ヒロアカ×ダークザギ  ネタ   作:蜜柑ブタ

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投稿するか結構悩んだ。
来週にするかどうかを。



今回は、職場体験後の雄英の教師陣がグラントリノからの報告を受けてザギについて会議し、期末試験をどうするか考える展開。

理不尽にザギがチョップしたりと暴力沙汰ばっかしてます。

オールマイトへの扱いが悪いです。
ファンの方は注意!!






それでもOKって方だけどうぞ。





いいですね?


第32話  ザギの正体について考える周り

 

 

 職場体験終了後、生徒達が日常の学校生活に戻る前にグラントリノから職場体験中にザギについて分かった分をまとめた報告書が雄英に届いていた。

 これは生徒が参加しない雄英の教師陣であるプロヒーロー達と校長の根津が中心となった会議に使用される資料になった。

「書類は行き渡ったね? じゃあディスプレイも起動させてっと……。」

 用意しておいた映像資料を映すための会議室の大画面も起動させた。

 そうして準備が整い、ザギについての今後についてどうするかの会議が開始された。

「緑谷くんを指名してくれたグラントリノから色々とザギについて判明した情報と、こちらで把握しているザギの情報を整理しよう! まずオールマイトの視点からの意見をあらためて聞きたい!」

「は、はい! 私としては……、ザギは非常に危険な存在だと考えています。その危険の理由については自分でもハッキリ理解していないのですが、強大な力を持ち、緑谷少年以外への凄まじい敵意もあるためできるかぎり刺激せず、けれどできることならばコチラへ譲歩をして欲しいというというのが本音です。」

「その譲歩が君の懲りないフレンドリータックルからのザギからのカウンター暴行で、全然進展してないよね!」

「グハッ!?」

 根津から言葉がグサッと刺さり吐血するオールマイト。だが事実なので反論できない。

「ねえ、君って人気はあるけどちゃんと相手のこと理解してコミュニケーションしたことあるわけ? そんなだから君の恩師のグラントリノからその年になっても未熟者扱いされてるんでしょ?」

「ごめんなさいーーーー!!」

 グラントリノのことを出されて震え上がりながら机に頭をぶつける形で頭を下げるオールマイト。

 目撃している他教師達は呆れた目でオールマイトを見ていた。

「それで、職場体験を通してグラントリノがザギとの会話に少しだけ成功したらしいんだよ。」

「さすが先生!」

 ガバッと顔を上げるオールマイト。怖くてもなんだかんだで尊敬する恩師だからだ。

「いや、君がダメダメなだけだから。」

「ブハァっ!?」

「校長…、やり過ぎです! このままだとオールマイトが引退前に再起不能になります!」

「本当のことだから仕方ないよ! 現実をしっかり理解して改善しないと教師どころかヒーローとしてもどうなんだって話しになるからさ!」

「ゲハァッ!? もう止めてくださいーーー!!」

「余計な話の脱線はここまでにして、真面目な話に戻そうか。」

 オールマイトの泣きの絶叫を無視されて根津が話を変えた。

 オールマイトは吐血で汚れた口元をハンカチで拭きながら涙目になりつつ、吐血で汚れないよう自分の分だけ対策をされた書類に視線を落とした。

「グラントリノの視点での見解だと……、ザギは、『愛情無く、虐待されて育った天才児』という印象だったそうだよ。」

「虐待された子供ですか……。」

「全てのそういう生育環境を経た人間がそうなるとは限らないけれど、ザギは優れた潜在能力を開花させるのには成功しているけれど、精神面や複雑な感情の生育が不十分で体と頭ばかりが成長した大人子供になってしまった実例に当てはまるとグラントリノは見たようだ。」

「幼い内に受けた傷と記憶が、健全な精神の発育過程の大きな障害になるケースですね。」

「しかし、緑谷出久くんは普通の一般的家庭で育ったとあります。長期単身赴任の父親がいてほぼ母子家庭状態ですが…。」

「緑谷くんには問題はないさ! ヒーローオタクなのも健全な趣味だし、勉学の面でも中々の成績を残しているし至って健全に成長しているね! 問題なのは、ザギだ! 間違いなく緑谷くんとは全く異なる環境で成長して、何らかの理由で緑谷くんに居候しているとしか思えないほど別人過ぎる!」

「それはつまり……!」

「オールマイトも予想していたようだね。緑谷くんの経歴を調査したんだけど、4歳の時に彼の住居の近くで謎の破壊が起こり、一部の建造物などが倒壊したりする事件があった。その時の中心地に当時4才の緑谷くんが意識不明で倒れていたそうだ。被害の大きさに反して、緑谷くん自身は服の破損はあったものの無傷だったそうだ。破壊の原因は特定できず、ガス爆発や突発的な個性の暴発などなど、色んな憶測があったようだが結局迷宮入り。そして病院に搬送された緑谷くんは、意識が戻った時には記憶を全て失っていたそうだ! 自分の名前はもちろん、母親の顔さえ忘れてしまうほどだったと。それと同時に異常な身体能力の上昇と様々な超能力を使うことができるようになったという当時のカルテが残っている。4才の彼が巻き込まれたと思われる破壊の原因に、ザギが関わっていると考えるのが普通だと思うんだけど?」

 根津が当時の現場の写真を大画面に映した。

 巨大な台風や地震が起こった後を彷彿させるほどの酷く破壊された建築資材の瓦礫や何かの残骸ばかりで、こんな場所に4才の子供が無傷で倒れていただけで命に別状が無かったというのはおかしすぎる。

「個性の中には、他人の肉体に寄生する、意識を移すなどの能力が存在するよね? 緑谷くんとザギが元々は別々に存在していたなら、緑谷くんとの差違や緑谷くんの身に起きた異常の説明もつくと思うんだ。みんな、どう思う?」

「それは……、つまり…、ザギが緑谷に取り憑いた…、いや融合したような状態になっていると?」

「緑谷くんの現在の右腕を見ると、その可能性が高いように思えます!」

「常時発動型じゃなく、別人のザギが寄生しているから宿主の右腕の傷を癒すために右腕を変異させられるということなら……、無個性のまま異常な身体能力の肉体に変異したのも当たり前だったと……。それなら全部のピースがはまるのか?」

「だったらザギはいったい何者なのかってことになるけれど? 一部の地域の一角を破壊したのに緑谷くんに寄生した理由ってなにかしら? 単純に身を隠すにしてももっと適任な人間がそこいらにいたはずだし、いまだに緑谷くんから離れていない理由も分からないじゃない。」

「一回寄生する…、あるいは融合してしまうと元に戻れない限定的な副作用の個性の可能性は?」

「あっ、その可能性もありだったわ。」

「…宇宙人。」

「えっ?」

 オールマイトがボソッと口にした言葉に視線が集まるが、オールマイトはハッとして口を手で覆った。

「オールマイト。何か思い当たることがあるのなら、話してよ。」

「……あくまで妄想の範囲でしかありませんよ?」

「それでいいから。」

「……今の超常社会に、宇宙人のような地球外から来た未知の来訪者が勝手に住み着いていても誰も気づかないし、疑わないのではという話です。」

 会議室がシンッとなる。

 そうなることを予測していたオールマイトはやっぱりかと思っていたが、口火を切ったのは根津だった。

「それ良い意見だね。実はそうなのかもしれないかもよ?」

「えっ!?」

「だって明らかに強すぎるし、現在の科学や医療技術の検査でも、個性を用いても正体を解明できてないんだよ? それだったら地球外から来た何かだって言われた方がしっくり来るじゃん! あ、そうそう、グラントリノからの報告書にもあったよ。悪の異星人が侵略対象の星の住人のために仲間を裏切って命を賭けて戦った話をザギが話してたってこと。なんでそんな話知ってるんだろう? 創作じゃなく、僕らがいる地球以外の別の星で実際に起こった話を伝え聞いたとしか思えない、かなり正確な内容だったみたいだし。それとザギがステインに語っていた英雄達の話も……、明らかにこの地球での話じゃなかったようだ。ザギがその英雄達に完全に負けた話も含めてね。この地球で起こった話じゃないのは間違いないと思えるよ。」

「だ、だとしても! それにしてはずいぶんとコチラの言語への理解や、会話を含めてコミュニケーションの仕方を知りすぎて…。」

「この地球に限りなく近い文明で生まれ育ったか、あるいは後から地球に近い文明のある星で学んだなら会話のための言語能力や文字書きができるんじゃないかい? そもそもザギはすごく賢いみたいだし、緑谷くんの中にいる間にこっそり学んだ可能性もあるよね?」

「うっ! そうですね…。まったくその通りです!」

「SF創作のような話しになってきたが、全く可能性はゼロとは限らない…。とうのザギが詳しいことを語ろうとしていないというのは緑谷から聞いていますから、話せないのではなく、話したくないだけってことで間違いないでしょう。」

 相澤が出久と面談をして得た話をした。

「ザギの凶暴性や攻撃力を考えると無理矢理口を割らせることは絶対不可能です。ただ唯一話をする可能性があるのは緑谷だけだ。だが情緒面に難がある精神を持つ強すぎる上に頭が良い相手だ。ザギが自分から話せるようになるまで無理強いはできないと緑谷も言っているんです。自分もその判断には賛成しています。」

「そっか。その様子だと緑谷くんはザギが自分にだけは友好的な行動をすることを理解しているようだし、その辺は緑谷くんに任せて良いかもしれないね。」

 根津が相澤の言葉に深く頷いた。

 実はグラントリノからの報告書には、ある事実が抜けていた。

 それはザギが実体のないホログラムの姿で外に出て動けるということだ。そのホログラムの姿こそがザギの本当の姿であることも。本当の声まで出せることも。

 グラントリノは出久には伝えるなというザギの意思を優先したのだ。

「と……なると、コチラがまずしなきゃいけないことは……、まずオールマイトはフレンドリーぐいぐいタックルは止めようね! 警戒心MAXどころじゃない高レベルの拒絶をぶち破ろうなんてして、冷戦悪化と長期化原因は無くしたいからさ!」

「そこまで私は邪魔ってことですかーーー!?」

「邪魔っていうか、間違いなくザギがコチラを嫌ってる原因にはなってるんだから人の忠告をちゃんと聞いて余計なことをせずに反省しろってことだよ!」

「グハーーッ!?」

「近いうちにグラントリノが君に個人的な話をしに行くから予定空けさせてくれってさ! まっ、かつての先生からちゃーーーんと怒られてきなさい! ヒーローとしてのキャラクターと人気だけじゃ心を開かない相手とのコミュ力を鍛えてもらいなよ!」

「いやあああああああああああああ!!」

 ムンクの叫びのごとく絶叫しながら吐血するオールマイトだったが、誰も同情しなかった。

「あとできることは、緑谷くんを中心に緑谷くんのペースでザギを懐柔させていってもらうためにサポートすることだ。緑谷くんが困っていることがあったら、話を聞いて、解決できることなら力を貸して援助なり補助なりすること。ザギが譲歩することを承諾してくれないと何も進展しないし、緑谷くんがザギにとって最優先すべき対象だから危害を与えたり、いらないプレッシャーをかけるのも禁止。そんなことしたら今の冷戦状態どころか、戦争開戦待ったなしだからみんな心得て欲しい! 彼みたいになりたくなかったら!」

 大画面の映像が変更され、今ネット上に拡散されて削除のイタチごっこになっているエンデヴァーが犬神家状態になるまでの映像を映した。

 オールマイトが手も手も足も出せないでぶっ飛ばされていることは雄英内で知られているが、エンデヴァーは外で一般人の目がある中でやられてコレだ。最悪プロヒーローとしての生命が終わるし、プロヒーロー辞めても顔が割れているからどこに行ってもいじられて人生が詰む可能性があるし、ネットタトゥーという言語が意味する皮膚に掘ったタトゥー(入れ墨)のようにネット内で永遠に残り続ける形で後世までいじられるネタになるとことは絶対ご免だった。

「分かった?」

 根津が念を押すように聞くと、オールマイト以外の教師陣全員が顔色悪い状態で何度もコクコクと頷いていた。

 いくらPlus Ultraと言ったって、限度がある。相手が越えられない壁過ぎる。それは体育祭で体験した。ガチンコバトルで張られたバリアは、自分達が限界を超える気で挑んでも全く破れなかったからだ。あまりにも力の差がありすぎた。

 あれで本気でじゃない。本気を出せばもっと恐ろしいことになる。それを防ぐ方法はザギを本気で怒らせないことだけだった。

 そんな恐ろしい力を持つザギを止めたのは出久ただひとりだった。右腕を握りつぶして意識を交代し、重傷を負った轟の傷を完璧に治した。

 出久の言葉と意思ににだけ、ザギは従う一面を見せた。

 自分達はザギに勝つことはできない。

 出久だけがザギを止められる。ザギとの会話による周囲との平和な関係を築ける唯一の存在。

 自分達にできることは限られているができることをやる。それしかないのだ。

 Plus Ultra(更に向こうへ)に挑むことで自分だけじゃなく、無責任に不特定多数の大勢を巻き込む大惨事に繋がらせてはいけない。

「グラントリノのやり方をぜひ参考にしたいね! 力で力を抑え付ける解決策じゃない。会話による双方の理解と歩み寄りを考えて解決すること! 途方もない大きな存在との対話の可能性が見出せた時の参考資料として残すのも悪くないね!」

 ザギが地球外生命体であることを前提とすれば、遙か宇宙の先には地球に生きる者達も文明も遠く及ばない圧倒的な存在がいくらでもいるという話しになる。

 それこそ創作のSFの世界になってくるが、失敗を教訓にもしもに備えておいて悪いことはないはずだ。

 力で力をつぶし合うのもきっとイタチごっこ。強い者は、より強い相手に潰される、その繰り返し。弱肉強食のサイクルが地球の上でだけで終わらず、遙か宇宙に範囲を広げるとどうなるか……。

 個性という超常が当たり前の時代がまだ浅い中で、ザギという圧倒的な完全な部外者の登場はとんでもない波紋を生む。

 ザギが味方として譲歩するか、敵として壁を作り続けるか。それはザギを宿した緑谷出久と、その周りにいる者達全てにかかっている。

 緑谷出久という子供にだけその重荷を背負わせるわけにはいかない。子供達に知識と物事の良し悪しを教える教師という大人の自分達がやらなければならないのだ。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「やあ! ザギくん、初めましてかな? 僕はこの学校のこうちょ…あいだぁぁぁあああ!?」

「根津こうちょーーーーー!?」

「わああああああああああ! なんてことするのザギーーー!?」

 

 会議後にA組に顔を出しに行った根津が早速とばかりに、出久に近づいて出久越しにザギに挨拶したらいきなりの右腕からの脳天チョップの洗礼。あっという間に阿鼻叫喚になるA組の教室内。

 右腕の動きが速くて誰も対応できなかった。

「あら~、根津校長でもダメだったか~。可愛い動物ならイケるかもって思ったけどダメなのね?」

「ミッドナイトくん!? 君もやられてたの!?」

「そうなの。後ろから忍び寄ってギュッとしてみようとしたら逆チョップされちゃいました。目玉飛び出るかと思ったわ……。」

 逆チョップ。チョップが手の小指側の面でやるのに対し、その逆で親指側でされたということ。出久が背中を向けていたので右腕を下から上へ振り上げて後ろへ振り下ろしたという流れだった。

 初耳だった相澤は呆れた目でミッドナイトを見た。

「私も喰らってますけど、青あざにもならない程度ですから、限りなく手加減はされてますよ。」

 相澤が腕組みしてため息交じりにそう言った。実はひっそりザギからチョップをもらってしまっていたのだ。

「うぅぅ……、た、確かに痛い割にネズミの僕の頭蓋にも傷一つ残さない絶妙な力加減…! ま、まあ……、加減してくれているだけ、僕らを完全排除したいって思ってないってことでいい?」

 頭を手で押さえながらヨロヨロと起き上がる根津がそう口にすると、ザギが右腕を動かして念動力でササッと黒板にチョークで文字を書く。

 

 

 【大地もろとも消し飛ばしてしまいたい いっそのこと惑星ごと】

 

 

「ちょっと待ってーーーー!? 敵意と殺意が天元突破しすぎてない!? 惑星ごと滅ぼす気もあるし、やればできるってことぉ!? 雄英で一番嫌われてるのオールマイトだけかと思ってたけど、緑谷くん以外全員嫌いってこと!?」

「校長、言い方酷すぎません!?」

 雄英の中でオールマイトが一番嫌われてると言われてショックを受けるオールマイト。

 ちなみに根津目線でランキングしている雄英以外の外で嫌われている奴1位はエンデヴァーだ。

 

 

 【いらない どうでもいい】

 

 

 黒板消しで消されてから、新たに書かれた文字列に、教室内の空気が凍った。

「ザギ……。」

 出久が悲しそうに大きなショックを受けた様子で右腕を見て微かに震えた声で名前を呼ぶと、ハッとしたような挙動をした右腕がオロオロとしだす。

「むむ……これは、想像以上に難易度が高いミッションになりそうだね! 久しぶりに心の底からドキドキワクワクしてきたよ! 攻略しがいがあるっても…、ぎゃんっ!?」

「こうちょーーーーー!?」

「もうやめてよーー!!」

 もう黙れとばかりに根津に再度一発チョップを決めるザギ。焦って八つ当たりしたようにも見える。

 そしてとうとう暴走するザギの行動に泣き出す出久に、再び我に返ったザギがオロオロし始めた。

「ザギくんもザギくんで同じこと繰り返してばっかで懲りないやん…。」

 麗日が呆れた声で言ってきたため、グサッときたのかザギが右腕を机の上にションボリした感情を表わすように乗せた。

「すげーな麗日…、よく堂々と言えんな…。」

「だって、言わんと何も変わらんと思うやん?」

「その通りだわ。お茶子ちゃんが正しい。」

 惑星ごと消したいというほど出久以外が嫌いだと黒板に書くザギに、堂々と指摘をする麗日に怖い物知らずだなという視線が集まるが、麗日は当然のことをしているという態度だった。それについて蛙吹が同意した。

「けどさ…、マジで地球ごとぶっ壊せるってことぉ? それがマジな話だとザギって何者?」

「それが事実ならばもはや個性の範疇で収まらない…。」

「宇宙から来た怪獣か宇宙人だったりして!?」

 ザギの正体について疑問が浮かべるクラスメイト達の中で葉隠が思いつきで発した言葉を聞いた途端、それだ!っと何人かが反応した。

「特撮とか映画とかに最近ヤベー宇宙からの敵が来て、ヒーロー達がチームを組んで地球の命運を賭けて戦うってのなかった? ザギってああいう感じ…だったりして?」

「間違いなく100パー敵側だろ…。」

「あり得そうでヤバくね? ほんとのとこはどうか知らねーけど。」

「それが本当なら宇宙のロマンだね!☆」

「宇宙に関係する分野の研究でも、地球に近い環境の惑星が遙か遠い銀河で発見されたという話も耳にしたことがありますわ。非科学的に思えますが宇宙人がこの地球へやって来るという可能性はゼロではないのかもしれませんわね。」

「それが事実なら、全てが事がまとまると俺は思う。」

 障子が冷静に考えをまとめてそう呟いた。

 障子の言葉に、強大な力を持つ未知の宇宙生物ならあり得るのではと、漫画や映像作品などを通じて想像上とはいえそういう話題に精通している子供達はザギの強さとやってきたことを思い出して、確かに!と納得し始めてきていた。そのジャンルに疎いお嬢様とお坊ちゃんの八百万と轟は除外して。(※轟はエンデヴァーがそういう娯楽を禁止していた)

 オールマイトはヒヤヒヤしていた。会議で宇宙人説が濃厚になっていたから1年のひとクラスがその答えに行き着き、ザギの正体を明かそうと行動を起こすのではないか、それでザギが機嫌を損ねて暴れるのではないかという心配と警戒があったのだ。

 

 

 しかしザギ自身は何も答えなかった。

 今は話したくない。ただそれだけのことだった。

 

 

 

「しかしこれは困ったな! 期末試験……緑谷くんとザギのことを考慮してどう組み立てるか……。」

 根津が直接出久の所へ来たのは、もうすぐ始まる期末試験のためだった。

 ヒーロー科のある進学校のトップである雄英の期末試験は特殊だから仕方がない。

 

 

 




今回は、ザギについて雄英の大人達が考えて対策とかザギの正体について話し合う展開にしました。
ただグラントリノは、ザギがホログラムの姿を出せることだけは報告していません。
一応ザギがまだ知られたくないと嫌がっていたのを尊重した感じです。遠からず知られるだろうからと。

期末試験の内容を考えるために根津が直接出久越しにザギに接触をしようとしてチョップを喰らう。
知らないところでミッドナイトと相澤もやられていたことが判明。
ミッドナイトは悪戯半分で後ろから出久に抱きつこうとして、察知したザギに逆チョップを喰らって撃沈してた。彼女なりのやり方でザギとの交流を持つきっかけを作ろうとして失敗してる。

ザギがあまりに強すぎて異質なため早々に地球外生命体疑惑が出るけど、ザギはまだ何も答える気はない様子。
正解なんだけど。
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