主人公はチートだった?   作:もんけ

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人生は思い通りになるほうが少ない。



by作者


月へ

目が覚めた。体が痛い。そんなことを考えていると誰か来たみたいだ。

永琳だった。永琳は俺を見るなりこう言った。「心配させないでよ、時雨。もう5日間も目が覚めなっかたのよ。」と。永琳と話していると分かったことがある。どうやら妖怪に食われそうだった俺を助けたのは永琳の様だった。素直に感謝を述べると、「あの時とは立場逆転ね。」と言われ確かにと思い苦笑した。

 

 

 

あれから、10年後尻尾は三本に増え人間に変化している状態の妖力量も増えた。それと同様に人間と妖怪の間で大きな戦争はなかったものの小競り合いの数が昔に比べ多くなっていた。

そんなある日、永琳から話があった。纏めると地上には妖怪などの穢れが多い。だから、半年後には月へ移住するということだった。そして、俺についてくるか聞いてきた。他の人間には俺が妖怪であることはみんなにはばれていないみたいだったが、永琳に助けられたあの日俺が死なないようにするため体が無意識のうちに変化を解き妖力を使って安定させていたらしいので永琳だけにはばれてしまったのだ。あとから永琳にそのことを伝えられた俺は都から追い出されると思ったが、永琳は他のみんなには黙っていてくれたようだ。

 

数日後ついていくと決めた俺だったが、故郷から離れてしまうので暇な時間を見つけては永琳と二人で都を見て回ることにした。妖怪たちの襲ってくる回数も減ったし言語が喋れる高い妖怪も出ていないらしく俺が出るまでもないらしかったので暇になる時間は多くできた。

 

この半年間は今までの半年間よりもあっという間に過ぎていき、いろんな思い出ができた。あそこの団子やは美味しかった。都の近くに流れていた川で魚釣りをした。いろんな店を見て回った。たとえ月に行ってもこの思い出が忘れることの無いように二人で同じネックレスを送りあった。

 

そして、とうとう月へ行く日になった。月に向かうロケットが出るのは午後かららしいので、午前中は月に向かう前に油揚げと甘味、煙草をまとめ買いしようとそんなことを思いながら予定を組み立てたところで都に警報が鳴り響いた。どうやら都の近くにたくさんの妖怪が現れたらしい。全部雑魚妖怪らしいがあまりの間の悪さに思わず悪態をつく。「空気読めよ、クソ妖怪ども。」そんなことをつぶやきながら現場に向かう。

 

俺が現場に着くと妖怪の半分以上は死んでいた。(この様子だったら月にロケットを飛ばす時間になる前に終わるだろうな。)そんなことを思いながら残り一匹になった妖怪の首を跳ね飛ばす。(あと少しでロケットを飛ばす時間だな。よし、戻るか)と思い都のほうに足を向けた瞬間あたり一帯に地響きが鳴る。びっくりした俺は何事かと思いながら慌てて振り返る。

 

振り返った先に会ったものは言語が喋れるあの強い妖怪だった。一匹ならすぐ片付けれる俺だったが運の悪いことに数千匹いた。「おいおいまじかよ。ほんとに空気読めよ。あれはきついぞ。」とそんなことを思っているとどんどん都のほうに歩を進めていた。(10年間現れる機会が少ないと思っていたら数増やしてたのかよ)そんなツッコミを心の中で入れる。

 

都の中でも異変に気付いたのか軍隊が多く出てくる。綿月姉妹もその中にいた。身分の高いやつらからロケットに乗り込むらしい。永琳は負傷した兵士を見るために一番最後の便で向かうらしい。数百匹倒したところで多勢に無勢らしい。だんだんと兵士の数は減っているが敵の数はあまり変わっていないように見えた。

 

そんな時だった。綿月姉妹が深い傷を負ったのは。俺は急いで駆け寄る。都の中では永琳と一番の親友であったが、綿月姉妹の師範としてもう何年も教えているのだ。愛着がない訳がない。二人を抱えながら都に戻り永琳のいるロケットのところまで戻る。どうやらこのロケットで最後らしい。俺は永琳に綿月姉妹を預け外に向かおうとする。俺を引き留めようとした永琳に「ごめんな、永琳。俺が一緒に行くのは無理そうだわ。またな。」と言いながら首元に手刀を叩き込んで気絶させる。「さあ、さっさと出発しやがれ。」と言い残しロケットから出る。

 

俺がロケットに戻っている間に戦局はずいぶんと変わっていた。兵士は全員やられたらしく、妖怪がロケットの近くにまで迫ってきていた。一番近い妖怪どもを殲滅していく。ロケットが飛び立つ音がした。「クケケ ニガサンゾ」と言いながらロケットに飛びつこうとしている妖怪に向かいイメージする。「『霊丸』」と言いながら墜落させていく。(ふと思ったんだが、俺が使ったのは霊力じゃなくて妖力なんだから『妖丸』なんじゃね)と。そんなくだらないことを考えてながら、「ここにはもう俺しかいねえからな。てめえら覚悟しろよ」と言いながら今出せる最大の本数である三本の尻尾を出した。そして敵に向かいながらイメージしようとした瞬間飛び立ったロケットのほうから核爆弾が落ちてきた。

 

俺は思わず、「空気読めよ。」とツッコんでしまったが俺は悪くない。どうやら妖怪どもに都を荒らされるくらいなら自分らで片付けようとしてやがるのか、立つ鳥跡を濁さずという言葉は本当らしいと思いながら今持てる妖力すべてを使ってでも死なないようにする。まず、急いで防空壕を掘りその中でイメージする。全妖力を使いながら「『縛道の八十一 断空』」と唱えた直後爆弾が着弾する。その瞬間あたり一帯にまばゆい光が起こる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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