ウマ娘短編 作:無し
後半ハルウララ視点で進みます
各トレーナーには担当ウマ娘の後Tをつける形で進行します
タキオン「ふゥン?君があのハルウララか…いや、会えて光栄だよ」
ウララ「私も会えて嬉しいー…けどなんで?」
この会談は私が望んだモノでは無い、雑誌が勝手に組んだモノだ。
だが私にとってもかなり有益になると思い承諾した。
タキオン「君と言えば…つい先日の有馬記念だ、私も見させてもらったが惜しい所まで行った…そうだ、よければ私の研究に参加してみないかな?」
ウララ「研究…?なんで?」
タキオン「なんでって…悔しくなかったのかい?」
ウララ「悔しかった!だけど楽しかったから!」
タキオン「楽しかった…?」
ウララ「あんなにワクワクして、みんなをワクワクさせられて…すっごーく楽しかった!4着だよ4着!」
ハルウララの口振りは負けたウマ娘のそれとはまるで違う、これはまるで…
タキオン「君にとってあの有馬記念は…勝ち、という事…?」
ウララ「うん!だってウララはみんなをあんなにワクワクさせられたんだよ!」
つまり、ハルウララからすれば順位なんてどうでも良い…という事か…?
タキオン「君は、一位になりたいんじゃないのか…」
ウララ「ちょーっと違うよ、私はレースで1着を取りたい気持ちもあるけど、何よりみんなを楽しませたいって思ったんだ、それがウララに取って1番楽しい事だから!」
タキオン「楽しい事…」
ウララ「私はレースを楽しんでる時が1番強い…ってトレーナーも言ってたもん!」
ハルウララのトレーナーはハルウララと顔を合わせて頷いて見せた
タキオン「トレーナーか…フッ…アハハハハ!そうか、君のトレーナーは随分と優秀な男の様だ!」
ウララ「自慢のトレーナーだよ!」
そう言って無邪気に笑い、Vサインを此方に向けるハルウララからは絶対の信頼を感じる
彼女に負けないほどの気持ちは私にはある
だが私には無いものを彼女は持っている
タキオン「もし、もしも来年も有馬記念に呼ばれたら?」
ウララ「んー、トレーナーとも話したんだけど…もう出ないと思う!凄く疲れるし…ちょっと脚が痛くなるもん」
タキオン(…なるほどな、退き際もわかっているらしい、今後もあの走りを続ければどうなるかは想像に難しく無い…止める必要は無いか…)
ウララ「それに、コレからは有馬記念じゃもうあんなワクワクを届けられないと思うから…私はダートですごいウマ娘を目指すよ!」
タキオン「それは…無敵という意味かな?」
ウララ「ううん!全部のレースですごーく頑張るの!」
つくづく期待を裏切られる
折角ダートで限界を越えるウマ娘を…と思ったのだが
ウララ「だから、ウララはすご〜く強いよ!」
タキオン(…コレも一つの究極のウマ娘…か)
タキオン「なるほど、結構だ、この会談はもう此処までで良いのかい?…何?あと三十分も予定してた!?…それは、時間を取りすぎじゃ無いか…?」
ハルウララに視線を送る
ウララ「えー?あと三十分もお話できるの!?」
タキオンT「次はお前が質問される番だぞ、タキオン」
タキオン「…ったく…私はインタビューはあまり好きじゃ…」
ウララ「えーっと…」
ポケットからメモ用紙を取り出す
ウララ「沢山質問したいことあるんだよ!」
タキオン「君がそんなメモを?」
ウララ「うん!えっとねー、コレは…誰だっけ」
タキオン「…見ても良いかな」
ウララ「うん」
メモを手渡す
タキオン「…これは、スカーレット君の字だ…こっちはカフェの…そう言えば久しく連絡を取っていないな」
タキオンT「お前が携帯を見てないだけだと思うが」
タキオン「何何?アグネスタキオン様、怪我の具合は…この辺は良いとしようか…何、スカーレット君は最終コーナー後の…ふむ…コレについては直接話す必要がありそうだね」
真剣な表情で楽しそうにメモを眺める
あのメモは沢山の人の想いが詰まった大切なメモ…
ウララ「あ、それとね、トレーナー!」
ウララT「本当に持ってくるのか…?」
ウララ「だって頼まれたもん!」
トレーナーが紙袋を持ってくる
タキオン「…これは?」
ウララ「サインして!」
タキオン「…まさか、コレ全部にかい!?何枚あるんだ…50はあるぞ…」
ウララT「60枚です…あの、すいません、無視していただいても…」
タキオンT「いや、名前なんて書き慣れてますから、どうぞお気になさらず」
タキオン「トレーナークゥン!?勝手に決めないでくれるかな!」
タキオンT「ほら、早く書いちゃえよ」
ウララ「あ、コレはねー、デジタルちゃんの!」
二つ付箋の貼ってある色紙を取り出す
タキオン「デジタル君の…フッ…流石にデジタル君の頼みを無碍にはできないな…ん?なんで2枚あるんだ?…片方は既に君がサインをしている様だが…」
ウララ「2人のサインが欲しいって!」
タキオン「…まあ、らしいと言えば…らしいのか、折角だ、君もサインをしたらどうだい?」
ウララ「えー?頼まれてないけど…良いのかなー…」
タキオン「ダートですごーいウマ娘とやらになるなら、良いんじゃ無いか?」
ウララ「うーん…わかった!」
タキオン「しかし、君も中々面白いウマ娘だ…お近づきの印にこの疲労が取れやすくなる薬を…」
青い薬品の入った試験管を受け取る
ウララ「疲れが取れるの!?わー!すご〜い!」
タキオンT「タキオン、お前それ大丈夫だろうな…」
タキオン「だ、大丈夫だとも!君も飲んだだろう!」
タキオンT「アレか…!お前…懲りてないな…!?あの後全身が1680万色に発光したのに…!」
ウララ「トレーナー!見てみて!凄く綺麗だよ!この前行った水族館みたい!」
ウララT「おー、よしよし、じゃあそれは飾ろうなー」
ウララ「うん!水族館楽しかったねー!次は遊園地行きたい!」
タキオン「む…それは観賞用では…まあいいか」
ウララ「あ、そうだ!」
タキオン「む?」
ビニール袋を差し出す
ウララ「これ!商店街のみんながお野菜たくさんくれたんだ!すごーく美味しいよ!」
タキオン「…野菜か、トレーナー君」
タキオンT「ああ…」
タキオンのトレーナーが野菜を受け取る
タキオンT「なるほど、これならサラダのほうが…」
タキオン「サラダ!?サラダだって!?それならスムージーの方が万倍マシだ!」
ウララT「ピーマンもサラダにするんですか?」
タキオンT「ええ、ワタを取れば甘くて美味しいんですが…でもタキオンは嫌みたいで」
ウララT「凄いですね、私は料理はからきしなもので」
ウララ「トレーナーのご飯はウララが作るよ!」
タキオンT「担当のウマ娘がご飯を作ってくれるなんて…御伽噺かと…」
タキオン「この前私も作っただろう!?」
タキオンT「サラダチキンと野菜のスムージーをな」
タキオン「不満かな!?栄養は満点だが!」
タキオンT「毎食それを飲みたいのなら止めないが」
タキオン「うぐ…ぐぬぬ…」
ウララ「…料理、一緒にする?」
タキオン「ほう!…ク…クハハハハ!トレーナー君!見ていたまえ!私はこのハルウララ君と料理を勉強してくる、君を唸らせるものを作ってあげようじゃ無いか!」
ウララT「…大丈夫かな…」
タキオンT「何か不安が?」
ウララT「ウララは感覚派だから…」
こうして有耶無耶なままインタビューは終わり
後日ウララTにはゲキマズスムージーが
タキオンTには味が濃かったり薄かったりする料理が提供された