親友と異世界転生したら俺は体力無限に、親友は相手の体力を残り1にできるイケメンになりました 作:みそすうぷ
「きゃあああああ!!」
「しまった、そっちに行ったか!直虎当てれるか?!」
「当てようとしてるけど動きも速いし、エレナに当たりそうだよ!」
「私がエレナを助けに行くわ!」
「待て、トシロウ!あの電撃の数、本当にかわせるのか?」
「正直五分五分ね。でも、このままじゃエレナが!」
「なら俺が行く!攻撃で倒せなくてもドラゴンの注意をひくことはできる!その隙にエレナを逃す!」
「でも電撃に当たったら麻痺して動けなくなるかもしれないわよ!」
「そしたら俺に構わず、直虎がスキルでドラゴンを仕留めてくれ!」
「で、でも無限の体力を一瞬とは言え1にするスキルが当たったら一体どんなことになるか。今までのモンスターの攻撃の比じゃないよ!」
「それでもやるしかない!」
そう言って俺はエレナとドラゴンに向かって駆け出した。
「エレナ!今だ!逃げろ!」
そして走りながら石を掴み取り、ドラゴンに向かって投げつけた。しかし、ドラゴンの電撃が帯電し、弾けてしまったせいでドラゴンには当たらなかった。
「宗介!そこの卵の近くにある四角い石をこっちに!」
俺は電撃を避けながら卵のそばに滑り込み石をエレナの方に投げつけた。
「エレナ!」
エレナは石を取ろうとしたが電撃に遮られてしまった。
そこへトシロウが、ズンってと残響音を立てて凄まじいスピードで近づき、石板を掴み、エレナに投げた。
「掴んだ!」
エレナは両手で石板を前に突きつけるように構えた。
「もうどうにでもなれええええ!!」
エレクトロドラゴンが獲物にトドメを刺すかのように深く息を吸った。
次の瞬間、空間が張り裂けるような雷鳴と共に、エレナを網で捉えるかのように電撃が走った。
バキキキキキキ!!!!
すると、広がった電撃が全て石板に集約した。
キイィィィィィィィン
耳をつん裂くような音とともに石板がエレクトロドラゴンの攻撃を吸収した。
「いまよ!」
「コマンド!!アタックオーバーナチュラルスキルッッッ!!」
ドラゴンは全身を強く弾かれ、悲鳴のように叫んだ。
そこでトシロウが再びズンっと音を立ててドラゴンの向こう側へ移動したかと思うと、ドラゴンは硬い鱗に一筋の攻撃を受けて倒れた。
「「「「倒した!」」」」
四人同時に叫んだ。
こうして俺たちはパーティー史上初、ドラゴンを討伐した。
〜〜〜
「すっごいわねぇ、この卵二つで1000万ゴールドよ!合わせて1200万!大勝利だわ!」
エレナが嬉しそうに卵にほっぺたを擦り付けている。
「やれやれ、どうなることかと思ったよ」
「ほんとよ。よく勝てたもんだわ」
「それにしてもエレナ、あの石板ってなんなんだ?」
「ああ、あれはね。もともと古い城壁とかに使われてるやつで、魔術が今ほど発展してなかった頃はあれが電撃技には唯一の対抗手段だったのね。それをエレクトロドラゴンが、まだ電気を受け流す鱗が未発達な雛たちが感電しないように巣に持ってくるのよ」
「え、じゃあ最初から石板取っておいてから戦えばよかったんじゃねーの」
「う、うるさいわね!私だって必死だったの!それにいつ親ドラゴンが来るかわからないんだからささっと卵取っちゃおうと思ったのよ!」
「そもそも石板があるなら先に石板取って、ドラゴン倒してから卵取ればよかったんじゃ…」
「あら、ほんとね」
「いっ、いいじゃないの!結果オーライよ!結果オーライ!そもそも一番危ない目にあったのは私なんだからいいでしょ!怪我はないか〜とかもっと心配とかしなさいよ!」
やれやれ。とんだポンコツ剣士である。
〜〜〜
エレクトロドラゴン討伐の200万はすでに受け取り、これから1000万が入る俺たちは贅沢三昧だった。
その日、エレナが卵を換金してくるというので、俺は直虎とトシロウと3人でわいわい飲んでいた。
突然、他の冒険者の一人が大声で訴えながら食堂に入ってきた。
「大変よ!エレナが逮捕されたらしいわ!」
ブフォォ
3人同時に飲んでいたものを床に、テーブルに撒き散らした。
数ある作品の中から当作品をここまで読んでくださり、誠にありがとうございます。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの?」
と思ったら
ぜひ作品への応援コメントや評価をお願いいたします。
正直に感じた感想でもちろん大丈夫です!
ブックマークなどもいただけると本当にうれしいです
ぜひよろしくお願いいたします