DMC×SAO 俺の転生物語   作:ユーグクーロ

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WoU編
1 目覚め


気が付けば暗闇の中に立っていた。

 

「お前_____この世____決して!________」

 

「ふざ______絶対______やる!」

 

何かが争っている。巨大な剣の化け物が、一糸纏わぬ誰かが、黒いコートを身に包んだ誰かが。

 

「_______が___アリ_____!」

 

「わか_____!ですが__________!」

 

「そうだけ_____一体___!!」

 

誰かが騒ぎ立てる声が耳の鼓膜へと直接響いてくる。けれどこれが何なのか、どうしてこんな状況が起こっているのか。

そもそもこれは何だ?

 

栗色の青年に金色の女騎士……………

 

俺は…………こいつ等を知っている?

 

「_____!」

 

また声が聞こえてくる。けど先程の少年少女とはまた違った声だ。

やけに甲高く、囁く……‥とういよりは叫ぶように呼び掛けてくる。

 

「___テ!ダ_テ!」

 

次第に大きくなってくる声量に鬱陶しさを感じ始めた。

誰だ?何だ?

そんな疑問を浮かべても答えは何一つ返ってこない。

唯一分かっているのは、その相手がエメラルドグリーンの宝石が填め込まれた金色のロザリオを首飾りにしている事だけだった。

 

そして視界が霧のような何かに覆われ、それと同時に意識が失われていく…………目を覚ましたと思えば次に視界に映ったのは木材の天井だ。

 

ここは………何処だ?

 

まるでキャンプ場に設営されているかのような木造建築の内装となっており、年季が入っている………訳ではなさそうだ。ついこの間にでも建てたかのような木造ならではの香りが鼻をくすぐってくる。

 

それ以前に何故俺は寝ていたのだろうか?そもそもここに至る経緯がこれっぽちも思い出せない。

 

時刻は………時計がないところを見るにかなり最近建てた物だろうか?カレンダーすら貼り付けてない。

 

「何処だよ、ここ…………」

 

既に日が落ち掛けているのだろうか部屋全体が薄暗く視界が悪い。不幸中の幸いというべきか今まで眠りに落ちていたお陰で目は夜に慣れている。

 

僅かにとはいえ視界が徐々に鮮明になりつつある中、引き続き見渡していると隣に自身が横たわっていたであろうベットと同じものが置かれている。

そしてその上に大きな膨らみが確認出来た。此処の居住者だろうか?

ベットから起き上がり、今も就寝中と思われる人物に近寄り、顔を確認しようと思った矢先だった。

 

一言でいえば度肝を抜かれた。

 

寝ていたと思っていた謎の人物、確認出来た辺りでは黒髪の少年だろうか?やや痩せ細っている点を除けば至って何処にでも良そうな極々平凡な見た目をしている。この少年がこの家と思われる建築物の主なのか?俺をここまで運んで来たのもこの名も知らぬ少年だというのだろうか?

 

新たに解けない疑問がわらわらと浮かび上がってしまうが本題を戻そう。俺が何故その少年に対して恐怖にもにた感情を抱いたのはその眼だった。

 

寝ているかと思いきやその眼両目ははっきりと見開いており、始めから起きていたのかと思ったのだが、その眼はこちらに視線を向けるどころか何処か虚空を見つめているつもりか一切動く気配が感じられない。

 

それに瞳そのものに光を呼べるものが微塵も宿していないようにも見える。まるで魂が抜け落ちたかのような…………

 

「ぅ…………ぁ……………」

 

「っ!?」

 

途端に少年がこちらに手を差し伸べようとしながら声かどうかも分からない声量で呟き始めた。

 

「…………おい、起きてんだろ?ここは何処だ?」

 

奇妙な反応を見せるが今この現状で唯一情報が聞き出せる相手と言っても過言ではないだろう。微かな希望と共に質問を投げ掛けるが少年は再び天井を仰ぎながら無音となった。

 

これでは埒が明かない。また同じような反応を見せても結果は目に見えているようにも思える。こいつが駄目なら他を当たるだけだ。部屋の奥に視点を置き換えると扉が一枚、恐らくその先に外に繋がっているか或いは別の部屋と誰かが居るのかもしれない。

少なくとも此処に居るよりかは遥かにマシだと判断した俺は進むことを選択する他なかった。

 

今も終始こちらに問いかけてくる少年を横目に俺は扉に歩み始める。

 

「…………悪いが介護士なら他を当たりな」

 

ほんの数分程度の出会いとはいえ、せめてと別れの挨拶を済ませた俺はゆっくりとドアノブに手を乗せ、ゆっくりと開いた。

 

次に映ったのは先程自分がいた寝室らしき場所よりも一回り大きな部屋だった。大きめのテーブルに椅子が複数、水回りに竈と思われる石造りの何かがある。どうやらここがリビングのようだ。

少しばかり………いや、かなり古い文化に模様された景色に一体いつの時代だとツッコみを入れたくなるのを我慢して玄関と思われる扉に再び歩み始めようとしたその時だった。

 

ガタンっと何かが倒れた鈍い音がしたのだ。他に誰かいたのかと音の発生源に視線を向けてもそこには誰も居らず、あるのは壁に掛けられた黒の剣と水色の剣、そして床に落ちている白銀の剣、これらのみだった。

 

恐らく先程の大きな物音はこの銀色の剣が落ちた所為だろう。他二つの剣と比べやや大きめな上、髑髏の装飾が施され、所々に厳つい見た目をしている。先程の少年のコレクションだろうか。もしそうだとしたら見かけによらず中々の趣味の持ち主ということになるが。

 

頭の中でそんな思考していることに鼻で笑いながら不意に手を取ると見た目とは裏腹に思いのほか軽く片手で持ち上げられる程だった。

こうして間近でみるとその装飾の細部を確認しようとしていたら体に直接伝わる程の激しい轟音が外から聞こえて来た。

 

「おいおい、今度は何だ?」

 

起きた途端に次から次へと起こる出来事に悪態をつきながらも原因を突き止めようと本来向かおうとしていた外の世界へと足を向け直す。

 

外は既に夜空に包まれ、家全体を覆い隠すほどの森に囲まれており、まるで隠れるかような位置に建築されているようにも思える。

 

そして東西南北どの方角かは分からないが、とある一角の先で何かを燃やしているのだろうか木々の輪郭がはっきりとするまでに何かが燃え上がっている。祭りでもやっているのだろうか?

 

どれ程距離があるのかは定かではないがその先に向かえば誰かしら会うことが出来る筈だ。そうすればきっと何かしらの情報は得られるのは間違いない。何にせよ。これで漸く一歩前進という訳だ。

 

どれだけ歩くことになるだろうかと内心鬱屈とした心情のまま、俺は照らされた方角へと足を進めた。

 




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《パーティーには参加しないとな?》

詳細 炎々と燃え盛るルーリッド村に向かう。
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