天与呪縛観察日記 作:てんてりす
すんません一回削除してちょいと書き直しました。
良ければ最後まで読んでくださーい
【▽月☆日】
今日で小学四年生だ。
この一年間一人で生活してきたが特に問題なく生活できてきている。祖父母の仕送りにも感謝だ。本来は母親が入院した時に東京の祖父母に引き取られる予定だったが、俺が無理言ってここに残らせて貰った。残りたい理由は『お母さんが帰ってくるまで僕はここにいたい』なんて言って納得してもらった。
本当の理由は家に誰かいると呪力操作の練習やらエマとの会話がしづらいから一人の方が都合が良いからだなんだけどな。
まあそんな事は置いといて、今現在俺の出来る事とエマの出来ることをまとめてみようと思う。
理由としては最近修行がマンネリ化してきたからだ。本当に最近やる事無さすぎて『黒閃』の成功率をあげることしかやることが無い。そこで今出来ることをまとめてみて何が出来ないのかをピックアップして見ようと考えた訳だ。
【俺の出来ること】
1. 『絶』…術式順転
2. 『侵』…術式反転
3. 反転術式…他人の治療も可
4. 『黒閃』…平均成功率60%
5. 『不可進』…術式順転の極ノ番
6. 『泥』….術式反転の極ノ番
7. 『絶 部分展開』…展開時間に難あり
8. 『領域展開』…展開可能だが被験者無し
・備考・
強みとしては絶対に防ぐ手段がある事。エマと検証したが『絶』は相手が領域展開前に発動しておくと『絶』の中では相手の領域の影響を受けない。だが防ぐだけなので根本的な解決にはならない。相手の呪力が切れるまで耐えると言うのもアリだが外の状況がわからないので解除のタイミングが運任せになる。
弱みは攻撃手段の弱点が明確である事。『不可進』は避ければ問題ないし、『泥』は範囲は広いが地面経由じゃないと侵食できないため空中に浮けば回避できる。『侵』は数秒間触れなければならないため触れられても直ぐに俺から離れれば問題ない。領域展開に関しては被験者がいないので能力が明確に判明していない。なんとなく理解はしているが仮説で書くべきでは無いので判明してから書く。
『黒閃』については特に記述することはない。
【エマの出来ること】
1. 『千変万化』…術式順転
・可能な事・
【常時黒閃発生・腕を龍に変える・腕を増やす・切断した腕を呪霊に変化させ使役できる・分身・身体の形状変化(例:流体や気体に変化)・口を作る・壁をすり抜ける・擬態・呪力隠蔽(エマ自身の呪力を完璧に感知させらなく出来る)・呪力回復・巨大化・小人化】
以上が現在確認した現象。恐らくまだまだやろうと思えば出来ることはある。
2. 『永怜獄』…術式反転
3. 反転術式…他人の治療も可
4. 領域展開…範囲がかなり狭い。半径50m程しかなかった。
・備考・
術式でできる事の範囲が広すぎるため強い。身体の形状変化が可能なため相手の苦手な戦法で戦う事が可能。分離した身体の一部を呪霊に変え使役できるのも物量で押し切ったりできるので弱点が無い。
特例としては相手がエマの同じように様々な変化に対応できる術式だった場合イタチごっこになり戦闘が長引く可能性がある。これは弱点というよりは必然だ。そうなったとしてもエマは呪力の回復も出来るので正直長期戦の方が向いているため相手の呪力切れを待てば勝利は確実だ。
エマが負けるとすれば回復する暇も与えずに強力な一撃を与えることだがそんな事はほぼ不可能だろう。しかし、エマの話によればそれを可能になる可能性が高い男が存在しているらしい。出会わない事を祈ろう。
こんな所だろうか?
こう書いて見るとエマについてはまだまだわかってない事多そうだな。
今日はまとめるだけにしておく。特に変わったこともなかったしな。
明日は最近まとも行き始めた学校に行く。
青春を取り戻しに行くか。
【▽月⇒日】
今日も友達づくり失敗。
もう何が悪いのか分からない。
【▽月$日】
公園で一人でブランコをこいでいたら巫女服を着た女に話しかけられた。
この程度のことなら日記に書くまでもないのだがその女はエマの事が見えていたのだ。俺の勘違いでは無い。その女の目はしっかりとエマを捉えていた。
そしてその女はエマを害あるものとして見ているようだ。
その判断材料としては、エマが俺に近づいた瞬間に俺をエマから遠ざけるように俺を引きつけたのだ。しかもその後ずっとエマを睨んでいた。この事からエマを、呪霊か何かだと判断しているのだと思う。まあそれが普通の判断なのだが。
それとこれは新発見だったのだがその女には俺の呪力が見えていないようだった。俺の呪力量はエマ曰くそれなりにあるらしい。だがその女から『呪力があるのにあの呪霊が見えないの?』とは聞かれなかった。むしろ俺が「そこに何かいるの?」と聞くと「何もいない」と返された。このことからあの女は俺の呪力が見えていない、感じとれて居ないと判断した。
最近薄々感じていたのだが、どうも呪詛師達が俺と相対した時に絶対俺の事を舐めきっていたのだ。かなりの呪力量があるらしい俺を見ても呪詛師達は警戒もしなかった。しかも俺が術式を発動した瞬間めちゃくちゃ驚いていた。恐らく俺の事を呪力を持っていない普通の人間だと思っていたのだろう。
この現象に関してはエマの顔に貼ってある札が関係している。
どうやらエマの札には呪力の放出を抑える効果があるらしく、エマと天与呪縛で魂が繋がっている俺にもその効果の一端が現れているらしい。因みにこの札のせいでエマは本来の一割ほどの力しか出せておらず、俺は本来の呪力量の半分が封印されているらしい。これはエマ本人談なので間違いはないだろう。そういうの事はもう少し早く教えて欲しかったのだが『ハンデを自覚させるのはまだ早いかと思った』との事でエマなりの考えがあったようだ。
話が少しそれたが、結局その女から俺は取り敢えず逃げた。
振り払うとか無理矢理ではなく「お姉さん怖い」などと言って少し離れてもらった後走って家に帰った。ちゃんと呪力は使わず素の力で帰ったぞ。後ろの方で女が何か言っていたが無視した。にしても帰ってから何故かエマの機嫌が悪い…気がする。相変わらず顔の表情が分からないから雰囲気だけでの判断になるが。
普段からエマはあまり俺から離れずにいる。おそらく俺の護衛のためだがエマが見える女とまたいつ会うか分からないのでこれからは遠くから俺を見守ってもらうほうが良いのかもな。
エマから詳しい話を聞いたのだが。呪術師と言い呪霊から呪霊の見えない一般人を助ける正義の味方のような存在の事だ。情報源はいつも通りエマだ。正直ここだけ聞いたら悪い奴らでは無いのだが、どうやら俺はその正義の味方に殺される可能性があるらしい。
殺される理由がエマだ。
まあ、俺も理解していたがエマは危険な存在だ。呪術師達にとっては目の上のたんこぶ、だが消したくても強くて消せない。だが簡単に処理する事が出来る方法が一つある。
俺を殺すことだ。
今のエマは俺の魂に引っ付いて存在しているような物らしい。つまり、俺が死んで俺の魂がなくなって仕舞えば必然的にエマも消えるのだ。この手を使わない手はないだろう。
今からエマと作戦会議をする。エマにやめろなんて言った(書いた)が最悪あの女を殺すことになるかもしれない。
エマと俺で話し合った結果、エマと俺の関係は非術師と取り憑いている呪霊ってことにした。理由としてはエマが『非術師ならば殺される可能性が下がるかもしれない』という案を採用したからだ。
そして保険としてエマにはあの女にエマの事を広めない為の縛りを結ぶと言う作戦だ。この作戦だとエマの存在を多くの奴らに知られることなく呪術師を撃退出来る。殺すことも考えたがそれでは余計躍起になって呪術師達がエマを狙ってくるから無しにした。これを伝えた時エマの身体がビクリと跳ねていた。何故だ?
縛りの内容はエマに任せよう。けどコミュニケーションがとれる呪霊って事で更に警戒されそうだな。まあそこら辺も上手くやってくれるだろう。
作戦も決まった事なので今日はもう寝る。
【▽月<>日】
巫女服の女が小学校の校門前で出待ちしていた。
探す手間が省けるのは良かったが普通にびっくりした。お前それ普通の小学生だったら逃げるか泣くぞ。
あの女…名前は庵 歌姫とか言ってた筈だ。その庵 歌姫とはあれよあれよと話が進み俺の家に招く事になった。
なったというのは今この日記は俺の家の近くの公園のトイレで書いているからまだ庵 歌姫はまだ俺の家に着いていない。何故わざわざトイレで?と思うかもしれないが理由は一応ある。エマと庵 歌姫が縛りを結ぶ時間をつくるためだ。エマも庵 歌姫も俺がいないほうがやり易いだろう。
そろそろ良いころあいだと思うので行ってくる。
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「エマの奴上手くやってるかな……」
俺はランドセルに日記をしまいながら一人呟く。
自分からエマに頼んだことだが少し不安だ。少し想像してみてエマが円滑に話を進めて縛りを結ぶ姿が如何も浮かばない。アイツは使う術式は繊細なのにけっこう脳筋的発想が強いからな。平気で力で脅すとかやりそうだ。
個室から出て手を洗いに蛇口の前まで行くと設置してある鏡に写った自分と目が合う。黒髪黒目…ごく普通の顔だ。強いて特徴を挙げるとするならば目が濁っていることぐらいだろうか。
今ではもう自分の顔として認識しているが、まだ生まれて間もない頃は良く鏡をみて『誰だお前』となっていた。人間の慣れは凄い。
手を洗い終え適当に手の水をきって出口に向かう。
瞬間出口の外を何かが横切った
その後直ぐにガシャン!と何か壊れた音がした。
恐らく公園の周りに設置されているフェンスに横切ったものがぶつかり壊れたのだろう。つまり何か通ったのでは無く吹き飛ばされて来たのだろう。
俺は嫌な汗をかく。飛んできたものが何か分かったからだ。正直外に出たくない。だが出ないのもどうだろう?怪しまれるか?
俺は周りをぐるりと見回して見るが逃げ場は無い。
クソッ…あの女エマより強いのか。あぁ、そうだ。いい加減現実を見よう。さっき吹き飛ばされて来たのはエマだ。
俺は必死にここから逃げる方法を探す。
いや待て…落ち着け。俺が呪霊が見える事はまだ知らないんだ。普通にここから出て何食わぬ顔で「お待たせ」と言えば良いんだ。それに俺が今出ることによってエマが逃げる隙が出来る。
俺は覚悟を決めて外に出た。
すると外には此方を見て安心した様に息を吐く巫女服の女と、
もう一人、白髪の綺麗な目をした男がいた。
その男と俺の視線がかち合った瞬間男が目を見ひらく。だがその硬直した顔はすぐに胡散臭い笑顔へと変わる。そしてその笑顔のまま此方に歩き始めた。
俺はその男を見つめることしか出来ない。エマの状況を確認したいが生憎男とは真反対だ。今エマの方を見ると確実にバレる。今すぐにでも逃げて欲しいがエマが動く気配は感じられない。相当重傷なのだろう。
そう思考している内に男が俺のすぐ近くまで来た。男の背が高いので上を向く首が痛い。
少しお互いの目をジッと見合った後男が口を開いた。
「君のその呪力、なに?」
俺は術式を展開した。
最後まで読んでくださりあざまーす
タグで原作前っていれたほうがえーですかね?
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