未だに職場の忙しさは収まるどころか勢いが増す一方で心身共に疲れてしまった。
それどころか8年使ってきたノートPCも寿命を迎えてしまいもう............うん.........
少しでも早く書いていきたいのに................ままならぬものですな。
そして前回のアンケートを見たらどこぞのペンギンになっちゃいましたよ..............マジか...........
それでは第3話!!どうぞ!!
「ただいまー!!」
ルナと新しい名前を手に入れた少女は勢い良く扉を開けるがそこには店の主であるダンテの姿はない。
「パパー?ルナかえったよー?」
小さな足で机の下や奥の部屋を調べに行くもションボリとなりながら帰ってきた。どうやら何処にも居なかったらしい。
「パパどこ?ルナがルナってきまったのおしえたいのに............」
店に帰るまでは名前が決まったと陽気に鼻歌を歌ってた筈だがその期待が大きく空回りしてしまい、遠目から見ても分かるほどに落胆している。
「パパ............」
今にも消えてしまいそうな声でダンテを呼び掛けるも無音が返って余計に虚しさが募ってくる。
「ま、まぁダンテは多分仕事で出たんだろうしボク達も別行動しよっか!!」
「............うん。」
今にも消えそうな声でルナは答え、その日は終えた。
翌日
次の日、学校を終え、いつも通りALOにログインしてデビルメイクライに向かった。
木製の扉を開いて、チリリーンとベルが響く。
「あ!おかえり~!!」
部屋に飾られているドラムのスティックで遊んでいた。こちらの姿を確認した途端一気に表情が明るくなって走り寄って抱きついてきた。
「おはよ!!」
「おはよ。ルナ。ダンテは?」
「パパはまだ。」
挨拶を済ませ、辺りを見渡すも店の主の姿は見当たらない。恐らくこの時間帯はまだ仕事の最中なのだろう。
「そっか.......それじゃあ今日は何しよっか?」
そう問いかけ来るが正直今日の予定は特に決めていないのだ。昨日は甘味を楽しんできたばかりだから同じことをしても飽きるだろうし、かといっても街で散歩しようにも特にこの子が興味を持つような要素もこれといってない。果たしてどうすればいいのやら.........
「ルナ、おそとにいってみたい!!」
「外?」
ルナがいう外とは恐らく街の外であるフィールドの事を指しているのだろう。この案に関しては悩んでいたのだ。周辺のモンスター相手ならルナを守りながら戦う事も難しくはないだろう。だが、今現在この子の正体がまだ判明していないという事もありなんとも言えない状況で唸り声しか出てこない。
「.............だめ?」
どうしても行きたいのか、こちらにねだる様にお腹に顔を埋めながら涙目で訴えてくる。
ワザとやっているのだろうかそれとも天然でこの仕草が出ているのだろうか、どちらにせよ性質が悪いなことに変わりない。
頷いていいのか、首を横に振るべきか、優柔不断による唸り声しか出てこない。
「おねがい。」
「うっ............」
数分後
場所は変わり、街の中を歩いてた。
「♪~」
「うぅ..........」
本来なら駄目だと要求を却下すべきなのだろうが幼き純粋無垢な上目遣いでああも頼まれてしまっては断ったこちらが悪者になってしまうのではないかという罪悪感が心の中に居る良心を瞬殺してしまった。
お陰で今は為すがままに街中を歩く。
自身の心の弱さに深い後悔を抱いていると気が付いたらフィールドへ続く門へと移動していた。今回は以前の反省点を生かしてルナと手を繋いで歩いている。余程外に出たかったのか手を繋いでいる幼子は上機嫌に鼻歌を鳴らしている。
「そんなに外に出られるのが楽しい?」
「うん!!」
そう問いかけるとルナは即座に笑顔で肯定した。そしてまた鼻歌を歌いだしたが徐々に目的地に近づくにつれて両腕の振りが大きくなっていく。
最初は渋々と許可してしまったのだがここまで楽しそうにしている様子を見てるとこちらも嬉しく感じてしまう。
大衆の海を掻き分けて漸く目の前に十数メートルもの大きさがあるだろう門の前に到着した。
「それじゃあこれからフィールド.........外に行くけど絶対に離れちゃ駄目だよ?」
「わかった!!!」
「うぅ........本当に大丈夫かなぁ?」
元気な声で返事するがどこか不安でしかない。満面の笑みを浮かべる少女を尻目にフィールドへと足を進めた。
「うわぁ!!」
門を潜り抜け、陽光が差し込んできた次の瞬間、目の前には大自然が覆う広大な平原が広がる。
はしゃぎながら走り出すルナの後を追いかけるように歩み始めていく。
微風が草木の音を奏でながら頬を撫でてくる。今日はとても心地よい気候設定のようだ。
「ねぇねぇあっちいこう!!」
こちらの心配を他所にルナは好奇心が服を着てるのかと思ってしまうくらい動き回っていた。
この子と会って以来、溜息を吐くことが絶えない。
「さてと......まずはどこに行こうかな?」
初めて外で散歩するならやはり綺麗な場所が良いのだろうか?
一面花が咲いている場所、辺りを見渡せるほどの見晴らしの良い場所か、いや、この子は体を動かす遊びが好きそうだし広い平原のような所が良いのかもしれない。
「ねぇ、どんな所に_______」
この時、目を離したのが痛恨のミスだった。一瞬、ほんの一瞬だけ周囲の状況を確認するためにルナの姿を視界から外した直後に一抹の不安が頭を横切りふと少女が立っていた筈の場所には姿がなくなっており、豆粒程度に見える後ろ姿が確認できた。またしてもしてやられたと悔しさが込み上げてくる。
「ああもう!!言ったそばから!!」
悪戯好きの足跡を急いで追いかけながら悪態をつくことしか出来なかった。
暫く進んでいると密林地帯に入り込んでしまった。辺りは木々が生い茂っており、視界を遮ってしまう。
「もう.......どこに行ったのかな?」
大分深い所まで足を進めるも一向にルナの姿は見つからない。そんな時だった。更に奥の方に衝撃音が耳に入り込んできた。
「まさか!?」
モンスターに襲われているのではないかと最悪の結末が容易に想像でき、音が聞こえた方向に走っていく。
もし何あればどうしようと連れ出してしまった事に対して罪悪感がより強くなっていく。
少しして前方に開けた場所があるのが確認できた。恐らくあそこに居るのだろう。そう思い抜刀しながら勢いよく飛び出した。
「ルナ!?大丈夫!!?」
視界が一気に広がると同時に陽光が強くなる。だがそこに居たのは幼き子供の姿はなく..........
「くたばりな!!!!」
青白く光る右手でモンスターを鷲掴みにして地面に叩きつけるプレイヤー、ネロが土煙の中心に立っていた。
「さて、こいつでノルマは...........ん?」
向こうもこちらの姿が確認したのか剣を背中に仕舞いこんで此方に歩み寄ってきた。
「よぉユウキじゃねぇか。こんなところでクエストか?」
「あ、えっと........」
「どうしたのネロ?何か見つけ........ってユウキちゃん?」
更に煙の向こう側からもう一人、ウンディーネ特有の水色のロングヘアーをした女性プレイヤー、セラが小走りで走り寄ってきた。
見たところどうやら二人で何かしらのクエストを遂行している最中だったのだろう。
「ね、ねぇ二人共!!ここら辺で小さい女の子見なかった!?」
「お、女の子?」
「うん、この位の背丈で銀色の髪をした女の子何だけど。」
「うーんどうだろう..........ネロは?」
「知らねぇよ。そんなもん.........いや、ちょっと待てよ........」
何かを思い出したのかネロが顎に手を当てながら俯いた。
「そういえばさっき向こう側の茂みから小さな影が見えた気がするが_______」
「向こう!?ありがとう!!」
「あ!?おい!!」
「ユウキちゃん!?」
後ろから二人が呼び止める声が聞こえるがなりふり構っていられない。事情を説明するのは今度会ってからすることにしよう。
腰辺りまで届くであろう雑草を全速力で掻き分けて進みながら視界で確認できる程度に周囲を見渡すが一向に気配が感じられない。
余程奥の方まで進んでしまったのだろうか。
「うぅ........あっちいっててば!!」
微かに耳に入ってきたのは聞き覚えのある幼い声だった。
声が聞こえた方へと駆け寄ってみるとそこには木によじ登ってに狼に似たモンスターへと威嚇しているルナの姿がはっきりと確認できた。
「ルナ!!」
そのまま木の根元で右往左往しているモンスターへソードスキルの光を帯びながら突進した。
「もう!!どうして一人で行っちゃったの!!」
「...........ごめんなさい。」
モンスター自体は無事に片付ける事が出来たがそれとは別に勝手に一人で行動してしまったことを問い詰めるも先程まで木の上で涙目になっていた少女は目元を濡らしたまま俯き、謝罪の一点張りだった。
「行きたい場所があるなら連れて行ってあげるのに........何がしたかったの?」
「..........これ。」
何処か自信なく背中に隠していたものを目の前に差し出した。
「これは.......バラ?」
小さな両手に握られていたのは真っ赤に映えるバラに近い形をしたものだった。
「パパにわたしたかったから........... 」
少女は今にも消えそうな声で言葉を紡いだ。
「パパにあえなかったらルナずっとくらいとこにいた.........ひとりぼっちでさみしかった。だからありがとうっていいたかったの............」
泣いてしまいそうなのか嗚咽が混じった声へと変わっていく。
「もうくらいとこ...........やだ..........ひとりぼっちも.........やだ..........」
「....................」
「だからね、きれいなおはなみつけてわたしたかったの..........あそこからつれだしてくれたから..........さみしくなくなったから.............」
「ルナは........ずっと一人でこの世界を見てたの?」
そう問い掛けると小さく頷いた。
「みんなたのしそうだった。おしゃべりしてたりぼうけんしておたからさがししてたりして.........ルナはずっとみてるだけだった。だれもルナをみつけてくれなかったの...........」
「...............」
「ルナね、ルナがルナじゃなくなっちゃいそうでこわかったの.........ぜんぜんさむくないのになんだかつめたくなっちゃいそうだったの.............」
嗚呼........
この子は以前の自分と同じなのだ。
ダンテと会うまでは何時襲いかかるかも分からない死の気配にただひたすら蹲ってた自分と...............
あの時、アインクラッドでダンテと会えていなかったら周りの重苦しい空気で潰れてた。
あの時掛けてくれた言葉があったから生きる力が湧いてきた。
ちゃんと自分と向き合うことが出来たからまた皆と一緒に遊べることが出来るようになったんだ。
そう思うとルナの姿に過去の自分の面影が重なっていった。
「ごめんなさい.............ルナ.........どうしてもこれがほしかったかの..............」
「そっか............」
同じ目線になるように腰を下ろし、小さく項垂れた頭にそっと手を乗せて優しく撫でると此方を不思議そうな顔で見上げてきた。
きっと怒られると考えていたのだろう、キョトンとした顔で見つめてきた。
「.........おこらないの?」
「うん。」
「どうして?」
「ボクもね、一人ぼっちだった時があったからよく分かるんだ。」
「そうなの?」
「うん、ルナとは場所や環境がちょっと違うけど、頼れる人も居なくてお父さんもお母さんも.........お姉ちゃんも居なくなってとても寂しかったんだ。」
「さみしくなかった?」
「とても寂しかった..........でもね?そんな時にダンテに...........パパに会ったの。」
「パパに?」
「そう、それでボクがすっごく落ち込んでいる時に励ましてもらったんだ。だから諦めずにずっと頑張れたんだ。お陰で今もちゃんと生きてるって..........そう思えるんだ。」
「パパのことすきなの?」
「それはその....................うん、大好きだよ。」
少し気恥ずかしい気持ちにはなるけど迷いなくそう答えられる。
本当にどれだけ感謝しても足りないくらいに...........
「だからね?ルナの気持ちを伝えたいって気持ちが良く分かるんだ。ダンテもちゃんとルナの気持ちに答えてくれる筈だよ。」
「パパよろこぶ?」
「うん、きっとね。」
そう迷いなく答えるとまたいつもの元気な笑顔へと戻っていく。
「あ、でも一人で勝手にどっか行っちゃうのはもう駄目だからね?心配したんだよ?」
「うん、おおかみさんこわかった.........ルナもうかってにどっかいかない。」
「良し!じゃあそれを持ち帰ってダンテにありがとうって伝えよっか!!」
「うん!」
もう一度優しく頭を撫でるとなんとも愛くるしい笑顔をこちらに向けてくる。
そんな顔を見て色んな意味で溜め息が出てしまうが今はこの子と一緒に店に戻ることにしよう。
「ねぇねぇおみせにパパいがいにもひとくるの?」
「うん!沢山居るよ!皆強いし良い人ばかりだからきっとすぐにお友達になれるよ!」
「ほんと!?おともだちできる!?」
「もちろん!今度会えると思うから楽しみにしててね!」
「うん!!わかった
「よーし!帰ったら一緒にダンテ秘蔵のストロベリーサンデーを......................へ?」
良し!!取り敢えずはここまでということで!!
色々とややこしくなりそうな予感しかしないなぁ笑
これから新しいPCを手に入れるまではスマホに頼ることになりますがまぁかえってこまめに書けるとポジティブに考えていきましょうかね。
さて..........此方は捕まって○される前にとっとと逃げるとしますか............
ご通読ありがとうございました!!