それでは皆様!!もうタイトルでバレてると思いますがお待たせしました!!
原作のあのシーンを自分なりにこの作品で再現しました。
それでは第7話!!どうぞ!!
リーファ「二人共!?気をつけて!?見えない障壁があるよ!!?」
俺達はリーファの呼びかけにも応じないまま空高く上昇していた。しかし途中で見えない何かにぶつかってしまった。リーファの忠告を無視してしまった所為で後ろに跳ね返ってしまったが直に体制を整え再度突撃する。
キリト「クッ!?」
ネロ「この!?」
リーファ「駄目!!」
再び障壁にぶつかり、同じ結果になってしまうがもう一度突撃しようと二人がまた前に身を傾けるもリーファが二人の手を引っ張り止める。
リーファ「駄目だよ二人共!!そこから先には行けないんだよ!!」
ネロ「放せ!!」
キリト「行かなきゃ.......行かなきゃいけないんだ!!」
リーファ「..........」
二人の気迫に言葉を失ってしまうリーファその先にはユイが障壁を押さえながらその先にいるはずの人物に声を届けようとする。
ユイ「ママ!私です!........ママーーー!!」
アスナSIDE
再び檻の中に囚われ、脱出できる機会を完全に失ってしまった二人。アスナはテーブルに項垂れてしまい、沙奈はベットの上で蹲っている。すると何処からか声が聞こえてくる。
{マ......ママ!}
アスナ「へ?」
{ママ!}
アスナ「!!?」
何処からか懐かしい声が、愛おしい娘の呼びかけが聞こえてくる。
アスナ「ユイちゃん.......なの!?」
沙奈「??」
アスナが椅子から勢い良く立ち上がり何かに反応する様子を疑問に感じている沙奈を背にして外が見える所まで駆け寄る。
ユイ{ママ!ママ!ここにいるよ!!}
アスナ「私は.....ここだよ!...ここに居るよ!ユイちゃん!!.........キリト君!!」
しかし声が届く筈も無く、返ってくるのは静寂のみ。愛娘が近くに来ているということはその傍らには愛しい黒の剣士がいると確信し、涙が出てきそうになる。
沙奈「ど....どうか....されたんですか?」
アスナ「沙奈ちゃん、キリト君が....キリト君とユイちゃんが助けにそこまで来ているの!!」
沙奈「??」
我慢していた涙が溢れ、知らない名前を出されて困惑する沙奈を抱きしめる。ようやく希望が見えてきたと言う様に直に部屋の周囲を捜索し始める。
アスナ「何か.....何かここから外に落とせるものは........」
沙奈「あ、あの.......」
アスナ「どうしたの?沙奈ちゃん?」
沙奈「これを.............」
アスナ「!!?これだわ!!」
ネロSIDE
キリト「クッ!?何なんだよこれは!?」
ネロ「クソが!?」
右手で渾身の一発を殴っても僅かに波紋を立てるように揺れるだけで一向に変化が訪れない。
ユイ「私も...警告モードで呼びかけてみたのですが......」
ユイの残念そうな声を背中に二人がもう一度、今度は斬りかかろうとしたその瞬間、空から何かが落ちてきた。
キリト「あれは......」
ネロ「カード?」
この妖精の世界には似合わないような現実世界にあるようなデザインが施された一枚のカードがゆっくりと目の前に落ちてくる。
キリト「リーファ、これなんだかわかる?」
リーファ「ううん、そんなアイテム見たことも無いよ。」
キリト「.......ウィンドウが出てこないか。」
キリトがカードに触れても何も表示されず、違和感を覚える。ユイが両手で触れると意外な答えが返ってきた。
ユイ「これ........!?これはシステム管理用のアクセスコードです!!」
キリト「じゃ、じゃあこれがあればGM権限が行使できるのか!?」
キリトの淡い期待をユイが小さい首を横に振り、否定した。
ユイ「いいえ、ゲーム内にシステムからアクセスするにはコンソールが必要です。私でもシステムメニューが呼び出せないんです。」
キリト「そうか......でも、そんなものが理由も無く落ちてくる訳が無いよな?これは多分.....」
ユイ「はい!!ママ達がが多分私達に気付いて落としたんだと思います。」
ネロ(沙奈.........)
キリトが持っているカードを見つめる。やっぱりこの樹の上のどこかに彼女はいる。そう確信し、キリトに視線を返る。
ネロ「キリト。」
キリト「ああ、わかってる。リーファ世界樹の上につながってるゲートは何処に繋がっているんだ?」
リーファ「え?えーと.....樹の根元の中にあるドームだけど.....で、でもあそこは無理だよ!?あそこには沢山のガーディアンに守られてて今までどんな大軍でも突破出来なかったんだよ!?」
キリト「それでも行かなきゃいけないんだ。」
リーファの警告を聞きながらカードをポケットにしまい、リーファの手を掴み、握手する。
リーファ「え?」
キリト「今まで、本当にありがとう。ここからは俺達二人で行くよ。」
リーファ「え!?」
キリトは手を放すとそのまま自由落下で姿勢を地面に向け落ちていく。
ネロ「じゃあなリーファ。また会えたときは一緒にパーティーを組んで三人でどっか出かけようぜ?」
そう別れの言葉を告げ、リーファの寂しそうな表情を後ろにキリトの後を追いかける。
ギリギリ地面の上を滑空していくキリトの姿を捉え、次第に並列して飛んでいく。
ユイ「良いんですかパパ?今までの情報から類推すると二人の実力でもゲートを突破するのは困難と予想されます。」
キリト「ぶつかってみるしかないだろ?失敗しても命をとられるわけでもない。」
ユイ「それはそうですが........」
ネロ「そんなもん関係ない。出来るか出来ないかじゃない。やるかやらないかだ。」
キリト「ネロの言う通りだ。それにな.....もう1秒でもグズグズしてたら発狂しちまいそうだ。」
ユイ「........」
キリト「ユイだって早くママに会いたいだろ?」
ユイ「はい.....」
俺達はゆっくりと世界樹に繋がっている大きな門の前へと歩いてく両端には鎧を身に纏った石像が剣を地面に突いて鎮座している。門に近づこうとすると2体の石像が剣を交差させ、行く手を阻むと声が聞こえてくる。
{未だ天の高みを知らぬ者よ。王の城へと至らんと欲するか?}
そう告げると目の前にグランドクエストのウィンドウが表示される。お互いの視線を合わせて頷き、承諾すると再び石像が剣を戻す。
{されば、そなたが背の双翼を天かけるに足るに事を示すが良い。}
キリト「行くぞユイ、しっかり頭引っ込めてろよ。」
ユイ「パパ、ネロさん、頑張って。」
俺達はお互いの背中にある得物を出し、覚悟を決めて中に入って行く。暗闇だった室内は一気に明りが灯り、円柱状に上へと繋がっていく。遥か上空には花の形をした天井が見えてくる。おそらくあれが世界樹の上へと続くゲートなのだろう。
キリト「行くぞネロ!!」
ネロ「言われなくても!!」
キリト「スーーー........いっけーーーー!!」
羽を広げ、一気に上昇していく。すると壁の証明部分だと思われた所から何かが浮かび上がってきた。次第に人型になり、まるでロボットが鎧を身に纏ったような姿が見えてくるとこちらに剣を構え飛んできた。
キリト「そこを...どけぇぇぇ!!」
ネロ「邪魔だ!!」
一瞬鍔迫り合いをし、押し切った勢いのまま袈裟斬り、そのまま切り替えすように左斬上げをすると煙が爆散するように散った。
キリト「な!?」
そのままの勢いで進むと今度は100体近くも召喚され行く手を阻む。その内の二体が此方に突進してくる。
ネロ「この!!」
キリト「うおおぉぉぉ!!」
斬りかかってくる斬撃を[シャッフル]でカウンターし、そのまま突き刺して[イクシード]を一段階貯める。もう1体が迫ってくるが[ハイローラー]で攻撃をパリィして逆袈裟を繰り出して倒す。
ネロ「どうした!!そんなもんか!!」
右手のデビルブリンカーの[スナッチ]で1体を引き寄せコンボで斬撃の嵐をを叩き込み、最後に[バスター]で足首を掴みながら振り回してガーディアンの密集している所に投げ飛ばしてぶつける。
ネロ「ストライクだ!!」
キリト「落ちろ....落ちろぉぉぉ!!」
キリトも負けじとガーディアンと戦っていくも個々の力はそこまで無くても数が多い所為で次第に押されていく。今度は挟撃で仕掛けようと左右から襲い掛かかってくる。
ネロ「生憎とこっちにはこれがあるんだよ!!」
右手にブルーローズを取り出し、右側に向きを変え、ガーディアンの眉間に一発撃つと壁に激突したように撥ねて落ちていく。もう1体が襲い掛かろうとするも屈みながら右回転して避けつつ逆風から切落をして倒す。
そのまま上昇し、[ストリーク]で進路上の1体を斬り付けようとするも流石にガーディアンの名前は伊達ではないのか途中で止まってしまう。チャンスと言わんばかりに剣を振りかざしてくるがグリップを捻り、鋸のような火花を散らして胴体を真っ二つにすると煙となって消えていく。
ネロ(沙奈!!もう少しだ!!)
ガーディアンの隙間を縫うように飛翔し、段々とゲートへ近づいていく。希望が見えてきたと思ったその瞬間、後方から何かが衝撃が走った。良く見ると光が矢の形をして左肩を貫通していたのだ。
ネロ「ッ!?キリト!!」
ふとキリトの方を見ると向こうも左手を矢が貫いていた。俺達の周囲にはいつの間にか弓矢を装備していた無数のガーディアンが構えていた。そして次の瞬間、俺達に向けて一気に矢を放った。頭上から雨の如く降り注ぎ、体中の至る所に突き刺さっていく。
ネロ「クソったれ!!?」
レッドクイーンで叩き落しながら飛翔していくも全て裁ききれず、HPがゆっくりと減少していく。ゲートまであと20メートル程度、右手を届かせるように掲げたその時に後ろから今度は別の衝撃が襲った。
胸の中央から何か尖ったような物が出てきた。ゆっくりと背中を見るとガーディアンの剣が胴体を貫通している。その光景に隙が生まれてしまい、一瞬にして何本もの剣が体を貫いた。
キリト「クッ.....うおぉぉぉぉ!!」
最後の抵抗と言わんばかりにキリトが左手を翳した後、紫の炎となって空中に留まっていた。此方もHPがレッドに突入しあと数秒でキリトと同じ結末を迎えるだろう。
ネロ(ようやく......ようやく此処まで来たのに....あと少しで....届くのに!!..........沙奈。)
右手を天に仰ぐように伸ばしながら重りを乗せられたようにゆっくりと瞼を閉じていく。そして全てが無に返っていく虚無感に襲われていった。
現実からの冷酷で非情な結末を突きつけられたのか、もう全てに対しての出来事がどうでもいいと感じた。すると暗闇の中で何処からか幻聴が聞こえてくる。聞き覚えのある女性の叫び声が....助けを求める声が聞こえてくる。
沙奈{いや!助けて!!宗次朗ーーー!!}
宗次朗{沙奈!?何処だ!?沙奈!!?..........沙奈------!!}
闇雲に走っていっても辺りは闇一色に染まっており、自分が何処にいるのかもわからなかった。
あの時、俺が傍に居れば.......守ることが出来たら......こんなことにはならなかった。
力が欲しい..........どんな奴にも負けない.......あいつを守ることが出来るくらいの力が!!
すると目の前に折れた日本刀が炎の様なオーラ纏いながら浮遊していた。無意識の内に刀に右手を伸ばす。そして柄を掴んだ瞬間に右手から全身へと激痛に襲われ、その場に倒れこむように悶え苦しむ。血液がまるで溶岩に変わったのかと思うくらいの高熱を持ち始め、自分の中の血流がどんな風に流れていくのか手に取るようにわかる。
このくらいどうだって言うんだ。あいつが耐えてきた苦しみに比べたらこの位、どうだって言うんだ!!
寄越せ...........そいつを.......
悪魔にだってなってやる...........あいつを守れる力を!!その力を俺に寄越せ!!!
その言葉に共鳴するように折れた刀身がゆっくりと重なっていき、一振りの刀が右手に納まる。
ネロ「ウオオオオオオォォォォォォォォ!!!!!」
体中が水色のオーラを纏い、その背中にはまるで悪魔のような姿が半透明の状態で浮かび上がっていた。
意識が次第に先程居た世界樹の中に戻っていき、周囲に雄叫びが反響していく。体中に刺されていた剣は衝撃と共に抜かれていき弾け飛んでいく。気付いた時には全力疾走したような疲労感と肺の圧迫感に襲われ、息切れをしている。
しかし、その隙も余韻も許さないと代弁するかの如く1体のガーディアン剣を振りかざしながら此方に襲い掛かろうとするも紙一重で後ろに動いて回避しながら流れるように居合切りの要領で切り裂いた。
すると1秒程遅れて胴体が斜めにゆっくりと切口を見せていきながら落下し、散っていく。
今度は複数の矢と同時に何体もの剣が此方を仕留めようと襲い掛かるも向かってくるガーディアンの内1体を右手の[スナッチ]で引き寄せ、盾代わりに矢の雨を防ぐ。そのまま向かってくる他の集団に向けてそのまま振り回して投げつける。ぶつけられて勢いを失った瞬間をすれ違い様に斬りつけ一気に倒す。次に視線を向けないまま左手でブルーローズを構える。発砲すると周囲に爪の形をした水色の半透明の何かが形成され、ブーメランのように飛んで行きながら矢と同時に弓矢部隊を次々と撃ち落していく。
そんな光景を赤く光った目をした一人の悪魔がただただ見つめていた。
リーファSIDE
リーファ「何.......あれ.....」
流石に二人の実力でもあの大軍を相手に勝つことなんて、ましてや生き残ることなんて出来るはずが無い。そう思い、意を決して世界樹の入り口に入って行くと案の定キリトの方は紫の炎となって空中に浮かんでいたが.......もう一人は予想を遥かに上回っていた。
たった一人であのガーディアンを相手に次々と倒していくもその姿は余りに異様だった。ネロの体から何かのオーラが発しており、その眼は禍々しく赤く光り輝いていた。右手にはいつも使っていた剣ではなくいつの日か見せてもらった折れたていたはずの日本刀があった。
斬って、投げ飛ばして、撃って、瞬く間に敵を倒していった。その光景を私はただ傍観することしか出来なかった。
しかし、余りもの数が間髪入れずネロに襲い掛かっていき、その所為か次第に押されていくように見えた。
リーファ「!!?、このままじゃ不味い!!」
一気に上空へと加速していき何体かのガーディアンを斬りながらキリトのディメンライトを胸に抱きしめ、ネロの近くに寄る。
リーファ「ネロく.....」
声を掛けようとしたその瞬間、此方に拳銃を向けてくる。
リーファ「!!?」
目を閉じ、次の瞬間に大きな爆裂音が鳴り響いた.....しかしHPは一向に減る気配は無い。恐る恐る目を開けると後ろから金属の擦れる音が聞こえてくる。振り返ってみると背後にはこちらを斬りつけようとしたガーディアンが上段の構えのまま胴体に大きな穴が開いており、そのまま後ろに倒れるように落ちていく。
ネロ「リーファ、丁度いい所に来た。キリトをつれて一旦逃げるぞ。」
リーファ「え!?え、ええ。」
そう言われてリーファが先行し、ネロが殿を務める陣形で世界樹の外へと脱出する。
キリトSIDE
世界樹の中で意識だけが浮遊している中、浮遊感を感じながら虚無感を感じていた。
キリト(俺は心のどこかでただのゲームだと思っていた。これがその報いなのだろうか。俺の強さなんて所詮スキルやステータスの数値で成り立っているものでしかなかったのに.......ゲームの枠を....概念を超えて何でも出来ると思っていた。あの鋼鉄の城の中で少しは成長できたと自惚れていたんだ。結局は誰かに助けられてばっかりだ。あの時のように......今度はいけると慢心していたんだ。)
隣でまだ抗おうとしている戦友の姿を視界に捉えた。体中を無数の剣で貫かれても尚右手を上に伸ばしている。
キリト(結局俺はいつも助けてもらってばかりだ。ダンテの時もそうだった.......いつもピンチになったらどこか助けてくれると.......そうどこかで安心していたんだ。だけど俺は何もしてやれなかった......助けることが出来なかった。)
かつてのアインクラッドでの思い出を振り返ると目の前には赤いコートをなびかせて此方を悪戯好きな笑顔を向けるが75層でポリゴンとなって砕け散る光景が浮かんでくる。
キリト(アスナ.........)
もう駄目だと諦めた次の瞬間、ネロの方向からガーディアンが吹き飛んできた。
キリト(!!?)
直に視線を戦友に向けるとそこには背後に魔人のような姿が浮かんでいるネロが閻魔刀を右手にガーディアン達を薙ぎ倒していた。その後姿にはかつて、アインクラッドで共に戦ってきた戦友とその兄の姿が重なった。
キリト(ネロ........お前....)
懐かしい感覚を感じていると一部のガーディアンが今度は急降下していた。その先にはついさっき別れを告げたプレイヤー、リーファが此方に飛んできた。
キリト(リーファ!?)
リーファ「キリト君!!」
キリト(駄目だ.....来るな!!)
此方の声は届かず、敵の隙間を縫って近寄ってくるリーファ、ネロと合流し、敵の猛攻撃を防ぎながら急いで入り口に向かった。
ネロSIDE
二人は息切れしながら地面に伏せていた。どうにか逃げ切れたことに対して半分嬉しく思い、もう半分は悔しさが込み上げてきた。
ネロ(あれほどの力でも.......無理だって言うのか!?)
リーファ「ネロ君....あれって....一体何?」
リーファが困惑した表情で此方を見つめてくる。流石に自分でも流石にあの光景は異常だと思った。
ネロ「こっちが聞きたいくらいだ。気が付いたら右手にこの刀があったんだよ。おまけに何か変なオーラも出てくるし、訳わかんねぇ。」
そう言って右手にある日本刀[閻魔刀]が光となって右手に吸収される。
ネロ(だけど........これがあればきっと届く。絶対に!!)
理由は不明だがあの強大な力を手に入れることが出来て、心のどこかで表現出来ない高揚感が脳裏に響く。
リーファが疑惑を浮かべているとハッと我に返り、アイテム欄から蘇生アイテム[星屑の砂]を取り出し、キリトのディメンライトに一滴の雫を掛けると次第に炎が大きくなり、人の姿に戻った。
リーファ「キリト君.....」
どうにか間に合ったことに安堵し、声を掛けようとするもキリトは手を握り締めて自分の状態を確認した後、どこか苦笑いをしながらしゃがみ、リーファの手に重ねる。
どこか頬を赤く染めるリーファに対して静かに声を掛ける。
キリト「ありがとうリーファ。」
リーファ「べ、別に....////」
キリト「でももうあんな無茶はしないでくれ.......俺は大丈夫だから。これ以上迷惑は掛けたくない。」
リーファ「迷惑だなんて!!......あたし.....」
返事を聞く前に立ち上がり、此方に視線を変えてくる。やはりさっきの姿のことで聞いてくると思ったが向こうは冷静な反応だった。
キリト「ネロ、さっきの力はまた使えるのか?」
ネロ「多分な........聞かないのか?」
キリト「気にならないといえば嘘になるけど........それは後にしとくよ。今は一秒でも時間が惜しい。」
ネロ「そうか.......」
キリトなりの気遣いだろうか、だが今はその方が此方としても非常に助かる。お互いアイコンタクトをした後に再び扉に向かって歩み始める俺達を後ろからリーファが止めに入ってきた。
リーファ「ふ、二人共!?ま、待って、無理だよ二人じゃ!?」
キリト「そう.....かもしれない。」
ネロ「.......」
リーファ「そうだよ!!だから....」
キリト「でも、行かなきゃ.....」
リーファ「!!?」
走りよってきたリーファがどこか悲しそうな表情でキリトの背中に寄り添う。
リーファ「もう.....もうやめて....いつもの二人に戻ってよ......あたし....あたし、キリト君のこと......」
キリト「!!?」
一瞬、驚いた表情になるもどこか沈痛な顔になるキリトはリーファの手を重ね残酷な返事をした。
キリト「リーファ......ごめん。」
リーファ「ッ!?」
キリト「あそこに行かないと何も終わらないし何も始まらないんだ.......会わなきゃいけないんだ。もう一度.....もう一度アスナに.......」
リーファ「へ?...........今...今、何て?」
キリト「ああ、アスナ、俺の探してる人の名前だよ。」
リーファ「でも...だって....」
キリト「?」
ネロ「どうした?」
リーファ「だって....だって、その人は......」
なぜかリーファが涙目になりながら両手に手を当てて後ろに2、3歩下がり始めた。
リーファ「.......お兄ちゃん、なの?」
キリト「......へ?」
ネロ(お兄ちゃん?)
一瞬、頭の中が混乱したがその単語を理解するとある結論が浮かんできた。その答えをキリトが代弁するように声に出した。
キリト「......スグ?.....直葉!?」
リーファ「!!?......ひどいよ.....あんまりだよ.....こんな.....」
キリト「ス、スグ.......」
そう呟きながら両手で顔を隠すように泣き崩れるリーファ、直葉にキリトが声を掛けようとする前にログアウトして姿を消す。
キリト「スグ!!」
ネロ「まさか、あの子が......」
思いもしなかったリーファの正体に俺は困惑する一方だった。キリトは一瞬歯を噛み締めて此方に声を掛けながらメニュー画面を開き始めた。
キリト「わ、悪いネロ、ちょっと待っててくれ!!俺、ちょっと向こうに戻ってくる!!」
ネロ「わ、わかった。」
そう言ってキリトも後を追いかけるようにログアウトして消え、門の前にたった一人取り残されてしまった。
その後
キリト達と別れてから少しして近くの神殿のような所を散歩しながら右手を凝視していた。
ネロ「あの力は....それにあの刀は一体.......」
疑問ばかり浮かぶだけで結局答えは見つからなかった。そのまま歩き続けているとどこか感じたことがある違和感に襲われた。
ネロ「.........いい加減出てこいよ。ストーカーとは.....随分と良い趣味してるな?」
そう声を出すと後ろの柱から赤いフード付きマントに骸骨の仮面を身につけた男、トニーが姿を現した。
トニー「生憎と野郎を尾行する趣味なんてないさ。美女にだったらされてみたいとは思ったがな?」
ネロ「..............」
トニー「どうした?この間の勢いは何処にいった?」
ネロ「.......今、お前に構ってる暇は無い。さっさと消え失せろ。」
トニー「どうせ今暇なんだろ?ちょっと付き合えよ。それに......」
ネロ「!?触るな!!」
そう言ってトニーが右肩に触れてくるが直に払い除けて右手で裏拳を当てようとするが向こうは左手で軽々と受け止めそのまま掴む、どうにか振り払おうと必死にもがくが微動だに出来ないまま膠着した。
トニー「隠れんぼにも飽きてきた所だしな?」
次の瞬間、向こうが手を放してきたので勢い余って転んでしまい、近くの壁に激突して土煙を上げる。
トニー「それにその刀はもともと俺の兄貴の物でな......そろそろ返して貰おうと思ってたんだ。」
ネロ「........そうですかって素直に渡せるか!!」
そういって煙の中からトニーに向かって居合切りの斬撃を当てようとするがそこに奴の姿は無かった。
トニー「確かにそれもそうだな...........なら、こうしようか?俺に勝てたらその刀はお前の物、ついでにさっきお前が使ってた力についても使い方も何かわかるかもしれないぜ?」
声のした方向に向くと近くの屋根に足を組みながら座っていた。
ネロ「見ていたのか........」
トニー「近くに浮き島がある、そこでやり合うか。」
トニーは羽を展開し、世界樹の方へと飛んでいった。このまま一人で憶測をしても仕方が無いと思い、奴の後を追いかけていった。
さぁついにネロが覚醒しました。次回SAO原作ではキリト達は兄妹としての家族問題に直面してますが先におっしゃいますここはばっさり切り去ってオリジナルのシーン戦闘シーンを多めに繋げようと思います。
それでは皆様、また次回お会いしましょう。
ご通読ありがとうございました。