レッドが地上に戻るようです   作:naonakki

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第十四話

 そこは暗い洞窟の最深部であった。

 そこで私は孤独であった。

 真っ暗な闇と静寂だけが己を包んだ。

 なぜこんなところにいるのか、自分が何者なのか分からなかった。

 

 しかし、ゆっくりと流れる時間の中で瞳を閉じて集中すると徐々に記憶が蘇ってくる。

 

 

 

 ……そう、私は確か。

 

 それはどこかの部屋だった。周囲は精密な電子機器で埋め尽くされ、その中心に特殊な溶液で満たされた巨大な水槽が鎮座しており、その中に自分はいた。

 私はそこで生まれたのだ。

 そこで私は、私を造った存在を何度も見た。

 

 それは『人間』といった。

 

 人間達の言葉を私はすぐに理解した。

 そして人間達の会話から私は私のことを知った。

 

 私はポケモンという生き物だということ。

 私は、全ポケモンの先祖と言われる『ミュウ』の化石を元に造られた『ミュウツー』というポケモンであること。

 私は、どのポケモンにも負けない最強のポケモンであること。

 

 そして私が造られた理由……、それは私を造った人間達の手となり足となり、人間達の欲望を実現させる為だという。

 

 ……なんだそれは?

 本当にそれが私の生まれた理由だとでもいうのか?

 私がそんなことを頼んだか?

 私がそう願ったか?

 

 人間達が私を見る目は全て等しく欲にまみれた下卑たものであった。この世界には多くの人間達がいるようだが、それらも同様に自分勝手で醜い存在なのだろう。

 人間達に対し私の中に沸々と生まれたぶつけようのないその想いが怒りであることを知る。同時に生まれながらに自身に縛り付けられた呪われた運命を悲しむ自分がいた。

 私はその場から逃れようとした。まだ肉体は未完成であったが、それでもその場から逃げ出したい一心であった。自分の中にある底知れない力を精一杯に操り逃げ出そうとした。

 

 しかし、それは叶わなかった。

 

 私はある人間の命令に絶対服従するように造られていたからだ。それはここにいる人間達のトップに立つ者のようだった。

 嫌だと、ふざけるなと訴え、命令に背けば全身に耐えがたい苦痛が走った。どれだけ叫ぼうが泣こうが、命令に逆らう限り苦痛は続いた。

 その人間は苦しむ私に向かって冷ややかな一切の温情を排除したような声色で言った。

 

「お前には、私が率いるロケット団が掲げる世界征服の為の道具になってもらう。お前はいずれ世界を征服し、世界を恐怖に陥らせるのだ。その為に造ったのだ。余計なことは考える必要は無い。お前の肉体が完成するその時が来るまで大人しくしていろ」

 

 それからは、ただ私の肉体が完成するその日をただ待つだけの日だった。

 ただただ私は私の運命を呪った。

 人間達に強い恨みを抱いた。

 いつしか私はすべてを諦めていた。

 何も私を救ってくれないのだと。

 

 

 

 しかし、奇跡が起きた。

 

 

 

 突然のことであった。

 轟音が鳴り響き、施設内の警報装置がけたたましく鳴り響いた。何かが人間達の施設を襲いだしたのだ。水槽の中にいても伝わってくる衝撃は施設全体を何度も大きく揺らした。その度に人間達の阿鼻叫喚が響き渡った。

 あれほど私のことを馬鹿にしていた人間達の恐怖に引きつった表情を見ると私の中にあったもやもやした気持ちが晴れていくようだった。私の発散しようのない怒りを代わりにぶつけてくれているようだった。

 

「誰か助けてくれえ!!」

「こ、こっちの方に来てるらしいぞ!?」

「誰か……誰か、迎え撃ってくれ!」

「馬鹿言うな! さっき幹部が秒殺されたんだぞ!」

「なんだよそれ……、無茶苦茶だ!!」

「な、なら、複数人で取り囲めば……」

「……だめだ、別の奴らがその作戦を実行したが、やはり瞬殺されたらしい」

「……ボ、ボスはどうしたんだ!」

「さ、さっき急報が届いたんだが、ここに来る前にボスがやられたらしい……。その足で奴はここまで来たとか」

「……嘘だろう? ボスが……?」

「俺たちは天下のロケット団だぞ!? なんだってこんなことに!?」

「そうだよ、なんでいきなりここを襲ってきたんだ?」

「俺達がポケモンを悪事の為に利用していたことが逆鱗にふれたらしい!」

「……くそ、ポケモンなんか、どう使おうが勝手だろうが!」

「ひぃぃ! 助けてくれ! もう二度と悪さはしないので!」

「……あれは悪魔、……赤い悪魔だ! 俺達を地獄に引きずり込みに来たんだ!?」

 

 人間達は、そんなことを叫び、逃げまわっていた。いまいちそのセリフからは何がロケット団を襲いに来たのか推測できなかった。まさか人間な訳はないので同じポケモンか、あるいは誰かが言っていたように悪魔と呼ばれる者なのか。

 

 ……それにしても、ポケモンを悪事の為に利用していることに怒った、か。

 

 この世界には人間のように醜く愚かな者達もいれば、そのような存在もいるのか。その存在に会ってみたいと思っている自分がいた。

 

 その存在のもとであれば私も…………。

  

 

 

 それからどれくらい経過しただろうか。一瞬だった気もするし、永遠にも続いたようにも感じた。

 ロケット団の施設は完全に破壊され、団員も散り散りになって逃げていった。あの心の底から怯え切った表情を見るにもう二度と立ち直ることはできないだろう。

 結局何がロケット団を壊滅させたのは分からなかった。その存在に会ってみたかったが、この部屋にその存在が訪れることはなかった。そして私は私に命じられた命令のせいでここで大人しくしていることしかできなかった。

 

 不気味なほどの静寂が辺りを支配する。あれだけやかましく鳴り響いていた電子音や水槽の中の溶液が循環する水音も聞こえなくなっていた。部屋の明かりは消え、真っ暗闇であった。

 

 私はこれからどうすればいいのだ……っ!?

 

 ふとそんなことを考えた時だった。私は自分を縛っていた命令の効力が無くなっていることに気付いた。今なら自由に動くことができるのだ。謎の存在のおかげで私は自由まで手に入れることができたのだ。

 しかし、どうすればいいのか分からない。自分はここで生まれて育ってきた。ここ以外の場所を知らないのだ。それに世界には多くの人間がいるという。今の私はまだ肉体が未完成の状態。下手に動いて人間達に会うことが怖かった。

 その時だった。何かがここに近づいている気配がした。

 

「……凄いなこれは。ロケット団をここまで一方的に壊滅させるとは何の仕業だ?」

「それが、正体は一切不明のようです。目撃者の情報もありません」

「捕らえたロケット団の者から話を聞き出そうとしましたが、酷く怯えた様子で当時の状況を思い出すことすらを体が拒否しているようです。……聞き出すことは不可能とのことです」

「ロケット団がそこまで怯える存在とは……」

「……なあ、それより今話題の天才少年のレッドとグリーンについてどう思う? 俺はどちらかがチャンピオンになると睨んでいるんだ」

「あぁ、とうとうレッドが最後のバッジのグリーンバッジを手に入れたんだんだよな! うーん、俺はやっぱりレッドかなあ……」

「おい、今は仕事中だぞ!」

 

 それが人間達の声であることにすぐ気づく。

 私は、初めて動かす未熟な体に悪戦苦闘しつつ何とかその場を脱し、そのまま人のいない場所へと逃げていった。

 そして行きついた場所が今いるこの洞窟の最深部だった。

 私はそこで、未完成な体を完成させるべく自身をバリアーで覆い長い眠りについた。

 

 そして肉体が完成した今、私は目覚めたのだ。

 

 

 

 …………すべてを思い出した。

 

 改めて自分自身の身体に意識を向ける。そこからは巨大な力を感じ取る。

 私は洞窟の最深部から移動した。すると洞窟内にいた何体かのポケモン達が襲ってきた。最初は恐れた。しかし、私は傷の一つもつけずにそれらを返り討ちにした。その後もトレーナーと呼ばれる人間達にも出会ったが同様だった。

 私が最強のポケモンである。これが紛れもない事実であることを理解するのに時間はかからなかった。

 そして調べた結果、どうも私は約三年もの間、眠っていたようだ。

 

 私を生み出した恨むべき人間。

 そして私を救ってくれた謎の存在。

 

 色々と思うことはある。

 人間のことは恨んでいるし、この力を使って復讐の一つでもしてやりたいと思わなくもなかったが、関わりたくないという思いの方が強かった。それに最も恨むべきロケット団はもう壊滅してしまっている。

 それよりも私を救ってくれた存在を探して会ってみたいと思った。

 そして……。

 

 しかし、その時だった。

 私の頭に激痛が走った。耐えがたい痛み。これは私が生まれたばかりの頃感じた痛みそのものだった。

 

『お前には、私が率いるロケット団が掲げる世界征服の為の道具になってもらう。お前はいずれ世界を征服し、世界を恐怖に陥らせるのだ。その為に造ったのだ。余計なことは考える必要は無い。お前の肉体が完成するその時が来るまで大人しくしていろ』

 

 かつて命じられたことが脳内に浮かび上がってくる。なぜ今になって、命令の効力が復活したのかは分からない。さらに今、私の肉体は完成してしまっている。命令に従うのであれば私は世界を征服するべく動き出すことになる。

 

 だが、もうあの時のように不完全な私ではない。

 

「ふざ……けるな! もう、二度と好きにされてたまるものか……!」

 

 私は私が持てるすべての力を注ぎ、命令に抗った。

 しかし、生物が自分の遺伝子に刻まれた本能に逆らうことができないように、命令に従うように造られたミュウツーでは命令に対抗することはできない。 

 徐々にミュウツーは蝕まれていった。そしてとうとう。

 

 …………く、くそ……、に、人間め…………。

 …………たのむ、わ、私をとめてくれ。

 ……助けてくれ。

 ……。

 

 意識が途切れる寸前、唯一、自分を救ってくれた名も知らぬ存在にそう心の中で懇願した。

 そのままミュウツーは人間達への強い怨念だけを残して、世界を恐怖に陥らせて征服するという、かつてのロケット団の野望を実現させる存在へと化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レッドのリザードン、カメックス、フシギバナによる決死の同時攻撃がミュウツーにヒットした瞬間、辺り一面を目も眩むほどの真っ白な光が包んだ。

 そして、一瞬遅れて大爆発が起きる。

 その衝撃は凄まじく、爆発による爆風が吹き荒れ、大地は引き裂かれ、大都市であるヤマブキシティ全体を揺るがし、衝撃波の影響で建物の窓ガラスが一気に割れていく。マスコミのヘリもたまらず、その場から緊急離脱していく。

 その光景を見た人々は後に、まるで遠い未来の兵器による攻撃を見ているようだったと語った。

 

 爆心地に最も近くにいたレッドは、嵐のように風が吹き荒れる中、帽子が飛ばないように手で押さえながらミュウツーの元に一歩、また一歩と近づいて行く。レッドの肩には、攻撃がヒットする直前に超速で脱したピカチュウがいつの間にか乗っていた。ボルテッカーを連発し、ミュウツーと張り合っていたピカチュウであるが、それでもまだピンピンとしており、ギラギラとしたその瞳は、まだまだ暴れ足りないと言っているようであった。

 

 爆発の影響で天に巻き上げられた岩が礫となってレッドに向かって凄まじい速さを伴って飛んで来る。それをレッドは慌てた様子もなく手刀の要領で素早く片腕を振り払って粉砕する。塵と化した礫がレッドを通り抜けていく。シロガネ山でポケモン達と共に鍛えられたレッドにとっては造作もないことだった。

 

 爆発が収まってくると徐々に視界が明瞭になってくる。

 爆心地は、隕石が衝突したかのような巨大なクレーターが形成され、その中心にミュウツーが横たわっていた。レッドは迷わずクレーターの内部に突き進んで行く。

 

 その時、レッドの背後から透明な鳴き声をあげて駆け寄り、レッドに寄り添うポケモンが現れる。それは艶やかなピンク色の体毛が美しいエーフィだった。このエーフィもレッドのポケモンであり、共にシロガネ山での厳しい修行を乗り越えたレッドの大事な仲間である。

 ここ最近、バトル時は選出から外されることが多かった為、寂しい思いをしていたエーフィだったが、今回自分がレッドの役に立てるとあって、澄ました表情を浮かべているものの内心は凄く張り切っていた。

 レッドは、敵が強力なエスパータイプであり、人間やポケモンを操ってくると聞き、万が一に備えてナツメ達がしたのと同じ対策を取っていた。エーフィに、戦闘には参加せずに少し離れた地点から自分達を守ってもらっていたのだ。仮にミュウツーが隙を見てレッド達を操ろうとしても無効化されていた。無論、隙など与えなかったが。

 レッドがミュウツーに接近するのを目にして心配になったエーフィが近づいて来たというわけだ。ミュウツーが倒れた今も全力でレッドとレッドのポケモン達を守っており、額にある球が光り輝いている。

 

 そしてとうとうレッドはミュウツーのすぐ傍までやってきた。

 ミュウツーの全身はボロボロであり、ピクリとも動かないその様子から生死すら不明であった。 

 

 しかし、ミュウツーは僅かにだが動いた。

 無意識ではあるが小さく呻いたのだ。

 これは、どこまでいってもポケモンを恨み切ることができないレッドの優しさ故の結果であった。レッドが本気で殺す気だったならばミュウツーは既にこの世にはいない。

 

 ここで大技を使ったことによる反動で動けなかったリザードン達もこちらにやって来た。同時に周囲からどよめきが聞こえてくる。それはここヤマブキシティを襲っていたハナダの洞窟の野生のポケモン達から発せられたものだった。

 ミュウツーの洗脳が解けて皆我に返ったのだ。

 レッドがちょうどこちらにやって来たカビゴンに目を向けると、カビゴンは嬉しそうに笑顔をレッドに向ける。カビゴンに抱えられているブルーとコトネが微かな寝息をつき眠っていることが分かった。

 そのことを確認したレッドは、己の中に渦巻く怒りの炎が急速に収まっていくのを感じる。

 

 …………良かった。

 

 レッドがほっと安堵の息をつく傍ら、リザードン、カメックス、フシギバナが全身ボロボロにも関わらず嬉しそうに鳴く。この三体については、レッドほどではないもののブルーとの付き合いも長い。ブルーが無事と分かって三体も嬉しいのだ。

 

 レッドは、改めてミュウツーに向き直る。

 

 ……このポケモンは何者なんだ?

 見たことはない。本で見たミュウに似てなくも……ない、か?

 

 でも滅茶苦茶強いのは間違いない。不意をついたピカチュウの猛攻を凌いだことが何よりの証拠。それにあれだけの大量のポケモンを操るとか絶対伝説と呼ばれるべき存在だろう。

 このポケモンがしたことは許されないことである。今回の事件で多くの人やポケモンが傷ついた。そしてブルーも……。

 そのことを思うとまたも怒りの感情が湧き上がってくるが、同時になぜポケモンがそんなことをしてしまったのかという疑問が浮かぶ。ポケモンは基本的に優しく、純粋だ。無論、種族や個体によって程度の差はあるが。

 

 ……このポケモンをどうするべきか。

 

 レッドが今回の作戦において満身創痍になったリザードン達の治療をしながら考える。レッドのスピード重視のやや粗っぽい治療に三体は不服そうな表情を浮かべるものの、慣れているのか特に抵抗はしなかった。ちなみにピカチュウとラプラスはミュウツーが怪しい動きをしたらすぐに対処できるように警戒を続けている。

 

 その時、エーフィがミュウツーのすぐそばまで近づいていった。

 他が止める間もなく、エーフィが立ち止まりその身に力を込め、ミュウツーの記憶を覗き込んだ。エーフィとしては、主であるレッドを困らせたこのポケモンがなぜこんなことをしたのかと確認するために行ったことだ。そしてこのポケモンが目を覚ました時、二度と主を困らせるなと文句を言ってやるつもりだった。 

 意識を失っているミュウツーの記憶を覗き込むことはエーフィにとっては容易であった。

 

 そして、エーフィは理解する。

 

 このミュウツーというポケモンが悲しい運命を背負い、自分の意志に反して今回の騒動を起こしたことを。

 それはエーフィを怒らせるには十分だった。普段、レッドと肩を並べるほど感情を表に出さないエーフィが突如怒りだしたことに驚くレッド達。

 しかしと、憤慨しつつもエーフィは不思議に思う。なぜミュウツーへの命令が急に行使されたのかと。ミュウツーへ命令した者についてはエーフィもよく知っていた。というか、その組織を壊滅させたのは自分達なのだから当然のことであるが。

 なんとなく嫌な予感がする。とにかくこれを早くレッドに知らせなくてはと、エーフィはレッドに向き直る。

 しかし。

 

 

 

 

 

「ミュウツー、『じこさいせい』だ」

 

 

 

  

 

 

 突如として、どこからかそんな声が聞こえた。その声には一切の温情が込められておらず、背筋を凍らせるような冷徹さを感じさせるものだった。

 間違いなく、ミュウツーは戦闘不能の状態で意識を失っていた。しかし、ミュウツーの意識が強制的に呼び覚まされ、その瞳が輝きミュウツーの全身が癒しの光で包まれる。

 それを見逃すピカチュウとラプラスではない。ミュウツーにじこさいせいを発動させまいと、『アイアンテール』と『しおみず』を叩き込まんとする。 

 

 しかし、その攻撃を防ぐ二体の影が現れる。

 それは、『ニドキング』と『ニドクイン』とであった。

 突然現れた二体は、それなりに育てられた個体であったが、レッドのポケモンの攻撃をまともにくらっては耐えられるはずもなくそのまま地面に沈む。しかし、この二体の役割は時間稼ぎである事は誰の目にも明らかであった。

 ピカチュウはしまったと言わんばかりに、ミュウツーの方へ目を向ける。そこには、僅かな時間しか無かったにも関わらず、既に与えた傷のほとんどを回復させた姿のミュウツーがいた。

 ミュウツーがゆらりと再びレッドの前に立ちはだかる。

 

 

 

「まさかお前が成長しきっていたとはな、ミュウツー。

 嬉しい誤算だった。

 ようやくこの時が来たのだ……。

 世界を私の手に収めるその時が」

 

 

 

 レッドはその声の主を瞳に収める。

 そして全てを理解した。

 全ての元凶を。

 

 

 

「ミュウツー、お前が他のポケモン達にしていたように、自分自身のリミッターを解放し、限界を引き出せ。その結果お前がどうなろうと構わん。それから再び周りの全てを自分の手駒にしろ。そして…………」

 

 

 

 

 

 目の前の存在――、レッドを叩き潰せ。

 

 

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