DMC×SAO 俺の転生物語   作:ユーグクーロ

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ネロが悪魔の力を覚醒して早々に桐ヶ谷兄妹の間で溝が出来てしまい、一旦世界樹突破は一時中断になってしまった。そこに再びサラマンダーのトニーがネロの前に姿を現す。


自分なりにDMC5の各ミッションのあらすじみたいに書いてみましたが......何かパッとしない様な気が.........





評価してくださったLanmokoさん、アミなミナさん。ありがとうございます。
いきなり☆10と0がほぼ同時に出たのでちょっと複雑な気分ですWWW



それでは第8話!!どうぞ!!





8 悪魔VS悪魔

俺はトニーの後を追いかけるように浮き島へと辿り着いた。規模はそこまで大きくなく、直径15~20メートルといった広さで見た目はギリシャ神話に出てきそうな石造りになっていた。その中心に奴は剣を両手で突き立て、足を組みながら待っていた。

 

ネロ「世界樹の近くにこんなところが..........」

 

トニー「ここら辺なら邪魔は入らない。さて、それじゃあ........さっさとはじめるか。」

 

髑髏の剣の切っ先を向けながら不敵な笑みを浮かべる。此方もレッドクイーンを突き立て、グリップを捻ってイクシードを一段階貯める。

 

ネロ「あの時のリベンジマッチだ!!覚悟はいいか!!」

 

向こうは余裕の表情で自分の剣を見て、こちらの仕草を真似る。

 

ネロ「.......行くぜ!!」

 

先にこちらから先手を打とうと走り出し、袈裟斬りを仕掛けるが向こうが右斬上でパリィされてしまうもその反動を利用して体を右回転して左薙を繰り出すも紙一重で後ろに回避される。向こうも今度は反撃に転じるつもりか一気に間合いを詰めるように突き技を放ってくる。

 

ネロ「お見通しなんだよ!!」

 

レッドクイーンの[シャッフル]をカウンターのように攻撃するも鍔迫り合いに持ち込まれる。

 

トニー「ほぉ?あれから少しは上達したじゃないか。」

 

ネロ「またそうやって........てめぇのその態度が気に入らねぇんだよ!!」

 

向こうは未だに余裕だと言わんばかりの表情で話しかけてくる事に苛立ちを覚える。今度はこっちが鍔迫り合いを押し切り、右上へと剣が逸れるがそのまま流れるように逆袈裟を繰り出す。向こうは剣で防いだもの余りの衝撃に声を漏らしながら後ろに後退りする。

 

ネロ(ここだ!!)

 

デビルブリンカーの[スナッチ]で以前と同様に引っ張る。こちらの間合いに持ち込もうとしたが掴む瞬間にトニーの姿が一瞬にして自分の前に現れ、空中で三連撃を仕掛けてきた。どうにか二撃までは防げたが最後の攻撃は胴体に直撃し、最後に回し蹴りを食らってしまう。その衝撃で後方に転がるように滑っていくが途中で体制を整えながら片膝をつく状態でブルーローズを全弾撃ち尽くす。

それに対し向こうは片手で剣を時計周りで回転させながら弾丸を弾いてく。

 

トニー「同じ手には引っかからないぜ?」

 

ネロ「だよな.......だったらこれでどうだ!!」

 

今度は右腕に意識を集中させると右手には再び[閻魔刀]が出現し、体中に熱気が襲い掛かるが最初の時に比べれば幾分かマシに感じていた。

 

トニー「それぐらいは制御出来るのか.......」

 

向こうが何か呟いていたがそんな事はどうでも良く感じた。体中に力が溢れ出るような快楽に似た高揚感に襲われながらも再びトニーに向かってブルーローズを再び[幻影刀]と同時に発砲する。

今度は捌ききれないと判断したのか後ろにジャンプしながら必要最低限の部分を弾いていく。こちらは向こうの着地地点を見定めてそのまま走り出しながらタイミングを合わせて仕掛ける。

 

ネロ「ショーダウンだ!!」

 

今までよりもより速く、より重い斬撃を叩き込むが向こうは防いでいく。流石に衝撃が強かったのかどんどん苦しい表情に変わっていくトニーは早急に決着をつけようとしたのかこちらの連撃が終わる隙を狙って剣を振り下ろしてきたがこちらは振り返りながら閻魔刀を左手に持ち替えて右手でトニーの剣を掴み受け止めた。向こうも意表を突かれたのか驚愕していた。

 

ネロ「オラ!!」

 

トニー「な!?」

 

その瞬間を逃すまいと間髪いれず背負い投げするような形でトニーを近くの石柱に叩きつけ、奪い取る形で右手に残った髑髏の剣を逆手に持ち直して槍投げの要領でトニーに向けて投げ飛ばした。

 

ネロ「こいつは返すぜ!!」

 

トニー「グッ!!?」

 

磔にされたトニーの胸の中央に剣が突き刺さりガクッと項垂れた。

 

ネロ「ハァ...ハァ.......これで.....どうだ!!」

 

今までの鬱憤を晴らすようにそう言葉を吐き捨てるが.......数秒後にトニーは自力で自ら剣を貫通させ抜け出した。

 

ネロ「これでも駄目なのかよ.......」

 

今までの中で渾身の一発を叩き込めたと確信していたネロは仕留めきれなかったことに酷く落胆した。

 

トニー「そうでもないさ......流石に今のは本気でやばかったぞ?」

 

突き刺さった自分の獲物を取り出し、肩に担ぎながらそう告げるもまるで何事も無かったように歩き始めた。

 

トニー「それじゃ、今度はこっちが見せる番だ。」

 

その言葉を言い切ると同時にトニーの体から赤いオーラが滲み出てきた。

 

ネロ「!!?」

 

トニー「そう驚くことでもないだろ?何もこの力はお前だけの物じゃない......いくぜ?」

 

以前とは比べ物にならない突き技で一気に間合いを詰めて来ると同時に斬撃のコンボが繰り出されてくる。剣で防ごうとするも体中にかすり傷が出来ていくばかりだった。そして最後、頭に回転蹴りを食らい地面に滑るように倒れこむ。

 

ネロ「クソッ!!?」

 

どうにか後ろに後転し立ち膝状態に持ち直してブルーローズを構えるが目の前に相手の姿が見えなかった。すると視界の右端に後ろから剣の切っ先が出てきた。

 

トニー「ゲームオーバーだ。」

 

ネロ「...........」

 

トニー「どうした?前のお前ならこの状況でも反撃しようとしてただろ?」

 

ネロ「.....最初から殺す気なんて無かったんだろ?わざと試すような事するくらいならユージーンの時に無理やり奪えた筈だ。」

 

トニー「........その剣は俺の兄貴の物ってのは本当だ。それにその剣はこの世界にはあまりにも異質でな......何が起きるかわからない代物なんだ。」

 

剣を引いて肩に担ぎながらネロの前にゆっくりと歩き出すトニー。

 

トニー「そんなものを他人に任せる訳にはいかないんだよ。」

 

ネロ「........それでも.....今の俺にはこいつが....」

 

ゆっくりと立ち上がり、閻魔刀を見つめる。こいつの力が無ければ沙奈達を助けることは出来ない。だが結果としては負けてしまったのだ。この刀を奪われても仕方が無いという状況に意気消沈していると向こうは予想外の言葉が聞こえてきた。

 

トニー「ハァ......じゃあお前が持ってろ。」

 

ネロ「......は?」

 

トニー「聞こえなかったか?持ってろって言ったんだ。」

 

ネロ「......いいのか?」

 

トニー「どうしても今必要なんだろ?ほらさっさと行けよ。向こうも終わったようだしな。」

 

トニーの視線の先には遠くにある別の浮島の上空にてキリトとリーファが抱きつきながらゆっくりと回転しながら飛翔していた。

 

ネロ(キリト...リーファ......仲直り出来たのか?)

 

声までは聞こえてこないがリーファがキリトに泣きついており、妹の頭を兄が優しく撫でていた。二人の様子からしてどうにかうまくいったようでほっと安心した。

 

ネロ「トニー、お前は何が目的なん.......」

 

隣にいるトニーに質問しようとしたがそこにはすでにいなかった。急いで周囲を見渡すも完全に気配がなくなっており、見つけることが出来なかった。

 

ネロ「結局あいつは何がしたかったんだ?.....もしかして.......いや、まさかな?」

 

まるで嵐のように消えていく男に疑問を浮かべながらキリト達へと羽を広げ、飛び去った。

 

 

 

 

 

聞いたところキリト達は無事和解でき、このまま世界樹攻略再開といこうとしていたが門の前にかつてリーファと行動していたシルフのプレイヤーが待っていた。

 

レコン「えーと......ど、どうなってるの?」

 

リーファ「世界樹を攻略するのよ。この人達とアンタとあたしの4人で。」

 

レコン「そ、そう.......って、ええええええええ!!」

 

キリト「ユイいるか?」

 

ユイ「どうしましたパパ?」

 

キリト「あのガーディアンとの戦闘で何かわかったか?」

 

ユイ「ステータスによれば左程の強さではありませんが出現数が多すぎます。あれでは攻略不可能の難易度に設定されているとしか......」

 

キリト「総体では絶対無敵の巨大ボスと一緒ってことか。」

 

ユイ「でもパパのスキル熟練度とネロさんの特殊スキルがあれば瞬間的な突破は可能かもしれません。」

 

ユイに頷いたキリトが真剣な表情でこちらに向ける。

 

キリト「皆、すまない。もう一度だけ俺達の我儘に付き合ってくれないか?なんだか.......時間がない気がするんだ。」

 

リーファ「あたしに出来る事なら何でもする。それとこいつもね。」

 

レコン「え~?まぁリーファちゃんと僕は一心同体だし。あだ!?」

 

リーファ「調子乗んな!!」

 

レコンに拳骨をしてそっぽ向くリーファとレコンのやり取りを見て苦笑いしていると今度はこちらに握手を求めてきた。

 

リーファ「頑張ってみよ。」

 

その様子を見て、レコンが慌ててリーファの手を重ねて円陣を組む形にする。

 

キリト「ありがとう.....皆。ガーディアンは俺達が引き受ける。後方でヒールするなら襲われる心配は無いはずだ。........いくぞ。」

 

全員が軽く頷き、門に向かって歩み始めた。その途中、リーファが小声でこちらに話しかけてきた。

 

リーファ「ねぇ、ネロ君。ネロ君は本当に宗次朗さんで間違いないんだよね?」

 

ネロ「そうだが?」

 

リーファ「それじゃあ宗....ネロ君も行くって事はあの上に柊さんが.......」

 

ネロ「........ほぼ間違いないだろうな。」

 

リーファ「そっか.........羨ましいな.......」

 

ネロ「ん?何か言ったか?」

 

リーファ「ううん、何でも.......もし意識が戻ったらあたしを友達として紹介してほしいなって思って。」

 

ネロ「きっとあいつなら大歓迎だって抱きしめるぞ?きっとな。」

 

リーファ「うん!!」

 

そんなやり取りをレコンがどこか睨むようにこちらを見ている。突っ込むのもアホらしくなったのでわざと無視し、足を動かし始めた。

 

レコン「まさかと思いますがネロさん.......ネロさんもリーファちゃんの事を.....」

 

ネロ「そんな訳無いだろ?いい加減にしないとリーファに嫌われるぜレンコン?」

 

レコン「レ・コ・ン!!」

 

キリト達が苦笑いしながらその様子を見ていたのは余談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は再び世界樹内部に代わり白い明かりが部屋全体を明るく照らし始めた。すでに臨戦態勢で俺とキリトが上昇しつつ、後方でリーファ達が詠唱待機していた。

先程と同様に壁から無数のガーディアンが出現して行く手を阻む。

 

ネロ「第二ラウンドといこうか!!」

 

キリト「うぉぉぉ!!」

 

掛け声と同時に戦闘開始となった。最初と同様にキリトは持ち前のスキルを駆使し、こちらはレッドクイーン、ブルーローズ、右手のデビルブリンガーで蹴散らしていく。

 

レコン「すげぇ.......」

 

リーファ「でも敵の数が!」

 

いくら倒しても同じ数、あるいはそれ以上のガーディアンが壁になるように視界に埋まっていく。

 

キリト「キリがない.........っ!!?」

 

上空には剣の切っ先を向けた敵が列を成して構えている。その瞬間自らを矢の変わりに突進して切り裂こうとしてくる。どうにか防いでいくもさすがに全て捌ききれずに少しづつHPを削られていく。

 

リーファ「レコン!!」

 

レコン「うん!!」

 

回復魔法の最後の詠唱を唱え緑色の光が俺達を包み始める。すると一部のガーディアンが頭部の目の部分に緑色の光を発しながらリーファ達に視線を変える。

 

ネロ(クソ!?今度はヒーラーを潰すつもりか!!)ブルーローズで迎撃しつつレッドクイーンで切り裂くが前回と同じく数が多い所為であまり身動きが取れずにいた。

 

リーファ「レ、レコン!!?」

 

ネロ「なんだ!?」

 

リーファの声で振り向くとレコンが風魔法でガーディアンを何体かを倒していく。

 

ネロ「レコンの奴、何を考えているんだ?」

 

どこか覚悟を決めた表情で補助コントーローラーを投げ捨て、詠唱を唱え始めた。その隙を別のガーディアンが襲いかかろうとしていたところをブルーローズで撃ち落し、時間稼ぎをする。するとレコンがこちらに振り向いて一瞬笑みを浮かべ視線を前に戻した。

 

次第に光が広がっていき、大きな爆発が起き、ガーディアンの壁に大きな穴が開く。

 

ネロ「自爆したのか?」

 

緑色の炎が地面に落ちていくのが見えた。

 

ネロ(いい根性してるな.......レコン!!)「キリト!!」

 

キリト「ああ!!」

 

敵の隙間を縫って突破しようと一気に加速していくがそれを許さないと言う様に近くにいたガーディアンが串刺しにしてくる。

 

キリト「グゥ!!?」

 

ネロ「邪...魔だぁ!!」

 

どうにか振り払うがすぐに穴が塞がれてしまいリーファの回復が間に合わなくなってきた。するとリーファの周囲にも敵が包囲し始め、斬られそうになった次の瞬間だった。後ろから大勢のシルフの軍勢が雄叫びを上げながらこちらに近づいてきた。

 

キリト「シルフ部隊!?」

 

ネロ「だけじゃないみたいだ。」

 

その周囲を小型の飛竜に跨ったケットシーが縦横無尽に飛び交った。

 

サクヤ「すまない、遅くなった。」

 

アリシャ「ごめんね?装備をそろえるのに時間が掛かっちゃってさ。」

 

リーファ「サクヤ!!アリシャ!!」

 

二人の指揮官を中心に陣形を組み始める。

 

アリシャ「ドラグーン隊!!ブレス攻撃用ー意!!」

 

サクヤ「シルフ隊!!エクストラアタック用意!!」

 

アリシャ「ファイヤブレス!!撃てぇ!!」」

 

飛龍が口を大きく開き、炎ブレスを一斉射してガーディアンの軍勢に小さな爆発が複数巻き起こる。

 

サクヤ「フェンリルストーム!!放て!!」

 

シルフ部隊の長剣から青いレーザーのような光が無数に放たれガーディアンを一掃する。思わぬ援軍にキリトが喜びの表情が浮かび上がる。

俺とリーファは2人に近寄り感謝の言葉を送る。

 

リーファ「ありがとう......ありがとう!!2人とも!!」

 

サクヤ「礼には及ばんよ。スプリガンの彼には大きな借りがあるからな。もちろん君もだがな。」

 

ネロ「そりゃどうも。」

 

アリシャ「それに攻略の準備だって彼ともう一人から預かった大金を合わせたから出来たんだよ♪」

 

ネロ「もう一人?」

 

サクヤ「サラマンダーのトニーといったか.....あの後、奴からも彼とほぼ同じ金額を渡されたのだ。」

 

予想外の名前が出てきて俺とリーファは戸惑う一方だった。

 

ネロ「トニーが?」(またあいつか.....どういう風の吹き回しだ?)

 

リーファ「どうしてサラマンダーが......」

 

サクヤ「わからぬ.....だがユージーンに問い合わせても知らぬ勝手に使えばいいのではないか?っと一点張りでな?」

 

アリシャ「まぁそれもあってすぐに装備を揃えることができたんだけどね?」

 

サクヤ「まぁ、その話は今は置いておくとしよう.....今は戦うのみ!!」

 

アリシャ「そうだね♪」

 

疑問に思うことが山ほどあるが確かに彼女の言う通り、リーファと頷き、戦闘に集中する。サクヤが扇子を閉じ、全軍に号令をかける。

 

サクヤ「全軍!!突撃!!」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

こちらの数が一気に増え、ほぼ乱戦状態になった。そのうちの5体程サクヤを標的にして突っ込んでくる。迎撃しようと抜刀するがリーファと俺で迎え撃つ。

 

リーファ「せぇい!!」

 

ネロ「ハァ!!」

 

リーファが2体すれ違い様に斬り捨てる。こちらはレッドクイーンの[ストリーク]で2体程吹き飛ばし、残りの1体は鍔迫り合いに持ち込みながら相手の眉間に銃口を当て、大きな爆音と共に鉛弾を撃ち込む。

その他にも近くにいるガーディアンに狙いを定めて次々と発砲しながらデビルブリンカーの[スナッチ]で引き寄せ、[バスター]で叩きのめしていく。

 

アリシャ「う....うっそ~?」

 

サクヤ「リ、リーファから聞いてはいたが.....すごいものだな。君の敵にならなかった事を幸運に思うよ。それにしても規格外というか化物染みているな。」

 

ネロ「褒め言葉として言葉として受け取っておくよ。」

 

リーファ「ははは.......」

 

傍らで苦笑いをしているリーファを横目にガーディアンを斬り裂きながらキリトに合流する。

 

キリト「スグ!!後ろを頼む!!」

 

リーファ「任せて!!」

 

キリト「ネロ!!派手に暴れてくれ!!」

 

ネロ「言われなくても!!」

 

[閻魔刀]を取り出し、次々と倒していく。閻魔刀で切り裂き、ブルーローズで撃ち落し、デビルブリンカーで叩きのめす。その光景に一部のシルフ、ケットシーのプレイヤーが唖然としている。

 

サクヤ「動きを止めるな!!三人に続け!!」

 

サクヤの声で直ぐに意識を取り戻したプレイヤー達、ドラグーン隊のブレス、シルフのエクストラアタックを放った。両軍の猛攻撃により再び壁に穴が開き始める。

 

キリト「うおぉぉぉぉ!!」

 

ネロ「いっけぇぇぇぇ!!」

 

それでも行かせないと体をぶつけ合いながら突進を仕掛けてくるガーディアン達。

 

リーファ「お兄ちゃん!!」

 

リーファの呼び声が聞こえた直後、キリトの目の前には彼女の曲刀が現れる。それを掴み取り、キリトは自身の剣を重ねて前に構える。

 

キリト「ネロ!!」

 

ネロ「!!」

 

直ぐににキリトの側面に並走してガーディアンの突進を閻魔刀を構え、真っ向からぶつかっていく。

 

キリト&ネロ「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

剣の切っ先から青い流星のように輝きを放ちガーディアンを蹴散らしていく。その光景をリーファが涙目で見届けている。

 

リーファ「行って.......行って2人共.......行っけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

キリト&ネロ「おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

暗闇の中、ひたすら突き進んでいくと視界が一気に晴れ、ついに天井に、ゲートに剣が突き刺さった。

 

サクヤがその光景を見微笑みながら見届けると気を引き締めて撤退の号令をかける。

 

サクヤ「全員反転!!後退!!」

 

号令により全てのプレイヤーが直ぐに入り口へと戻っていく。

 

リーファ(がんばって......お兄ちゃん、ネロ君。)

 

愛する兄と短い間だったがこれまで旅をしてきた仲間に対し、願いを込めるように見えなくなった2人に激励を述べ、反転して戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

一方、世界樹のゲートにいる2人は困惑しているばかりだった。

 

キリト「クソ!?どうなってるんだ?」

 

ようやく辿り着いた筈なのに一向に開かない扉に苛立ちもあってか剣を突き立てるもまったく反応しなかった。

 

ネロ「何で開かない!!?」

 

右手で何度も殴るも同じく静寂が帰ってくるだけだった。

 

キリト「ユイ!!」

 

ユイ「はいパパ!!」

 

ポケットから飛び出したユイが扉に触れて調べるが予期しない返答が帰ってきた。

 

ユイ「パパ、この扉はクエストフラグによってロックされているのではありません。システム管理者権限によるものです。」

 

キリト「どういうことだ?」

 

ユイ「つまりこの扉はプレイヤーには絶対に開けられないということです!!」

 

キリト「な!?」

 

ネロ「なんだよそれ.....」

 

そんな中、周囲にはガーディアンがこちらに距離を詰めて来る。決して開けられない扉を背に剣を構えるも絶望が勝っているのか苦虫を噛んだ表情になっていく。

 

キリト「!!?.....いや、待て....あれは確か。」

 

ネロ「どうした?」

 

ユイ「?」

 

そうしているとキリトが何か閃いたのか直ぐにポケットの中に手を突っ込んだ。そして世界樹に入る前に空から落ちてきたカードを取り出した。

 

キリト「ユイ!!これを使え!!」

 

ユイ「!!」

 

直ぐにカードに両手を触れるユイ、するとカードが黒くなると同時にオレンジ色の線が浮かび上がり、腕から全身へと流れていった。

 

ユイ「........コードを転写します!!」

 

今度は扉に触れると同じようにオレンジ色のコードが扉へと流れていき、重音をあげながらゆっくりと開いていく。

 

ユイ「転送されます!!2人共手を!!」

 

ユイの指示に従い手を繋いでいくと体が光に包まれていくのが実感した。そしてようやく俺達は念願の世界樹の中へと入ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後

 

 

 

世界樹の外に出ようと撤退を始めるサクヤ達だったが入り口からは一人のプレイヤー、トニーの姿が映った。

 

リーファ「あそこにいるのは!!」

 

サクヤ「なぜここに......」

 

トニー「よぉ、その様子だとキリト達は無事に辿り着けたようだな?」

 

リーファ「え、ええそうだけど......」

 

トニー「なら、こっちも急がないとなパーティーに遅れちまう。」

 

シルフとケットシーの間を飛んでいく。

 

サクヤ「よ、よせ!!いくらユージーンに勝ったことがあるお前でも流石に.........」

 

そう言い切る前に複数のガーディアンがトニーに剣を向けて突進してきた。

 

リーファ「危ない!!」

 

警告すると同時に何本もの剣がトニーを貫き、その場にいたプレイヤーが息を呑んだ。しかし、皆が予想していた結果を裏切るかのような出来事が起こった。幾つもの敵に埋もれたはずのトニーの手が突き出し、一体を吹き飛ばす。

 

リーファ「え?」

 

そのまま吹き飛ばした敵の首をバスケットボールのように指の上で回転させながら次の瞬間、重い破裂音と光が放った。ほんの少しした後にガーディアンが蜂の巣となって砕け散った。

 

トニー「まったく、これ結構気に入ってたんだぜ?弁償してくれるのか?」

 

ボロボロになったマントを脱ぎ捨て、大きな亀裂が入った仮面がパキンと完全に割れ、素顔を露わにする。マントの下には同じ丈のコートを身に纏い、銀髪の髪が風に揺れる。そこまでは特に可笑しくなかったがその手に持っている物にリーファは驚愕した。

 

リーファ「じゅ、銃?」

 

ネロとは違い、銃身が長く、一つは白、もう一つは黒のオートマチックの銃を持っていた。銀髪に銃、その光景は先程一緒に戦った仲間と面影が重なった。

 

リーファ(ネロ君?)

 

サクヤ「ト、トニー殿.....それは.....」

 

トニー「ん?ああ、悪いそれは偽名だ。」

 

アリシャ「ぎ、偽名?」

 

トニー「そう、俺の名前は........」

 

後ろから来るガーディアンに気付いていないのか忠告しようとしたが、その前に紙一重で回避してヘッドショットを決める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンテ「トニー改め{ダンテ}だ。以後お見知りおきを♪」

 

リーファ(ダンテって........お兄ちゃんが言ってたあの!!?)

 

天井に投げキッスしながら振り向き、どこからか黒色の鞄を取り出した。

 

アリシャ「あれ....鞄?」

 

ダンテ「さて、ご来場の皆様、花火はお好きかな?」

 

一瞬光り輝くと鞄の横から細長い鉄の棒が6本束になって回転していた。

 

サクヤ「その形状は.......ガトリング?」

 

ダンテが不敵な笑みを浮かべたと同時に先程よりも大きい爆音が立て続けに鳴り響かせながら銃口から火花を散らす。

ガーディアンはまるで羽虫のように次々と落ちていき、そのまま持ち上げたと同時に再び光りだした。今度は肩に担ぐと大きな砲身と先端に大きな穴が三つ開いていた。

 

ダンテ「食らってみな。」

 

ドカンと穴から出てきたものが煙を上げながらガーディアンに飛んでいき、レコンの自爆魔法と同等位の爆発が起きた。

 

リーファ「ロ、ロケットランチャー!?」

 

再び光を放ちながら大砲が今度は三つの刃がついた円状の何かに変貌し、体を一回転させて投げ放った。

するとブーメランのような軌跡を描きながら何十体もの敵を真っ二つにしていく。

 

サクヤ「今度はブーメラン.......」

 

戻ってきたそれを掴み取り、背中に移動させ、今度は物質の法則を無視したかのように金属のようなものがダンテを包み込む。

 

アリシャ「何......あれ?」

 

先程の武器とは違い見たことが無いものへと再び変貌させた。ダンテの腰には座席が形成され両手にはロボット漫画に出てくるような操縦昆を掴み取る。そして周囲には幾つ物砲身が連なっている。

 

ダンテ「こいつは派手に行くぜ?」

 

両手を目一杯下に振り下ろしたと思ったら銃口から一気にミサイルが飛び出し、ガーディアンが無残にも散っていく。

 

ダンテ「ま、大体こんなもんか?」

 

その後ろ姿にその場にいた全プレイヤーが呆然としているばかりだった。ダンテが鞄に戻った何かを肩に担ぎ、そのまま振り返りながらお辞儀をした。

 

ダンテ「それじゃあこの辺で.......機会があればまた会おう。」

 

両手を広げながらゆっくりと頭を上げ、先程の二丁の拳銃に持ち替え、ゲートへと飛び立った。ガーディアン達は行く手を阻むように壁を形成して突進していくが紙一重で避け、目の前にいる相手の頭を踏み台代わりに蹴りながら群集の中に消えていく。

 

その光景を見ていた者たちは全員放心状態に陥り、意識が戻るのに数分掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様、漸くキリト達を世界樹に到達させることが出来ました。え?.....ダンテの所為で滅茶苦茶?仕方ないじゃないですか。彼、文字通り規格外なんですから。

それではトニー改めダンテ完全復帰となりました。今回のその後が異様に長くなってしまいましたが仕方ありません作者がもっとも書きたかった部分なんですからゆるしてください(汗

それでは皆様、また次回お会いしましょう。

ご通読ありがとうございました!!
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