DMC×SAO 俺の転生物語   作:ユーグクーロ

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いやー大変申し訳無い。
今日の6時には投稿出来ると思ったのだがあれやこれやとつぎ込んだらもうお日様が登っている...........
しかも7500文字と多めに書いてしまった。
まぁそれだけ書いたのだからどうか読者の皆さん、どうか許してください(土下座)

フォーウルムさん!!評価ありがとうございます!!
一月で二人も評価が頂けて読者の方々には本当に感謝の極みです!!

それでは第7話!!どうぞ!!


7 拒絶

時刻は既に昼過ぎになっており、太陽は一番高く登っている。

今日も今日とて露店で客寄せやこれからクエストにでも出かけるであろうプレイヤー達の声で賑わっている。

いつもと変わらない街の喧騒の中、ボクは人混みを縫うように駆けていた。

 

「もう............どこに行ったの?」

 

唯一違うのはいつも隣に居る筈のルナの姿が居なかった。

ただそれだけなのだが、それが異常事態の原因でもあった。

事の発端は数時間前に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうすぐだね。ルナ。」

 

「うん!!」

 

漸くルナをダンテに会わせること出来る。

そう思うと

いつものように手を繋ぎながら街中を歩いていた。

 

『今ダンテの奴と店にいるぞ。』

 

ダンテがログインするまでの間、暇潰しにルナと共に街中を散策していた時だった。モリソンからの連絡がきて再び店に戻る途中の時だった。

 

「やっとその花をパパに見せることが出来るね。」

 

「えへへへ。」

 

ご満悦な少女の手元には以前見つけた薔薇のような花を飾っている花瓶を大事そうに持っていた。

 

見つけた当日に会えなかったこということもあるが、流石にそのまま渡すのもどうかと考え、ダンテが訪れる迄にアクセサリーの類が売られている店を探していた。

 

あれでもない、これでもない、ルナが満足する瓶を見つけるのはそう容易な事ではなかった。

 

悪戦苦闘した上、これがいいと指を指した先には白を基調とし、赤い螺旋状の模様が入った品物だった。

特別値段が高いというわけではないのだが探しに探した結果何の変哲もないただの花瓶なのだが少女の満足した顔を見れただけでも十分価値があると言えるだろう。

 

大事そうに抱える少女を見て、つい微笑ましくなってしまうのも束の間、薄暗い路地に入り込んだと思えば目的地まで目と鼻の先だ。

随分と長い間待ってた父親と漸く会えると喜んでいるのだろう。鼻歌の混じりで歩いていた足取りは一気に回転を増して店の扉の目前まで駆け寄っていった。

 

 

「じゃ____これで____」

 

 

「あぁ、____これでやっと_____」

 

店の扉が空いているのか本来はシステム上聞こえない筈の二人の声が微かに聞こえてくる。

内容までは把握出来ないが二人が居るのは確かだ。

 

「パパ!!これ見_____」

 

「で?あの子の里親が見つかった感想は?」

 

一瞬、自分の耳を疑ってしまった。

今の発言を聞き逃さなかったのだろう、ルナも言い掛けた言葉を飲み込んでしまって棒立ちしている。

 

「お!お嬢ちゃん達も来たか。丁度今_____」

 

モリソンが此方の存在に気付き、振り向くも、それを遮るように陶器が砕け散る音が店内に響いた。

隣で起きた惨劇に視線お送ると足元に落ちた花に目もくれず、震えた両手は自身が来ているワンピースを握りしめている。

無表情で父親と懐いていたダンテをただただ見つめ、そして静寂の中ほろりと一滴の水滴が零れた。

 

「ル、ルナ?」

 

「っ!!」

 

少女の耳に言葉が届くことはなく、目の前の出来事から逃げるように街中に一人で走って行ってしまった。

 

「ルナ!?」

 

その後を追いかけるように走り出すがいつもの追いかけっこの時のようなお遊びとはまるっきり違った。

以前なら簡単に後ろ姿を確認出来た筈なのだろうに今はその小さな背中が途切れてしまいそう程ルナの足取りは加速していく。

 

そして遂にその姿が見えなくなって現在に至る。

 

 

「何処行っちゃったの?」

 

時折周囲を見渡してはまた走り、また立ち止まっては見渡すの繰り返しだが一向に気配が感じられない。

このまま探しては埒が明かない。近くに居るプレイヤー達に聞いてみる方が賢明だろう。

 

「ねぇ!ここら辺で小さい女の子を見なかった!?」

 

「女の子?」

 

一番近くにいた此方と歳が近いと思われる女性プレイヤーに声を掛けてみた。

 

「うん!このくらいの銀髪で目が赤色の子供なんだけど!」

 

ルナの特徴を簡潔に伝えると白いロングヘアーの女性プレイヤーは人差し指を顎に当てながら唸ると心当たりがあるのかハッと閃いた顔をした。

 

「そういえばさっき小さい何かが走って行ったような気が.........」

 

「っ!?それって何処に行ったかわかる!?」

 

「えっと........あっちかな?」

 

女性プレイヤーが指を指した方角は小さい路地が入り組んだ場所ではなく、その真逆の大広場へ続く方角だった。

 

「っ!?」

 

もし裏路地の方へ逃げたのならまだしも、指された方角は以前二人でフィールドへと出る為の大きな外門がある。

こちらが予想していることが当たっていれば事態は非常に不味い状況に陥っている事になる。

 

「ねぇ、もし困ってるなら一緒に探す?あともう少しでエイ....待ち合わせしてるフレンドも___」

 

「ごめん!ありがとう!!」

 

「あ!ちょっと!?」

 

正直手伝って欲しい気持ちはあるが、今はそんな悠長にしていられない。半ば投げやりになってしまった感謝と謝罪を背に再び足を動かし始める。

 

(ひょっとして!!)

 

提供してくれた情報が正しければルナが逃げた先に思い当たる場所があった。

出来ることなら道のりの途中で見つけられたら幸いなのだがこの際もう既に目的地まで辿り着いていると考えた方が良いだろう。

願わくばどうか最悪の結末を迎えていないように............

 

ただそれだけを胸に秘め、走ることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィールドに出てかれこれもう20分程時間が経過しただろうか、

既に先程いたALOの中央に鎮座する最大の街が手のひらに収まるほどの距離まで来ていた。

羽を展開し、ルナと出会った洞窟へと最大速度で飛行していたのだが、ここに来るまでの道中目に見えるものに神経を尖らせるもそれらしい光景は目にすることはなく、只々余計な苛立ちと不安が募るばかりだ。

 

「見えた!!」

 

一見何の変哲もない洞窟の入口が豆粒程度に確認が出来た。

そこからは一目散に加速し、決して立ち止まることなく暗闇の中へと駆け出していく。

 

自分の足音が響く中、目の前にはこの洞窟を根城にしているであろうモンスター達が行き先を阻んでいるが今は相手をしている時間さえ惜しいのだ。

 

「退いて!!今は相手をしている暇はないの!!」

 

多少強引ではあるが進路上に存在する敵を回避し、必要最低限の攻撃を行い、通り過ぎていく。

 

その繰り返しを行いながら以前マッピングした情報を頼りに最奥の広場へと向かっていった。

 

 

「ルナ!!」

 

漸く少女と再開した場所へと辿り着くと中央にワンピース姿の小さな背中が蹲っている光景が確認出来た。

 

どうやらルナがモンスターに襲われる前に無事連れ戻すことができそうだとそう安堵するのも束の間だった。

此方に振り返る少女の顔は涙でずぶ濡れのままだった。

 

「ママ.............ルナはいらないこなの??」

 

悲痛を訴えてくる声に足取りが重くなってしまう。

それもそうだろう、やっと会えたと思ったら自分が里親の元に送られてしまうと、父親と慕っているものからの拒絶を示されたのだこれを絶望と言わずしてなんと例えれば良いのだ。

 

きっとまた店に戻れば本当にその話が現実のものになってしまうだろう。

そう思うとさっきまで連れ戻そうと意気込んでいた意志は何処かへと消え去ってしまった。

何も無くなってしまった少女に残っているのは静かな静寂と孤独感しかない。

すっかり意気消沈してしまい、どうしたものかと悩んでいると..............

 

『なんだ貴様等は?』

 

何とも言い難い淀んだ声色が遮ってきたのだ。

よく周りを見渡すとどこか見覚えのある霧が洞窟内に充満していたのだ。

自分としたことが迂闊だった。ルナの安否を確認するだけでその他の事を疎かにしてしまったのは確かだが、よりにもよってこの状況で遭遇してしまったことが一番の問題だった。

 

地面が軽く揺れるほどの足音を立てながらその巨体姿を現す。

 

『静かに餌を待ちながら眠っていれば騒々しい...............』

 

まるで提灯鮟鱇に足が生えたかのようなその見た目、間違いなくダンテと一緒に討伐したボスモンスター、バエルだ。以前の戦闘経験があるから一人でも倒すことは可能だと思うが、後ろに居るルナはプレイヤーではなくNPC、戦うことは出来ないのだ。この子を守りながら戦うとなると正直かなり厳しい状況ではある。

どうしようか、ここは無理して戦うことなく相手の隙を突いてここから脱出するという手段に賭けるほかないだろう。

 

『しかし.........たったこれっぽっちでは()()の空腹を満たすことはできんな。』

 

その言葉が理解できたのは数秒後の事だった。

眼の前にはバエルが居るというのに四方八方からも聞こえてくる。

 

「じょ、冗談だよね?」

 

ここに来て予期せぬ事が起きた。

霧から同じ姿をしたバエルが何体も姿を現した。

ボスモンスターが複数出現することなんて今まで無い。

そういえばダンテと訪れ、バエルを討伐した時に死に際の出来事を思い返してみる。

 

『貴、貴様等...........覚えていろ。いつか必ず我の兄弟達がお前達を_______』

確かにそんなことも言っていた事が脳裏を過るがまさかそれが実際に目の前で起きることになるとは誰が予想しただろうか?

ただでさえついこの間アスナとスリーピング・ナイツの皆でやっとの思いでアインクラッドのボス一体を倒すのが精一杯だったというのにこの戦力を相手にボク一人で相手をしなければならなくなった。

 

「ママァ.............」

 

今にも消えてしまいそうな声が此方に寄り添ってくる。

 

「大丈夫、大丈夫だからね。」

 

足元にしがみつくルナを宥めながらジリジリと此方に迫りくるバエルの集団に睨みを効かせようとするも恐らく焼け石に水だであう。

 

『まぁいい.........どのみち食うことには変わらん。』

 

涎お垂らしながらその大きな口を開いて此方に飛び掛かってくるその瞬間だった。

跳躍し、

2、3秒後には二人揃ってその口の中に詰め込まれてしまう筈だったのにその肝心のバエルは轟音と共に空中で真横に軌道を変え、壁に激突、自身がばら撒いた霧を四散させながらその代わりに今度は大きな土煙が立ち上がる。

 

「こんなところで隠れんぼか、少しばかり悪趣味じゃないか?」

 

聞き慣れた声が出口から聞こえ、振り向くとそこには大きなライフルを担いだダンテがゆっくりと歩み寄っってきた。

 

「ダ、ダンテ?」

 

立ち止まることなく、そのまま眼の前を通り過ぎ、バエルの集団の手前で漸く停止した。

 

「よぉ、随分と臭ぇと思ったらお前たちか、ここに入る前から相当臭ってきたぜ?」

 

『なんだ貴様は??』

 

「ここでお前らに似たやつならぶっ飛ばしたかもな。」

 

その言葉を耳にしたバエル達はボク達からダンテに全て集まっていく。

 

『貴様が兄弟を?』

 

「あぁ、お前たちによく似て鼻が消えちまいそうだ。」

 

『貴様ぁ!!』

 

一斉に何体ものの巨体が一人の人間に重なっていく。

 

「ダンテ!?」

 

いくらダンテでもあの数の巨体潰されてしまえば無事では済まされないだろう。

かと言っても此方にはあんな質量を動かせるだけの力も能力もない。

それでも何もしないよりはマシだろうと思い、再び剣を手にし、目の前の肉の山に突撃しようとしたら今度はその肉の山がいきなり上に押し上げられたのだ。

ほんの一瞬、まるで爆発が起きたのかのような衝撃が内側から怒っていうのだろう。

一発、また一発と徐々に威力が大きくなっていき、10人が束になっても押し上げられないようなそれが衝撃に耐えきれずに零れていく嗚咽と共に浮き上がっているのだ。

 

ほんの数秒前の心配していた自分が馬鹿らしく思えてしまった。

相手はあのダンテ(悪魔)なのだ。こっちが非常識だと思っていること全てが彼にとっては常識の範囲内であるのだ。

 

次の瞬間、最初の一撃が霞んでしまうほどの大きな爆発がバエル達の下で起きた。

その爆発の火炎からは1体どころか全てのバエル達が吹き飛び、その中央にはダンテの姿が確認できた。

 

しかし、バエル達を吹き飛ばしたのは先程持っていた大きなライフルなどではなく、両手両足に銀色の装甲でその隙間からは怪しげな光が溝をなぞるように照らしているモノだった。

 

「こいつを使うのは久し振りだな。」

 

空中で跳躍し、滞空しているバエル達の腹部に蹴ってはその反動で飛び、蹴ってはまた再び飛ぶの繰り返していた。

 

やがて自重で地面に激突の末、その質量に見合うだけの煙がフロア全体に広がっていく。

先程までの緊張感が何処に行ってしまったのか半ば呆れた溜め息が零れてしまう。

 

そんな中、煙の中からゆっくりと赤いロングコートと共に姿を表した。

 

「偶には面倒見ないと拗ねやがるからな、こっちは気苦労が絶えねぇな。」

 

小刻みになる金属と共にその手足に填められた武器を確認していた。

 

「さて後は............こいつか。」

 

ダンテが見つめる先を追いかけるとそこには10メートルは超えるであろう黒い巨大な石板が光の裂け目のようなものを発生させながら聳え立っていた。

前回来た時はあの建造物があっただろうか?それともバエル達の霧によってその姿をうまく隠していたのかもしれない。

 

「悪いが鬱陶しいんでな、片付けさせてもらうぞ。」

 

そう言うとダンテは手が届く距離まで近づき、まるでカンフー映画のような流れる動きで右手を石板に当て、ゆっくりと一呼吸した後、石板に大きなひび割れを起こすほどの衝撃を当てた。

石板に刻まれた亀裂は大きく広がっていき、自壊していったのだ。

それをダンテは右手に力を込めながら飛翔し、頭上にある瓦礫を打ち砕き、蹴りで切り裂いていく。

そして着地し、その後ろに積まれていく石板だったものが積まれていくのを確認し、鼻を親指で軽く擦ったと思ったら今度はより一層高く飛び上がり、手刀で瓦礫の山を文字通り一刀両断したのだ。

この光景は初めて見るものだが以前アスナやキリトからは聞いたことがある。ダンテには規格外の能力を宿した武器をいくつも持っており、それらを駆使してアインクラッドを初め、様々な世界で強敵と戦ってきたのだと.............

現在は必要なもの以外は全てリズベットの店に置かれているらしい。

そういえばこの間、リズベットがソレらしい事を言っていたような...............

 

「パパ................」

 

後ろから聞こえてきた幼き声が非現実的な光景から引き戻されていく。

 

「ルナ........」

 

怖ず怖ずと再び此方と手を繋ごうとして隣まで歩み寄ってきたのだ。

 

「パパ、ルナは.........ルナはいらないこなの?」

 

震えながらも父親と呼ぶダンテにそう問いただした。

確かに最初は店で一旦保護するだけだったものの名前をつけたあの日から少しづつ変わり始めたのだ。

最初はもう大変だった。

勝手に一人でどこかに行くし、勝手に追いかけっこするし、困った発言はするし、もう、色々と大変だった。

だがそれは孤独に対する苦しみや冷たさを拒絶したかったからなのだろう。だからあそこまでダンテに、ボクに固執した理由と思う

 

もしそうだというのなら、同じ苦しみを知ってるのなら、一緒に居るのなら、もう赤の他人ではない、この子もあの店に居るべきなのではないだろうか?

 

「ねぇダンテ?この子も一緒にお店に居続けることはことは出来ない?」

 

「ママ?」

 

「この子はあの時のボクと同じなんだ。寂しくて、誰かと一緒に居たくて、温もりが欲しくて、だからその..........お願いダンテ!!」

 

「.............」

 

「そいつに関しては俺が答えよう。」

 

必死に目の前にいるデビルメイクライの店主に問いかける。

だがその本人から返答が来る前に意外な方向から声が聞こえてきた。

 

「え?モリソン?」

 

再びフロアの出口にもう一人、大柄の褐色肌のプレイヤー、モリソンが息切れを起こしながら姿を現していた。

 

「なんだ今更来たのか?遅いぞモリソン。」

 

「こっちは飛行に慣れてないんだ。少しは年配者を労れってんだ。まったく...........お嬢ちゃん、大きな誤解しているぞ?」

 

「ご、誤解?」

 

「あぁ、俺達が話してたルナの里親の話なんだが...........人違い.........じゃなくて、猫違いだ。その子はどこにも行かないぞ?」

 

「.............へ?猫.....違い?」

 

我ながら何とも素っ頓狂な声が出てしまった。だがそうなってもおかしくはない。そんな言葉が聞こえてきたのだ。

 

「ほれ、これ見てみろ。」

 

モリソンがメニューから画像が送られてきた。

 

「............猫?」

 

そこには黒猫の子猫が写っていた。全身真っ黒ではなく腹部は白く、額の部分にも僅かに生えている。

 

「ほら、額の部分、若干三日月っぽいだろ?だから仮の名前だが俺達は、もとい俺がルナって名付けたんだ。」

 

「は、はぁ〜〜〜...........」

 

そしてその紛らわしい事実に踊らされてしまったのが今回の騒動だというのならアホらしくなってしまった。

 

「じゃ、じゃあルナはこれからも店に居ても良いんだよね?」

 

「そいつは本人に聞いてみなきゃな?」

 

モリソンの言葉でボクを含めてこの場にいる全員の視線がダンテに集まる。

ダンテもそれに気付いているのだろう。小さな溜息を吐きながらそのつま先は出口に動き始めた。

 

「ぁ、パ.........パ.........」

 

返事を貰えていないルナはどうして良いのか分からず、その場で足踏みをするばかりだった。

するとダンテは足を止め、もう一度だけ小さな溜息は吐き、顔だけルナに振り向いた。

 

「何してる。ルナ。」

 

「ふぇ?」

 

「帰るぞ。」

 

ダンテからその言葉を聞いたルナは俯き、暗く淀んでいた表情に光が差し込んだ。

 

「か、かえってもいいの?」

 

「嫌ならここに置いてくだけだ。」

 

「か、かえる!!!」

 

ルナは瞳を少しだけ濡らしながら再び歩き始めたダンテの背に向かって飛んでしがみついた。

その後姿は洞窟に差し込む光によるものなのだろうか、とても眩しく感じた。

 

「さて、俺達も行こうか?こっちはさっき話した里親の人に会うんだ。急がなきゃ約束の時間に遅れちまう。」

 

モリソンも眩しかったのか帽子を深く被りながらダンテ達の後を追うようにやれやれと愚痴を零しつつも歩き始める。

 

「うん、そうだね。」

 

そんな三人の背中を小走りで追いかける。

そして、これは見間違なのだろうか.............ルナという娘を背にして歩いている一人の悪魔は何処か嬉しそうな顔をしていた。

 

 




さて、今回のでロストチルド編はほぼほぼ完成といったところでしょうか?
次回は最終回となっており、私自身色々と妄想してしまったお話となってしまいました。
そちらは出来る限りペースを上げて作り上げたいですねぇ
それではまたお会いしましょう。

ご通読ありがとうございました!!
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