親友と異世界転生したら俺は体力無限に、親友は相手の体力を残り1にできるイケメンになりました   作:みそすうぷ

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4話

俺と直虎は見習い騎士のエレナと共に三人でパーティーを組み、その日はもう遅くなっていたので宿に泊まって休んだ。(金はエレナに借りた!だって一文無し!これは女神が悪い!)

 

朝起きて宿の天井を眺めると、異世界に転生したことを改めて実感した。俺たちは死んだんだ。そしてこの異世界に生まれ変わった!ここで人生をやり直すんだ!もうキモオタじゃない!今はただの冒険者だけど、いつか魔王を倒して勇者になってやr…

 

「だめぇ〜!いやぁ〜!なんで、そんな!直虎!だめだよ!もうやめて!きゃああああん!!!」

 

こいつら、早速やってくれるじゃねえか。直虎のやつイケメンだからって許されることと許されないことがあるぜ。

(この俺を差し置いて。)

パーティーで色恋は厳禁って昔から鉄則なんだよ。

(この俺を差し置いて。)

この野郎、ぶっとばしてやる!

 

「おい!お前ら何をしてやがる!この俺を差し置いて!!!!」

「へ?」

 

エレナは泣きじゃくり、直虎はなんか食っていた。

 

「あ〜ん。食べちゃったあ。やめてって言ったのに、ひっく。ひっく」

 

「直虎、それなに?」

 

「エスカルゴ」

 

「最低よお!エスカルゴ食べる男なんて最低よお!こんなにイケメンなのにっ!やっと見つけた王子様だと思ったのにっ!」

 

こいつ、なんの話をしてるんだ?

 

「え、なんで泣くんだよ」

 

座り込んでいたエレナは涙をグッとふくと、急に立ち上がって怒鳴った。

 

「は!?あんたってほんとズレてるわね!エスカルゴよ!キモすぎ!どんなにイケメンでもエスカルゴを食べるキモい男なんてこっちから願い下げだわ!パーティーは解散にしましょ!」

 

いやいや、どんな恋愛基準だよ。まあ俺も食べたことないけど。そもそもこんなやつこっちからパーティーメンバーには願い下げだ。さっさと解散して新しい仲間を、、、待てよ?こいつがいなくなったら宿代はどうなる。きっと俺たちの分も払ってくれるほど太っ腹じゃない。そしたら俺らは詐欺かなんかで異世界転生2日目にして牢獄行きだ。それは絶対に避けなくてはいけない。そもそも今日なんとかなったとしてもこいつがいなくなったら、安定した収入が得られるようになるまで俺たちは野宿だ。このモンスターまみれの異世界で?いくら街にいるとはいえ危険すぎる!そもそも敵はモンスターだけじゃない。盗賊にダークウィザード、最悪魔王軍の連中が潜伏してるってことだってあり得る。なんとしてでもこいつをパーティーに留めなくては!

 

「いやあ、まあ俺たちも?まだまだ未熟だしぃ。やっぱり?冒険の先輩的なメンバーがパーティーにいてくれたら心強いっていうか?ましてや剣士?もう最高の戦力っつーか?エレナさんが?いなくちゃ?俺たちもう生きていけないっていうか〜?」

 

よしよし、いいぞ。まんざらでもなさそうな顔してる!あと一押しだ!

 

「おかわり!」

 

こいつぅぅぅぅ!俺が自分を押し殺してポンコツ女にこびうってるっていうのに邪魔しやがって!な〜にがおかわりだ!お前がエスカルゴ食ってるせいでこんなことになってんだろうが!この野郎!あとで一発ぶん殴ってやる!

 

「ふん!じゃあこれで解散よ!さ、よ、な、ら!」

 

「すみませんすみません、ほんとうちのアホがすみません。もう捨てるんでこれ!エスカルゴ捨てるんで!もう、ほんっとにお願いします!!俺らこのままじゃ一文無しでのたれ死んじゃうんですよ!ほんとにお願いします!見捨てないでください!お願いします!」

 

途中からやっと事態の深刻さに気づいた直虎もペコペコしていた。

 

「ふん。まあ条件を飲むなら残ってあげてもいいわ!」

 

「条件?」

 

「その一、エスカルゴは今後一生口にしないこと!

その二、ステータスは全てお互いに公開すること!

その三、私がパーティーに入れたいメンバーを一人加入させること!以上よ!」

 

「はい!はい!ありがとうございます!そんなんでいいならいくらでも!ありがとうございます!エレナ様って素敵!かわいい!もう最高!」

 

「エスカルゴ…」

 

こうして俺たちはなんとかエレナをパーティーに残すことに成功した。

 

〜〜〜

再び食堂にいる。エレナが紹介したいメンバーというのを連れてくるのを待っているのだ。

 

「ちょっと!連れてきたわよ」

 

「あらやだ!いい男ねえ!うふっ。よろしくねん。あたしの名前はトシロウ!侍よ!トシェリーナって呼んでね!」

 

直虎が手に持っていたグラスを落とした。

パリーンと割れる音がまるで教会の鐘のように食堂に響いた。

 

こうして、うちのパーティーにオカマの侍が加入した。

 




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