あと体力が無くなっていることに軽く絶望した今日この頃。
今回は短めかも。
仮免試験後、青山の一件が強制終了させたあとの日常?
インターン前の話。
ザギが更にキャラ崩壊しています。(※腐向けではありません)
それでもOKって方だけどうぞ
いいですね?
仮免試験の終了と合否の発表。
結果、雄英ヒーロー科1年A組は、20名中2人が不合格という成績。
その後別の場所の試験会場で試験を受けたB組の方は全員が合格を勝ち取ったことが伝えられ、物間がドヤ顔で自慢してきたときにカチンときたザギに壁に埋められかけてギリギリで出久が止めに入って助かったという事件が発生した。
「なんで学習しないかな⁉ オールマイトの二の舞だよ⁉」
「いや…忘れたわけじゃないんだ…。ついテンション上がって……。だ、だから、決して緑谷くんを貶すつもりなんてなくって…、そんなつもりは全然まったくなかったんだ、本当だから!」
二撃目をかまそうと構えるザギのホログラムを見て慌てて降参だと手を上げて必死になって首を横に振る物間。涙目で許しを求めているので、相手にマウントを取るような挑発行動をとりがちなのは本人の性分や同じヒーロー科の隣のクラスへのライバル意識もあったからだ。同じ夢を追う者同士であるという意識が強い若さ故だが中々矯正できないものはある。
「ザギの地雷スイッチって基本緑谷一択なのに、なんでかピンポイントで踏みぬく奴がまあまあいんだよな~。」
「オールマイトとかな…。」
「あれは極端な例じゃないかな? 一方的にザギが嫌ってるっていうか。」
「なんでザギはオールマイト嫌いなんだろ?」
「だいぶ前にあったUSJでヴィランが攻め込んできた時からずっと敵意があった。あれは並大抵の感情ではなかったと俺は感じた…。」
「あそこで爆豪が割り込まなかったら……? うわ! 想像したくねぇ!」
USJでヴィラン連合が連れてきた人造人間の脳無を再起不能の肉塊状態にしたのを目撃しているのもあり、もしあそこで爆豪がオールマイトを守るために勇気を出さなかったらオールマイトがどうなっていたのかという想像をして青ざめるA組一同。
一方爆豪は、胃を両手で抑えて床に両膝をついて項垂れていた。
「ばくごー----!?」
「リカバリーガール呼べー--!」
「そこまでじゃねぇわ!」
顔を上げて吠える爆豪。
「かっちゃん本当にごめん!」
「いや…、テメーのせいじゃねぇし…。気に病みすぎんな。」
爆豪は心配する出久にそう言うが、心の内では『じゃないとザギが機嫌悪くして余計ヤベーんだよ!』と思っていたが口には絶対出さなかった。
「ザギが前以上に緑谷に甘えてる気がする。」
轟が全員が気になっていたことを口にした。
ホログラムの姿で出てくるようになってそれなりに日数が経つが仮免試験後は実体がない姿にも関わらず出久を後ろから抱きしめている。そんな様子しか見られないほどだ。
実体がないから出久が動けばすり抜けてしまうのだが、ザギはうまいことすり抜けがない様に張り付いているみたいに抱きしめた状態のまま一緒に移動する。
実体がないホログラムだからどこへ行っても、出久がどこで何をしても邪魔にならないが視覚的に色々とプレッシャーが……という問題があった。
「そうかな?」
出久は特に問題視していない。
実体がないから物理的に邪魔にならないので出久的には生活に支障はないと捉えているようだ。
少し前に比べればザギがだいぶ大人しくしてくれるようになったのも理由だ。
「極悪過保護が…、極悪甘えたに進化……。」
『〔あ?〕』
爆豪が思わず口にした小さい呟きを聞き逃さなかったザギがドスの利いた声を漏らして爆豪を見た。
「まーまー! 緑谷が問題ないって思ってんならそれでいいんじゃね?」
「緑谷がそれでいいならいいけどさ、エネルギー無駄使いしてないかってのが気になるけど、そこんとこだいじょうぶなのか?」
「うーん…、ホログラムのこれってエネルギーは消費がすっごく少ないらしいから多分、だいじょうぶなんじゃないのかな?」
「たぶんって……、ザギはどーなん?」
ザギに一応話を振るが、ザギはだんまり。
「ツンツンっは変わらずなのね。でも何も言わないってことは緑谷ちゃんの言った通りって思っていいのかしら? そういえばコスチュームの新しいのはできたの?」
「うん……、サポート科と企業の人から泣き言聞いちゃって申し訳なかったなぁ……。」
「気を落とすな緑谷。戦闘タイプのヒーローならコスチュームの破損と交換は必須だ。新コスチュームの開発については向こうからの申し出だったんだろう? なら、そこまで気に病む必要はないと思うが。」
項垂れる出久に障子がそう言った。
「それはそうなんだけど……。こう何回も壊れて作り直しになってたら……。」
「それだけザギの力が強いということですわね。人類の文明は失敗と努力を繰り返して発展していきましたのですから、今はその途中だと考えるべきだと私は思いますわ。」
有機物以外を創造できる個性を持つ八百万が力説するように言った。
実際出久とザギのために開発されたコスチュームは、まだ発展途上である。
ザギによって一番の問題部分を解決された万能な特許素材を使って、壊れたら壊れた原因を突き止めて改善したものを作るというのを繰り返しているのだ。おかげで仮免試験本番中に壊れる事態にはならなかった。だが終わってからすぐに壊れるのは想定していなかったので報告を受けた協力企業の開発チームのスタッフ達が倒れて泣いたとか?
壊して作り直してを繰り返して最初の1号から今じゃ10号に達しているから、そろそろザギは自分で設計図を書いてそれを作らせようかと考え始めていたりもしている。だが面倒だとも思っている。現在のこの地球の技術力でザギが提示した技術を再現するのは困難だからだ。個性を使っても手先の経験などは補えない部分がある。
〔いっそ一時的に洗脳して作業をさせるか〕
協力企業の開発チームと発目を洗脳してザギの操り人形にしてザギが考えた設計を実現させるかを割と真面目に考えつつある。
新コスチュームの開発、改良に関わっているせいか発目の成長率がすごいので将来性を含めて発目を駒として利用するのがちょうどいいとザギは考えていた。
八百万は、設計構造と構成している物質の内容をすべて知識として頭に入れたうえで自分の体から有機物以外を創造するものであるためゼロから何かを作ることに向いていないのだ。体に蓄えた脂質の量が許す限りすでに存在するものを即時用意するのには非常にありがたいのだがザギが求める能力ではない。
そんなこんなでザギが新コスチュームの開発をどうするか考えていた頃、ある特権イベントについて説明がされてザギは不機嫌になった。
それは、インターン(校外活動)。
これは職場体験とは異なる。
職場体験はプロヒーロー側からの指名を受けて生徒がその中から選んで職場に見学客さんという形でプロヒーローの仕事を体験するのだが、インターンは自分の力でプロヒーロー側に交渉してプロヒーローと同列の立場となる。
見学客は、いわば招待客として接待される側。呼んだ側からのおもてなしと守護のもとでプロヒーローの仕事に携われるがインターンにはそれがない。
つまり何があっても自己責任。肉体的にも精神的にも負担が大きく、最悪の場合再起不能か命を落とす危険がある。
しかもインターンで学校を空けるため、その間の学業ができなくなるためインターンに行かなかった生徒との学力の差や成績に差が出る可能性がある。
そのため基本的に2年生になってからインターン制度を利用するのが通常だが、オールマイトの引退やらザギ絡みのあれこれもあってかなり条件が厳しくなるが今年の1年生にインターン制度を使うことを雄英側が決議したのだ。
インターンは、最大でも1か月間、1年生は実績のあるヒーロー事務所に限り許可が出されるものとするという内容だ。
危険が多いうえに、ただでさえ3年間でも足りないと思えるほど多いヒーロー科で学ぶことを捨てて成績に換算されない校外学習に出るのは様々な管理の面で大変なことだ。最悪、留年か退学処分の可能性がある。
しかし得られる物は多いためインターン制度に挑もうとする生徒は少なくない。卒業後の就職先で即戦力になれることやコネにもなることを考えると早いうちにこの制度を使わない理由は少ないだろう。
ただし自分から自分を売り込むために今あるコネ(人脈)を使う必要があり、高いコミュニケーション力があったり、親がヒーローであるならいざ知らず、それ以外の生徒はどうすればいいのか?
まず大半がここでつまずくことになる。人脈も実績も少ない1年生なら猶更。
〔またあのじーさん(グラントリノ)のところにか? ……気が乗らん〕
もしグラントリノのところにインターンに行くということになると考えたら、気が重いと感じるザギであった。
短命な地球人として老齢であるが、その年齢に達するまでに積み上げた経験からくる年長者の直感でザギを見透かしてくるような感じがしてザギは好かないのだ。
だがその心配は杞憂に終わる。
「えー! 長期出張⁉」
『すまんすまん! せっかくインターン先に選んでくれたってのにタイミングが悪かったな! あと事務所がボロ過ぎて建築法のあれこれに引っかかっとるって通達もあったから事務所のリフォーム工事もせにゃならくなってな、だからしばらくはダメじゃ!』
携帯でグラントリノに連絡してインターン先として頼もうとしたらそういう事情でインターン受け入れを拒否された。
「そういうことでしたら、仕方ないです…。こちらこそお忙しい中すみません…。」
『いいんじゃよ! そーじゃな……、なら俊典…、オールマイトに聞きなさい!』
「オールマイトにですか?』
『ちょうどお前さん…というか、ザギに興味関心がある実績もりもりの事務所所長がおるから! ぜひ、言ってみなさい!』
「ええ⁉ それって…、あっ、切れた…。」
携帯の通話は一方的に切られてしまった。
『〔どこのどいつだ…〕』
「あーあー! ザギー-! 職場体験もだったけど、やっぱりインターンも嫌なんだよね⁉ ザギが嫌なのは分かってるけど、僕としては絶対インターンを体験したいって考えてて…。」
『〔う~~~…〕』
「ごめん…、君に嫌なことをさせたくないって言いながら、僕のわがままばかり押し付けて嫌な思いさせてるって……、僕って酷い奴だ…。」
『〔出久が最優先にしているのは、オレの勝手だ〕』
「僕のためにごめんね…。ザギ…。」
だが別の敵(ザギから見て)がいると知って、ザギは不機嫌オーラを燃やすものだから出久は焦ってザギを落ち着かせようと声をかけ、出久はザギを大切にしたいと口にしている手前、ザギが嫌がることを自分が強要している事実に落ち込み、ザギは自分の行動の全ては自分の勝手でやっていることだとぶっきらぼうに言うが出久の気遣いにムズかゆさを感じてそっぽを向いてしまっていた。
「緑谷、インターン制度使うならうちのクソ親父の伝手を使うか?」
「轟くん…、その言葉はすっごくありがたいけど…、エンデヴァーが絡むとザギがね…。事務所が更地になったら色々なところに響いて最悪インターン制度自体が無くなったらまずいから…。あとクソ親父って…。」
「なるほど、そうか。クソ親父はクソ親父だから間違ってないだろ?」
「ねえ! 轟くん、お父さんへの風当たりどうしちゃったの⁉ 元々仲が悪かったのは聞いてるけどさぁ⁉」
「あんなんでも使い道はまだあるから使いつくすつもりだが? クソも堆肥にすりゃ良い肥料になるし問題ないだろう?」
「轟くー----ん!!」
轟が口走る実の父親であるエンデヴァーへの塩どころじゃない扱いと認識に思わず叫んでしまう出久であった。
そんな風にヴィラン寸前化している轟の突然変異の元凶であるザギは、轟がそうなった原因になったという自覚も認識もなく、出久がインターン制度を使いたがっていることにモヤモヤしているだけだった。
物間は調子こいてうっかりです。
変な方向に吹っ切れて出久への過保護とそれ以外への無関心が悪化しているザギ。
新コスチュームの開発が思った以上に上手くいっていないので、地球外の技術を再現するために技術者達を洗脳して利用しようかと割と真面目に考えつつある危ない思考をしてる。
インターンの話題で再び不機嫌になるけど、職場体験と違って受けられるかどうかのハードルが高いからだいじょうぶだろうとは思いつつ、そういえばグラントリノいたわ…と思い出して憂鬱になったけど結局向こうの都合でキャンセルに。
グラントリノの長期出張話は、ギガントマキナ絡みの話ではありません。
事務所のリフォームはついで。原作であれだけボロだと行政からなんか言われそうな気がして……。
けどグラントリノからオールマイトを通じてザギに関心を寄せている相手に繋げられることを言われて不機嫌になるザギ。伏線は張ってるけど相手が誰なのかはこの時点では知らない。
このネタの轟は通常運転です。
でもザギは、手を出したわけでも唆したわけでもないので無関心。
潔癖ヤクザの事件で、同時進行でオリジナルの敵を出すか考え中。