ある日の羽沢珈琲店、竜騎は1人で珈琲を堪能しようとやって来た。
「いらっしゃいませー!あ、竜騎先輩!今日はお1人ですか?」
「こんにちはつぐ。うん、今日は1人だよ」
「お席へご案内しますね!」
「あ、竜騎先輩♡私に会いに来てくれたんですか?」
「ううん、全く違うよ」
「あっさり即答しないで下さいよぉ!?」
「今更な気がするけどなぁ…」
「もう少し迷いとか持っても良いと思います!」
「ひまりちゃん…先輩が困ってるから止めようよ?」
「う…うん…(汗)」
(おぉ…黒い黒い……)
「先輩もお席へどうぞ?」
「うん…」
つぐみの黒い部分を感じ取った竜騎は空いている席へ座る。ただ…
「何で俺の真正面?」
「えぇ?良いじゃないですか!折角なんですし♪」
「噂されたり、モカちーに弄られたりと苦労すると思う」
「モカちーって…竜騎先輩の呼び方ってその…独特と言うか個性があると言うか…」
「俺の第六感が働く物だから…俺個人でも謎w」
「自分でも謎って…で先輩、私の呼び方は?」
「え?」
「え?じゃ無いですよ!?私だけの呼び方って言うのは無いんですか!?」
「う~ん、特に思い浮かばない…」
「だったら、今すぐ特別な呼び方を考えて下さいよぉ~!例えばぁ、ハニーとか♡」
「すみませ~ん、珈琲とケーキセットを1つ…」
「聞いて下さいよぉ!?」
「ひまりちゃん、店内では静かにね?」
「つぐまで~(泣)」
そんなこんなで、ひまりのトークマシンガンを聞きながらケーキセットを堪能。ひまり本人はと言うと…
「せんぱ~い、真面目な話ですが…本当に特別な呼び方が欲しいんです~!」
「どうしてそんなに欲しいの…?」
「だって、先輩の様なイケメンに特別な呼び方をされるって凄くドキドキな展開じゃ無いですか?」
「その前に俺…イケメンじゃ無い上に、冷酷で残忍だからなぁ…反対側なんだよねw」
「そう言う所も格好良いんですけどね。で、で、私の呼び方は?」
「う~ん……」
「………」
「う~~~~ん…………」
「………」
「う~~~~~~~~~~ん………………」
「ってぇ、長すぎですよ!!どんだけ悩んでるんですか!?」
「考えてる最中だから大声出さないで欲しい…」
「何時もの様に即答したりしてるのに!?」
「あ、思い付いた……」
「本当ですか!?それでそれで?」
「ひま」
「ひま?……って何処かで聞いた呼び方に聞こえるのは気のせいですか?」
「嫌なら何時も通りの呼び方に戻すけど…」
「いえ、折角の先輩の呼び方ですから!」
「じゃあ、決まりだね」
「ふふ、じゃあ折角の特別な呼び方が決まった記念にぃ…私がイイコトを…」
「イイコト?それはどんな物かなぁ?」
「え…リ、リサ先輩…(汗)」
「り、リサ……(汗)」
声のした方を振り向けば、黒い笑みを浮かべたリサが居た……
「さて、ひまり?アタシの竜騎に何をしようとしてたのかなぁ?」
「い、いえ…お礼をしたかっただけなんです…」
「そのお礼って具体的にどんなお礼の仕方なのかなぁ?お姉さんに教えて欲しいなぁ…フフフ…」
「あ、あの~竜騎先輩…助けて下さい…」
「無理」
「そう言う時だけ即答しないで下さいよぉ~!?」
「じゃあ、ひまり…オハナシしよっか?」
「えっ、ちょっ…待って下さい!?せんぱ~い!?」
(さらば…ひま…)
「あ、竜騎も後でお仕置きだからね?」
「…………(汗)」
「返事は…?」
「はい…」
その後、リサに連行されたひまりが恐怖に怯えてたのは言うまでも無かった…
今回はひまりとのギャグ系にしてみました。
ご観覧ありがとうございました!