ヒロアカ×ダークザギ  ネタ   作:蜜柑ブタ

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ノリにノッているうちに、書けるだけ書く。
前にも同じ事があったような……。


今回は職場体験の開始。


グラントリノの事務所に来た出久だったが早速……?


最後の方で爆豪がひっそりと……?


グラントリノとベストジーニストの言葉遣いがイマイチ理解してないため、別人になっているかもです。
もし間違っていたら活動報告か、メッセージで教えていただけると助かります。





それでもOKって方だけどうぞ。






いいですね?



第25話  ザギの拒絶とグラントリノの覚悟

 

 

 実の家族がプロヒーローであることはそれだけでその家族の命や生活を脅かす要員になる。

 昔から何らかの強い立場の身内がそのとばっちりを受けて、最悪連座という形で幼い子供に至るまで全ての一族が処刑されることで責任を取らされたという記録があるぐらいなのだ。どれほど時を経て、文明が発展しても、多様性が認められても、根本的な部分は変えることはできない。それを一部の宗教観では原罪と呼ぶこともある。

 プロヒーローでなくとも、大切な家族を害されたなら許せないのが善良かつ愛情深い普通の家族が共通して持つ心の在り方だろう。

 飯田天哉という出久の同級生である少年は、プロヒーローの兄を持つ真面目で善良な人間だった。

 だからこそ自身の大切な兄であり、憧れであり、理想とするヒーロー像である兄を再起不能にしたステインへの怒りは凄まじい。

 真面目で理性的な行動を重んじる彼が荒れた感情を隠しきれない有様であったため、他のクラスメイト達は心配した。

 だがそんな中でも時は過ぎ、職場体験の日を迎える。

 

 それぞれが指名中から選んだヒーローの事務所へ向かうため、ヒーロースーツや必要なサポートアイテムを詰めた専用トランクと各々が宿泊生活に必要な必需品を詰めた荷物を抱えて、大きな駅にて担任から職場体験先での注意事項などを言い聞かされ、激励と共に送り出された。

 

 出久はグラントリノの事務所へ向かうため、交通機関を使うが、他のクラスメイト達とは全然違う方向であったため、必然的にひとりでそこへ向かった。

 爆豪が最後までクドクドとザギにも言い聞かせるように出久にあれこれ声を掛けていたため、上鳴に、母ちゃんかよと言われて軽く切れていた。

 

 

「……うわぁ…。」

 

 

 〔……ベテランの事務所なら妥当か?〕

 

 

 住所の情報に従ってたどり着いたのは、ボロボロの建造物。

 何年物の建築物なのか……、いっそ取り壊して立て直した方が周辺のためになるのでは?というぐらいの見た目だった。

 しかし中から、確かに人の気配あることだけは分かる。恐らくグラントリノ、その人だ。たぶんひとりしかいない。他の人間の気配は感じ取れない。

 高齢でかつ知名度が低いヒーローがこのオンボロ事務所をひとりで運営しているのだろうか。

 出久は唾を飲み込みつつ、意を決して扉を開けた。

 

 だがまず目に飛び込んだのは、ボロい床に飛び散る床の上の赤い汚れに突っ伏す、黄色いヒーロースーツを身に纏った小柄な老人。

 

 思わず出久は扉を閉めた。

 賢くてよく回る頭をフル回転させて状況を分析して現実を理解しようとした。

 人の気配はあった。だが倒れていることまでは分からなかった。

 出久は、透視能力を使って扉越しに、中の状況を観察した。

 やはり小柄な老人が倒れている。動かない。

 だが気配はちゃんとある。つまり……。

 

「……………ドッキリですか?」

 

「転んでケチャップを踏んだだけ!」

 

 扉を再度開けて、生きている小柄な老人ことグラントリノに話しかけるとグラントリノがバッと顔を上げた。

 アイマスクで目元を覆った顔のグラントリノは近くにあったタオルで胴体を汚しているケチャップを拭いた。

「君は誰だ!?」

「雄英から来ました緑谷出久です。このたびは職場体験の指名をありがとうございます!」

「もうひとりは誰だ!?」

「もうひとり? あっ…。」

 そう言われて出久はすぐに思い当たり、右腕を見た。

「えーと…、こちらは、ザギです…。すっごく乱暴ですが…。うわわっ!?」

 右腕を見せるように上げて指差して紹介していると、ザギが右腕を動かして近くにあった花瓶を掴んでグラントリノに投げた。

 いきなりのことだったがグラントリノはその場から飛び退いて花瓶を避けた。

 オールマイトの先生だった老いたベテランとはいえ、やはり現役を貫けるだけの実力があるようだ。

 体育祭の映像を事前に見ていてザギが出会い頭になにか仕掛けてくることを想定していたとはいえ、冷静にその攻撃を避けて見せたのだ。

「噂に違わない乱暴者め! そんなことでどうする?」

「すみませんすみません!」

「君が謝るんじゃない! 謝るのはそのザギの方じゃ!」

「そ、それは…。」

「ほれ! 謝ることもできんのか!? 緑谷くんがこんなにお前のために頭を下げとるのに! お前のせいで迷惑になっていると分からないのか!?」

 

 

 〔こいつ…!〕

 

 

「なんじゃ、すぐカッとなるか? 気が短いというか、ただの常識を学んでない我慢ができん小ぞ…。」

 グラントリノの説教は手に取るように右腕越しにザギの感情の動きを読み取って言い続けるが……、最後まで言えなかった。

 

 

 数分後。

 

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

「…………すまんかった…、これは見抜けんかった俺が悪い。完全に間違えた…。」

 ボロボロの事務所の1階の端っこの壁に逆さまで叩き付けられて壁にめり込んだグラントリノが、暴れようとする右腕を掴んで押え付けながら床の上で土下座しっぱなしの出久を見おろしながらそうぼやいた。

 いくら年齢を誤魔化せるほどのベテランとはいえ、さすがに体のアチコチが痛くて負けを認めざるを得ない。

 体育祭とオールマイトから事前に聞いていたザギがやったと思われる事案の情報は頭に入れていたから、これでかなり手加減しているというのが分かった。そうでなければ脳無という改造人間の末路と同じにされていただろう。

 ただでさえボロボロでリフォーム必須な外観と中の事務所がよりボロボロになったが、逆に脆かったのが良かったのか思ったより傷は浅くて少なく済んだ。ヒーロースーツが一部破けたり、見える肌部分に擦り傷と軽い青あざができたが骨にも異常はないし大きな内出血も無く、派手にこけて転がったと言い訳をしても通じる程度だ。

「…謝罪はいいから、わしをここから抜くの手伝ってくれん?」

「は、はい!」

 グラントリノは、謝りっぱなしの出久に助けを求め、我に返った出久が立ち上がって壁に埋まっていたグラントリノを助け出した。

「ふ~~い…、久しぶりにボコボコに負けた…。しかし、お前は強いのう、ザギ!」

 グラントリノが背中や腰を伸ばしたり摩ったりしながら、ザギに声を掛ける。

 右腕が勝手に動いて、そっぽを向くようにプイッと手首を動かした。

「拗ねた悪ガキにしか見えん。」

「グラントリノーーー!」

「言わんとずっとこのままだ! いくら手の付けられない乱暴者でも、甘やかしたりなだめすかすだけじゃダメだと分かりなさい!」

「!」

「なあ、ザギ。お前も分かってるはずじゃないか? このままじゃダメだってなぁ。」

 

 

 〔……まだ言うか〕

 

 

「話を聞かんというなら、この緑谷にお前を躾けるようこっちが躾けんといかんが? それともわしを今すぐ殺して緑谷の記憶ごと消して改ざんして、いつか記憶が戻るかも知れないってのをビクビクするか?」

 

 

 〔知ったかぶりを…〕

 

 

「オールマイト…、俊典から大体のことは聞いててなぁ。これまでに記憶が無くなったり、やった覚えない出来事もあったと緑谷の証言があるってことは、その気になれば記憶の操作も簡単と見ていいんだろう? 緑谷の幼馴染みを脅したりだのもな。だが、本当はどうだ? 記憶を消しても無意味だってことも、消しても戻る可能性があるってことも経験しているから、今ここでわしを殺せんのだ。」

「グラントリノ!」

「体育祭の最中に、もう緑谷の意識を押さえ込め続けられなくなったのもそうだ。隠し続けてもいつかバレるもんだ。緑谷とコミュニケーションする気が多少はあるのなら、緑谷が喜ぶことのためにって他人の話にも耳を傾けてもいいって思わんか?」

 

 

 〔あ~~~…。うるせぇ〕

 

 

「わしがお前達を指名したのはなぁ。第三者側としてお前達の新たな開拓の手助けをするためだ。ザギ。いつまでもひとりじゃなにも変えられないんだ。分かっているんだろう?」

 

 

 〔………分かっていないのは…、お前だ〕

 

 

「わしらはみんなお前のことを何も知らん。それはその通りだ。だってお前が何も教えてくれんからなぁ。」

 

 

 〔!〕

 

 

「何も話そうとしないんじゃなから、知りようがない。分からせたいなら、コチラに分かるよう伝えればいい。たったそれだけのこともできんのか? 話さないまま、暴力でねじ伏せるだけで恐怖で相手を納得させられるわけがない。ただ怖がらせて、無理矢理諦めさせているだけだからなぁ。なあ、ザギ。緑谷のために何かしたいっていうなら、今のままじゃダメだと分かるだろ? こっちはお前のことを何も知らないからお前のやりたいことに何をすればいいか分からないんだからなぁ。じゃあ、どうすればいいと思う?」

 

 

 〔………老いぼれが…〕

 

 

「察してちゃんなのか、それとも触れて欲しくないからかなのかも何も知らん。だが、察してちゃんはやめろ。お前はわしらとは全く違うんだからなぁ。察するなんてできんし、読心もなにもできやしない。それでもなにもこっちに伝えたくないなら、無理強いはせんつもりだ。なにせわしらじゃお前に勝てんのだから。そうやって力で無理矢理ねじ伏せ続けて黙って現状維持だけするなら、それはそれでいい。もし、それ以外をしてもいいと考えるなら……。」

 

 

『〔いい加減…、黙れ!〕』

 

 

「!」

 出久の見た目と雰囲気が一気に変わり、口調も怒りを孕んだそれに変わる。

 その見た目が体育祭で騒動を起こしたソレだったため、一瞬驚いたグラントリノだったが、すぐにまっすぐザギの赤い目を見た。

「〔分かったような気でいるようだが……、霞のように儚いお前達になにが分かる? オレにお前達と同じ目線でいろと? オレにお前達と同じになれと? そんなことはできない。根本的に違いすぎる。お前達にできることは…〕」

「だがなぁ、こうして会話はできている。」

「〔!〕」

「会話はお互いが歩み寄り理解する最初の一歩程度だが、大きな意味を持つ。ある神話に天狗になって神を舐め腐った人間達が高すぎる塔を作ろうとした。そんな人間達に神の怒りが落ちて言語をバラバラにされて会話が不可能になり、同じ人間なのに同じ人間でなくされた話がある。そのおかげでどうやってやり取りをしてお互いに理解するかで悪戦苦闘することになった。そのせいでいらない争いも大量にあった。ザギ…、お前はこっちの言葉を理解し、同じ言葉を話すこともできる。やろうとしないだけだ。やることを拒絶しているだけだ。理解されないって決めつけてな。」

「〔……。〕」

「なあ? わしらはそんなに信用ができないのか? 話してくれんと、本当に分からん。こっちが歩み寄りたくても逃げて暴力で拒絶されるからなぁ。どうすればいい?」

「〔……。〕」

「わしは、お前と色んな話をしてみたいと思っている。本心だ。些細なことでもいい。少しだけでもお前さんのことを知りたいって思っておる。純粋にザギというお前さんに興味があるからだ。悪い意味じゃなく、純粋な興味だ。」

「〔…………人間は…〕」

「うん?」

「〔………よく分からない〕」

 そう言い残すると、ザギが表に出ているときの出久の姿から元の出久に戻った。

「………っ、ぐ、グラントリノ!?」

「だいじょうぶだ。ちょっと話をしただけじゃから。」

 意識が戻ってザギに意識を押し込められたと気づいた出久が青い顔で焦ってグラントリノの無事を確認するが、グラントリノは首を横に振って会話をしただけであることを伝えた。

「ザギは…、なんて言ってたんです?」

「…人間はよく分からない、だとさ。」

「そうですか…。」

「決めつけが酷すぎるからかもしれんなぁ? じゃが、頭はかなり良い。……頭ばかりが良すぎるだけで、心がやけに小さいように思える。例えるなら……。」

「例えるなら?」

「……親から愛情が無く、虐待されて育った天才児。」

「!?」

「…ザギのことを何も知らんから憶測でしか言えんことだ。本当はどうなのか、本人の口から聞かんと……。」

「……そういう特殊な環境下にあった人は、自分のそんな過去を話すでしょうか?」

「専門家じゃないから断言はできん。だが話すかどうかは個人によるじゃろう。思い出したくないから打ち明けない気持ちもある。その気持ちは尊重すべきことだ。大きな事件解決の情報に繋がるようなよっぽどの理由がなければ強要すべきじゃない。」

「……ですよね。」

 出久はザギの右腕をソッと撫でた。

 そうされてもザギは右腕から反応を返さない。黙って大人しくしているのか、それとも閉じこもって拗ねているのか。

「…僕は……、ザギのことをもっと知りたいと思ってます。」

「お前さんには話してくれるかもしれんぞ?」

「でも話したくなさそうで……。まだ直接声で会話とかはしてないんです。イエスノーカードと、筆談くらいしか……。」

「いずれ知られるなら、いっそ全部吐き出せばいいのになぁ? そう思わんか?」

「えっ? そ、そうですか?」

「勢いで吐き出して、あとで後悔しても喉元過ぎれば熱さを忘れるもんじゃ。話して良かった~ってあの頃のことを笑い話になることもあるじゃろう。笑い話にできればじゃがな。」

「こ、怖いこと言わないでくださいよ~。」

「目上のもんの経験話だから、深刻にしなくていい。俊典は年ばっか取って、教え方についちゃ素人以下だからなぁ。だから余計に指名してでもこっちに呼んだ方が良いって考えたんだ。」

「もうメチャクチャザギに嫌われちゃってて…!」

「でしょうね!っとしか言えん! いつも通りグイグイフレンドリーでゴリ押しすればイケるって思ってたんだろうが、まったく逆効果だと分かっとらん! ヒーローの実績も肩書きもフレンドリーさもザギからしたら嫌悪にしかなってないのを理解しとらんから始末に負えん! 近いうちに説教するから安心しなさい!」

「オールマイト、死にませんよね!? 貴方の話をするだけで震えが凄いことになってたのに……。」

「その程度で死ぬならアイツはその程度で終わりだっただけだ。」

「そこまでキッパリと!?」

「俊典は教師に向いてないってのに、雄英は話題作りと生徒のモチベのために……、まったく……。」

「お、オールマイトのヒーローとしての経験を後輩に教えて育てたいって想いがあるんですって!」

「その結果、ザギの機嫌損ねまくって会話の機会すら得られないんじゃ、それも台無しだ!! そんなことでなーーーにが平和の象徴だ!? 争いと冷戦の火種にしかなってない!」

「ひえええ…。その通りです~…。」

 全然ザギとの会話ができていないオールマイトと、会話にこぎつけたグラントリノ。どちらが今後のための成果を挙げたかと言ったら間違いなくグラントリノの方だ。

「まあ、とりあえず! わしがお前さん達を指名したのは、第三者としてお前さんとザギの絆を築くきっかけのためにできることをやってやりたいからだ! 雄英っていう閉じた世界で解決できる問題じゃない。それはお前さんも分かっているな?」

「……はい。」

「声が小さい!」

「はい!」

「じゃあ、ご飯食べて英気を養おう! コンビニ行くよ!」

「えっ、職場体験は…?」

「それは明日から!」

「ひえ~。」

 第三者として出久とザギの良い繋がりをしっかり築くために手助けをすると決意しているグラントリノ。

 グラントリノから見て、ザギが同じ言語で会話とコチラのことを理解するだけの高い知能を持つこと、そしてザギが頭が良すぎるだけの子供だと推理したこと。

 これらのことからザギが拒んで、決めつけているだけで心を開いて歩み寄って来る可能性はあること。

 今のオールマイトのフレンドリーな強引さは嫌われること。

 出久にだけは、現段階でザギが隠していることを話す可能性が一番ある。それも近いうちに。

 とはいえ、それは全てザギ次第であるため、コチラから強制しても頑なになるばかりで状況が悪くなるだけだ。

 だがいつか打ち明けなければならないことを、ザギは理解している。

 だから怖がっているのをグラントリノは見抜いた。

 例え記憶を消去して改ざんしても、いつか真実が露顕されてしまうことを経験しているようだから、だからこそ話すことに踏み切れないのも。

 人間を霞みのように儚いと言っていたのも気になるが、恐らくザギの経験でそう言葉に出したのだろう。

 ザギが何者で、過去に何をやったのか、それは全てザギから打ち明けなければ分からない。

 近いうちにそれは実現する。

 その手助けと、それによって発生する弊害をフォローするのはベテランである自分だとグラントリノは自負している。

 強大な力を持つ謎多きザギという存在を身に宿す子供の緑谷出久、そんな二人の未来がより良いものになるよう導くために。

 きっとこの二人は、いまだかつてない大きな希望を背負う後世の英雄になる。グラントリノはそう直感した。

 だがそのためには、頑ななザギが変わらなければならない。もちろん出久もザギと共にあるために心身共に強くなる必要がある。

 老いた自分達がいまだ道を譲らず長生きをする意味。未来ある若人達の礎になるために自分達が身につけ学んだことを教え、継承して自分達が起こした過ちを繰り返さず、かつ新しいものを生み出すための基礎にさせるために。

 それは先人達がやってきたこと。親が子のために。老人が大人になった子供とその孫のために。

 それがオールマイトがひと目見て逃げ出してしまいたくなるほど恐れる強大な力を持つ乱暴者で心が不安定なザギを前にして、自分に何ができるかを考えたグラントリノの覚悟だ。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 一方その頃。

 

 ベストジーニストの事務所に職場体験に行った爆豪は……。

「だいじょうぶかい?」

「…いいぇえ、マージでなんともねーっすよ…。」

「絶対だいじょうぶじゃないでしょ!? 顔色が青いどころじゃないから!? そうだ、今日は知人がやっている薬膳料理屋さんに連れて行ってあげよう! お客さんに合わせて調理してくれるから一部のヒーローもご用達だからどうかな?」

「……すんません。」

「職場体験期間中は、そのお店にお弁当を注文してあげるよ。」

「……。」

 我慢してていたが限界が早々に来て胃を両手で押さえて震えてる爆豪に、ベストジーニストが心配して気を遣ってくれることに爆豪は涙目になっていた。

 爆豪の胃痛がぶり返した原因は、出久…いや正確にはザギだ。

 雄英にかけ合って出久が行くグラントリノの所に一緒に行けるようにすべきだったと後悔しているが、いつまでもザギに振り回されてたまるかというのと、出久が自分の力でザギをなんとかする力を身につけるためにもと考えて多数の指名の中からベストジーニスト選んだのだが、結果がこれだ。

 目が届かないことから心配が祟ってせっかく落ち着いていた胃痛がぶり返して、またしばらく好物の激辛が食べられない日々が来ると理解して爆豪は陰で泣いた。

 

 

 

 

 




グラントリノは、知名度がないベテランのヒーローだからこその折れない部分があると思ったので、ザギの威嚇や攻撃にも耐えて会話によってザギに変化を促す役回りにしました。
体育祭でのことを踏まえて雄英の外での経験が必要だと出久を遅れて指名した形です。
あとオールマイトじゃザギの心を開くのは無理だという判断もあります。
ザギと出久に期待を寄せているのも指名した理由です。より良いことにあの強大な力を使えればオールマイトを軽く超えるし希望の象徴になるとみて。

グラントリノの台詞として書いたザギの本質的な部分は、私がこのネタで捏造したザギの設定を用いています。
頭と体と力は強く大きく成長するばかりなのに、心の面で成長が芳しくないという。
ザギが真の意味でウルトラマンになれるかは、心の成長にかかっているというイメージでこのネタを書きました。

精神面以外はほぼパーフェクトに成長しているし、まだまだ進化して成長する可能性がありますが、ノアに勝てなかったのは足りない部分についてザギが自覚していないのと色々あって成長する機会を失っているという設定にしています。
ヒロアカ世界の地球に来たことで、足りない部分を自覚して成長をしていくような展開を目指しています。

最後の方の爆豪は……、これから先も胃痛と付き合っていくしかない…という感じです。
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