ヒロアカ×ダークザギ  ネタ   作:蜜柑ブタ

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ほったらかしにも程がある…!
待ってた方いるのかな?


今回もオリジナルエピソード

まだ体育祭じゃない……。どんだけ伸ばすんだと自分で自分にツッコミを入れたくなる…。

今回はUSJでの出久の豹変(※ザギが表に出て暴れた)についてオールマイトがちょっと警戒しすぎてやらかしたり。
ザギがモヤモヤグダグダしてたりしてます。






それでもOKって方だけどうぞ。






いいですね?



第12話  ザギは神(ノア)に許してもらえないことを知っている

 

 

 脳無という改造人間は、ザギによって再起不能にされた。警察側からはどうやったらここまで酷いことに…っと青ざめる有様になっており、それでもDNA鑑定で過去に前科のある男性であることが判明したものの見た目と保有個性が元の姿とかけ離れた異形になっていることが判明した。

 だがしかし全身の骨を砕かれて他の潰れた筋肉と混ざった状態に不完全な再生をしてしまい、なのに生命維持に超再生の個性があるから死ぬに死にきれず生きた肉団子のような有様になっていて調査しないといけないのに気の毒で仕方がなかった。

 USJ内にある監視カメラに保存されているはずの映像データが全部砂嵐がかかったようになっており音声の方もダメであったことから襲撃してきたヴィラン集団が逃亡後のことを考えてこれらの機器を狂わせたのではないかという推測がされた。しかし相澤とオールマイトだけはあまり納得していなかった。この記録の消え方に心当たりがあったからだ。

 脳無が再起不能にされた時の現場の目撃情報はもちろんある。

 体育祭の開催日前に問題を解決させるか、何らかの予防策を考えないといけないのだが。

 しかし。

「根津校長……、できれば穏便にはできないでしょうか?」

「どうしてなのかな? オールマイト?」

 会議中に挙手してそう言ってきたオールマイトに根津が逆に問うた。

 オールマイトにこの場にいる人間達全員の視線が集まるがオールマイトは顔色を悪くし、だくっと嫌な汗を大量にかいて答えた。

「触れてはならない…と思うのです。」

「君が緑谷君に目を掛けているのは知ってるよ。でも時と場合を考えないといけない。子供をより良い未来に導く教師である以前にいい歳の大人なんだから。」

「わ、分かっています! 分かっていますとも! ですが地雷と分かって踏み込むことで起こる被害を考えなくては…!」

「オールマイト…、その発言は全然君らしくない! なら君は地雷原に囲まれて身動きが取れず助けを求める命をそう言って見捨てるのかい? ヘドロヴィランの時に大先輩として若いヒーロー達を叱責したのにブーメラン発言はいただけないな!」

「ぐはぁっ!」

 痛いところを突かれて吐血するオールマイト。

「まあ君がそこまで危険視するってのは重大なことだと捉えられるよ。でもね! 何もしないで問題を先送りすれば問題が積み上がる上に悪化するってことは№1として経験はしなかったのかな?」

「そんなことは!」

「じゃあせめて予防ぐらいは考えないとね!」

「はい…。」

 根津の言葉に項垂れるオールマイト。絶対にやらないといけないことは分かっている。だがあの時対峙した出久(?)の放つオーラは本当に危険だと本能の全てがオールマイトの理性や正義感などなどをはね除けてあの場から逃げろと身体を動かしそうなほど反応したと記憶している。№1としての責任感や経験云々も総動員して逃げないように耐えたが、あの時爆豪が間に入らなかったらどうなっていたか。それぐらい危険な状況だった。

「アレは…いったい?」

 何か得体が知れない、けれど人智を越えた何か。個性とかそういうもので振り分けられない危険な何かであると直感した。

 怒りの感情でギラギラと鋭くなった赤く光る目を思い出すだけで身震いしてしまう。

 どうしてもその正体が気になったオールマイトだが。

 正義バカ過ぎての失敗をやらかした。

「このバカ! 刑事、民事案件にしたいわけ!?」

「申し訳ありません!」

 リカバリーガールに怒られ、このあと根津からも説教と反省文と給料カットなどなどの罰を受けることになったのだった。

 何をやったかというと早い話が爆豪に直接情報を求めたのだ。結果、爆豪の胃痛を悪化させただけに終わった。

 更に間の悪いことにオールマイトのこのやらかしで爆豪が必死に隠してリカバリーガールと相澤が爆豪の両親に隠していた爆豪の胃痛のことがバレてしまい、元々ストイックであるがために吐き出さずにため込みやすい性質を理解している爆豪の両親はストレス原因を深く追求せずともせめて回復と症状緩和ぐらいは協力させろと息子を叱りつつ労った。バレたときは恥ずかしいやら情けないやらで涙目になりかけた爆豪だったが、おかげで一番困っていた胃に一番負担がかかる食生活の悩みが解消され想定していた以上に回復を早める結果となった。

 

 

〔チっ……、命拾いしやがった〕

 

 

 爆豪の回復が早かったことにザギは舌打ちした。

 オールマイトが余計なことをして爆豪を倒れさせた時にラッキーっと思ってタイミングを見て亡き者にしてやろうとか、亡き者にできなくても雄英に来れなくさせる状況にしてやろうと考えを巡らせていたのだ。

 事故に見せかけて命を奪うか、命は助かっても再起不能でヒーローとしての未来を断たせて出久から引き離すせれば万々歳。

 出久が知ったら確実にザギに嫌悪感を持たれかねない事を平然と考えているが残念ながら出久にザギの思考は伝わらない。意図的に遮断しているのだから。

 体育祭に向けて各々が鍛錬と精神的な準備を整える。出久も爆豪もだ。ザギだけは彼らにとって良からぬことを悶々と考えている。

 出久が就寝すると体を借りて(※許可無し)出久がノートにまとめているA組生徒達の分析データを見てどの生徒を排除すればいいかと考える。

 そもそもの話で出久のオリジンであるオールマイトそのものを抹殺した方がいい気もしている。

 しかしオールマイトの知名度を調べた限りでは今突然不審死、あるいは消息を絶ってしまうと出久を含めてその周囲にとてつもない悪影響しかなさそうだ。これでレーテがあればオールマイトに関する記憶だけを除去してうやむやにできそうなのだが、そう都合は良くない。

 ザギはレーテ、あるいはそれに近い物を製作して稼働させるという強行も視野に入れた。

 問題はレーテの材料と設置場所などであるが個性というこの地球人類の真新しい特殊能力を使えば容易そうではある。

 具体的にレーテ製作を考えていた時、ザギはハッと我に返った。

〔記憶の貯蔵量が満タンになったあとのことを忘れてた〕

 自分が過去にレーテに溜まりに溜まった『ウルトラマンと怪獣に関する人々の恐怖の記憶』と、デュナミストのエネルギーを利用して完全復活を果たしたことを思い出したのだ。

 その時に用済みだからと破壊したレーテから流れ出たウルトラマンと怪獣に関する恐怖の記憶は、人々がウルトラマンへの向ける感謝と希望を同時に蘇らせる起爆剤になり、ウルトラマンノアの復活に繋がった。

 ザギはあの時の苦々しい記憶を思い出したためレーテを製作する計画を止めた。同じ逆転劇が起こって自分はともかく巻き添えで出久に何か起こったらショックすぎて反撃も何もできない腑抜けになれる自信があったから。もしまた情報体に戻ったら二度と蘇れない自信もある。

 

 

「えっ? な……、なに? 蛙吹さん?」

「梅雨ちゃんよ。」

 

〔は?〕

 

 ザギがモヤモヤと考えていて外の状況に意識を向けていなかったので今気づいた。

 蛙吹がジーッと出久の顔を覗きこんできていたのだ。

 異形系個性の影響か大きな両目が狼狽えている出久の目の奥に潜んでいるものを見ようとしているように見える。

「………………うーん…、気のせいだったかしら?」

「えっ?」

 出久から顔を離し、首を傾げて何か考える蛙吹。

「直感…、第六感っていうのかしら? なんとなく悪い感じがしちゃったの。緑谷ちゃんにチラッと。」

「どういうこと? もしかしてUSJの時の…。」

「それも考えたわ。でも緑谷ちゃんは緑谷ちゃんだったみたい。ごめんなさい、変な疑い掛けちゃって。」

「あ、僕の方こそ心配かけちゃったかな? ごめん…。」

 

 

〔………………動物の本能的勘か?〕

 

 

 カエルの個性を持つ蛙吹は人間サイズにしたカエルのパワーとスピードを持つ。そのため普通の人間にはない動物の本能から来る危機察知能力があるのではないか。

 それとも単に彼女の性格的なもので僅かな違和感が気になっただけなのか。

 それとも……。

 

 

〔デュナミストの候補か?〕

 

 

 その可能性もなくはない。

 デュナミストになれる人間はあの地球に何人もいたのだからコチラの地球に誰もいないというのは難しい。

 ザギは出久の目を通じて蛙吹を分析する。

〔………動物の勘で気づきかけただけで、デュナミストにはなりえないか〕

 蛙吹はデュナミストではない。ザギはそう判断した。

〔……………デュナミストだとしたら、アイツの可能性があったからな…〕

 ザギにとって生まれた理由であり、今の自分があるオリジンであり、自分が一度完全敗北した相手。

 眩しいほどの銀色を忘れるわけがない。忘れられない。

 

〔アイツに見つかったら……、オレは……きっと許されない……〕

 

 自分を負かしたあの超人の一族の神は、ザギが生き延びたことを知ったら今度こそ完全に滅ぼしにやってくるだろうか。

 それだけのことをやってきたことは理解している。むしろ神(ウルトラマンノア)と戦うためだけに罪を降り積もらせてきたのだから。

 けれど…、今は…。

 

〔……オレは、どうしたらいい?〕

 

 ザギは進化を続けているはずの知性をもってしても、ひとりでは解決策が出せない疑問を抱きながら夜に自室で就寝している出久の横にホログラムの姿を顕し、添い寝をするように出久が寝転がっているベッドの空いているスペースに身を横たえる。ホログラムであるため出久に触れることはできず出久も気づいていない。

 最近ザギは添い寝モドキみたいなこれをよくやっている。自分でもなぜこんな行動をしているのかは分かっていない。

 出久が寝返りをうつとちょうどザギを抱きしめるような形になるが実際にはすり抜けてしまっているので感触はない。

 ザギは背中を丸め、出久の胸あたりに頭を押し当てるようにくっついた。

 

 

 雄英体育祭の日はもうすぐだ。

 

 

 

 

 

 




タイトルはザギがそう思っていることですね。
自分が神(ウルトラマンノア)から完全に滅ぼされるぐらいのことをやってきたことを自覚していたけれど、出久のために何かしてやろうとモヤモヤグダグダしていてふと忘れかけていたのを思い出したという感じ。

蛙吹に存在を気づかれかけたので、もしかしてアイツ(ウルトラマンノア)か?っという疑惑を持ちますが蛙吹は個性から来る勘でなんとなく危険を感じただけでそこまで確証を持ったわけじゃないためノアを宿したデュナミストではないと判断されました。蛙吹にデュナミストの素質はありません。

前の投稿文ですでにザギが一番警戒する御方がチラッと出ているので、ザギが知ったらどーなるか……。
ザギは全然気づいてません。

後半のザギの出久への行動は温もりを求める子供をイメージしました。
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