書けなくなると最悪年単位空けちゃうから……。
今回は急に話が脱線?
ちょこちょこ描写していた出久がザギの過去を夢で見る話のラストシーン…手前?
いやラストか?
書いてる自分でも分からなくなってます…。
なので原作時間は進んでいません。
出久がかなりウジウジしています。
原作だとどうだったっけ?
出久のイメージが自分の中で歪んでるのかな?
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
ノアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
世界に、いや宇宙にまで木霊するようなその叫び声。
出久は、その声を。その声を上げている主を。ただ聞いて見ていることしかできない。
なぜならこの光景も、声も、全ては過ぎ去った過去の断片に過ぎないのだから。
だからどれだけ呼びかけても無駄。どれだけ手を伸ばしても無駄。
過ぎ去った過去の映像に過ぎないものに干渉はできない。
けれど手を伸ばしたいという衝動は抑えられない。
それほど悲痛な叫び声だったから。
顔の模様のせいかまるで血の涙を流しているようで、叫び声が相まって表現できないほどの内に燃える怒り、憎しみ、悲しみ、妬み……、たくさんの感情が叫び声に載せられた名前の存在にぶつけられているようで。
ザギにそっくりで。
けれど黒くなくて、白銀のような美しい銀色。
薄い黄色っぽい光を灯した両の目。しかし、目にはザギと同じ三本の縦線がある。
胸のエナジーコアの部分の色だけは同じだけど、赤い色はそれ以外になく。
ザギの体にあるエナジーコア以外の赤い模様部分は、濃い灰色といっていい色をしていてそのせいでザギの顔にある血涙を流しているような赤い模様じゃない。
神々しいほどの銀色で、口元の形が間違っていなければ微かに微笑んでいるようにも見える。まるで仏像の慈悲のある表情のように。
そしてザギにない物が背中にあった。
ザギを創造した者達が崇め奉っていた石像にもあった。
背中から生える戦闘機の尾翼を彷彿とさせる薄い羽が二つ。
ザギの背中にはないものだ。
よく見るとザギの背中に見受けられた何かが生えていた形跡があったのだが、そういうことだったのだろう。
だがザギに羽は与えられなかった。創造主たちは羽を与えることが出来なかったのか?
その詳しい理由は分からない。
けれどザギにとって、その相手は全てをかけて倒すべき相手だったのだ。
自分が造られた理由。自分が強さを追い求めた理由。自分が生きる理由。
宇宙のどこにいようと追いかけて追いついて勝たなければならないと決断したザギの想い。
(あれが…ノア…)
ザギが勝とうとして、勝つことができなかった神。
本当に外見はそっくりで、格闘ゲームで同じキャラを選んだ時に生じる色違いみたいだ。
それほどあの創造主達がノアに似せて造ることに執心していたことが理解できた。
だが全てを再現できなかったからザギの背中にはノアにある羽がない。
再現しようとした痕跡として羽が付くはずだった痕跡らしきものが、よく見るとザギの背中にはあった。
ノアという伝説に追いつくために、どれだけ多くの命をむさぼったか。どれだけの屍を積み上げたか…。数えられない。
多くの場合は、その星の知的生命体の文明と文化を解析して、巧妙に都合よく利用して強くなるための滋養にできるように裏から操ったり、直接物理的にも踏みにじった。
ある時には惑星や銀河系さえもスペースビーストという怪物を利用してザギが進化するために苗床にして滅ぼした。それも数えきれない。
とてもじゃないが直視できない所業の数々のオンパレード。人間の脳では絞りだせないような残虐極まりない所業をザギは必要な作業感覚で繰り返しやってのけた。
目を背けたくても瞼を閉じたくても夢だから瞼を閉じることができない。過去の断片の夢を見なければならないことがあまりにも苦痛だった。自分の心も体も引き裂かれそうだと感じるほど残酷なザギの過去の行いを突きつけられたからだ。
だが目を背けてはいけないという気持ちもあったから、耐えた。
もう分離不可能だと分かったから、一蓮托生だと自分でザギに向けて言ったこと、そして自分だけはザギの罪を許すと発言した自分の言葉と決意を嘘にしたくなかったから。
ずっと共にいるのなら相手を受け止めなければならない。
そのためにはザギの過去の罪を受け止めなければならない。理解しないといけない。
ザギが何のためにここまでのことをした理由も全て。
それを決めたのは出久自身なのだから。
そうしてザギの誕生から生みの親に実質捨てられてからの血濡れた強さの探求と進化の果てに、ついに自分の原点(オリジン)にたどり着いた。
ウルトラマンノアという名の銀色の神。
見るからに神秘的で、この世のものとは思えないほどの存在感があって。そして……強い。
銀河どころか、宇宙が崩壊しそうな激しいで済まされないほどの戦いが繰り広げられた。
黒と銀色の戦いは、両者ともにボロボロになっても続いた。
そんな戦いの中で、突如ノアは羽から巨大なエネルギーを放出した。
それは宇宙を包むほどの巨大な光で、逃れる術が見つからないほどの力だった。
すべてが白色に染まっていく。ザギの黒も、ノアの銀色も。
そして二人の姿は消え失せた。
〔ノア……、何が何でも殺してやる…! この手で滅ぼしてやる!〕
(ザギ?)
〔ノア……貴様さえ…貴様さえいなければ……、オレは…、お前がいる限り…〕
(ザギ……)
〔オレの手で【永遠の平和】が創れないだろうが!!〕
(!)
〔なにが神だ…! 適当にスペースビーストを駆除したらさっさとおさらばしたお前が! お前がいる限りオレは……! オレであることさえ……!〕
(ザギ! 君は……)
〔許すものか……。オレを失敗作だと? オレを認めない奴らが…! オレがノアを超えたらそんな戯言も言えなくなるだろうが! 指をくわえて見ていろ! オレは、必ず……ノアを…!! オレこそが本物に……神になれば文句はないだろうが!!〕
『だって…、強くなりたかったのも…、その気持ちも…、勝ちたいって思うことも、頑張りたいって気持ちも、全部、全部…、ザギさんの物だよ! ノアじゃない!』
不意に過った10年以上前の記憶。
忘れてしまった4歳の時の記憶が鮮明に出久の脳の中で目覚めた。
ノアを倒したいザギの気持ち。
その根底にあったのは、ノアの代わりとしてしか見てくれない生みの親の願いを叶えて自分を見てほしい欲しいという渇望。子供が親に自分への興味を…、愛情を求めるそれに近いそれだった。
しかしザギに自我が芽生えたことは生みの親達からしたら想定外のことで失敗の烙印となった。
それは本物であるノアへの妬みと憎悪となった。
創造主達が求める【永遠の平和】という願いを叶えるために、実現に必要となる強さを求めるために倒すべき敵であるスペースビーストを養殖して支配下におくほどの力をつけたが、それが決定打となり生みの親達は、自分の同胞達と故郷の星もろとも超新星を爆発させてザギを葬り去ろうとした。
生き残ったザギは、より強くノアへの憎悪を燃やして、その勢いのままに宇宙を旅して知的生命体を星もろとも喰らいつくして、何度も滅ぼして、力をつけ続けた。
そしてついに見つけ出したノアと戦った。
ノアは何も喋らなかったが、黙ってザギと戦っていた。
何を考え、何を想い、ザギと戦っていたのだろう?
ノアの心中は分からない。けれど宇宙を覆い尽くすような技を放って自分もろともザギと相打ちのような形で戦いを終わらせた。
そんなザギの孤独な暴走を引き留めたのは、4歳の時に出会った出久だった。
無理やりに見せられたザギの過去の記憶で頭がぐちゃぐちゃになりそうな頭痛とめまいの中で咄嗟に発した言葉。
それは、きっとザギがずっと欲しがっていたものだった。
自覚がなかったから言われた時は相当な衝撃だっただろう。
だからこそザギは自分が激情のままに殺しかけてしまった出久を救うために肉体に宿ってからも自分の存在を知らせないように動いていた。
嫌われたくない、否定されたくないという臆病な気持ちのせいで体育祭までハッキリと自分の存在を明らかにはしなかった。ただし、出久の記憶を一部消すなどして操作したり、その記憶喪失に対応するために日課にした日記の一部を勝手に処分していたり、裏で爆豪を殺す寸前に追い詰めたことや、その後も脅して自分のことを隠していたのも含めていたから隠しきっていたとは言い切れないが。
頭は非常に良い。けれど心は憎悪と妬みに燃えるばかりで満たされないまま成長できなかった。
ノアへの憎悪と妬みを解消するためにノアを倒し、自分がノアの模造品でなくなることだけを考えて走り続けた。
独りぼっちで。むしろ独りで行動することで自由に好き勝手して強くなるためにあらゆる悪事と残虐な行為を行うことができた。
止める相手もいない。いたとしてもその相手を殺し。さりとて語り合う相手もいない。必要ないと考えた。
ノアへの憎悪と妬みとノアを倒すための強さを身につけるという欲求以外の欲求も感情も必要ないとして、不必要と断じた感情を切り捨てたから心に芽生えることもなく、そのせいで自分が本当の欲しがっていた物がなんであるかも分からないまま、ついにノアと戦いとなったが……。
ザギが求めた結果にはならなかった。
納得できない勝敗にザギが考えたこと、その結末。
自分の完全復活のために多くの犠牲と惨い人生に陥れ、ついに復活を果たしたが、その代わりにノアの完全復活も誘発してしまい、絶望を希望に転換させた人々の声援でザギを軽く超える力を得て復活したノアに手も足も出ないほど完全に敗北するという結末だった。
ステインに語っていた自分の敗北の話は、真実であり、ザギが立ち上がる気力を完全に失うには十分すぎた。
それほどの力の差で完全な敗北の体験だったのだから。
もし出久以外の人間に出会ったとしても、現在のザギにはなれなかっただろう。
出久に出会い、出久が咄嗟に放った言葉でザギが自覚していなかったザギが一番欲しかったものを満たされたからザギはそれまでの自分の在り方を捨てる道を取った。
ノアの模造品ではなく、暗黒破壊神ダークザギでもなく、ただのザギとしてロクに誰かを守るという行為のやり方を知らない状態で出久のために……、頑張りたいと考えて行動を始めた。
出久の身に宿ることで出久が持つ感情をザギが疑似的に得て、過去の行いを思い返し、涙を、血涙を流して苦しむようになった。だがその苦しみを切り捨てない。切り捨てたいと思わなかったようだ。
ザギは、あまりにも血塗れだ。
足元に転がる途方もない数の屍の光景はザギが殺してきた命達。
きっと誰にも、神様にも許される余地がないほどの悪で罪人だ。
出久はそんなザギを、自分だけは許すと誓った。
それを嘘にしたくない。
ノアの代わりに造られた偽物ではなく、ザギがやってきたこと積み上げてきたこと、その心も気持ちも全てがザギのものであり、ザギはザギだと言った4歳のあの時に咄嗟にでた言葉で終わらせたくない。
ザギからもらった物は出久にとっては大きくて多すぎて、何を返せばいいか分からない。
だから出久は考えていた。どうすればザギがくれるものに感謝のお返しをできるのかを。
だからザギのこと知りたかった。単純な興味関心もあったが、それ以上にザギのことを理解してザギに感謝の気持ちと共に自分から与えらえる物がないかと探りたかったのだ。
でもあまりのもザギは大きくて強くて、出久はちっぽけで弱くて……。
返せるものなんてないとしか言いようがないほどの差がありすぎた。
(ザギ…。僕は、君のために何ができるか分からないよ……)
ちっぽけで弱い自分が呪わしいと心の底から思った瞬間だった。無個性だと診断されて現実の厳しさに押しつぶされそうな絶望に堕とされた時とはまた種類が違う感情だ。
力をくれた感謝も、許すという誓いも、一蓮托生の決意も、言葉でならいくらでもそれっぽいことが言える。けれど現実にできるかは別だ。
それらを嘘にしたくない気持ちは本物だ。けれどあまりに出久は弱い。
目に見える形でザギに何もしてあげられることがないことに出久は絶望して体を丸めて縮こまり、涙がとめどなくこぼれた。
ザギと出久のすれ違い……になったかな?
ザギがどういう存在で、過去に何をやったのかを本当の意味で見知った出久はどうするのか…とか。
林間合宿では断片的にザギが奪ってきた命の屍の山を見てますが、目が届かない、あまりにも多すぎて把握できないほどとんでもない数の悪事と命を奪った部分までは夢で見るまで知らなかった状態でした。
なので実際にザギの過去を夢という形で全てではないけど、どんなことを繰り返してきたかを見たことでザギがどれほどの罪を犯した悪だったのかというのを知ってしまい、一応自分だけはザギを許すと言った手前、それを反故にしたくないし、ザギと分離できない状態だから一蓮托生なのを理解していて受け入れていた…つもりだったと出久が自覚して、ザギからもらってばかりの自分があまりにも弱くて小さすぎるから何もザギに返せないことに絶望しています。
ザギがどうして自分に執着してザギなりに過保護している理由も思い出したりして、ザギが自覚のないまま何を求めていたのかも理解したけど、上記の理由でマイナス思考に陥っています。
二人の関係ってなんだろう…。今更ですが。
疑似的な子供と保護者? 私のネタイメージですが。
育ちすぎな情緒難と、未成熟の青少年なデコボコ?
今回の話がどうインターンに影響するか考えないと……。