ヒロアカ×ダークザギ  ネタ   作:蜜柑ブタ

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やっと執筆できました。
お待たせして申し訳ありません!
中々執筆が進められず…、ザギをどう絡ませて騒動を起こさせるか悩んで…。



今回は体育祭、騎馬戦編。

爆豪が超苦労人。若いのに胃が死にそう。

後半でザギが開き直って……?



原作での騎馬戦をいまいち覚えていなくて、若干違う描写になっているかもしれません。
また騎馬のチームの組み合わせも忘れかけてますので違う場合は活動報告かメッセージなどで教えていただけると助かります。
感想欄で記入されてしまうと規約違反になる可能性があるので。





それでもOKって方だけどうぞ。





いいですね?


第14話  ザギはやっぱり嫌がる

 

 

 

『第一種目のトップには1000万ポイントが付与されるわ!!』

 

 

〔はあーーーー!?〕

 

 

 出久の中でザギが絶叫。

 しかしその叫びは誰にも聞かれない。聞かれないようにしているからだ。

 ザギの絶叫の理由……、それはずばり障害物レースのトップが受ける試練であった。

 体育祭の次なる競技は、騎馬戦。

 ただし組vs組ではなく他の組の生徒達の混戦、協力してのポイントとなるハチマキ争奪戦だ。

 そこで最高ポイントがあるのだが、これがまさに勝ち確定の恐ろしい点数で、なんと1000万ポイント。それを与えられて全生徒から狙われることになるのは1種目目の競技を勝ち抜いたトップの生徒だ。

 つまり今回は出久がそれを与えられることになる。

 それを聞いたザギが思わず絶叫したのだ。外側にも出久にも聞こえないようにしてるが。

 

 

〔あああああああ! 出久が全生徒から狙われる!? そんなの許せるか!〕

 

 

 頭を抱えるザギ。

 髪の毛があったらハゲになる勢いで髪を掻き毟っているだろう。

 

 

〔こんなことになるなら体育祭を中止にさせるようにすれば……、後の祭りか…。ぐぅ…、どうする? どうするべきだ? 出久と入れ替わるか? いっそそのついでにここ(雄英)を更地にするか?〕

 

 

 1000万ポイント付与でガチガチに固まる出久とは反対に出久の中でヤバいことを真面目に考えて実行するか考えているザギ。

 

 

〔よし、………………やるか〕

 

 

「泣くんじゃねーぞデク。」

「な、泣かないよ!」

「どーだかな? マグレでトップ取ったんだ甘んじて受け止めろ。」

「マグレじゃないから!」

「いーや実質俺が1位だわ! 泣き面ナード!」

「泣いてないってば!」

「鏡見てから言えや!」

 

 

〔………出久が……ダメだ…〕

 

 

 雄英を更地にするのを決めたタイミングで爆豪が出久とした会話で一気にやる気を無くした。

 体育祭を中止にさせるどころじゃない。雄英を更地にしたら確実に出久が泣く。それを考えたら一気にやる気が削がれた。

 爆豪がこのタイミングで出久に泣くなと話かけたのは、なんとなく嫌な予感がしてザギを止めるためにザギが一番嫌がる話題を出してみたのだ。そしてその読みは大当たりだった。伊達に出久の幼馴染みではない。

 そんな感じで爆豪の言葉により雄英を更地にするやる気を削いだことで雄英と雄英にいた人間達が助かる結果となった。

 そうして騎馬戦のルールの説明が行われたあとに、騎馬戦が行われるためのフィールドが整えられる。

 最初の障害物レースで破壊されたゴール付近などを中心に地面がならされ、その間に騎馬戦のために混合チームが結成されるのだが……。

「うう…、ど、どうしよう…。」

 1000万ポイントを持つ出久と組んでくれる人間がおらず出久が困ってしまっていた。

 勝ち確定の札を持つのだが、それが逆に組みたくない要素になってしまっていた。ようするに勝ち確定ということは奪いに来る相手が多くなり勝ち抜ける可能性が低くなるのだ。

 トップは無理でも少しでも将来のために売り込みをしたいヒーロー科、ヒーロー科への編入を狙う普通科などそれぞれの想いがありどうしても勝ち確定を守るためにその他大勢を相手にするのを避ける。

「デクくん!」

「うっわーーっ! えっ…、う、麗日さん!?」

 項垂れていた出久の背後から麗日が声を掛けてきたため出久は大げさなぐらい跳ね上がって驚き振り向いた。

「き、騎馬組んでいい!?」

「なんかすごい顔真っ赤だよ!? えっ、組んでくれるの? それはすっごい願ったり叶ったりだけど…。」

「やったーー!!」

 出久の返答に跳びはねて喜ぶ麗日。なんかもう大きな願望が叶ったかのような喜びようだ。

「緑谷さん!」

「わわっ!? えっ、き、君は…?」

「サポート科の発目と言います! 騎馬を組みませんか?」

「えっ? いいの?」

「レースで見せて貰った活躍を見込んで私の可愛いドットベイビーの試験をしたいんです。よろしくお願いしますね!」

「なるほど…。」

 サポート科は主に個々のヒーローのために開発され用意されるサポートアイテムの発明者や生産業界のための科といえる。発目という少女もそのひとりで自身が開発して製作したサポートアイテムの試用のために協力を求めたのだ。この体育祭はヒーロー科以外のそういうお披露目と会社関係への売り込みの場でもあり、ヒーロー志望だけが活躍する場ではないことを物語っている。

 騎馬を組むにはあとひとり必要だ。

「俺とか? 分かった、いいぞ。」

「常闇くん、ありがとう!」

 A組の同級生である常闇が了承してくれ、こうして出久の騎馬チームが編成された。

 

 

〔黙ってい見ているしか……、いや、だが…〕

 

 騎馬戦開始までの間にザギはモヤモヤとどうするか考えた。

 

 

「ば…、爆豪? だいじょうぶか? 騎馬戦できるか?」

「……ぅ…、うるせぇ…、黙ってろや…。」

 切島に心配されるが腹を押さえて顔色が悪い爆豪はただそう答えるばかりだ。

 先にローカールームで頓服薬を飲んでいたがそれを超えてしまいそうなストレスが胃にダメージを与えてきているようで必死にストレスを緩和しようと頑張っていた。

 嫌な予感がしてザギを抑えるための発言を混ぜて出久に絡んだが、いまだに嫌な予感が拭えずストレスになる。

 頼むから何も起こすな、他の奴は出久の中にいるあのヤバい奴を怒らすな…っと心の中で念仏のように唱えて願掛けする。その勢いで泣きそうになったがそれも耐えた。

 そんな状態の爆豪のまとうオーラに感じ取った周囲が引いていたが切島がオロオロしつつフォローしようとしていた。

「ねえ、きみ~? 戦いを前にして緊張で胃がおかしくなったの?」

「う、うるせぇ…。だーっとれクソモブ。」

「そんな状態でA組は勝ち残れるのかなぁ? 余裕が無いのは良くないよ?」

「……。」

「わっ。そんな顔しないでくれよ。アハハハ…。余計な力を抜いてあげようと思っただけだからさ!」

 本気で殺すぞと言わんばかりのヴィラン顔負けの表情で声を掛けてきた男子生徒を殺意ダダ漏れの目で睨む爆豪に、その生徒は少しビクッとなって少し焦ったようにそう言っていた。

「物間! やめなさい!」

「ゲブッ!?」

 そこに手を個性で大きくした女子生徒が物間というその生徒の頭をしばいた。

 その女子生徒に首根っこ掴まれて引っ張られていく物間。物間をしばいた女子生徒は爆豪に謝罪し離れていった。

「な、なあ爆豪、なんか色々しんどいかもしんねーけど時間が…。」

「……ってー…。」

「へっ?」

「ぜってー…、出久は守ってやらねーと…。あいつが…、あいつ…が……。」

「ば、爆豪…?」

 ブツブツとドロリとしたオーラを放ちながら俯いている爆豪に切島はゾッとした。

 大半は声が小さすぎて聞き取れないがその内容には彼がなんとしてで隠しておきたい、触れちゃいけない地雷として認識している存在であるザギのことも含まれていたが幸い切島はもちろんのこと他の人間も気づかなかった。

 一方で教師陣の席で控えているトゥルーフォームのオールマイトも変な汗をかいて湧き上がる嫌な予感に苦しめられていたりする。

「だいじょうぶですか?」

「は、ハハハ…、だ、だいじょうぶだいじょうぶ…!」

 何度目かの心配する同僚教師の言葉に同じ返答をするオールマイト。

 だが震えすぎと気を張りすぎで腹に力が入りすぎたせいかついにオールマイトが吐血して急いで担架で運ばれて行ってしまった。しかし気合いで騎馬戦開始直後には帰ってきた。

 オールマイトは見極めないといけないと考えた。USJで見たあの変貌した出久の正体を。

 

 

 そしてついに騎馬の準備が整い、第二競技の開始の合図が出た。

 

 

〔やらせるか〕

 

 

 組まれた騎馬の上で出久に変化が起こった。

 それに真っ先に気づいたのは騎馬を組んでい麗日だった。

「デクくん!?」

『〔よそ見はするな〕』

「緑谷?」

『〔前を見て〕』

 騎馬の前の位置にいる常闇が異変に気づいて首を後ろへ向けるが出久(?)が前見ろと指示すると、迫ってきた他の騎馬達。

 やはり1000万ポイントという勝ち確定に敵は群がる。

『〔甘い〕』

 次の瞬間には群れとなって騎馬から少し離れた位置に出久達がいて、出久(?)の手に相手の騎馬達のハチマキが全て握られていた。

「んな!? いつの間にーー!?」

 取られた感触もなく一瞬で自分のハチマキを取られた事実に群がってきた騎馬の面々が驚いていた。

『〔虎穴に入らずんば虎児を得ず。そういう言葉があるんだったか? 攻め入るということは反撃される機会を与えることにもなるということを知れ、ガキ共〕』

「お、おい…? 緑谷…? その…姿…。」

 麗日と常闇A組の面々がやっと気づく。

 翡翠のような緑の色から黒く染まったモジャモジャの髪と、緑から赤に染まった眼、顔や首を彩る赤く光る模様。

 変貌した出久が奪い取ったハチマキを上へ掲げる。

『〔取り返したいなら、かかってこい!〕』

 出久の声なのだが謎の圧力がある声に他の生徒達が一瞬竦む。

 出久の騎馬を狙う騎馬に参加していなかった爆豪のいる騎馬の方では上に乗っている爆豪が目を見開いてプルプル震えていた。

「ば…爆豪…、あれって…。」

「……ぁ…ああ…。」

「爆豪?」

「あ、ああ、あああああのやろうーーーーー!!」

「ばくごーーー!?」

 突如爆発する爆豪。爆発の推進力を使って騎馬から飛んで行った。出久(?)の方に。

 騎馬から降りた場合は点数とならないし、騎馬での戦いが絶対ルールだ。なので爆豪が単独で飛んでいったのは違反であり仮にハチマキを奪っても点数として加算されないだろう。

 しかし爆豪はハチマキが狙いではない。目的は出久(?)の中身の方だ。

『〔ああ?〕』

「てめぇ! なんで!?」

『〔邪魔だ〕』

「ぶっ、どわあぁぁぁ!?」

「爆豪!」

 ジロリッと飛んで来た爆豪を睨んだ出久(?)の眼前に分厚い透き通る赤い壁のようなものを発生させて爆豪を弾き飛ばした。

 飛んできた分だけもと来た後方へと飛ばされた爆豪を爆豪と騎馬を組んでいる者達が受け止めた。

 

『HEY!HEY!HEY! どーした!? 新入生主席ーー!? 秒でイメチェンしたの!? なんか完璧別人臭くな~~い!?』

「あれは…。」

 実況ルームで混乱しつつ実況を続けるプレゼントマイクと、その隣で顔を歪める相澤。

 相澤の記憶から呼び起こされたのは戦闘訓練で轟とぶつかったときに見られた出久の変貌と、USJで脳無とヴィラン連合をボコボコにした時の出久の凶暴なあの姿。

 USJでのあの時の凶暴性を剥き出しにしたあの形態を騎馬戦の場で出したというのか。USJでの事件後事情聴取したが出久はその時の記憶が無く、監視カメラにも映像が残っていないため詳しいことは何も分かっていない。

 しかしUSJの時より殺意ダダ漏れの牙を剥きだした獣のような恐ろしさはないようだ。だがそれでも敵意は隠していない。あれは味方なんかではない。

 出久の豹変に観客席もプロヒーローの席側もこの異変にざわめきだしている。

 騎馬戦参加の生徒達にも混乱で静まっていたが、そんな中で轟は騎馬の上で鋭く目を細め出久の方を睨んでいた。

 その視線に気づいた出久(?)が轟に視線を合わせた。

 そして蔑むような顔をし、指でチョイチョイと『かかってこいよ、コラ』っと示してきた。

「隙あり!」

 そこに青山が腹部からレーザーを発射し出久の騎馬を狙った。

 轟ではなく別の人間が先に動いたことで硬直していた者達が驚いて我に返った瞬間、出久(?)がつまらなさそうにもう片手を動かした。

 『あいっちむいてほい』の要領で動かした途端、青山のレーザーが指の示した方向へ曲がり、別の騎馬の方へ。

 上がる絶叫、悲鳴。逃げ回る騎馬。あっさり防がれるどころか簡単にレーザーの向きを変えられたショックで青ざめる青山。

 出久(?)は、心底つまらなさそうに頭をかく。

 

『〔ハ~~~~~~…、未熟でつまらないだけの烏合の子供しかいない。どこがどう英雄(ヒーロー)だ?〕』

 

 うんざりしたとばかりに吐かれた言葉にその場の空気どころか、体育祭を開催している会場内全体の空気が一瞬凍った。

 

『ちょ、ちょっとちょっとちょっとまちーーー!! なんかもんんんのすごい侮辱発言してねーー!? どーした!? 緑谷! お前そんなキャラだったか!? 真面目地味大人しい子キャラどこいったの!?』

「別人だからだ。」

『へ?』

 相澤がそう言い切ったためプレゼントマイクは思わず彼を見た。

 

「で、デクくん…、それヤバい…。空気が…ホラ…。」

 麗日は震えて微かに青ざめる。

 騎馬戦参加生徒達の雰囲気が変わったことを察し、常闇も発目も嫌な汗をかいた。

 つまらない烏合の子供と言われ、どこがヒーローなのかと侮辱されて、夢を叶えるためにここにきた生徒達が怒らないはずがない。

 その空気を感じ取った出久(?)は、歯を見せて口を歪めて笑った。普段の出久を見ている同級生達が目を疑ってしまうほどの悪人面笑顔だ。

『〔なんだ…、そんな良い顔ができるんなら先に見せていればよかったのに。気に入らないのなら…、さっきの言葉を撤回させたいなら……、戦え!!〕』

 そう挑発の言葉を叫び、出久(?)がUSJで見せた獣のような咆吼をあげた。

 会場の空気をビリビリと震わせる咆吼に生徒達も教師陣も、観客席もプロヒーローの席側も圧倒された。

 

「……………俺の努力…。」

「だいじょーーーぶかーーばくごーーー!?」

 騎馬の上で腹を手で押さえて、こみ上げてくる涙を止められずシクシク泣いてしまっている爆豪を爆豪派閥達が心配して集まった。

 結局、出久の中から顔を出してしまったザギを止められなかったと、爆豪は恐れていた事態に打ちのめされた。

 

 ザギは考えて考えて、さっさと体育祭を終わらせてしまえばいいと答えを出したのだった。

 出久が泣いたら……、あとで考えて今後にどう活かすか反省しよう!って開き直ったのだ。

 

 

 

 




ザギ、悩みに悩んだ末に開き直った。

なんでこんな展開にしたのか自分で分からないです。
ただザギをもっと絡ませようと考えたらこうなってしまいました。
もっとギャグちっくにしたかったのに…。
次回で頑張ればなんとか…?

最初の予定ではガチンコバトルでエンデヴァーに八百長を持ちかけられた時に殴るのと轟との戦いでザギが表に出て観客席のエンデヴァーがうるさいから光線一発入れるという流れのはずでした。
なぜこうなったし…。

ザギはこの世界のヒーロー(英雄)をあまり良く思っていませんが、人間そのものを完全に嫌っているわけではない感じ。ただし出久基準。
前の世界でのデュナミスト達やノア復活に繋がった人間達の行動を少しは見直してる感じ?
あの時に取るに足らない雑魚と侮ってせいで完全敗北したというのをザギなりに認めている。
ただし出久がもしも人類に絶望して滅ぼしたいとか望んだら速攻で叶えてあげる。


爆豪が飛びかかってきたのは大慌てでザギを止めに入ろうとしてのこと。
でも爆豪はこの時ザギが表に出てきたことにパニックになりすぎて誤った行動をしていました。そして簡単に吹っ飛ばされて終わる。
そして事前に防げなかったと自分の力不足を痛感して後悔しています。



次回はこの展開をできる限りギャグで終わらせるよう頑張りたい…。
体育祭を無事に終わらせられるように。
エンデヴァーにムカついたザギがエンデヴァーを殴るのとザギシュート一発入れるのと。
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