東卍の双龍   作:クリーム

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最近流行ってますね。
浮かんだので書いてみました。


第1話

 

俺には双子の兄弟がいる、親父は知らねぇ母親は風俗嬢。2歳の俺たちを捨てた。

生まれ育った場所は渋谷の風俗街にあるビルのファッションヘルス。

店のみんなを俺とアイツは家族だと思ってる。

どっちが兄貴とか弟とか興味がねぇ。

店長に聞いても、知らないと言われた。

 

あいつはずっと部屋にいやがる。マイキーとつるみ始めるまでは俺と一緒に周りの中高生を〆回ってたのに。

だから俺はその理由をアイツに聞いたことがある、答えはこうだった。

 

──どうして部屋に引きこもるのかって?雑魚の相手に飽きたんだよ。

 

 

答えを聞いたとき思いあたる節があった。マイキーと出会う少し前、刺青をいれた頃から喧嘩してもつまらなそうな顔をしてた。

 

だからって不良をやめた訳じゃねぇ。

筋トレは欠かしてねぇし、俺の喧嘩の話しを聞いたとき少しソワソワする。俺と対になってるドラゴンの刺青も毎日見えるように髪を剃ってる。

バレてねぇつもりかもしんねぇが、たまに夜遅くに店を抜け出してそこら辺のチンピラをのしまくってる。

朝マイキーを迎えにいくときにそこらじゅうに転がっているから分かりやすい。

 

 

……ん?俺は誰に向かってこんな説明してんだ?

 

 

「ケンチン、何ぼーっとしてんの?」

 

「あ?いや愛美愛主(メビウス)との抗争にあいつを呼ぼうか考えてた」

 

「ゴウチンを?いいんじゃない?愛美愛主(メビウス)なら来るかもね」

 

「それならいいんだが」

 

いい加減、東卍の副総長っての隊長以外にも教えておかなくちゃならねぇんだよな。

 

……そういや、あいつ愛美愛主(メビウス)知らねぇんじゃねぇか?

 

 

 

 

 

 

卍卍卍卍卍卍卍卍

 

 

プルルルルル、プルルルルル

 

 

「誰だ?…エマか、もしもし?」

 

『もしもし、ドラゴン?!お願い神社まで来て!ドラケンが、ドラケンが刺されちゃったよ!』

 

「…あ"?救急車は?」

 

『呼んだけど、雨と祭りの人混みでいつ着くかわからないって!』

 

「…わかった、どれくらい血が出でる?エマだけか?」

 

『いっぱい出てて、タケミっちとひなちゃんが一緒にいる!』

 

「タケ、ひなちゃ誰だ?

…まぁいいか布かなんかで傷口抑えておけ、何もしねぇよりもましだ」

 

『わかった!』

 

「よし、五分で行く」

 

 

刺されるだと?ぺーやん、パーちん絡みか?マイキーと揉めったっていってしな。

でも解決したとも聞いたな。

……ぺーやんはパーのためなら何するかわかねぇし、漬け込まれたか?

まぁいいや行ったらわかるだろ

 

俺はエマからの電話を切ると神社に向かうために、読んでいた本に栞を挟みバイクの鍵を取って部屋を出た。

 

 

 

 

卍卍卍卍卍卍卍卍

 

 

 

突如愛美愛主(メビウス)と東卍の二次抗争が勃発し、雨が降る神社近くで乱闘を繰り広げる。

そんななか、神社近くの道路で1人の中学生がリベンジを達成していた。

 

「…リベンジ、ハァハァ…成功……ハァハァ」

 

「タケミチ君!!」

「来んな、ヒナ!」

 

やべぇ、キヨマサぶっ倒したのはいいけど…ごめんナオト……ミッション失敗だ。

相手はまだ四人いんのにこっちは満身創痍。

 

「…ヒナ、エマちゃんと逃げて。オレらだけなら大丈夫だから…!」

 

ヒナたちだけでも逃がせないと。二人がいたんじゃ只でさえ低い勝率がもっと低くなる。

 

「おい、エマ。何分経った?」

「え、と五分たった、よ?」

 

「ハハ、ならもう大丈夫だ。タケミっちも座ってろ」

 

刺されたお腹の傷をエマちゃんが持ってたハンカチで抑えてるドラケンがそう言ってきた。

 

「何言ってんですか?!ドラケン君!諦めたんすか!」

 

急に何言ってんだよドラケン君は、向こうヤル気満々だってのに座ってろだなんて、諦めたのか……?。

 

「アララ~?さっきまでのヤル気はどうしたんでちゅか~?座り込んじゃって諦めたって事だよな~~?!」

 

「違ぇよ。あいつが、来る……!」

 

あいつって、一体だ「見っけ」…れが?

声がした方を振り向くとドラケン君と瓜二つの顔をした長身の不良が立っていた。違うところは髪型と服ぐらいだ。

 

「こう言う時双子ってのは便利だな、何となく場所がわかる」

「おい、まずは心配しろよ」

 

「ん?なら大丈夫かよ」

 

え、双子?ドラケン君って双子だったのかよ。見えねぇ!

 

「お?俺が双子ってのが意外、見たいな顔してんな」

 

「え、顔に出てましたか?」

 

「いいよ、よく言われるし」

 

そんな顔に出てたのかよ、は、恥ずかしい!

俺が自分の顔を両手で隠していると怒鳴り声が聞こえてくる。

 

「オイオイオイオイ!何安心してんだよ!

つか誰だテメェ!同じ顔してたらビビると思ってんのか?!」

 

ドラケン君の双子がやって来たことで完全に空気になっていたレッドたちが吠えてきた。

 

「俺?俺はドラゴン。お前は誰だ?」

 

ドラゴンと名乗ったドラケン君の双子はレッドたちに向かって凄む。直接睨まれたレッドは少し後退った。

 

「うっ、お、おい!こんな奴やっちまうぞ!」

 

「「「おう!」」」

 

レッドたちは、睨まれたのを無視して四人がかりでドラゴン君に突っ込んでくる。

 

「おせー、おせー、雑魚の動きだな」

 

つまらなそうな顔をしながらドラゴン君は眼にも止まらぬ速さでパンチで顎を狙い5人をノックアウトした。

 

「え、早…」

 

「当たり前だろ俺の兄弟だぜ?タケミっち」

 

俺の兄貴?弟?凄いだろとでも言うようなドヤ顔で俺に言ってくるドラケン君。

心なしかさっきより元気そうだ。

 

 

ピーポーピーポー

ファンファンファンファン

 

 

「タケミチ君!救急車来たよ!」

 

「警察も!」

 

離れたところまで逃げていたヒナとエマちゃんが救急車が来たと呼びに戻ってきた。

 

「行くぞケン。傷はそのまま抑えてろ。

おい!そこの茂みに隠れてる四人!こっち来てそのちっこい金髪を連れてこい!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

ドラゴン君がドラケン君をおんぶしながら歩き出す。

呼ばれて出てきたのはタクヤたちだった。

 

「何でいんの?」

 

「かっこつけて、タケミチたち助けようとしてたらタイミング逃した……」

 

 

 

 

卍卍卍卍卍卍卍卍

 

 

 

「じゃ、おれ帰るから」

 

「え、帰るって……言いました?」

 

「うん、眠いし」

 

「な、自分の兄弟が死にかけてんのにホントに帰んのかよ、ドラゴン君!」

 

「うっせぇな病院だ静かにしろ。

帰るって言ってるだろ、マイキーもぺー、三ツ谷もお前もいんだろ?エマもいるしな」

 

「確かにそうですけど……」

 

ホントに帰るつもりだこの人。何がなんでも帰るって言う明確な意志が眼にも宿っている。

 

「ったく、まずよー俺の兄弟だぜ?死ぬわけねぇだろ。俺がいてもいなくても一緒だよ。

じゃあな、マイキー、ぺー、三ツ谷。

 

 

それにタケミっち、ありがとな。お前は恩人だ」

 

 

最後にそれだけ言うと病院の出入口の方に向かって歩いていった。

 

「マイキー君、ドラゴン君帰っちゃってよかたんですか?」

 

「いいよ別に、あいつは昔からマイペースだから」

 

そう言って心配すんな、と言うような笑顔を向けてくる。その笑顔には信頼という文字が浮かんでる。

 

「取り敢えずまだ希望はある……頑張ってください、ドラケン君」

 

 

 

 

 

 




ちょっとしたキャラ紹介

龍宮寺 剛

通称ドラゴン  
ドラゴウ→ドラゴン

身長がドラケンより5cmデカイ。
本人曰く、「朝昼晩欠かさず牛乳を飲んでるから」
右のこめかみにドラゴンの刺青。髪型はドラケンの三つ編みじゃないバージョン。前髪はない。
一卵性双生児だから顔を瓜二つ。

一応東卍の副総長。
でも家に引きこもってアニメやら本やら見てて集会には来たことがない。知ってるのは隊長、副隊長全員とタケミチだけ。

喧嘩のウデは少なくともドラケン並み。
乗ってるバイクはZEPHYR。ドラケンとお揃い。





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