ヒロアカ×ダークザギ  ネタ   作:蜜柑ブタ

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かなり苦戦した……。
しかもかなり描写をはしょってる……。



今回は、いくつかのステージを一気に攻略します。
試験のステージ数は5つにしました。


謎解き系というか……、ただのバラエティ番組のアクション系大掛かりなアスレチック?
あと超人的な運動能力必須の挑戦系番組?
なんか違う……。





それでもOKって方だけどうぞ。






いいですね?


第36話  本当にスゲーのは爆豪?

 

 

 第二のステージは、灰色のコンクリの上に浮島のように規則性がありそうな感じで浮島のような足場の上に丸いバルブが設置されていた。バルブのある足場以外にもそこにたどり着くための足場用の浮島も点々とある。

 灰色の部位が剥き出しのコンクリじゃ無いということにすぐに気づけたのは幸いだった。

 つまり固まっていないコンクリみたいなドロドロの液体なのだ。

「これって…、沈んだらアウトってやつ? しかもバルブっぽいのがあるってことは、あれを捻って仕掛けを解いて次の扉を開けろってことかな?」

「見た感じだとそーだな。」

 出久も爆豪も二人して灰色の部分が固そうに見せかけた罠だと見抜いていた。

 最初のステージはタイルを踏んでタイルの上に描かれていた絵を揃えて解くタイプだったが、次のは不安定な足場を飛び越えて特定のバルブを動かせということか。

 まずは攻略のヒントを見つけないといけない。

 出久が考え込んでいると、ふと隣にいるザギに目を向けてザギを見上げて気づいた。

 ザギの身長はたぶん180センチ越えぐらいで、出久が見上げないと顔が見えない。(※本当のザギの身長は50メートル)

 ザギは、天井を見上げていた。

 釣られて見上げると、何かの法則が描かれていると思われる簡易的な絵が天井に刻まれていた。

 その形には見覚えがある。

「星座かな?」

「おい、ザギ。答え分かってんならとっとと…。」

 爆豪がステージを突破する答えをすでに理解していると思われるザギに問いかけようとすると、ザギが灰色のコンクリの沼を指差した。

 釣られて二人がザギが指差した先を見ると、何か小さい背びれらしき物がスイスイ動いているを見つけた。

 単なる生のコンクリのようなドロリとした不安定な足場だけでとどまらず、その中を泳ぐ何かが潜んでいるらしい。よく見れば何匹も。

 生のコンクリを泳ぐ魚など聞いたことも見たこともないので、恐らくロボットだ。

「ピラニアみたいな感じかな? 落ちたらガブッて……。でも、ピラニアより明らか大きいね。背びれを出してるし、ちょっとしたサメくらい?」

「さかな………、あ~、そーいうことか。」

「なに? 何か分かった?」

「お前、さっき天井のアレが星座とか言ってたろ? 魚の星座あんだろ。」

「魚の星座……、えーと…えーと……、あっ! うお座!!」

 爆豪からのヒントを聞いて出久が手を叩いて答えを導き出した。

 星座はテレビ番組の合間にあるその日の星座占いなどを見ていれば一度は聞いたことがあるものがあるだろう。その中に魚の星座としてうお座というものがある。

 二匹の魚が尾に紐で繋がったような姿で描かれる星座だ。

「うお座がヒント…ってことは、うお座に攻略のヒントが隠されてるはずだから……、あっ。」

 出久がブツブツと口に出しながら考えつつ、周りを見て他にヒントになる物はないかと顔と目を動かすと、目に映ったのは石版らしきもの。

 だが浮島を飛び越えないと辿り着けない位置、ぶっちゃけ次のステージへの扉の横にあった。

「おい、出久。」

「うん、分かってる。」

 出久は超能力を使い、離れた場所の細かい字や絵などをその場から動かずに見た。

「『魚は二つの川の交わり』。……あとうお座のイメージ画が描いてある。二つの川……、二匹の魚の尾っぽが紐で繋がってる……、川の交わり…、魚と紐が二つのある川が合流してひとつの川になること? 川は水流…、それでいてこの生のコンクリートみたいなドロドロ……、バルブ……、もしかして生のコンクリートを流して落とすための栓を開けろってこと?」

「それがせいか知らねーが、どっちみち見えねーパズル解きか…。」

 栓は見えない。たぶんドロドロのコンクリみたいな足場の下にあるのかもしれない。

 浮島にあるバルブは、正解の方向に回転させる、決まった回数回すして見えない位置にある栓を開けるためにあるとしたら?

「まてよ? 星座って星の位置を繋いで星座だから、星の位置が正解のバルブ?」

「うお座の形と星の数の分か? んなら、動かさねー分もあるな。」

 浮島のバルブの数はいくつもあるが、うお座の星の位置に当てはめると使わないバルブがある。それは不正解ということだろう。

 天井のうお座の絵は、星の位置も含めてヒントということになる。

 その時だった。

 爆豪が突然後ろから何かに押されて生コンクリみたいな不安定な場所へ押し出されたのだ。

「かっちゃん!」

「ちぃっ!?」

 落下寸前で出久が爆豪を掴んで引っ張りあげ、爆豪も咄嗟に身を捻って生コンクリに触れる前に落下することは防げた。

「クソッ! なにかが後ろから…!」

「なにかって…。あっ!」

 出久は周りを見回し、何かが飛び回っているのを見つけた。

 第1ステージでの浮いているインテリアとは違い、もっとちいさい肉片のように見える。形も大きさも歪だが、意思を持ってこちらを狙っているのだけは分かった。

『おっし~~~!』

 どこからともなく女子生徒らしき声が聞こえた。

 爆豪を後ろから押したのは浮いている肉片で、それを操っているのがこの声の主だろう。恐らく個性だ。

「最初のステージと違って小さいから避けずらい! 体を直接分離するか、峰田くんみたいに体の一部から個性を生成するタイプの個性!?」

「どっちだろうがかんけねーーー!! さっさと終わらすぞ!」

「分かってるよ!」

 制限時間のカウンターはずっと動いている。まだ余裕はあるが、残りのステージのことを考えると余計なことをしている暇は全くない。

 仕掛けと解き方が分かったらあとは実行あるのみだ。

 浮島に飛び移ってバルブのある浮島へ移動して回せる方向に回すと、カチリッという感触があり、次のステージへの扉にあるランプがひとつ灯った。扉のデザインとして深く掘られた穴の内部にランプがあったらしく遠目では判別できなかったのでランプの存在最初は気づけなかったのだ。

 それが仕掛けの解除の合図で、生コンクリを流すための栓を抜くことが目的では無いと分かったが……。

『邪魔しちゃうよ!』

 そう言った女子生徒の声と共に他の肉片のように切り離されて操られた両手がハズレのバルブを回すと、せっかく回したバルブが元の位置に戻され、扉のランプまで消えた。

「面倒くせぇことすんな!」

『いやだったら攻撃してくれば!? できるもんならね!』

「ぐっ…!」

「彼女がハズレを動かす前にバルブを回し終える必要があるのか! もしくは、ダメージにならない妨害方法を……。かっちゃん。」

「…わーてる。」

 B組女子生徒の挑発に乗らず二人は、アイコンタクトをした。

『なになに? ヒソヒソして何かする気? あたしらを攻撃したらどうなるか分かって…。』

「オラァ!!」

『ブッ!?』

 宙を舞う肉片の一部と両手、あとついでの巻き添えで隠れていた女子生徒本人に爆豪の個性によって巻き上げられた生コンクリみたいな液体をぶっかけられた。本体にまで被害が及んだのは本当に偶然だ。

「今のうち!」

「へっ! 舐め腐ったバチだ!」

 中指立てて舌を出しつつ、正解のバルブを回す作業を続け、あっという間に扉のランプを全て点灯させることに成功して扉から明るいメロディが流れて扉が開いた。

「やった!」

「行くぞ!」

 

 

 〔攻撃されないという安心感が隙を生んだ。………未熟〕

 

 

 経験値の低い新入生だからこその未熟さが大きな隙を作り、あっさり返り討ちに遭って出久達の攻略を妨害することに失敗。

 ザギは、そう思いながら出久と爆豪を追って移動した。

 さっさと扉の向こうに行ってしまったため、残されたB組女子生徒を他の生徒が助け、次のステージへ向かうための隠し通路へ共に移動した。

 生のコンクリっぽい見た目だったが、実際はそれっぽいドロドロの液体で本物のコンクリではない。それが幸いしてもろに浴びた女子生徒はすぐに汚れを落とすことができて体にも害はなかった。

「いや~、これは困ったな…。直接的な痛手じゃなかったら向こうにダメージとして行かないのか……。これだと次から仕掛けを逆利用されて……。いや、そんな暗い見通しはダメだね。全力を尽くして僕らは僕らの試験に挑む、それだけだ!」

 物間が女子生徒が無事なことを確認してから、そう自分と生徒達を鼓舞するように言っていた。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 第三ステージ。

 巨大イライラ棒。迷路形式。

「なんかどこかで見た覚えある!」

「クソなバラエティ番組企画だろ。」

「見てたの?」

「ババアが好きで再放送見てて馬鹿笑いしてた。」

「電極棒がついたヘルメットは1個だけ……、つまり…。」

「俺が被るに決まってんだろーが!」

「そーだけど! 試験の説明の時からそれしかないって思ってるけど! でも…、この電流の迷路見て! 当たったら大変なことになるの間違いないから!」

「んなもん見りゃ分かるわ! それともなにか!? 俺がその程度でぶっ倒れる軟弱とか思っとんのか、ああ!?」

「そーじゃないけど…。」

「だったら俺をうまく誘導しろ! ザギと上手くやれ!」

「……ザギ。」

 目に見えるほどの高圧電流が見て取れるイライラ棒用の鉄の棒で構成された迷路に、爆豪の身を案じてしまう出久が青い顔でザギを見上げた。

 ザギは言葉を発さない。まだ喋る気はない。

 

 

 〔妨害は確実……、迷路の高さの都合足下から来る…。すでに準備は整えられているが、進むしかない〕

 

 

 ザギの目で確認できたB組生徒達の位置と、準備された妨害のための罠があるが分かっていても進むしか道が無いのだ。ここで時間無駄にすれば試験は不合格になるだけ。

 

 

 〔あと2ステージ分……。まだ時間に余裕はあるが、出久の精神の疲労が強い。最短攻略しかない〕

 

 

 ザギは、出久の精神的な疲労を考慮して言葉として発さずに、出久にこのステージの攻略についてジェスチャーで伝える。

 出久の右腕をザギの右腕にしていた時に、出久が急遽学んだハンドシグナルなどの伝達方法で覚えが良い出久には伝わった。

 体力面では問題ないが、精神的疲労が溜まってきていた出久は意を決したようにザギの顔を見て頷いた。

 ザギのホログラムが消える。

 そして出久の顔に赤い模様が現れ、髪が黒くなり、目も赤くなった。

『最初のルールで、オレが変わりをしてはいけないとは言われていない。ようは力業で攻略するな、破壊するな、それを守れば良いんだろう?』

 出久の意識と入れ替わったザギが隠しカメラの一つを見てカメラの向こうにいる人間達に問いかけるように言った。

 答えは返ってこないが、ザギは超能力で向こうの反応を見ている。返答をしないことがザギの行動がルール違反では無いという答えと取れた。

 ザギが表面化したことで過去のトラウマからダクダクと汗をかいている爆豪に視線を移したザギは、目を細める。

『体力が有り余っているだろ? だったら遅れずついてこい、足の動きは真似ろ。足下は一切気にするな。』

「!」

『少しでもブレたら…。』

「分かっとる!」

 ようするにザギの後ろを追うこと、ザギの歩幅と足の動きを真似て動きを揃えろと、体が左右に揺れることがなければイライラ棒に接触しないからしっかりやれということ、足下から来る妨害は一切見るな聞くなということ。

 爆豪は汗を乱暴に拭い、顔を怒ったように歪めて気を引き締めた。

『行くぞ。』

 ザギが先行する。それを追って爆豪も走り出した。

 迷路形式だから当然行き止まりもあるが、ザギは正解の道だけを進む。

 足下では、B組からの妨害攻撃が来ていたがザギの足の動きに合せているせいか全く引っかからない。それはB組も驚愕していて必死に妨害攻撃のコンボを決めようとするが、ザギが動きを先読みし走る速度を調整、爆豪はザギの動きだけを真似て、なおかつぶつからない距離を保ちながらすぐ後ろを走ることだけに全集中しているため妨害攻撃が当たらないし意識を逸らすこともできない。

 踏むと胞子や液体を飛ばす特性を持つキノコなどが大量に生えては消える現象も発生していたがザギと爆豪が踏み込む箇所にはそのキノコがないため無駄になる。そのことにキノコを発生させることができる個性を持ったB組生徒が陰で狂乱していた。

 まるでレールの上をAIによって自動で走る乗り物の一種のように思えるほど正確に動きつつ、不測の事態にも一切引っかからないのは見ていて不気味だ。ザギよりも爆豪が凄い。これだけ速く走っていても頭のヘルメットの電極棒がブレないようバランスを取って走っているのだから。

 それも爆豪の生まれ持った天才肌と素質による部分が大きいが、ザギにそれだけのことができる力があり、全面的に信じれば大丈夫だという信用もあったからだ。出久のためなら極悪過保護として周囲を攻撃するが、逆に言えば出久のためなら出久の求めることに全力を出すということにも繋がるのだから。

 この試験ではそのことを確かめる意味も込められている。ザギは出久という間を取り持つ存在さえいれば出久以外のために力を貸すことをするかどうかを。

 そしてはそれは現実になった。

 迷路としての難易度は高めに設定されていたが、ザギによって最短ルートを特定されてイライラ棒の迷路のゴールを設計の段階で想定した最短攻略時間を更新する形で通過した。

 イライラ棒の迷路の終わり部分を爆豪が被っている電極棒付きヘルメットが通過した時、次のステージへの扉が明るいメロディと共に開閉した。

 ゴールを越えて爆豪が足をもつれさせてしまいこけてしまい、そのまま膝をついてゼーゼーと荒い呼吸を繰り返した。

 ザギへのトラウマ、イライラ棒攻略の緊張感による疲労がドッと来たようだ。

「かっちゃん!」

 そうこうしているとザギと入れ替わった出久が爆豪に近寄る。

「別に…、な…なんともねー…。」

「時間がまだあるから少し休んだ方が…。」

「アホ! 1秒残しでクリアできるつったって無駄にしていいわけねーだろーが! 余裕持たせてゴールする方が不測の事態に備えられんだろ!」

「それはそうだけど!」

「………だったら、背負え。」

「えっ?」

「両手塞がってて疲れて動けん相方ほっぽって行けんって状況じゃねーだろ。手が空いてんなら脇に担いででもお前が走れ!」

「えー! 確かに体は疲れてないけど…、かっちゃんが嫌じゃない?」

「グダグダクレーム垂れとる場合か! 時と場合ぐらい弁えれるわ!」

「ご、ごめん! そんなつもりじゃなかった! 分かったよ、じゃあ、背中にどうぞ…。」

「ん。」

 ここに来て心身の疲労がドッと出てしまった爆豪を背負い、出久は立ち上がって開かれた次のステージへの扉をくぐって階段を駆け上がった。

 そんな二人の背後に迫る大柄な毛むくじゃらの存在。

 

 

 〔………鬼ごっこか〕

 

 

 ザギは早々に気づいた。

 階段を駆け上がって第四ステージに到達すると、ソイツが牙を剥いて咆吼をあげた。

「えっ!? 後ろから!?」

「チッ! あー、背負われてて良かったぜ。」

「もー! 横着!」

 第四のステージは長い一本道のような筒のような形状。魔王城風の建築物のどこにこんな長い通路を?と思えてしまうが、個性でどうにかこうにかしたと思うしかない。

 背後から迫る暴走形態を使ったB組生徒が爆豪を背負った出久を追って来る。

 追いつかれまいと走る出久の目の先に大玉が転がって来るのが見えた。

「コテコテな仕掛け!」

 通路の横には一定の間隔で横へ隠れられるくぼみがあった。

 出久は大玉が眼前に迫る距離で横にあったくぼみに飛び込んで避けた。

 ギリギリまで大玉に迫ったのは、背後から追って来るB組生徒にぶつけるためだ。目論見通り大玉にぶつかったB組生徒が短い悲鳴を上げて大玉に巻き込まれて後ろへ下がっていくような音が聞こえた。たぶん漫画やアニメのギャグ描写のように大玉に轢かれて大玉と一緒に転がっていったのだろう。

 出久が顔を少し出して様子を伺おうとしたとき、スタート地点の方から実体のある巨大な文字が飛んできて慌ててくぼみに身を引いて避けた。

 これもB組の生徒だろう。今度は背後から実体のある文字による攻撃をしてこようとしているのだ。

 前方から大玉、背後から巨大文字。

「タイミングを見て、大玉と実体のある文字攻撃が来る前に前に進んでくぼみに入らないと…!」

「マジで挑戦系バラエティじゃねーか!」

 新たな大玉が進行しないといけない先から転がって来る音が近づく、出久は爆豪を背負った状態で飛び出した。

 それと共に男子生徒の大声と共に大声の言葉が実体のある文字となって背後から迫ってくる。

「セーーーフ!!」

 ギリギリで大玉に接触しそうなところでくぼみに飛び込み、大玉と実体のある文字がぶつかって大玉が砕けて煙が上がった。

「どうしよう…。」

「なんだ?」

「この先…、くぼみがない。」

「ああ?」

「たぶん大玉を出す仕掛けを止めないと…、でもここまでの間にそんな仕掛け……。」

「…ノーダメで行ける奴いんだろ。」

「……ザギ。頼んでいい?」

 

 

 〔そういう意味でオレが使われるようにしたか?〕

 

 

 そんなことを思いながらホログラムを再度出して一定時間の間隔を経て次々に大玉が転がり続ける仕掛けの攻略のため、ザギのホログラムが通路の先を進む。

 実体の無いホログラムなので大玉はすり抜ける。もちろん背後から攻撃として飛んでくる実体のある文字もだ。

 そのためB組生徒からの攻撃はすぐに止まるが、大玉は一定間隔で次から次に転がって来る。

 ゴール近くから大玉が発射されるらしく、近づけば近づくほど大玉の回避はできない。しかもそこまでの間に身を隠すためのくぼみも無かった。

 ザギは、ゴールの扉と通路の天井、通路の壁を見回した。

 すると壁の横に数字が刻まれているのをいくつか発見した。

 そしてステージのスタート地点近くのくぼみに数字を入力するための機器が設置されていた。

 壁の数字を足した答えが大玉の仕掛けを解除する鍵であるらしい。

 ザギは、出久と爆豪がいるところへ戻り、ジェスチャーでそれを伝えた。

「先を進んで壁の数字を覚えて、それでスタート場所のくぼみの入力装置に合せた数字を入れるのか…。引き返すのが前提だったんだ。」

「ザギじゃねーとじっくり探せねーな。」

 それはつまり、このステージがザギの協力ありきで攻略するステージだったのだろう。

 もちろん頑張れば出久と爆豪で攻略することもできただろうが、出久も爆豪もどちらも疲労が溜っている。出久は体力は尽きていないが精神的な面での強い疲労度だが、爆豪は心身共にかなり疲れていた。この状態で正確に大玉から身を守りながら壁の数字を記憶してスタート地点近くのくぼみまで戻って仕掛けを解くために数字を暗算して再スタートするのはかなり辛い。頭が正常に動くかという心配があった。壁の数字が大玉が発射される場所に近い部分にあるので急いで見て覚えておく必要があったからだ。

 その点ではザギは疲れ無しで冷静な思考ができたので攻略のヒントを探しに行かせるのは適任だった。

 ザギが全部の数字を覚えて、出久達がスタート地点近くのくぼみへ移動して入力装置の所へ移動し、ザギがジェスチャーで答えの数字を伝える。たったこれだけで大玉の仕掛けは解かれたらしく、大玉を発射していた部分が音を立てて閉じる音がした。

 その後遅れて次のステージへの扉が明るいメロディと共に開閉する音が聞こえた。

「かっちゃん、次で最後だ。」

「んで分かんだ?」

「ザギが教えてくれた。」

「……そうか。」

 ザギがそう答えたのならそうなのだと爆豪は受け入れた。

 出久は爆豪を背負い直し、次のステージへの扉を越えて次のステージへの階段を登る。ザギのホログラムも一緒について行った。

 

 

 

 

 




謎解き系を書いたことがないのが仇に……。
バラエティ番組のアクション系企画とかっぽいのしか思い浮かばなかった。
これでいいのか?

イライラ棒攻略は、ゴリ押しだったかと思うが、やろうと思えばできるかと思って書いた。
タイトル通り、すごいのは爆豪じゃないかって話になりますね。
爆豪はザギの動きを真似ることと、すぐ後ろの距離を保つことに全てを集中させているので周りの妨害攻撃は目にも耳にも入らないよう一生懸命になっていました。
その結果、想定された最短時間を更新した攻略が可能になりました。
足下に物理的刺激で液体や胞子を出す種類のキノコを生やしたり、足を狙った攻撃をされていましたが、ザギが攻撃のタイミングとキノコの位置を把握しながら絶妙に踏まない、当たらない位置に足を踏みこんでいるので全部空振りに終わりました。
これにはB組もぼう然唖然です。

第四ステージは、よくある大玉転がって来る通路の攻略。
うまく隠れるくぼみに身を隠しながら進みつつ、なおかつ仕掛けを解くための数字を見つけて足し算ししてからスタート地点近くのくぼみにあった入力装置に答えの数字を入力する。
大玉はスタート地点で消えるかすぐ回収されるようになっているので、詰まっていくことはないです。
なんか次元歪んでる?みたいなステージってあるよね、あれは個性でどうにかなりそうってことで長い通路のステージにしました。

出久は精神的な疲労、爆豪は心身の疲労。
どっちもかなり限界がきてます。出久が体力無限状態なので、爆豪を背負って動き回るのはなんとかなります。
原作爆豪だと絶対拒否でしたでしょうね……。


次の最終ステージを書けないと予定していた林間合宿からの一番書きたい神野事件までいけない……。
頑張らねば!
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