DMC×SAO 俺の転生物語   作:ユーグクーロ

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お待たせしました!!
どうにか!どうにかスランプから抜け出せたのでこれからはもう少し作品投稿に徹底出来そうです!!
それから感想欄の運対削除を見て驚きましたがまぁお互い悪巫山戯していたので私としてはあんまり気にしていません!!
中には直接メッセージで謝罪してくる人がいてびっくりしましたよ。
まぁそのお蔭でその人とは今では数少ないバトオペ仲間ですよ笑

もし他の方も宜しければフレンド登録してバドオペを通してこの作品の意見交換出来たらなぁと思います!!メッセージ欄にてお待ちしてまーす!!

それでは第7話!!どうぞ!!


7 現実

OP《courage 戸松遥》

 

 

アインクラッドのボス部屋前での騒動も収まり、俺は店に戻っていた。いつも通りに椅子にもたれ掛かって惰眠を貪っているといきなり扉がバンッと開かれ、水色のロングヘアーを靡かせながら水妖精族(ウンディーネ)のプレイヤー、アスナが駆け込んできた。

 

「悪いが今日はもう店仕舞いだ。明日出直してきな。」

 

冗談混じりでそう告げるがアスナはどこか焦りを感じさせる佇まいでこちらを見つめてきた。

 

「ダ、ダンテさん!!ユウキが......ユウキが突然....!!」

 

話の内容はこうだった。

ボスを無事討伐し、皆で始まりのアインクラッドの地下にある石碑に自分達の名前が刻まれている事を確認したその直後だった。

アスナがユウキに姉と呼び間違えてしまっていたことを言うとユウキは両手で口を覆いながら涙を流し、急にログアウトして姿を消してしまったとのことらしい。

 

スリーピングナイツのメンバーにユウキに現実世界でちゃんと謝ろうと.......謝罪の機会を作ろうとしても皆何処か口を濁らせ、本人は会いたくないのではと断られてしまい、居ても立っても居られず此処に大急ぎで来て今に至る。

 

なるほど、やはり其処は原作と同様にユウキの抱えてる悩みは同じなのだろう。

 

「それで?俺にユウキの居場所を突き止めてほしいって言いたい訳か?」

 

その問いかけにアスナは無言のまま首をゆっくりと縦に振る。

 

「おいおい、リアルの詮索はマナー違反だろ?ましてや俺は探偵じゃない。そういうことなら専門の所に行きな。」

 

「そ、それはそうだけど........前にネロ君から聞いたことがあるの。ダンテさんには現実世界で独自の情報網があるって、だから須郷の暴挙にも、私やセラちゃんの所在もすぐに気付けたんだろうって.......」

 

(あの野郎、余計な事を漏らしやがったな。)

 

「どうしてもか?もう会わないほうがいいかもしれないと言われたんだろう?」

 

その問いかけにアスナは何処か曇った表情で俯くがすぐに振り払い、力強い視線を向けてくる。

 

「...........それでも、もう一度だけでも会いたい。会って話をしたいんです。」

 

「..........」

 

「ユウキが言ってました。ぶつからなきゃ伝わらないこともあるって、自分がどれだけ真剣なのかを......それでユウキが会うのを嫌がったら素直に諦めます。」

 

「だからお願いします!!ユウキが今どこに居るのか探してくれませんか!!お願いします!!」

 

そう言いながらアスナは深々と頭を下げてきた。

こちらとしては不可能ではないが..........

 

「...........一ヶ月だ。」

 

「え?」

 

「ストロベリーサンデー一ヶ月食べ放題で考えてやる。」

 

依頼に対してそれに見合う報酬が無ければ誰だってやる気にならないだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アインクラッドからログアウトしてから2日程経った。今はベットの上で枕を抱え込みながら蹲っている。

真っ白な清潔感のある無音の病室には時計の針の音だけが存在を小刻みに一定の間隔で主張し続けていく。

 

逃げてしまった。

 

彼女には...........アスナには本当に申し訳ない事をしてしまった。

たった数人でボスを討伐するという無理難題に笑顔で受け入れてくれて、戦う術を教えてもらって、アスナの友達にも手助けしてもらったのに........

 

自責の念に押しつぶされそうなそんな時、コンコンと病室のドアがノックされ、次に聞こえてきたのは聞き慣れた声だった。

 

「木綿季くん、君にお客さんが来てるよ........」

 

「お客.......さん?」

 

ここに入院した時からいつもお世話になっている倉橋先生の声だ。

 

(でもお客さんなんて........まさか!!?)

 

もう既に家族と呼べる者は居らず親戚に当たる叔母との関係も其処まで良いという訳ではない。ましてやお見舞いに来ることなんて有り得ない話だ。

 

「ユウキ..........」

 

病室のカーテンから不安そうな声色を出しながらALOのアバターと容姿がそっくりな女性(アスナ)が顔を覗かせてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は病室前の廊下にて壁に背を預けながらスマホでとある人物と連絡を取っていた。

 

「君は会いに行かないのかい?」

 

隣りにいる白衣の男、倉橋はポケットに両手を突っ込みながらこちらにそう問い掛ける。

 

「ならお前がガールズトークに割り込んで来いよ倉橋。」

 

「それは.......遠慮しとくよ。」

 

そう返すと木綿季の担当医でもある彼はメガネのレンズを拭き、再び掛け直した。

 

「....だけど木綿季君は........」

 

先程のおちゃらけた空気が一転し、倉橋は真剣な眼差しでこちらを向ける。

 

BGM 《 pain from DMCアニメ 》

 

「本来なら有り得ない現象なんだ、最初の頃の彼女は正しく骨と皮だけ...........自らを支える為の筋肉と呼べるものが殆ど無かったんだ。」

 

頭の中で当時の出来事を思い返しているのだろうか、今度は俯きながら声が何処か弱々しくなっていくように感じる。

 

「悔しかったよ。歯痒かったよ。何の罪もない........何も悪い事をしていないあの子がどうしてこんな絶望を味わなければならないのかと........そしてそれに対し、確立した特効薬も出来ていない現状、僕達が出来る事なんてたかが知れてる。最悪の結果になるのは大方目に見えていた。」

 

「...............」

 

「でもそんなある日の事だったんだ。あの子が........木綿季君が仮想世界(VRMMO)から戻った時、自ら治験の対象者になると言い出したんだ。」

 

その言葉を皮切りに倉橋は徐々に表情が明るくなっていき、天井を見上げた。

 

「治るかどうがも分からない。下手をすれば今よりももっと悪化するかもしれないと忠告したけどそれでもやると固くに言い続けてね?その眼を見て僕達も覚悟を決めたんだ。」

 

すると彼の懐から大きめの茶封筒が取り出され、こちらに差し出してきた。

 

「何だ?」

 

「彼女のこれまでがここに記されている。全てね。」

 

中身を確認すると彼女の、紺野木綿季に関する健康状態、脈拍、体温、血液検査等々、ありとあらゆる情報が記載されていた。

 

「最初は大変だったよ。先ずは自力でベットから起き上がることから始まった。それから暫くしてどうにか鉄棒を使って歩行するまでは良かったんだけど.........それまでにあの子は文字通り血反吐を履きながらも、涙を流しながらも必死に耐えて病に抗っていたんだ。」

 

「...........」

 

「もう既に家族と呼べる者も居らず、帰る場所さえもない筈なのに、何故其処まで頑張れるのかふと疑問に思って本人に聞いてみたんだ。」

 

 

 

 

 

『ねぇ木綿季君.........』

 

『ん?どうしたの先生?』

 

『あ、いや、医者としてこんな事聞くのはおかしいと思うんだけど.........どうして木綿季君は其処まで頑張れるんだい?やっぱり以前みたいに学校に通いたいとか?』

 

『え?うーん.....それもあるけど.......なんて言えばいいんだろう。〈生きる勇気〉を教えてもらったから?』

 

『生きる勇気を教えてもらった?誰に?』

 

『お兄さんに......ダンテに!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「それからというもの定期検診する度に君の名前が必ず出てきたんだ。君から貰った言葉が支えてくれたって、だから頑張れるって........そして常にベット生活だった時とは違い、今は病棟を自由に歩き回れる位まで回復したんだ。」

 

「そうかい?そいつは良かったな。」

 

そうか..........バージル(糞兄貴)との戦いで見せたあいつの表情はそういう事だったのか........知らず知らずの内に俺は既に紺野木綿季を助けていたという訳か........なんとも奇妙な話だ。

だが、これ以上の長話は眠気が襲ってくる。一通り読み終えた資料を返し、無理矢理でも良いから話題を変えたかった。

 

「いいのかよ?医者が個人情報を漏らしても。」

 

「フッ........何を今更言ってるんだい?既に知り合いである以上に君がこれで悪事を働くとはこれっぽちも思っていないよ。いったいどれだけ君の面倒を見てきたと思ってるんだい?」

 

「おっと、こんな大きな病院に努めてる偉いお医者様からそんな信頼を獲得していたとは、人生捨てたもんじゃねぇな。」

 

「けど僕の財布でミックスベリーパフェを爆食いした件は消えないからね?」

 

「............チッ。」

 

すっかり忘れてると思っていたが結構根に持つタイプのようだ。

舌打ちをし、痛い視線を背に、その場を後にしようと出口に足を進めようとするが......

 

「草薙君、今度......木綿季君に最後の治験が行われるんだ。」

 

ふと足を止めてしまった。無視すれば良いはずなのに........何故かわからないがピタリと動けなくなってしまった。

なぜ?という疑問を他所に背後にいる医者はそのまま口を動かし続ける。

 

「今度が今までの中で1番可能性がある治療薬だと言われている。」

 

「.........ほぉ?それで?」

 

「もし、これが成功すれば木綿季君は晴れて完治したとして解放されるがその逆だって有り得る。」

 

「...........」

 

(ダンテ)は既にあの子の心の中の拠り所なんだ。だからどうか..........頼む。木綿季君を助けてやってくれ。」

 

「.......わかった。其処まで言うなら_____ 」

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、ボクは数日振りにALOの世界に来ていた。

アスナが話し終え、病院を後にした直後だった。

 

「木綿季君、 くさな....... ダンテ君からの伝言だよ。『ALOに来い。話がある。』って。」

 

先生がダンテと知り合いだった事に驚愕したけどボクはその伝言を聞き終えた後、直ぐにメディキュボイドに接続してALOにログインした。

 

指定された場所はなんとボクがメンバー募集も兼ねて決闘していた湖の広場だった。

 

急いで街から飛び立ち待ち合わせの場所を目視出来た頃には既に赤いコートを身に纏ったプレイヤーの後ろ姿が見えた。

ただそこにはダンテ一人ではなく、金髪のロングヘアーを靡かせている影妖精族(スプリガン)の女性が隣で話をしていた。

 

こちらの気配に気付いたのか二人共こちらに振り返る。

 

「あの子が例の?」

 

「まぁ、そんなところだ。」

 

「ふぅん?ま、良いわ。こっちもあの人に伝えて準備しておくからあんまり待たせないで

ね?」

 

「わかってる。」

 

会話を終えたのか金髪の女性は悪戯っぽい笑みを浮かべながら飛翔し、こちらとすれ違う形になる。

ふと相手の顔を見ると先程の笑みを浮かべたままこちらにウィンクをしてきた。

 

(綺麗な人だなぁ.......)

 

思わず口から零れそうになる。

ダンテとはどういう関係なのだろうかとふと疑問に思えてしまう。ダンテとお付き合いしている女性なのかな?

 

そう思うと何故か胸の奥の辺りに何処からかズキッと大きな針に刺されたような感覚が襲ってくる。

 

(???)

 

表現できない感情とあまりにも金髪の女性が魅力的でつい目が追いかけてしまう気持ちを押し殺して地面に足をつける。

 

「ダンテ........」

 

名前の主はそれに応えるように振り返るがかつての優しそうな顔つきでも、悪戯っぽい笑みもない。ただただこちらを見つめてくるだけ。

 

「ユウキ、今度の治験が最後なんだってな。」

 

「あ........やっぱり倉橋先生から聞いてたんだ。」

 

やはり...というべきかなんとなく分かっていた。

ダンテと倉橋先生が知り合っている以上、リアルでのボクの事なんて筒抜けに決まっている。

だからアスナもボクの居場所がわかったんだ。

 

「で?」

 

「え?」

 

「もし薬で治ったらその後はどうするんだって聞いてんだ。」

 

「え、えっと....その......」

 

そう言われてなんて言えばいいのかわからなかった。

絶対とは言えないけど、もしこの病気が治ったらボクはいったいどうすればいいんだろう......

 

「もし、病気が治ったら........取り敢えずは病院を退院して、孤児院の所にお世話になると思う。」

 

「............」

 

「あのね............ボクの両親や姉、家族って呼べる人がもう居なくて、遠い親戚の伯母さんがコウケン人?って事なってるんだよ。それでボク達が住んでた家も維持する必要は無いから壊してコンビニか他の物を建てるんだって.........」

 

ふと話してるともう既にボクには何も残っていない、空っぽだ。家族も家も何もかも全て消えてしまって........圧し殺されそうな現実を目の前についつい声が震えそうになって、泣きたくなっちゃいそうで、みっともない姿になっちゃいそう.......だけど.......

 

「病院を抜けたらもうメディキュボイドを使うことも出来ないと思うし、孤児院にアミュスフィアがあるとは限らない......スリーピング・ナイツの皆にもアスナにも、ダンテにも会うのは難しいかもしれない.......だからね?」

 

そしてこれが1番怖かった........病気が治ったらあのギルドに居る理由も無くなる。3年間築いてきたものさえも崩壊していく、楽しかった思い出も悔しさも本気で戦える喜びも.........

それでも必死に堪えて笑顔で答えようって決めたんだ。せめて........最後だけは........ボクの......

 

「そうなる前にダンテにお礼が言いたかったんだ!ありがとうって!ここまで来れたよって!ボク頑張れたよって!」

 

ボクの希望になってくれた人に.....

 

「まぁ、その前にアスナ達と一緒今度学校を____」

 

「ユウキ。」

 

「ん?何?」

 

今迄沈黙を身に纏っていた人がやっと口を開き、こちらを呼びかけるが......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと遊ぼうか?」

 

「..............え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬きした次の瞬間、視界には剣を握り締め、鋭い眼光を突き刺してくるダンテ(希望)が眼前まで迫っていた。。

どうにか鞘から刀身を半分ほど出してダンテが繰り出している突進技をガードする。

 

「お前の中にあるもの全て否定してやるよ。」

 

悪魔は笑みを浮かべながらそう言い放った。

 

 

ED《シルシ LISA》

 




さぁいよいよお待ちかね?のダンテVSユウキの一騎討ちですねぇ………
作者としてはやっと戦闘場面を書ける………日常系?を書くの本当にキツイ………

あともう一つ報告があります!!
今度のオフラインシリーズ春スペシャルは4月の中旬を予定してます!!
例の如く読者様からの質問、御便りを募集しておりますのでどうかよろしく皆様の些細な疑問を書いてくれたら作者としてはとても嬉しい限りです!!
詳細は後日活動報告にて記載しますのでよろしくお願いします!!




それではまたお会いしましょう。

ご通読ありがとうございました!!
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