ヒロアカ×ダークザギ  ネタ   作:蜜柑ブタ

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相変わらずゲームやりすぎで昼夜逆転やら、花粉症やら季節の変わり目とかいろいろ重なって自分の意志の弱さを痛感しています……。


今回もオリジナル展開。


オールマイトと塚内の会話が主。

後半は出久が夜に眠っている間にザギの過去を夢に見る(ただし時系列バラバラ)。


塚内のキャラがいまいち掴めていないので言葉遣いなどが違うかもしれません。
間違っていましたらメッセージか活動報告で教えていただけると大変助かります。
感想欄で書くと削除される可能性もあるので。





それでもOKって方だけどうぞ。







いいですね?



第59話  焚きつけた真犯人と、ザギの記憶の夢

 

 

「一体だれの仕業だったんだか?」

「どうしたんだい? 塚内くん?」

「いや…、なんか全然スッキリしないんですよ。あれだけ正直にベラベラ自供したのに、情報元が謎なままなのが…。」

「それは…。」

「オールフォーワンの自供がおかしいんだ、オールマイト。」

 塚内という警部は、個室のあるカフェで向かい合ってお茶をしながらそんな会話をしていた。

 オールマイトと旧知の仲で、トゥルーフォームのことなどの秘密の共有もしていた少ない人物でもあったがトゥルーフォームが露見したことでもう隠す必要もないが一応機密の話も交えての会話をするために信頼のできる場所を選ぶようにしている。このカフェもそのひとつだった。

「それは神野での一件後に聞いてるよ。ザギの情報をオールフォーワンにもたらした誰かがいると。」

「そうなんだ…。そこなんです…。なのに、いくら調べても発信先が見つからないってあり得ます? 宛先不明のメールでも発信先の開示請求はサーバーの会社とかでできるのに、それでも痕跡がないのは……。」

「個性で消された可能性も無かったのかい?」

「そんなの真っ先に調べたよ!」

「う~ん…、本当にメールでのタレコミだったのかい?」

「アジトから押収されたPCからサルベージしてるから嘘じゃなかったんですよ。けど、あれの内容は確かに興味がそそらる文章で、雄英高校の新入生の誰かがザギだってことも書かれてて、だからUSJを襲撃させ、その時に緑谷くんにザギが宿っているって分かったから林間合宿にて……。」

「そこから神野区で……か…。」

 二人の間に重苦しい空気がたちこめる。

 オールフォーワンは、あの事件の後完全に心が折れたと零し、タルタロスに収監されたからの事情聴取では素直に全てを語った。

 自分が西遊記の中に描かれる釈迦の手の孫悟空の気持ちにさせられたと例えるほど絶対勝てない相手を知ってしまったからだそうだが、彼の執念深さと狡猾さを知る者達はかなり疑っていた。

 だが神野区での事件後から時間が経過したが、今のところ供述した情報に嘘はなく、後々に使う予定だった巨大な脳無ギガントマキナが供述した場所で発見されたり、神野の事件で逃げたドクターのことや別に用意していた脳無の研究所と保管庫の在処まで吐き出された情報の全てが合っていたためオールフォーワンが完全に心が折れてもう何もしたくなくなっていることが伺い知れた。

 またこの情報の中に死柄木の素性のことも入っており、それはオールマイトにとっては衝撃過ぎる事実であった。

 死柄木弔の本名は志村転弧。オールマイトの師であり、先代のワンフォーオール継承者だった女性ヒーロー志村奈々の孫息子だったのだ。

 オールマイトへの嫌がらせと後々の自分の計画のために利用するべく、彼の出生から裏で働きかけ、本来の個性を取り除いて『崩壊』の個性を代わりに植え付けてヒーローだった祖母を巡る家族内での不和が原因で個性の暴発による家族の喪失と根付いた深すぎる絶望、孤独に陥って誰も助けてもらえない最中にそこに自分が手を差し伸べてヴィラン連合の一員にするまでの流れも全て計画通りにしたことを細かくすべてを語りつくした。

 当の死柄木は、神野の事件でザギに個性を喰われて無個性になったことと、自分が絶対的信頼を置いていたオールフォーワンがザギに対して完全な敗北を認めてうえで、もう無理だ諦めろと自分を助けてくれなかったことへのショックから廃人も同然となり、刑事裁判以前に精神医療が必要なほど壊れてしまった。恐らくこのままだとタルタロスの中で実質終身刑になると見られている。

 あまりもあんまりな彼の人生を志村奈々の弟子であったオールマイトは憐れみ、なんとかできないかと動いたが彼がすでに多くの人を殺し、他にも重罪を犯したことが判明しているためどんな背景があろうと何の咎めもないままでいさせるのは法治国家では無理な話だった。

 だからもっとも安全に残りの人生を静かに終わらせられるのは、タルタロスで終身刑となることだけだった。

 死柄木弔として犯した犯罪で傷ついた被害者達や遺族達は、きっと許せないと叫ぶだろうが裁判の場に出せる状態でないためこれまた法律の都合でタルタロスの中に収監という名の加護を受けるしかないのだ。犯罪者にも人権を認める法律がある以上、仇討ちが認められていない法治国家でその恩恵を受けて生きる者達は無理やりにでも納得して従わないといけないのだ。

 恩師の血縁者への気持ちと、彼が犯した罪の被害者と遺族達への想い。オールマイトは大いに苦悩した。平和の象徴だったヒーローとして身内への感情で被害者達を無下にできない。だが自分とオールフォーワンの因縁に巻き込まれた不幸な人間だった死柄木を助けるには彼は罪を犯し過ぎていた。

 何が平和の象徴だ。№1ヒーローだ。オールマイトは自分の無力さを大いに痛感した真実だった。

 だが、いつまでの死柄木とオールフォーワンに目を向けてばかりではいけない。

 目の前の別の巨大な問題に向き合わないといけないのだ。

 塚内が話すオールフォーワンにザギの情報をもたらした相手が不明で調査班が成果を出せないことによる疲れから冗談で『まるで宇宙人か異世界人が未知の技術と力でメールを送ったんじゃ?』と笑って言っていたらしく、それを塚内から聞いたオールマイトは心臓が早鐘を打ったし、思いっきり吐血しかけた。

 それが真実なのだとしたらザギのことを知る地球外の存在がわざわざオールフォーワンにザギのことを伝えて、オールフォーワンをザギにけしかけるよう導いたということになる。

 全てを聞いたわけではないがザギは、過去に恐ろしい悪行を重ねてきたらしいので恐らくそれ相応の恨みつらみを買っているはずだ。

 ザギと同等かそれ以下でも宇宙を渡る技術や能力を持ち合わせているならザギを追跡して仇討ちに来る可能性はゼロじゃない。

 ザギが完全敗北したという相手が追ってきて地球に降り立つ可能性だってある。

 しかし言いようのない奇妙さをオールマイトや塚内が感じているのは、メールでザギのことをオールフォーワンに送ったであろう相手の目的だ。

 本気でザギを許せないと考えているのならもっと狡猾に大規模な形でザギに地球人をぶつけさせるよう導くようなことをやってもおかしくないし、しかもメールの内容もかなり微妙だ。本気でけしかけるにしては単にオールフォーワンがザギに興味を持って行動する程度の情報しかなかったからだ。

 それはオールフォーワンも認めており、ザギがあれほど巨大で強力な存在だとは想像もしていなかったようだ。

 これは、まるで……。

「ザギがどう動くかを試すような…。」

 そう、ザギがどう動くかを観察するための敵としてオールフォーワンとヴィラン連合が手頃だったからという考察だ。

「やっぱそう思います?」

 思わず口に出してしまっていたオールマイトに塚内がそう言った。

「す、すまない! ただ…なんとなくそう感じてしまっただけでだね…!」

「分かってます。自分もそう思いましたし、一部もそう感じている感じですから。」

「だとしたらますます分からない。いったい何が目的でザギを試すためにオールフォーワンを焚きつけることを?」

「そこそこ。そこなんだ。少なくとも犯人はザギのことをよ~~~く知っていることが前提でまず間違いない。」

「知っているからこそ、重要な部分を隠した情報を流せる…。だとするとザギに対して大きな悪意をもっているとは考えにくくなる。試し行為でオールフォーワンを利用するほどだ。オールフォーワンよりも遥かに上位の存在であるという事実と自信とそれに見合った力があるということも間違いないと考えていいかもしれない。だとすると地球のどこか…、ザギの様子を見れる距離で、すでに地球に潜伏している可能性もあると?」

「個性による外見や力の多様性に混じって身を隠してても違和感がないからザギの発見にも時間がかかったということも原因だと考えられるし、実は宇宙人が日常に混じって生活しているってSFフィクションが現実味を帯びるのが…。それはそれで面白そうだと個人的には思います。」

「私だってそういう話はワクワクするさ! 肝心の第一宇宙人さんがザギだったけど!」

「超嫌われてますもんね? オールマイト。」

「グハァっ! それ言わないで!」

「SNSでも知れ渡ってますよ。ハッシュタグ『ザギ、オールマイト嫌い』って検索に引っかかるし。ザギって単語、入れるだけで出ますけど?」

「うう…、エネルギーの足しにしてもらおうと個性を食べてもらうときちょ~~~嫌な顔されたし拒否されたのが生放送で流れちゃったのは知ってるけど、そもそも個性と個性持ちの人間がザギにとってゲロ不味いから嫌だったって前提があるなんて知らなかったんだもん!!」

「食べられた個性って、まだザギは持ったままなんですか?」

「さあ…? 詳しくは聞いてないけどオールフォーワンの個性を取り込んだ後にザギが見せしめでやったことを考えたら、たぶん自由にできるはずだから残っていると思うけど。……塚内くんは私に戻すべきって考えてる?」

「あなたの体の状態を考えたらこれ以上は…って、反対したいところですよ。」

「私は……、私がダメになったあとのことをザギを含め、後の平和の守る者達に任せる気でいたんだ。なんなら個性だけでなく、この身と命をザギに捧げるつもりでああしたんだが…。そうした覚悟とか云々をザギから拒絶されることは考えていたけどさぁ…。元々ザギは、緑谷少年限定極悪過保護だし…。でも少しずつ態度が最初よりマイルドになってきてはいたから…、期待したんだよ…。」

「ナイトアイにはもうお伝えしたんですか?」

「言ってないよ! 言えるわけないじゃん! ただでさえ気まずいのに!」

「自分の予想ですけど、あの人絶対ザギに接触しに行くと思いますよ? あなたのことで。」

「ひぎゃー---⁉ うわー----! ナイトアイが! ナイトアイが殺されちゃう⁉」

「まだ殺されるって決まったわけじゃ…。グラントリノのことも事務所の壁に埋められたとか、エンデヴァーも地面に埋められる程度で済ませてくれてるんですし…。たぶん…だいじょうぶ?」

「先生そんな目に遭ってたの⁉ 初耳なんだけど⁉」

「えっ、聞いてなかったんですか?」

「どうしよ~~、どうしよ~~! ナイトアイをなんとか止めないと……、死にはしなくても社会的に致命傷を負わされるか、物理的に再起不能にされちゃうかも⁉」

 

 

 社会的に致命傷

 →エンデヴァー。(ネットタトゥーである意味伝説にされた)

 

 物理的に再起不能

 →オールフォーワンとヴィラン連合。(※主に個性を喰われてたり、USJでの脳無やマスキュラーのように見るも無残なことにされる)

 

 

「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!! 何にも思いつかない!」

「落ち着いてください!」

 青ざめた顔をして頭を抱えて何から手を付けたらいいか分からずオタオタと混乱しているオールマイトに塚内が慌てて落ち着かせようと席から立ってオールマイトに手を伸ばした。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 出久は近頃眠ると見る夢があった。

 それは夢というには鮮明で、夢じゃないという認識だけを否応なしに認識させられるものだった。

 けれど言語や文字などは出久が知らない物だったため、その夢の詳細情報は分からない部分が多い。

 出久はすぐに見ている光景がなんであるかを理解したので混乱することはなかった。

 

 そしてその“記憶の持ち主”に問いかけて追及もしなかった。

 

 そして今夜も過去に起こった。起こされた光景を見る。

 これは過去の映像を閲覧してるだけに過ぎず、出久は介入することはできない。

 

 

「ザギって、最初は黒くなかったんだ…。」

 見る記憶の時系列はバラバラで、どの時系列なのか、どう繋がるのかは見た出久が記憶に残して考察したり推理をしないといけない。

 今夜見る記憶は、特に古い記憶のようだ。

 そう……、ザギがザギとなったばかりの頃のもの。

 美術品に展示してある像のような色合いに、赤い模様と赤いエナジーコア。目の色は薄い黄色っぽい。目の縦線はある。

 赤い色も禍々しくなく、単なるエネルギーの状態を確認するためのものに見える程度の光加減だ。

 黒くないせいかより生物的ではなく、より人形やフィギアのような無機質さが際立っている。

 地球人に似た遥かに高度な文明の星でザギは創造されていた。

 創造主達の命令を忠実にこなしながら敵と定められた巨大な異形の怪物を相手に戦い続けていたが、やがて命令以外の動きを見せ始める。

 恐らく自我が芽生えて自分で物を考えて、物事を認識し、判断する能力が開花したのだろう。

 だがそれは創造主達には想定外なことで、そんなザギに起こったバグと呼べる異常に困惑し、直そうとしていた。

 けれど一度芽生えた自我を消すことは不可能で、むしろより効率的に創造主の命令をこなそうと自分で考えて行動をし始めるザギ。

 地球人に似たザギの創造主達は、目に見えてザギのことをどうするべきか考えているようで、そんな最中でもザギは戦いを続けて成長を続けていた。

 創造主からメンテナンスや改造を加えられなくても自力で力をつける能力を与えられていたため、やがてもっと力を身に着けるために敵を捕獲していい具合に育ててから倒して喰って養分にするという行動をするようになった。

 敵は宇宙から際限がなく、無限に湧きだし、そしてコミュニケーションが不可能な害悪であるうえに知的生命体を好んで捕食して自分達をより進化させるという特性を持っていた。

 ザギはその特性を理解して育成と増殖を自分で行い敵を強くさせることで自分が強くなるエサとした。

 まさに養殖だ。敵を殲滅させることを願っていた創造主達からしたら本末転倒もいいところだろう。ザギが倒すべき敵を利用して、下手をするとザギにも手に負えなくなるかもしれない強い個体が誕生する可能性がある状況になったのだから。

 育てては倒して捕食……、それを繰り返し続けるザギの体表の色は徐々に変化していく。まるで何かに染まるかのように。

 ザギの創造主達は、遥か昔に自分達をあの敵から救ってくれた神を象った物に祈り、自分達の失敗を懺悔する。

 その祈りを向けられる神の形は、あまりにもザギに似すぎていた。

 しかしザギにはない特徴があった。

 

 

「…………ザギ…、君は…。」

 

 

 ザギにそっくり、いや瓜二つの形のその祈りの対象物の背には、頭よりも少し高い位置まで伸びる二つの羽のような突起物あったのだ。

 ザギの背中には、その羽はない。

 背中に何か付けていたような、何か付けられそうな部位があったが……。

 

 出久が今日の夢で見るザギの記憶の閲覧は、そこで終わった。

 

 

 

 




この段階では、まだ出久はノアのことを知らない…はず?
なんか間を置きすぎて分からなくなってきてしまった。

ザギの造形をあれだけノアに似せられるってことは、当時のノアの姿を精巧に象った石造や絵画みたいな記録がないと無理じゃないかなっと思って。
でもイージスだけは再現できなかったため、ノアの像にはあってもザギにはない特徴としました。

出久が夜な夜な見る夢は、ザギが過去の一部を時系列バラバラで閲覧しているものです。
その場にいても介入はできないし、触れもしないので見ていることしかできません。
また来訪者達の言語もたぶん違うので出久には彼らが何を喋ってて、どうしてザギを想像して、何をザギの求めていたのかをその時の雰囲気とか挙動とかで推理する感じです。たぶんこういうことじゃないかな?と。

なおザギは、出久が自分の過去の記憶などを夢で見ていることを知りません。

オールマイトと塚内の会話は、唐突な思い付きと、書く予定だったオールフォーワンをたきつけてザギにぶつけさせるきっかけを作った誰かについて推理する場面でした。
さて? 誰がオールフォーワンとヴィラン連合をザギに興味を持たせるように導いたのか?


いい加減仮免試験に行けよとか、生活習慣を直せって話だけど……上手くいかないです。
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