憧れのウルトラマン(旧ウルトラマン転生短編集) 作:あっ察し
どうも気が付いたら光の巨人になっていた一般人です。
現在はでっかいデブリの岩の上に座ってます・・・、なんで?
そもそも昨日はいつも通りに少し夜更かししながら動画を見て寝落ちして。
目覚ましで起きたらまた仕事に行って、そんな朝がくると思ってたんだが?
なのに起きたら周りは真っ暗で、蛍光灯の紐を探してもどこにもない。
寝ぼけた目で手を見るとなんか銀色だし周りは暗いと思ってたら点々とした光の粒がいっぱいあっていつの間に外に出て寝転がったのかとびっくりした。
何がなんだか分からずに起き上がって全身を見たらなんと、体も銀色だし赤のラインがボディラインを強調するように走ってるわけよ。
さらにさらに、胸の真ん中には何と!!
青く輝くカラータイマーがついてんのよ!!!!
そう、人間の体じゃない!憧れのヒーロー、ウルトラマンの体じゃん!!!
てな感じで思わず叫んだ。
ちなみに”デュワアアアアアアアアアア!!”ってホントに言ってた。
どうやら光の巨人の体になると不思議な感じで、疑問とか困惑はするけれど不安を全く感じない!!!
それどころか目に映る全てが真新しい上に体は羽のように軽い。立っていたでかいデブリの上で意味もなくバクテンしたり徐にスペシウム光線の構えとかワイドショットとか一通り光線の構えをとったりして燥ぎまくった。
さらにさらに空中?じゃなくて宇宙か、自由に飛行出来ちゃうので?と、本気ジャンプしたらメッチャ飛んだ。もう早すぎてデブリに激突してビターンなったね。
時間を忘れてこの巨大デブリの上でメビウスっぽい構え方して岩にパンチとかキックしたり光線うったりしてウルトラマンごっこを一しきり堪能していたんだけれど今思えば途中から体が勝手に動いていたように感じる。
勝手に体が動いてどうやれば光の巨人達が持つ身体能力や超能力を使う事が出来るのかを感覚で理解していく感じに強い充実感を覚えたし、おまけに時間の感覚は宇宙だからよくわからない。
どれほどの時間がたったのか、たった一人デブリの上でパンチやキックを繰り返し、時には漂うデブリに光線を撃ち込んで粉々にしたりと、ウルトラマン物語のタロウみたいな事をひたすら繰り返す。
肉体的にはまだまだ問題無かったけれど流石に精神的に疲れてきた気がしたので少し落ち着こうと思い深呼吸をする。
めっちゃ落ち着いたから楽しい現実逃避はおいといて自分の事を知らないといけないよなこれ、もしかしてウルトラ戦士の体に勝手に憑依してしまったのか?
体とか力の使い方はなぜか勝手にわかったけど、それももしかしたら何か理由があるのだろうか?
転生した時に神様もウルトラマンキングにも出会ってないよな?人間の時の記憶には特に欠落も無い!ってかパソコンつけっぱで寝てしまったんだが!!!っと思考がそれてしまった。
光の巨人になったこの自分がPCの電源切り忘れ如きで動揺はせん(大嘘)
よし、本題にもどろう。
そもそもカラータイマーっぽいのついてるけど自分はどこ宇宙出身のウルトラマンなんだろうか?
顔以外の見た目からして初代マンとかメビウスと同じシルバー族っぽい見た目だけどカラータイマーの形は初めて見る感じだしぁ。
ゼ〇ダの伝説のトライフォースの中心が青い感じで金色の装飾がペンダントみたいに首から背中にかけて続いてるなあ。
そういえばさっき勝手に体が動いてた時にバリアっぽいの出せたし、その応用で鏡みたいなの出来ないかな?
・・・出来ました。
おぉー、結構イケメン顔なのでは?ティガとメビウスを足して2で割った感じかなぁ・・・。
思わず新作ウルトラマンを見るような目で吟味と考察を開始してしまうところだったけど、多分融合の線はうすそうなのかなぁ。見た目からノアさん系列の線は薄そうだしそもそもカラータイマーの感じだとO-50もU-40も違う。
L77は大穴でありそうだけど、最近のニュージェネでちょこちょこ出てきている出身地不明系かな?
もし、光の国出身なら子供時代があったはずだから今のけっこうスタイルいい感じで大人に見えるなあ。
う~んとりあえず何もわからないという事がわかった。
思考を巡らせても、皆目見当もつかない事ばかりな現状。とにかく今は何か行動を起こすべきだ。
まずはこのデブリ群を出てどこか惑星か人を探そう!
出来れば会話の出来る人たちとかいるといいんだけど。
そう考えながら覚えたて飛行でゆっくりとデブリから飛び立ちぐんぐんと加速していく光の巨人。
その姿はまるで”銀色の流星”のようだった。
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とある惑星でそんな彼を見守る者がいた。
赤いローブでその身を包み、見晴らしのいい高台の上で座禅を組み瞑想をしているその人は、新たな光の巨人の誕生と旅立ちを宇宙のどこまでもを見通す事が出来るその目で見守ってくれている。
いつか、彼がどうしようもない困難にぶつかったその時に、やさしく見守るその影はその手を彼へと伸ばしてくれるだろう。
けれどそれは、もう少し先のお話。
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「本当だって!あの怪獣にぶつかったのは隕石なんかじゃなくてでっかい銀色の巨人だったんだよ!」
今まさに宇宙船の横を通り過ぎ、だんだんと小さくなって落ちていくその火の玉を指さして少年は今見た光景を興奮気味に同乗していた両親に訴える。
そんな子供の話を、半ば呆然としていた両親はほとんど聞き取る事が出来ていなかった。
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突然の未確認物体の接近を知らせるアラームはこの宇宙船の船長が直接その未確認な”生命体”を視認した事で怪獣の襲来警報へと変わった。
まさかあと数分で宇宙での長い旅行が終わり、故郷の星にたどり着く。そんな時に急に訪れた生命の危機は宇宙船に乗っていた人々を軽いパニック状態にした。
泣き出す子供やそれを見て必死になだめようとする親の姿。
神に祈るように点を仰ぎ手を合わせて何事かを小さくつぶやく人、訪れるかもしれない衝撃に備え必死に身を縮こまらせる人がいた。
怪獣という存在を彼らは正しく認識しており、その対策としてこの船には高度な自衛能力とステルス能力を備えていたのだが、現在は地上へと降り立つ為に、武装のロックとステルス状態の解除を行っている最中にまるで図ったかのようなその襲撃は、この船に乗る誰もが最悪の事態を想像するのは容易だった。
最も近くでこちらに猛進してくる怪獣を観測していた船員達は故郷を目の前にして、突然現れたその絶望に最後まで抗おうと武器のロック解除を急ぐ。
ぐんぐんと此方に接近して来るその青白く発行するその影は、近づくにつれてその恐ろしい容貌をハッキリと露わにしていく。
その体は網目のように細かい鱗で覆われており、背中には小さいとげのような背びれが長く伸びた尻尾の中ごろまで並んでいて、大きく裂け広がったようなその口にはギザギザとした三角形の歯が凶悪に生え揃っている。そしてその恐ろしい口の上にはギラリとこちらを睨み付けるような鋭い眼が一対あり、獲物を見つけた捕食者の眼光を放っていた。
その怪獣の名はベムラー、彼らの惑星ヤブラツでは悪魔の意味を持つ言葉を関する恐ろしい怪獣だ。
様々な惑星に降り立ち、その凶暴さで甚大な被害を出しては満足すると宇宙へと戻り他の惑星へと向かい破壊活動を繰り返すその悪魔が、長旅から安息の故郷へと戻った彼らをこの星で起こす災禍のプレリュードとせんと襲い掛かって来たのである。
船長
「武器の解除を急げ!それと同時に乗組員達で手空きの奴らは客席ブロックへ移動しろ!!ブロックごと切り離して脱出する!!
地上にも通信をつないでこの状況を報告し早急に地上で迎撃態勢を整えられるようにするんだ!」
船員A
「武器のロック解除完了までに奴と衝突します、間に合いません!
通信は現在地上へとこの映像と通信をそのまま流して送っています!数分もしない内に通信は届くはずです!」
船員B
「客席ブロックの切り離し準備完了しました。いつでも行えます!直ちに退避しましょう!
地上への落下ポイントのデータも送信完了しました!!」
船長
「あの悪魔をこちらの操作ブロックへ誘導するぞ!信号弾くらいは奴に打ち込めるだろう!その後操作ブロックとは別方向に脱出艇を全速で発信すれば奴が追いつく前に地上へ降りれるはずだ!」
船員達
「了解!!」
絶対に地上へ帰還して故郷の土をまた踏みしめる為、それぞれが最善を尽くして頑張っていた。
みなが恐怖にまけないようにやるべき事を少しでも大きな声で伝える船長とそれに震える声や泣きそうな声でも必死に答えついてきてくれる船員たち。
彼らはみな目前の恐怖から目をそらさずに必死に今すぐ出来る事を行っていた。
幸運にも信号弾は発射され、ベムラーはその光に顔をしかめまんまと注意を操作ブロックの方へと向ける。
その瞬間に客席ブロックを切り離し、脱出を図ったのだが、次の瞬間、ベムラーはその恐ろしい口を大きく開くと青い先行がほとばしり爆発音が響いた。
操作ブロックはベムラーの口から発射された熱光線攻撃によりエンジン部が誘爆したのだ。
切り離した直後の脱出艇は大きくゆられ乗員たちは激しい衝撃に見舞われ、偽装用のステルス機能が飛び散った破片により故障し、おまけにエンジンが2つほどダメになってしまった。
それに気付いたベムラーがやや進路を修正して脱出艇へとそのまま突進して来る。
脱出艇の全速をもってこれから逃げようと船員たちは必死にあがくが、どうやっても追いつかれてしまいそうだ。
「ここまでか・・・。」
誰かがつぶやいた諦めの言葉が妙に船内に響き悪魔が船へ迫る時間がとてもゆっくりに感じられた。
うまく現実を飲み込めない者や幼い子供は窓の外に見える青白い光を放つ悪魔を見つめ、諦めた者たちは呆然と下を見る者と恐怖で気絶した者など様々だった。
誰もが悪魔の暴虐による死を逃れる事が出来ないと諦めかけたその時に一筋の光が視界を埋め尽くしたかと思うと次の瞬間にベムラーへ向かってものすごいスピードで何かが衝突した。
その衝突に巻き込まれる形でベムラーは地上へ光速で落下を開始。
気付けば大気圏にて発火を開始し、瞬く間に地上へ光となって落ちていく。
その光景を船に乗るある者は呆気にとられながらも安堵と共に眺め、立ち尽くしたり、助かった事を確かめるように我が子や恋人と抱き合う者もいた。
そして最後まで悪魔を見ていた者たちは、恐ろしいそれへと突進していく銀色の巨人の姿を一瞬見た気がした。
惑星ヤブラツ:ツブラヤの並べ替え。
安直に主人公を未知の巨人にしていくスタイル。
後編はベムラーとバトルです!
もしかしたら中編もあるかも?