ガンダムトライエイジ another testimony 作:J・イトー
三年もお待ちくださっていた方々には、感謝の言葉もありません。
機体、パイロットの概要について簡略化してしまっていますが、どうかご覧を。
RX-78-7
ガンダム7号機
PILOT:ユーグ・クーロ
様々な『不足』
「あれは7番目のガンダムを造ろうとしてる途中なんだけど……まだ色々纏まっていなくてね、フレームのほかは浮いた扱いになってしまってるんだ。
ウチらはまだモビルスーツに手を出してすぐだってのに、要求が無茶に過ぎたのさ。
重装甲化に加え機動性の確保、その上大火力の武装も用意しろなんて、ジオンでも無理な話だよ。
こいつに出番が回ってくるまで、奴らがくたばらずにいるかどうか……」
(V作戦の関係者)
ラッキー『セブン』
「4、5、6号機があるなら、7も!ということで、一年戦争から遅れること2年、ファントムスイープ隊のもとでようやく日の目を見たのがこの機体なのですっ!
後発だから当然といえば当然なのですが、ジェネレーター出力も兵装も先輩機の上位互換!そのうえ外観もかなりスタイリッシュに仕上がっているんですよ!
吉兆の印である数字に相応しい、最高のガンダムで……え、なら8号機はって……し、知りませんとも!」
(セーラー服姿のダイバー)
FA-78-3
フルアーマーガンダム7号機
PILOT:ユーグ・クーロ
ガンダムの『終着点』
「通常形態……素体は前座に過ぎん。
諸々の装備を足したこの形態こそ、ガンダム7号機の真髄だ。
追加装甲にはサブのジェネレーターや、スラスターの役割もあってな。守備、機動力、武装面のすべての強化に一役買っているのだよ。
かのFSWS計画の思想からもう一歩踏み込み、多様性を内包しつつ発展したこの機体こそ、ガンダムの最終モデルと言うべきモビルスーツというわけだ」
(地球連邦軍の技術者)
RX-81
ジーライン(基本フレーム)
漸く来たる『見せ場』
「一年戦争のときに造られてそれっきりだったけど……
ついに出番が巡ったのがこの子ってワケ!量産目的のMSと侮らないでよ?ポテンシャルなら、あのガンダムにだって引けを取らないんだからさ!
とはいえ、この状態じゃとてもじゃないけど戦えないから、色々着けていくんだけど……」
(地球連邦軍の整備兵)
『量産機』ということ
「多くを造らねばならん量産機というものは、性能のみで測ってはならん。
スペックはガンダムに匹敵すると謳われるこの機体ではなく、ジムが主力として選ばれたのも理由があってのことなのだ。
戦争の終わりが見えて尚、軍に金を使おうとするほど政治屋はお大尽ではない。……力とは金食い虫なのだよ」
(地球連邦軍の高官)
RX-81ST
ジーライン(スタンダードアーマー)
両立の『バランス』
「スタンダード、と呼ばれるこの形態は、推進力と防御力をバランスよく強化するべく装備を施しているんですよ。
ええ、何も重量を削ぐだけが、機動力を上げるための策ではありませんから。
他にもバックパックへガトリングなどの追加装備も可能で、まさに汎用性の高かったガンダムの完全量産型を目指した機体としてふさわしいモビルスーツなんです」
(地球連邦軍の整備士)
双眸へ宿る『意志』は
「顔つきこそ我が軍の誇る量産機であるジム然としているが……あのツインアイは無視できんよ。
ああ、連想するのはガンダムのそれさ。
人は目でものを言う、とはよく言ったものだが、この機体は……戦場でどんな想いを瞳に表すのだろうね」
(地球連邦軍の兵士)
RX-81LA
ジーライン(ライトアーマー)
当たら『なければ』
「サーベルでの一撃離脱が目的だろうって?甘いな、この機体は逆だ。飛び回って持ち前のライフルで残党どもを次々撃ち抜く……むしろ射撃にこそ重きを置く機体なのさ。ああ、どれだけ奴らがいようと関係ないとも。
当てられるような、ヤワな機動力はしていないからな」
(FSWS計画の関係者)
妖精という『光』へ……
「完成自体は一年戦争後までもつれた、とは聞いていたのだがな。北米での攻略戦で、突撃仕様機と共に投入されたという目撃情報があったらしい。
なにやら二刀流を扱うケンプファーらしき機体に葬られたとも聞くが……ああ、もどかしい。まるで妖精のいたずらにでも遭ってるみたいだ」
(民間のジャーナリスト)
RX-81AS
ジーライン(アサルトアーマー)
『深緑』の意地
「やっぱ重ねちゃうよね、あのMSの影。そうさ、重装甲を以てして槍で突撃、っていうコンセプトは、ジム・ストライカーの流れを汲んでるんだよ。
一年戦争の末でしか出番がなかったあの機体の意志は、後に出番がやってきたこの機体に託された……なんて考えると、ちょっと運命的じゃない?」
(地球連邦軍の整備士)
近擊の『二択』
「名前の割には大きいショートビームライフルや、威力十二分なヘビーライフルといった武装も用意されているけど……この機体に合うのはこのショットガンだろうね。
片腕でも発砲できる安定性が魅力なんだ。
間合いに入ろうものなら、こいつと槍のどっちで倒されるかを選ぶハメになるだろうさ!」
(地球連邦軍のメカマン)
ユーグ・クーロ
『不吉』な英雄
「ああ、知ってるとも。軍には英雄、なんて祭り上げられちゃいるが、所詮は隊を潰した死神野郎ってヤツさ。
そんなのに新型を預けるなんて、俺からしちゃあ耳を疑っちまうね。
せいぜい、またひとつ犠牲を増やす前にくたばってほしいってもんだ」
(地球連邦軍の兵士)
『手練』がために
「補給中に襲来したモビルアーマーによって舞台が全滅、だから不吉な英雄だ……って、おいおい、似たような話ならさっきしたばかりだろ?
爆破間近の艦からいち早く離脱する、という判断は、実際にはそう簡単に下せるもんじゃあない。
いいか?そういう判断を間違わなかったヤツだけが、この戦争を生き抜ける……その大尉とやらは軍曹と同じく、それができる人間だった、ってだけの話なのさ」
(コジマ大隊の一員)
『死神』か英雄か
「味方殺しの英雄……懐かしい響きだ。
隊で一人生き残ってしまうのは辛いものでな。
俺もかつてはそれに苦しんだものだが……。
だがジンクスとは覆せるものだ。俺がかつて、隊長にツキを変えてもらったようにな」
(ラサ基地所属のモビルスーツパイロット)
ヒュー・カーター
『不器用』な男
「上官への暴行、なんて経緯で転属なさったワケですから、ユーグ隊長にも……と思っていたのですが、思いのほかいち人間として気に召してくださったそうですね。
このまま部隊の連帯感が高まってくれれば、次のニューヤークの奪還作戦も安泰というものでしょう。
なんといっても中尉の故郷、ということもありますし」
(地球連邦軍の兵士)
シェリー・アリスン
見えざる『仮面』
「ええ、オーガスタ上がりの方だそうで、確かなMSの腕を持っていると聞きます。
敵へ犠牲を強いることを忌避する様は、容姿も相まって気高い姫騎士、と称するにふさわしいかもしれません」
「まあな。だが、俺はあの中尉をどうも信用できん……味方には見せない顔、ってのがあるような気がしてならんのだよ」
「いやはや、いい女は秘密を隠しているとはよく言いますし」
(地球連邦軍の兵士たち)
ロブ・ハートレイ
『万年』中尉
「腕は確かなのだ。接近戦を得意とするベテランとして、あの試作機を容易に操るだけの実力はある。
だが、どうにも飄々としていてな……
問題行動さえなければ、すぐに佐官の席を与えてやるものを」
(地球連邦軍の高官)
カマル・クマル
真面目『だからこそ』
「パイロット組の中では階級も年齢も一番下、なーんて舐めてるのかもしれないけど、あいつだってこの戦いを潜り抜けるだけの何かは持ってるヤツなのさ。
それに、ウチの部隊はどーにも癖のあるメンツが多いからさ……ああいうバカ真面目なのがひとりいると、むしろ飽きないってもんなのよ」
(ファントムスイープ隊の整備士)
ハイメ・カルモナ
新入りの『懐』は
「編入の動機が危険手当狙い、という方ですから、何と申せばよいやら……。
いえ、それだけにピンチを常に切り抜ける、確かな腕をお持ちなのです。
まあ……殺し殺されの世界ですから、動機は不純なくらいがちょうどいい、というものなのでしょうか?」
(地球連邦軍の兵士)
さて、非常に長い間、お暇を頂いてしまいました。
誠に勝手ながら本作はこれ以降、活動を停止いたします。
過去話にも、ブラッシュアップや新録の証言の追加を施しておりますので、よろしければ振り返っていただければ幸いです。
もしまた投稿することがあれば、暖かい目で見守っていただければ幸いです。
それでは。