仕事が忙しくてなかなかPCに手をつける機会が減っていく.....
もう頭の中は某白い猫の動画並におかしくなりつつあります。
この間、編集中にふとマイページの情報を見ましたが辛口の評価が一件来まして結構へこみましたね。
まぁ、初めて作っている作品って言うこともありますから仕方がないいんですけどもね.....
皆さんも良かったら評価、感想よろしくお願いします。
それでは第8話!!どうぞ!!
OP [NO REASON]{SUM41}
デスガン&ダンテ「It's Showtime!!」
その合言葉を皮切りにグラムピエールが手榴弾4個を両手で同時に投げつけてくるもデスガンとグラムピエールの前に蹴り返えす。
ダンテ「........チッ。逃がしたか.......」
爆煙が風で掻き消されるがそこにいたはずの二人の姿も同時に消えていた。このまま追いかけたい所ではあるがさすがに二人を置いていく訳にもいかない。一旦戻る事にするとしようと相方達がいる方向に視線をを向けるとそこには未だに唖然としている水色の少女ともう慣れましたと言わんばかりの表情の黒い青年が顔を覗かせていた。
しばらく歩いて二人の元に戻ると何か話をしているようだ。十中八九あのデスガンの危険性について説明をしているのだろう。そして、自分たちとは別行動をして比較的安全なところに身を隠すよう説得をしているのだろう。
キリト「あ、ダンテ。奴等は?」
ダンテ「おそらく川に潜って都市部の方に逃げたんだろうな。とりあえず俺はこのまま追いかけるつもりだ。」
キリト「そうか.....という訳だからシノンはとにかくあのぼろマント達には近づかないでくれ、約束は守る。次にこの島で出会った時は全力で戦おう。行こう、ダンテ。」
いつになく真剣な表情のキリトはそう言って北の橋に向かって降りていき。こちらも後を追う。
シノン「~~~~~..........もう!!待ちなさいよ!!」
20M程歩いた所で後ろから声を掛けられ足を止めて振り向くとヘカートを右肩に担いだシノンがそっぽを向きながら言う。
シノン「.......私もいくわ。」
キリト「え......?」
シノン「だって、あんた達、あの死銃とピエロみたいなのと戦うんでしょ?あいつ等、普通に考えても相当強いよ。私と戦う前に負けたら約束所の話じゃないでしょ?あんまし気が乗らないけど一度共闘して、先にあいつ等をこの島から......このBOB本大会から叩き出したほうが確実だわ。」
こちらを横目で確認しながらどこか言い訳に近いような提案を早口で説明するも隣にいるキリトはゆっくりと首を横に振る。
キリト「いや....駄目だ。さっきはダンテが止めてくれたから実際にどうなるかは確証出来ないけどもし君の身に何かあったら____」
ダンテ「いいんじゃないか?」
キリト「ダンテ?」
ダンテ「どの道、こういうタイプは駄目だって言ってもついてくる。だったら好きにさせればいいじゃねぇか。」
そういうとキリトは腕を組みながらうなだれるもすぐに頷いた。
キリト「わかったよ。一緒に行こう。」
そう聞いてわずかに表情が明るくなったシノンが小さく頷いた。
ダンテ「それより......」
キリト「ああ.......」
シノン「........?」
ふと後ろから感じた気配に向きながらエボニー&アイボリーを、向こうはフォトンソードを構えた。咄嗟の獲物を抜いた所為かシノンは驚いて後ろに仰け反る形で下がった。
ダンテ「こっちにも
すると視線の向こう側から夥しい数の弾道予測線がこちらの体を貫通してくる。見た所、相手は一人だけではないようだ。次の瞬間に銃声が
「うっそだろ~!?」
「おい、ドラムに切り替えろ!!」
マガジン内の弾を全弾撃ち尽くしたのか急いでリロードに入る敵プレイヤー達。
キリト「まずはあいつ等からだな.........俺達が突っ込むからバックアップよろしく。」
シノン「.......了解。」
そう言ってシノンは地面に横たわり、ストックを頬に付けてスコープを覗き始めた。
ダンテ「間違ってこっちの眉間を撃ち抜くなよ?」
シノン「しないわよ!!そんなこと!!」
ダンテ「さて、それじゃあ.......」
顰めっ面になったシノンを余所目に再び視線を目の前にいる敵を捉える。どうやら数は3人、しかも全員アサルトライフルの上、ドラムマガジンに切り替えたようだ。すでに相手は銃口をこちらに向けて引き金に指を掛けていた。
ダンテ「始めるか。」
シノンSIDE
普通であれば絶望的な状況だ。おそらく私たちと同じように強敵を倒すまでは停戦協定を結んだであろう敵プレイヤー達。そして相手との距離はおよそ25Mそこら、それも全員アサルトライフルという中距離戦には最適な装備だ。それに比べてこちらは遠距離の代名詞であるスナイパーライフル、サブにフルオートのハンドガンはあるものの、この状況では焼け石に水と同じだ。そして一人は接近しなければ攻撃できないフォトンソードにハンドガン......それも今日GGOを始めたプレイヤー。もう一人はハンドガン2丁という巫山戯ているような装備だ。
それなのに......私には弾丸が一発も掠りもしない。襲い掛かる筈の銃弾をキリトが弾き落とし、ダンテが
撃ち落していく。
ダンテ「Yeah!!foooooooooooo!!」
その上ダンテはまるでブレイクダンスをするように敵のど真ん中で両手持っている大型のハンドガンを乱射している。
シノン「以前も見たことあるけど......ほんっと人外染みた強さよね。」
キリト「まぁ.......うん、大体いつもあんな感じなんだよ。」
そう言って半ば諦めたような溜息を吐いたキリトを一瞥し、目の前のダンテが楽しむ光景をただただ傍観しているだけだった。
呆れるのを通り越して頭痛さえ感じてきたような気がするもすぐに切り替えて足が止まっている古代中国の武将の衣装をしているプレイヤーの腹部を撃ち抜く。
先の戦闘に関してだが時間は僅か1分で圧倒的不利な状況から逆転した。今頃モニター越しのギャラリーは大盛り上がりしているだろう。それもそうだ、このGGOは現実で出来ない銃撃戦をVRMMOで再現できるゲームだ。時には自衛隊に限らず各国の軍でも訓練として使われている。あんな異質な戦いは最近マンネリ化している全プレイヤー達にとっても誰もが夢中になるだろう。
だが私にとってはそんなことどうでも良かった。
彼はどうしてあのような輝いた目が出来るのだろう、あの強さはどこから来るのだろう。ダンテという存在がますますわからなくなっていく。
どうしてあの時.......本戦が始まるときの彼はあんな悲しそうな目をしていたのだろう。あれだけの強さがあってもまだ拭いきれない何かがあるのだろうか?
いつの間にか私は彼に魅入られていた。
ダンテ「__お__シ__おい、シノン。」
シノン「ッ!?な、何よ?」
いつの間にか戦闘は終わっており、地面に伏せている私を夕焼けの空を背景に見下ろしながら声を掛けてくる。
ダンテ「いつまでそうしてるつもりだ?」
シノン「べ、別になんでもないわよ。ちょっと考え事をしていただけ。」
急いで立ち上がり体についてる僅かな土を払って息を整えたがどうしても顔を中心に体が火照っているように感じる。このステージはそんなに気温も湿度も高くなかったはず.......
キリト「とりあえずこのままあいつ等を追う為に都市部のほうに移動しよう。」
ダンテ「俺はこのまま遊んでも良いが?」
キリト「お前がそんなことしたら他のプレイヤー全員刈り取ることになりそうだからやめてくれ........」
ダンテ「そのつもりだが?」
キリト「........冗談だよな?」
ダンテ「♪~♪~」
キリト「冗談だよな!!?」
先程の雰囲気とは打って変わって和んだ空気に包まれる。どうにも掴み所がない二人組みの漫才にも似た会話に一人置いてけぼりを食らう。
シノン「プッ、アハハハハハハハハハ!!貴方達!!いっつもそんなやり取りしてる訳?アハハハハハハ!!」
先程の緊張感からの温度差の所為かどうしようもなくお腹が痛くなってしまう。
ダンテ「ようやく笑ったな?」
シノン「あっ.....」
確かに今まで心から笑う事なんかなかった。あの事件の時以来、ただただ生きるのが苦しかった。だからここで力を求める為に、強さを求めてこの世界に来たのに......なのに.......
ダンデ「そっちの方が良く似合ってるな。」
シノン「~~~~~~うっさい!!!///////」
いつもこいつが目の前に現れる。この男にいつも狂わされてしまう。
シノン「いいから!!と、とりあえず急いで街の方に急ぐわよ!!」
そう言って小走りで向かう中、二人はまるでステージを暗記しているかのように大岩が密集している所やいきなり亀裂が入る地面をジャンプして進んでいく。
二人もこちらもそれなりに
2人の話では
シノン「追い付けなかったね。」
いつの間にか地面が土からコンクリートに変わっており、気がついたら足音が砂利の混じったものに変わっている。
廃墟都市部の入り口にある水辺を見るもまったく人気が感じられなかった。
シノン「まさか、どこかで追い抜いちゃった......とか?」
キリト「いや、それは無いよ。来る途中に水中を確認はしていたから。」
シノン「そ、そう。」
おそらくデスガンと思われるのぼろマントは途中で水中から出たのか、あるいは私達から見えない所から上がってもう既に潜伏している可能性が高い。
シノン「それじゃあ奴はもう既にこの街に潜伏していると考えていいわね。」
街に流れている川は破壊不可能のオブジェクトである鉄格子で阻まれており、これ以上潜って進む事は出来なくなっている。
キリト「そうだな......9時のスキャンまで、あと3分。この廃墟の中にいる限り衛星の眼を誤魔化す手段はないってことだよな?」
シノン「そ、前の大会じゃ廃墟ビルの一階にいても映ったわ。回避できる方法は水中か洞窟のどちらだけど、どの道にしても無防備になるか袋の鼠にされるかのどっちかだからかなりのリスクになる。」
キリト「OK。奴の居場所を特定したら誰かを撃つ前に強襲しよう。俺かダンテのどちらかが突っ込むからシノンは後ろから援護してくれ。」
シノン「......それは良いけど。」
キリトの提案した作戦に異論はないが......
キリト「?」
やはりこの男は気づいていないようだ。
シノン「ひとつ問題があるの忘れていない?奴の名前が≪死神≫じゃないって事、わかってるわよね?名前が判らないとレーダーで位置を突き止められないの。」
キリト「あ.....その~......」
こちらの指摘に物凄く眼を泳がせている。さっきまでの真剣な表情はどこに言ったのやら、一瞬にして緊張感が抜けてしまい肩を竦めてしまう。
シノン「はぁ~。」
キリト「た、確か、出場者30人の中でシノンが知らなかったのが4人だったよな?その内俺が追いかけていた≪ペイルライダー≫は死銃じゃなかった。となれば残りは3人、≪銃士X≫、≪スティーブン≫、≪グラムピエール≫だけど.......」
シノン「その内の2人が死銃とその仲間って事でしょ?なら、迷っている暇は無いはずよ。こうしている間も標的を狙っている可能性が極めて高いはずよ。」
ダンテ「............」
シノン「?。どうしたの?」
いつに無くダンテが物静か様子でちょっと不気味になり恐る恐る聞いてみたが返事が返ってこない。
ダンテ「........ちょっとここら辺で俺は別行動させてもらう。」
シノン「え........」
ダンテ「じゃあな。先に獲物をとっても文句言うなよ?」
そう言って歩き出し、こちらに背中を向けたまま手をヒラヒラと振って去っていく。
シノン「ちょ、ちょっと!!」
追いかけようとしたがキリトに手首を捕まれて制止されてしまう。
キリト「シノン。ダンテはこのまま二手で別行動を取った方が良い。」
シノン「はぁ!?なんでよ!!あの死銃のハンドガンが当たったらヤバイんでしょ!?なのに一人で行動していいの?」
キリト「いや、ダンテの場合は一人の方が返って都合が良いんだよ。それに......」
シノン「?」
あいつは大丈夫、そう言うような顔でこちらを説得してくる。そんな精神論みたいな理由なんて意味を成さないと反論しようとしたが.......
キリト「俺達はあんな人外染みた動きに追い付けない.....」
シノン「.........」
最後の一言で返す言葉がまったく思いつかなかった。
シノン「......わかった。なら私達だけで行動するとして、まずは周囲の確認に入りましょ。」
ふと腕時計を見ると4度目のサテライトスキャンが始まる。デバイスを取り出し、時計の長針が0に到達した。するとデバイスの上に全体マップが表示される。
シノン「キリトは北の方からチェックして。」
キリトは小さく頷き、各々プレイヤーの点を触れていく。都市部の一番南の端に2点、これが私達だ。それからすぐ近くを移動しているプレイヤーをチェックするが案の定、Danteと表記される。マップからでも通信が悪いのかラグっているのかとそう思わされてしまうような高速移動で街中を移動していく。そして中央部分に隠れているであろうプレイヤーを一人確認する。
キリト&シノン「........いた!」
中央には≪銃士X≫と表示された。つまりこのプレイヤーがあの死銃だ。
シノン「この街にいるのはこの≪銃士X≫って事ね。」
キリト「ああ、そうみたいだな。≪スティーブン≫はいないみたいだし。こいつが黒だと判断しても良いと思う。」
そういってスタジアム風の円形状の建築物の上に陣取っている様子から射線上を計算すると近くを通ると思われる≪リココ≫と表示されている。
シノン「このままだとリココが狙われる可能性が大きい。」
あのペイルライダーの時のようにスタンバレットで動きを止め、あの黒い拳銃でトドメを刺すつもりなのだろう。なんとしてでも阻止しなければ取り返しがつかないことが起こってしまうはずだ。
キリト「援護頼む。」
シノン「了解。」
お互い短いやり取りをして動き出そうとしたが..........
キリト「.......なぁシノン。」
シノン「ん?」
キリト「いや、俺が言うのもあれなんだけど......よく俺達の話を信じようと思ったなって......」
シノン「それは....」
確かに、まだ実際に目撃した訳ではないから俄かに信じ難い内容ではある。現に2人と合流するまでは死銃の存在なんて都市伝説の類だと思っていた。
キリトの鬼気迫る何かを感じて不思議と嘘ではないと信じれたのだが、あの後姿が何より頭の中から離れなかった。
キリト「それは?」
シノン「.......なんでもないわよ。」
咄嗟に喉まで出そうになった言葉を飲み込んだ。言えなかった。聞けなかった。なぜなのかは私自身も良くわからない。ただ、あの姿を思い返す度に胸の奥がムカムカしてくる。
だけど人には言いたくない過去があってもおかしくはない。かつての私のように......
何なのだろう。この表現しにくい感情は......寂しさ?不安?ありえない!!
私はこのBOBで今度こそ最強プレイヤーになって乗り越えて見せると約束した!2人と行動を共にしているのはあくまで邪魔な死銃を排除する為という利害が一致しただけ。
目的を果たした後はあの2人は私の敵に戻る。そうすれば次に遭遇した時は躊躇なく引き金を引いて、倒して、忘れる。ただそれだけ.......
だけど今なお胸に刺さるようなモヤモヤが抜け落ちない。それどころか時間を刻む毎にひどくなっていき、その事に対してますますイライラしてくる。
シノン「早く行くわよ。」
キリト「あ!ま、待ってくれよぉ。」
半ば強引に話を切り上げて北へと向かった。街を横切るため道路に転がっている錆びれたトラックや乗用車を
物陰として駆使しながら横断していく。そして目的地付近に到着し、スキャンで確認した場所を双眼鏡で見るとズタジアム上部の外壁のひび割れた箇所からライフルの銃口と思われる黒い棒のようなものが確認できた。やはりそのまま動かずに
シノン「いた。あそこ。」
キリト「よし、俺は背後から回って奇襲するからシノンは向かい側のビルから射撃体勢に入ってくれ。」
シノン「え?私もスタジアムに......」
キリト「シノンの特性を生かすならこの戦法が一番なんだ。俺がピンチになったら君が援護してくれるって信じてるから。」
シノン「......わかった。」
純粋にこちらを信じてくれている目でこちらを見つめるため何も言い返せなくなった。
キリト「それじゃあ別れてから30秒後に戦闘を開始するからそれで十分か?」
シノン「ええ、十分よ。」
そう返事すると向こうは頷き、音を立てずにスタジアムへと駆けていく。それを見届けた後、指定のポイントへと移動する。
目的の廃墟の崩れた入り口を潜ろうと向かった矢先だった。背後からの異常なまでの寒気を感じたと同時に体が言うことが聞かなくなって糸が切れた人形のように倒れてしまう。
シノン(何.....が.....起き.....)
辛うじて顔を動かし自身の体を見ると左上腕部あたりにペイルライダーが撃たれたものと同じ釘のようなものが刺さっており、そこから電気が走っている。するとその向こうから赤い光が2点不気味に光っており、こちらを見つめていた。
グラムピエール「引~っかかった引っかかった♪ね~こちゃんが引~っかかった♪」
後ろから声がしてくるとそのまま横切るようにステップしながら死銃の元に向かっていく。
私はただ呆然と見つめることしか出来なかった。ここに居るはずのない二人がいた。キリトの話が正しければここに居る
そしてもうひとつ判ったことがある。こいつらの装備だ。メタマテリアル
簡単に言えば光を屈折させて姿を視認できなくなってしまう最高級のステルス迷彩だ。そんなものを二つもどうやって調達出来たのだろうか?
そう考えていると死銃がゆっくりと近づいてくる。
死銃「キリト、ダンテ、お前たちが偽者かどうかこれでわかる。」
マスクの口の部分から廃熱処理するかのように蒸気を吐き出しながらライフルを仕舞い、例のハンドガンを取り出した。だがこちらも黙ってやられるのは性分じゃない。
どうにか反撃しようと腰にあるグロックを取り出そうとするがホルダーから出した時点で力が入らず落としてしまう。
奴が持つ銃のグリップに刻まれている黒い星が目に入った。
あの銃だ。
小さい頃、お母さんを守ろうとしてあの男を殺してしまった。あの銃。死銃のマントの中があの男の顔が覗きこんで来る。鼓動がどんどん大きく、早くなっていく。
やっぱり復讐しに来たんだ。
どうして
どうして?
なんであの銃がここに.........
いや、
やめて。
世界が灰色に染まっていく中、ただただめ瞳を閉じて諦めの境地に達したのか、あるいは覚悟を決めたのか、瞼が重くなっていく。
次の瞬間、銃声が響いたものの一発だけではなかった。それどころか現在進行形で走ってくる足音と一緒に何十発も徐々に大きく聞こえてくる。
すると次に体が勢いよく浮き上がる。いや、持ち上げられたんだ。でも誰に?
目を見開き、どうにか見上げると銀髪が靡く頭が視界の中央に入ってくる。
シノン「ダ.....ン.......テ?」
ダンテ「よう。随分としおらしくなってるな?」
相変わらずムカつくにやけ面だけど、今だけはなぜか頼もしく感じた。
こちらを抱かかえたまま走っているのか上下に大きく揺れていく。
しばらくしてバギーが並んでいる駐輪場に辿り着いた。彼はそれを確認するや否やその内の使えそうな1台に私を乗せ、半ば抱いたままの形で乗り込みエンジンを掛けた。
ブォンブォンと元気な声を上げてバギーは土煙を巻き上げながら急発進した。
その場から離れる一方で銃だけをを後ろに向けてたった一台....いや、一匹と数えた方がいいのだろうか。
金属の部品で出来た馬、ロボットホースに数発撃つと馬が断末魔を上げて倒れて大きな爆発が起きる。
その爆風を背中で受けながらグリップを捻って更に加速していく。
逃げ......切れた?
ダンテ「しつこい奴らだ。」
シノン「え?」
グラムピエール「ダァァンテちゃ~ん?どっこいくのかな~?」
後ろから金切り声が聞こえてくる。振り向くとバギーで死銃が運転し、その後ろでまるでロデオのように楽しそうにしているピエロが片手を上に振り回している。
すると死銃が
シノン「い.....いやぁぁぁぁぁぁ!!逃げて!今すぐ!!もっと飛ばして!!」
今まで弾丸の雨の中を掻い潜って来た筈なのにまたさっきと同じように鼓動が大きくなっていく。ひたすらダンテの胸元にしがみつき悲鳴を上げることしか出来なかった。
ダンテ「シノン。おいシノン!!」
シノン「ッ!?な、何?」
ダンテ「俺の肩越しからお前の愛銃で奴のバギーを狙えるか?」
シノン「え?.........え、ええ。やってみる。」
体の麻痺がいつの間にか抜けてたのか自由に動かせるようになっていた。
ダンテの肩を二脚代わりにしてスコープを覗き込む、激しくサークルが揺れていているがタイミングを合わせれば最低でも牽制代わりにはなるはずだ。
いざ、指を引こうとしたが.........引けなかった。
シノン「あ、あれ?何で撃てないのよ?どうして?」
人指し指が凍りついたのか見えない何かに阻まれているかのように痙攣するばかりだ。
シノン「だ、駄目!?撃てない......撃てないよ。」
ダンテ「大丈夫だ。お前なら撃てるさ。」
シノン「無理なのよ。指が......引き金が引けない......もう戦うことが......出来ないよ」
ダンテ「出来るか出来ないかじゃない。やるか、やらないかの二つに一つだ。」
そう言って、ダンテは左手を右のハンドルに移し、上半身はこちらに再び抱きつく形になり、右手が重なる。
ダンテ「5.....4.....3.....2.....1.....0。」
後ろからカウントダウンが始まり、0を迎えると同時に無重力になった感覚に襲われる。
倒れている車をジャンプ台代わりに飛んだらしい。さっきまでの激しい揺れが嘘のようになくなり、2つの指が1つになり、自然と引き金が傾いていく。
次に轟音が鳴り響き、弾が飛んでいくもバギーにではなく、隣の廃棄トラックに当たった。
外れた。
ダンテ「ビンゴ♪」
その瞬間、大きな爆発が起きた。トラックのガソリンタンクに当たったのだろう。周囲5Mは炎に包まれており、その中に佇んでいる2人の姿が確認できた。
一呼吸ついた後、大きな衝撃に襲われながらもダンテに片腕で抱き寄せられ、そのまま砂漠地帯へと向かっていく。
ED[夜は眠れるかい?]{flumpool}
その後
クライン「おいおい、あの娘やばいんじゃねぇか?」
モニターに移っているのは市街地と思われる場所で水色の少女が先程のぼろマントのプレイヤーに止めを刺されそうになっている瞬間を見つめていた。
すると別方向にすぐ顔を向けて2人とも一旦下がり、ライフルとサブマシンガンで応戦し始めた。
シリカ「あ!ダンテさん!!」
シリカの声に応えるかのように赤いマントがモニターの半分を独占する形になっている。
リズベット「おぉ、間一髪で間に合ったのかな?」
きっとあの少女を助けに入ったのだろう。先程まではキリトと一緒に行動しているのも確認できたし、仲間であることは確かなはず。
そこまでは良かったのだが.......
シリカ「ダンテさん、やっぱり強い....です....ね.....」
ダンテが少女をお姫様抱っこしながら逃走するシーン
ピキッ
ダンテが少女を抱かかえる形でバギーを走らせるシーン
ピキッピキッ
ダンテがバギーごとジャンプした際、少女に抱き寄せながら銃を構えているシーン
パキーーン
リズベット「あー.......シリカ?」
シリカ「ナンデスカ?リズサン?」
リズベット「その、えっと...グラスが......なんでもない。」
セラ「ネ、ネロ。なんだかちょっと今のシリカちゃんが怖い......」
ネロ「あ、ああ。流石に俺もそう思う。」
シリカ「フフ.......フフフフフフフフフフフフフフフフ。」
黒く淀んだ瞳をモニターに向けたまま、少女はひたすら笑い続けていた。
今回は久しぶりの一万文字越えになってちょっと疲れましたWW
次回はいよいよクライマックス?といったところですかね?
それではまた次回お会いしましょう。
ご通読ありがとうございました!!