ここ最近、連休が取れずなかなか筆が進まない........どうすればいいんだ........
申し遅れましたが前回の最後にシリカとシノンの武器に関してですが........
なんと!!こんな駄作を愛読してくださっている読者の一人、JUDGEMENTReaperさんからの案件を貰い、そのままアイデアをパク.......拝借させていただきました!!
ありがとうございます!!
武器情報はキャラ設定にも記載されていますので是非見てください。
JUDGEMENTReaperさん!!本当にありがとうございます!!
もし良かったら他の方もアイデアがあれば気軽に書いてくれたらこちらとしてはとても嬉しいです!!
それでは第4話!!どうぞ!!
「やっと.........やっと会えた.........」
そう言いながら自身の顔を涙でグシャグシャになりながらも少女はこちらの腹部に抱きついたままの状態だ。
そこまでは良い........そう、そこまでは........
問題はこの後の出来事だったのだ。
突然入り口のドアがバンっと勢い良く開き、そこに現れたのは..........
「ダンテさ~~ん♪やっとテストが終わり.......まし........た。」
満面の笑みでこちらに視線を合わせてきたシリカだったのだが、こちらの状況を人目確認した後、無言の笑顔のまま、瞳の光がスッと消えていったのだ。
「どうしたのよシリカ?入り口で突っ立ってたら店に入れじゃないのよ。ちょっと聞いて...........ふぅん?」
それに続いてシノンがシリカの後ろ斜めから顔を覗かせ、こちらを視界に捉えるとまるで氷の様な冷たい目でいかにも軽蔑していると言わんばかりの表情に変化した。
「ダンテサン?」
「何を........してるのかしら?」
二人が今まで見たことのない珍しい見た目の武器を手にし、戦闘時に感じるピリピリとした空気に包まれる。
「.........おっと。」
なぜそこまで怒っているのか理由は不明だが、いつもの雰囲気ではないのは確かだ。
「チョット........ハナシヲシマショウカ?」
「.......弁明は?」
「あるわけないでしょ?」
「なるほど............また鬼ごっこという訳か...........」
そこからはまさに地獄と化してた、
「あ、ダンテさーん!!こちらお二人の武器代の請求書になりまーす♪」
途中、変な奴が出てきた上、貯蓄してあった金の大半ががごっそりと無くなっていた。
二時間後.......
「な~んだ!そういう事だったんですね?」
「それならそうと早く言いなさいよ。」
「だったら、今度は武器を持たずに質問しろ。大掃除する羽目になっちまう前にな。」
店の中は嵐が通り過ぎたかのように荒れてしまい、ぱっと見はまさに廃墟レベルだ。
まぁ、それは置いておくとして.............
「えっと........そのぉ.........」
そこにはこの騒動の要因となっているはずの紫の妖精はどうしてこうなったのか、どうすればいいのだろうかとわからなくなり、立ち往生し、辺りをキョロキョロと見渡している。
今よりもさらに小さくなりそうな声で発すると二人が睨みを利かせた目でユウキを捉える。
「ダ、ダンテ、大丈夫?」
そう言いながらユウキの視線はこちらに向けられている。それもそうだ。何せ体中にまるで氷で作られたような矢が冷気を放ちながら何本も突き刺さっており、おまけに背中にはシリカが持っていたはずのダガーが根元まで刺さっており、胸の中央辺りに切っ先と思われる金属が放つ特有の光が視界に入り込んでくる。
「気にするな。いつもの事だ。」
「い、いつも............?」
そう、このデビルメイクライにおいて、この状況に陥るのは何かしらの条件があるらしい...........
以前は依頼人の女性と話をして達成した後に一緒に食事をどうかと持ちかけられたことがある。
こちらがそれに承諾しようと口を開いた途端に依頼人が顔が青白く染まり、震えながらなかったことにされ慌てて店を出て行った。
何事かと疑問に思ってる最中、突然背中から衝撃が伝わり気がついたときには串焼きにされる一歩手前になっていた。
ちなみに前回までのシノンには頬を引っ叩かれるか、引っ掻きのどちらか、一番怒ってた時は火矢を取り出してきている。今回がその事案らしい........
シリカの串刺しに関しては今回で6回目になった。
まったく、俺をロリコンか何かだと勘違いしているのだろうか........
「.........それで?」
水色の
「え、えっと.....こ、こんにちは........ハハハ.....」
先ほどの大惨事を目の前に固まってしまってしまった彼女は本来あるべき活気もどこかへと消えてしまっている。
それもそうだ、床はシノンの矢によって所々氷が張られており、今でもピキピキッっと小さな音を鳴らしながら冷気を放ち、壁にはシリカのダガーによって無数の斬撃の跡がまるで猫の引っ掻いたそれと同じようになんとも痛々しく残っている。
「驚かしてごめんなさい。私はシノン。あなたは......依頼人ではないように見えるけど........」
こちらを見た途端、先ほどまでの冷酷な威圧とは程遠い、朗らかな表情でこちらに挨拶してきた。その温度差に思考が停止してしまいそうになるがハッと我に返ってどうにか返事をしなければと口を開きながら言葉を探す。
「あ、うん.....ボクはユウキ。ダンテとは......その、知り合い.....みたいなものかな?」
「.........ヨビステ?」
ふと、隣にいた栗色の
「こーら!初対面の人に圧を掛けない。」
「イタッ!?」
栗毛の女の子の後ろにいつの間にかシノンが立っており、その頭部にチョップを当てた。
「な、何するんですかシノンさん!?今のちょっと痛かったですよ!!」
「こうでもしなきゃ止められないあなたに原因があるからよ。ほら、あなたも自己紹介くらいしなさい。」
「わ、わかってますよぉ......もう。」
こちらも同じく先程の殺気にも似たような何かを放っていたはずなのに、今では見た目相応の反応をしている事に戸惑いを隠せないでいた。そんな中、栗毛の
「私、シリカって言います。そちらのシノンさんと一緒にいつもデビルメイクライでダンテさんと一緒に行動してます♪」
「う、うん....よろしく......」
先程の圧力の所為なのだろうか握手する手から震えが止まらなかった。その様子をシノンが察知し、こちらの肩に優しく手を置いてきた。
「大丈夫、この子はいつもこうなっちゃうのよ。」
「そ、そうなの?」
「ええ、私も最初会ったときは大変だったわ。なんせ初対面でいきなり刺されそうになったんだもの。
「そ、その節は大変ご迷惑をお掛けしました.........」
そんなやり取りをしながらシリカは耳をヘニャンとしおらしく垂れ下がり、唇を尖らせる。
「そうそう、あなたはダンテとはどういう繋がりなの?」
「え、えーと.......」
ダンテとの出会った頃の、アインクラッドに迷い込んでしまった事をどう説明すればいいのか苦労した。30分程掛かった。全てを言い終えた時には二人の驚いた表情がありありと感じ取れた。
「そ、それじゃああなたはあのSAOの世界でダンテに会ったって事!?」
「うん、ほんの少しだけどね。」
「し、信じられません......まさかそんな.......」
その事実を目の前に二人は互いの顔を見合わせながら硬直した。それもその筈、本来いないはずのプレイヤーがあの浮遊城の世界に入り込むなんてありえない話だ。だからこそ.........
「でも、どうしてそんな所に居たの?SAOプレイヤーでもないあなたが.......」
そう、説明しなければならない。メディキュボイドで治療を受けていることを説明しなければならない。だけどそれだけは...
「そ、それがボクにもわからなくて.......専門の人が回線の混雑が原因で入り込んだって聞いたけど....」
「そう.......大変だったようね.....」
「むしろよく生き残っていましたね。」
「うん.........」
「............」
しばらくの間、たぶん4、5分ぐらいだろうか。静寂がその場に留まっていたがそれを打ち破るようにシノンが口を開いた。
「それで.......」
「??」
さっきまでハキハキと喋っていたシノンが途端に言い辛そうな表情になった。何かあるのだろうか?
「あなたはその後、ダンテに何もされなかった?」
「え?ううん、むしろあの時は助けられたばかりで特にも何も....ない..けど.....」
ふとその答えに何か頭が引っかかるような感覚に襲われた。
「ん?どうかしたの?」
何か忘れている。何だろう?数秒間唸り声を上げながら必死に頭の中を駆け巡る。すると答えが見えてきた。そう.........
ダンテとお別れする際に......その.......頬にキスしたのを........
(あ........あぁ........ボ、ボク、あの時ダンテに!?」
なぜあの時の自分はあんな事したんだろうと思いながら頭を押さえた。顔全体が熱くなっていくのがわかる。鼓動が鼓膜に直接響くように感じる。鏡がないからわからないけどきっと顔が真っ赤になってると思う。
そしていつの間にかこちらを覗き込むシノンの顔が視界に入り込んできた。
「まさか.........何か.......あったのね?」
「うぅ........////////////」
シノンは笑っているがその眉はピクピクと痙攣しており、シリカは再び瞳の色が淀み始めた。
「ちょっとダンテ!!あなたこの娘に何を________」
シノンが原因を突き止めようと振り向くがそこには誰も居らずそのまま入り口を見ると扉が開いており、出掛けたと代弁するかのようにキィ~と音が鳴り、そよ風が入り込んでくる。
ドアの中央に小さな張り紙が風に煽られていた。
『用事を思い出した。また今度な。』
それをみたシノンは破り捨て、舌打ちと歯軋りをしながら再び弓矢を構えた。
「.........火矢、あと10本追加ね。」
「モウ、ダンテサン?コンドハアリマセンヨ?」
シノンは軽く駆け出し、シリカはゆっくりと店を後にし、一人だけポツンと取り残されてしまった。
「お___おーい、ユウキー!やっと会えたかー?」
彼女たちと入れ替わるようにスリーピングナイツの皆とアスナがやってきた。中に入ってきて周囲の荒れようにすごく驚いていた。
「うっわ.....なんだよこれ........」
「ひどい荒れようね.........」
「なんつーか.......強盗にでも遭ったような.....」
店の荒れようを見てもアスナは大して驚きもせず、こちらに歩み寄ってきた。
「これってもしかして.........」
「う、うん......シノンとシリカってプレイヤーが........」
「やっぱり....はぁ....」
そう言いながら額に手を当てながらアスナは大きな溜息を吐いた。知り合いでもある彼女の反応からしてもこういうことは本当にあるらしい。
(あ、そういえば.......お礼を言うのを忘れてた。)
先程の異常な光景を目の前にしたとはいえ、肝心の礼を伝えるのを忘れてしまった。
とはいえ、ひとまず今後会う機会は多い筈だからその時にちょんと伝えることにしてひとまずは解散すべきなのだろう。
この日はこれで終わった。後に知ったことだけど街中で妙な三人組の追いかけっこの所為で関係ないプレイヤー達が巻き込まれてデスペナルティーを受けることになってしまう事件が発生した。
世の中広いなぁとこの記事を見てそう感じたのは翌日の話である。
その後
「見つけた?」
「イイエ……ミツカリマセンテマシタ。」
シノンとシリカ、二人の妖精……もとい鬼と化したい二人が街中を捜索していた。
普段は数十人、数百人ものプレイヤーが賑わっている街道だが、この日、この場所、この時間はまるで彼女達が支配している様に静寂が佇んでいた。
新しくなったALOにて暗黙の掟がいつの間にか出来ていた。
デビルメイクライのSコンビの気が立っている時は迷わず逃げろと...........
「もう少しこの辺りをお願い。私は向こうを探してみる。」
「ワカリマシタ♪」
そう一言二言交わし、シノンはダッシュで駆け抜け、シリカはゆっくりと歩き始める。
「ダンテの奴………絶対逃さないわよ。」
「コンドコソセツメイサセテモライマスカラネ?」
今回はそーどあーとおふらいん正月verも兼ねており、内容が少なくなりましたが如何だったでしょうか?
そしてオリジナル武器の件ですが今後皆様にもこういう武器があったらと思ったら気兼ねなく書いてもらったらこちらとしてもとても嬉しいです。もし「お?これ良いな。」って思ったらダイレクトメッセージを送ります。
それでは次回、またお会いしましょう。
ご通読ありがとうございました!!