「
「えーっと、これは...ですねぇ....」
「....」
「あ、あれです!床って寝心地ワルいじゃないですかぁ。だから先輩の服をクッション代わりにしようと思って....」
「いやバスタオルとかあるだろ」
「そ、それは....高いところにあったから取れなかったんですよぉ」
「いや普通に頑張れば取れる位置に置いてあるんだが....」
色々と言ってみたが、少しずつ一色の目が潤んできてこっちが悪いことしている気分になってくる。いろはすには勝てなかったよ......
「てかそれどころじゃねぇから手短に説明するぞ。取り敢えず今から
「え?それヤバくないですか?」
「しかも特に作戦とかも無い。という事でなんかないか?」
「いきなり言われましても....」
我ながらとても雑すぎる気がするが、今は一刻を争う。取り敢えずここから脱出しないと何も出来ない。
「うーん...あ!思い付きました!」
「マジか!どんな作戦だ?」
「結衣先輩に見えないように先輩の後ろに私が隠れて移動しましす!結衣先輩になら多分バレません!」
「えぇ....不安要素しかないんだけど....」
人の後ろに隠れて移動とかどこの烈○王だよ。でも、由比ヶ浜ならワンチャン行けると思ってしまう。
「....てかお前今歩けんの?」
「多分大丈夫です!」
「多分かよ....まあそれ以外に取れる手が無いしな。取り敢えずやってみるか」
他に方法が思い付かないので、一色の烈○王作戦を決行することにした。と言っても、由比ヶ浜とエンカウントした時のみということになった。さすがにずっと後ろにくっつかれるのは居心地悪いからね。
まずは脱衣場から脱出する。
「由比ヶ浜、風呂空いたぞ」
「あら、比企谷くん」
「「え?」」
え?なんでゆきのんもいるのん?てか一色声だすなよ、バレるだろ。
「なんか今変な声しなかった?」
「すまん、俺の内なる小町が出てしまった」
「ヒッキーなんかキモい」
「あなたのシスコンぶりには呆れたわ」
よし、話題は逸らせた。これが八幡流ミスディレクションだ!幻のシックスマンも夢じゃないぜ!いや、俺はエイトマンか。いや、エイトマンも違うか。
「てか雪ノ下はどうしたんだ?」
「あら、居てはいけないのかしら?」
「ゆきのんは私と一緒にお風呂入るんだよ~」
「そ、そうか」
いつも二人で百合百合してると思ってたが、もう裸の付き合いに発展してるなんて....
「ところで一色さんが遅いのだけれど、なにか隠して無いでしょうね」
「そ、そんなわけ無いじゃないですかぁ~」
「一色さんの真似をしているつもりなら即刻止めてちょうだい。とても不愉快だわ」
「....さいですか」
「まあいいわ。私たちはお風呂に入ってくるから、決して覗いたりしないように。あと一色さんにも手は出さないように」
「お前は保護者か」
「奉仕部の監督責任者よ」
「そうだったわ....」
そういえばこの人部長だったわ。俺への当たり方が厳しすぎて軍曹的な立ち位置かと....
まあ今は早くここから立ち去らねば。
「はぁ、疲れましたぁ....」
「マジで死ぬかと思った....」
俺と一色はなんとかバレずに一色の部屋まで撤退することに成功した。雪ノ下が居たときは本当に死ぬかと思った。
取り敢えず風呂も入ったので、あとは寝るだけだ。
「それじゃあどこで寝ればいい?」
「へ?」
「え?何その反応。風呂入ったら寝るだろ普通」
「え!?もっとやることあるじゃないですか!」
「やること?....あ、歯磨きしてねぇ」
「いやそれもそうですけど!」
一色の言いたいことが全く分からん。ラノベもゲームも無いから夜更かしする理由も無いしなぁ....
「はぁ.....お泊まりと言ったら夜更かしして遊んだりお喋りしたりするのがセオリーってもんじゃないですか」
「俺がそのセオリーを知っているほど人の家に泊まったことがあると思うか?」
「....なんかすいません」
どうやら一色は俺たちと遊びたかったらしい。
この人最初の目的忘れてません?一応あなたを看病するために泊まってるんですけど。
「それにお前さっきも無理して倒れたんだから今日くらい休んどけ」
「今は部屋に居ますし会話くらい布団に入りながらでも出来ます!」
「....どうなっても知らんぞ」
今日は寝れなさそうだ。
作者は単純なので、感想・評価を貰うとモチベと口角が馬鹿みたいに上がります。