俺にデュエルを仕掛けてきたな?」

 

キリト「!!?気付いて...いたのか。」

 

アスナ「ど、どういう事?」

 

ダンテ「俺に真正面から聞いても何も答えてくれない。だからデュエルという形であれば成り行きはどうであれ、なぜ俺が無茶苦茶な行動をするのか聞きだせると考えてあんなことを言った。違うか?」

 

キリト「お見通しだったって訳か。」

 

アスナ「それでデュエルを.....」

 

ダンテ「まったく無茶苦茶なことを考えるぜ。負けてしまった場合のことを考えろ。」

 

キリト「だが、それしか方法が思いつかなかったんだ。」

 

ダンテ「それで現に今、最悪なパターンになった訳だ。」

 

キリト「っ!!」

 

アスナ「ダンテさん!?いくらなんでもそんな言い方は!?」

 

ダンテ「その結果がこれだ。.......悪いが、約束は約束だ。」

 

その言葉を最後に部屋が再び沈黙がつづいた。

 

ダンテ「.............デザートタイムまでまだ時間があるな......こいつは俺の独り言だ。聞き流してくれ。」

 

キリト「??」

 

アスナ「え?」

 

ダンテ「.......ある時、とても仲が悪い二人の兄弟と幼馴染の少女がいた.......」

 

俺はあの時のことを童話を読むように呟いた。

 

俺達兄弟の事、沙奈の事、そしてあの惨劇を、全てとまでは言わないが出来る限りのことを喋った。

 

ダンテ「そして少女はまるで魂が抜けたような状態になった。病院からはPTSDと判断され、今も精神病棟のベットの上に横たわっている。そして兄は悟った、力が無ければ何も守れない、自分の大切なものを、そして自分自身さえも......それから大人になった兄は家を出て、数年間、家族に顔を出さないようになった。おしまい」

 

語り終え、振り返るとキリトは唖然とし、アスナは両手を口に押さえながら両目を見開いて涙目になっている。

 

ダンテ「あれ以来、いつも夢に出てくるんだよ。バージルをこの手に掛けたあの時から。」

 

もはや二人は絶句したままだった。何事も無く普通の日常を送っていれば到底遭うはずも無い出来事があの時起こってしまったのだ。

 

ダンテ「どう足掻いたって過去は変えられない、けど未来なら.......そう思って生きてきたが、現実はいとも簡単に残酷な答えを返してくる。」

 

ふとバージルの最期の光景が浮かんでくる。

 

ダンテ「今までの行動は特に理由なんか無い、唯の八つ当たりさ。笑えるだろ?」

 

キリト「ダンテ....俺は.....」

 

ダンテ「キリト、言っておくが同情は無しだ。」

 

キリト「え?」

 

ダンテ「もう吹っ切れたんだよ。お前とデュエルして少しばかりだが腹の中の真っ黒い物が吐き出せたぜ。悪かったな。」

 

キリト「ダンテ.......」

 

ダンテ「アスナ、ゲームクリアした時には出来たらで良い、沙奈の奴に会ってやってくれ。あいつ、悪気は無いんだがどうにも敵を作っちまう天然だからさ。」

 

アスナ「ッツ......そうね!!必ず会うよ、約束する。」

 

キリトはどこか安堵した表情になり。アスナは涙を拭きながら笑みを浮かべる。

 

ダンテ「さて、キリト。丁度良い時間帯になったんだ。早速で悪いんだが約束の件、忘れたとは言わせないぜ?」

 

キリト「わかったよ。男に二言は無い!」

 

アスナ「その前に夕食にしない?流石にお腹が空いてきたわ。」

 

そんな雑談をしながら宿を出て、どの店にするのか議論をする二人、俺はその二人の背中を見ながら心の中で呟く。

 

ダンテ(悪いな、キリト。アスナ、約束は守れそうに無い。)

 

そう思いながら二人のあとを追った。

 

 

 

その後

 

夕食を食べ終えた俺達は約束のデザートを頼もうとする前にキリトにある質問をした。

 

ダンテ「キリト。お前、金は大丈夫か?」

 

キリト「ん?ああ、流石に俺だって貯金はしてるんだ。一つや二つ.....ぐらい....なんとも....」

 

アスナ「??どうしたの?キリト君?」

 

キリトは余裕ある素振りからだんだんと顔を青ざめさせていき、その様子に不安になったのかアスナが呼びかける。

 

キリト「な、なぁダンテ、デザートの件なんだが.......」

 

俺はキリトの考えていることが手に取るようにわかった。キリトは俺が最初に言った言葉を頭の中で思い返しているのであろう。

 

すると黒の剣士はこちらに向かってゆっくりと顔を向ける。俺は悪魔の微笑みを浮かべた。

 

ダンテ「俺は何も{一個}とは一言も言ってないよなぁ?キリト?」

 

後日、エギルの店でキリトが泣き崩れていたのはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回、キリトとダンテの一騎打ちでしたがいかがだったのでしょうか?

ラグーラビット辺りのシーンはダンテが大いにやさぐれていたので介入する余地無し、ということで全カットしました。

次回は皆さんがお待ちかねのあのシーンが出ます!!一体なんでしょうね?

それでは皆さんまた次のお話でお会いしましょう。

ご通読ありがとうございました!!
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