天与呪縛観察日記 作:てんてりす
更新速度あげなきゃ
最後まで読んでくれると嬉しす
【仝月■日】
やっと反転術式を物にできた。
習得するのに2年かかったんだが?だがまあこれで自分で傷を治せるようになったし、他人の治療も出来るようになった。この調子で術式反転も覚えて行きたい。因みにこの2年間はエマに著しい変化は見られなかった。いつも通りの強さで常に無双しっぱなしだった。なのでこの2年間の観察日記はただの俺の日常を書いた日記になってしまった。
そういえばこの2年で俺の家庭が崩壊した。
まず父と母の離婚。
原因は父親の不倫だとか。その結果俺は母親と二人で暮らすことになった。最初の一年はまあ上手くやっていた。俺も肩揉みや料理をやったりして仕事で大変そうな母親の負担を少しでも減らしてあげていた。
だがある日母親が宗教にハマった。もうアプリの沼にハマった廃課金者みたいにドップリとハマった。
そこからはもうお金が溶ける溶ける。
父親からもぎ取った慰謝料も貯金も底を尽きた時、やっと俺は流石にこれは不味いと察知して母親に宗教を辞めろと訴えかけた。勿論聞き受けてもらえるわけもなく返ってきたのは暴力と金切声。
その日から母親は俺に暴力を振るってきた。まあ俺は呪力で防御してるから無傷だったが精神的にきつかった。一応腐っても母親だったからだと思う。だが一番大変だったのはエマを抑える事だった。俺の抑えがなかったらエマはもう一億回ぐらい母親を殺している。
最初はびっくりした。もうエマが原型がないぐらいの化け物になって母親を食い殺そうとしたのだ。思い出しただけで怖くなってきた。
そんなどうしようもない母親だが今は精神病院にいる。
因みに原因は宗教ではない。
原因は俺だ。
何をしたかと言うと俺が母親を殺しかけた。
条件反射だったんだ。俺は悪くねぇ。
あの時の俺は何回か呪詛師達に命を掛けた殺し合いをエマに差し向けられていたせいなのか命の危機に敏感になっていた。そんな時にある日母親がヒステリックを起こして俺を包丁で刺そうとしたのだ。さっきも書いたが条件反射だったからか術式も呪力総動員で迎撃してしまった。
そしたらこわれちゃった☆
反省も後悔もしている。
なので一応お見舞いにも行っていたのだが担当医に『君が来たら彼女の容態が悪化するからもう来ないでくれ』と言われたのでもう行っていない。まあそりゃ壊れた原因が行ったらダメだよな。
というわけで今は広い一軒家に一人暮らしだ。
まあ起きたことは仕方ないので前向きに考えていく。
今日はもう寝る。
明日は術式反転をメインにやっていく。
【仝月◇日】
術式反転を習得した。
能力は『自分の呪力で相手を侵食する』と言うものらしい。らしいと言うのはエマ談だからだ。能力確認のためにエマの腕に使ってみたら侵食されたところは真っ黒になって全く動かせなくなるみたいだ。それに術式も使えないみたいだ。だが反対の侵食されていない腕では使えるようだ。
侵食箇所は一時間もすれば元に戻った。が、恐らく個人差はあると思う。
この術式も強そうに見える能力だが侵食するのに時間がかかる。それにずっと触れていないといけない。エマの腕を侵食するのには10秒もかかった。少しずつ侵食すればずっとじゃなくてもいけるかと思ったが少しの侵食では術式が相手の呪力に弾かれるみたいだ。
つまり相手に最低でも10秒程触れ続けないと術式があまり機能しないと言う事だ。
うん。微妙。
因みにエマの術式反転は『永怜獄』と言って『エマ以外の何かの形を固定する』という能力らしい。能力を勘違いしそうだがその場に固定するのではなく形を固定するのだ。簡単に説明すれば、粘土にこの術式をかければ何をしても粘土の形を変えることが出来なくなる。まあさらに噛み砕いて簡単に説明すると、どんなものでも絶対に傷つかない硬い物に変質させる事が出来るのだ。
うん。ぶっ壊れ。
この格差に俺は泣いていいと思う。
まあ今日で自分の武器が確認できたし良しとします。
明日は術式の練度を上げていこうと思う。
もう寝る。
【仝月€日】
今日の日記の書き安さを上げるために俺の術式の名前を決める。
『絶』で良いや。術式反転は『侵』で良いや。安直で適当過ぎるな。
で、今日は『絶』で新たな発見があった。『絶』は俺を中心に囲む様に円状の結界を創る術式と思っていたのだが、俺が中心じゃなくても出来た。
なんか『この結界相手にぶつけれたら強そう』と思ったから試してみたら、手のひら上にドッヂボールぐらいの大きさの球体の結界ができた。しかも浮かせる事が出来て俺の思い通りに動かせる。結界の球を操れる有効範囲は大体50mぐらいだ。範囲外にでると結界の球は消えてしまった。
結界の球体を試しに木にぶつけてみたら木が抉れた。どうやら結界の中に侵入出来ないと言う能力は失われていないみたいだ。抉れたと言っても俺がかなりの速度で木に当てたからで、結界自体に触れた物を抉るなんて言う能力は無い。そのため結界の球をゆっくり当てたら抉れる事は無かった。
今回色々この結界の球で実験をしてある仮説が浮かび上がって来た。なので明日試そうと思う。
仮説が正しいと証明できればやっと強いと言える技を覚えたことになる。
今日は『絶』を使い過ぎたせいなのか疲れた。もう寝る。
【仝月*日】
昨日の結界の玉の実験をメインにやった。
結論から言うと俺の仮説は正しかった。
試しにエマに結界の玉を全力で防いで貰った。だがエマは一度として俺の結界の玉を防ぐ事は出来なかった。
エマが全力の黒閃で殴ろうと、腕を龍に変えて喰らいついても、悉くを粉砕して俺の結界の玉は進み続けた。どうやら俺の結界の玉は防御不可の技みたいだ。
何故防げないのかと言うと俺の結界の球に触れると力のベクトルが0になるからだ。
厳密には違うが少し分かりやすい例えを書く。
俺の結界の球に時速100kmのスポーツカーがぶつかって来たとしよう。すると俺の結界の球はそのスポーツカーの速度に0を掛けてしまうのだ。するとスポーツカーの速度は0kmになってしまい急停止する。つまりそう言う事だ。
読み手が理解できるか少し不安だ。
取り敢えず理解したていで続ける。分からないなら直接俺に聞きにきてくれ。実戦含め見せて説明する。まあこの日記を見る奴がいればの話だが。
話しを戻すが俺のこの結界の球の本当に強いところは向かってくる力のベクトルは0にするくせに、この結界の球をぶつけたりした時に発生する力のベクトルは0にしないと言うところだ。
これも説明すると、たとえば敵が100の力で攻撃をしてきたとする。俺はその攻撃にこの結界の球で10の力で応戦したとする。すると相手の100の力は結界の球に触れた瞬間0になる。だが俺の結界の球は10の力のまま攻撃できる。つまりこの結界の球は絶対に相手と力比べの攻撃に勝てる術式だ。
エマ曰く恐らく俺のこれは『極ノ番』と言われるものかもしれないとの事。まあ術式の奥義の様なものらしい。道理で呪力の消費量が多かった訳だ。
『領域展開』と呼ばれる更に奥の手もあるらしいのだがエマに『教えるのは時期尚早だから教えない』と言われた。もっと戦い方と切り札の出しどころを理解しないと教えてくれないとも言われた。これでもそこら辺の呪詛師には遅れを取らないぐらいには強いんだがエマからすればまだ弱いのかも知れない。もっと強くならなければ。
明日はもう少し『極ノ番』の結界の球を色々試してみようと思う。
もう寝る。
【仝月▽日】
『極ノ番』の名前を『不可進』にした。これまた安直な気がする。
で、その『不可進』の弱点が分かった。
それは避けられたら意味がないという至極真っ当なものだ。確かに力任せで勝てないものに馬鹿正直に挑んでくる奴なんて居ない。
因みにこの弱点が発覚したのは最近の日課になっているエマとの組み手の時だった。やっと一本取れるかと思い『不可進』を使ったら、エマは身体を液状にしたり霧状に霧散したりしてまともに攻撃が当たらずボコボコにされた。やっぱりあの術式強すぎるだろ。
だが『不可進』を二つに増やした時は少しエマも焦っていたと思う。まあ雰囲気だけだが。
今日は身体中痛いからもう寝る。
【仝月$日】
最近学校に不登校気味だったせいか家に担任が来た。
実は正直小学校はあまり通う意味が無いと思うので行っていなかったのだ。基礎知識は前世の記憶のお陰でバッチリだから本当に通う意味が無いのだ。友達はどうするのかって?そんな事より呪術です。
担任が帰った後はいつも通り呪力操作やら術式の訓練をした。
今日起きたことはこんな所だ。
【仝月@日】
特に書くこと無し。
【仝月→日】
術式反転の『極ノ番』のようなものをやろうとして失敗した。
どうやっても『不可進』の様な変化は見られなかった。自分の意識の問題からかと思いエマにも意見を聞いてみたが分からないと言われた。そもそも術式反転で出来るかも分からないな。
術式反転の『極ノ番』の開発はまた今度にする。
術式反転の『極ノ番』は失敗したが1秒だけ部分展開できる『絶』は習得できた。
何故1秒の部分展開の『絶』を覚えたかと言うと、知っての通り俺の『絶』は俺を中心に結界を創るほぼ絶対防御だが、結界は光も遮断してしまうので周りの状況が分からなくなる。そこで俺は部分展開の『絶』を発動することでその欠点を補う事にした。因みに何故1秒だけなのかというと部分展開の発動限界が1秒だからだ。部分展開は意識して使えば3秒程続くが戦闘中に防御だけに集中力を割いているわけにはいかないから意識せずに使える制限時間が1秒というわけだ。
だがまあこれでも欠点はある。
この防御方法は完全に手動で行うからタイミングがズレたら終わりだ。まあこれに関しては練度を上げるしかない。
もっぱらの課題は順転術式だけの練度が異様に上がっている事だな。これでは完全に術式反転の『侵』が産廃ものだ。奥の手の方が弱いなんて笑えない。
もっと発想を柔軟にして開発しないといけないな。
明日も『侵』の『極ノ番』を開発していく。
【仝月◆日】
それっぽいものができ(文字が途切れている)
【仝月♢日】
昨日は呪力の使い過ぎで倒れてしまった。
特別強い奴と戦ったとかではなく、遂に術式反転の必殺技が完成したのだ。
完成したきっかけは『空気を侵蝕すれば何かできるのでは?』というエマの一言だった。そこから俺は空気を侵蝕しようと手に呪力をありったけ貯めて『侵』を使った。結果は空気を侵蝕することは出来なかった。
だが、手から黒い泥の様なものがドロリと出てきた。
そしてその泥が垂れ地面に触れた瞬間俺の周りの地面が俺の『侵』に侵蝕された。範囲としては大体俺を中心に半径30mぐらいだったと思う。
因みにエマは俺の手から泥が出た瞬間に逃げていたので被害は無かった。
エマに被害がなかったのは良かったのだが問題は解決していない。あの泥は俺の呪力に侵蝕された草木や地中にいた生物のエネルギー?的な物を奪い取り更に範囲を拡大していったのだ。俺の意思に関係無くだ。
範囲が100mぐらいまで広がった時ぐらいに俺は『侵』が呪力で抵抗できる事を思い出して、俺の残りの全呪力を泥に流し込んだ事でなんとか被害を抑える事ができた。
森の山奥で修行していて昨日ほど良かったと思ったことは無い。まあ俺のせいで森の一部が10円ハゲのようにぽっかりと更地ができてしまった。ニュースにでもなったら大ごとだな。
因みに何故ハゲのようになったかと言うと木や草は侵食された後萎れて俺の泥の中に沈んでいったのだ。文字通り草の根も残らなかった。
昨日の出来事としてはこんなもんだ。
で、昨日の技、まだ名前は決めてないが取り敢えず現段階では『泥』と呼ぶ事にする。
そして今日は昨日の事故?の問題点を挙げて改善した。
問題一つ目は範囲の指定ができなかった事だ。解決法は単純で、自分の呪力を『泥』に流し続けることで範囲調整ができるようになった。だが、これがキツイのなんの。なんて言ったって常に呪力を足元の『泥』に垂れ流していないといけないのだ。
どうやら『泥』の弱点は呪力らしい。術式反転だからだろうか?なんとも変わった術式だ。
二つ目は地面を伝っていかないと侵食できない事だ。
これでは空中に浮かぶ事ができる奴には効果が無い。術式であれなんであれ相手との持久戦になったらまずこっちがバテる。
解決法としては『不可進』の同時発動だ。
だがこれがまたキツイ。神経をすり減らすし、『不可進』と『泥』の同時発動中は集中力をめっちゃ使うから動けない。歩く程度ならできるが相手の攻撃を避けるのは無理だろう。
呪力の限界量を増やす訓練とかあるのかな?またエマに聞いてる。
今日は疲れた。寝る。
最期まで読んでくださりあざーます。それと誤字報告もあざます。
次の投稿は明日には出来るかな。その次?しらんな。