憧れのウルトラマン(旧ウルトラマン転生短編集)   作:あっ察し

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前回の続きですが、はじめは誰も初投稿です。


2.銀色の流星(中編)

惑星ヤブラツ、まるで私達が住む地球の様な青く美しいその惑星にはほとんど地球人と同じような外見をしているヤブラツ星人たちが暮らしていた。

 

高度な文明を持つ彼らは既に宇宙へと進出しており、宇宙で発生した事故の対処に、人知を超越した怪獣という存在や、危険な侵略者から生命を守るために結成された組織があった。

 

宇宙進出以来、増加の一途を辿る惑星外から現れる危機に対応する為作られたその組織の名はグランドフォース(略称GF)と呼ばれた。

 

 

そして現在その惑星防衛の要であるGFは新たに現れた3つの問題への対処に頭を悩ませていた。

 

1つは、他の惑星へ渡っていた旅行船が帰港を目前にして緊急事態措置を行う事態に陥った為その対処の為にレスキュー部隊を出動している。

幸い落下ポイントへ無事に不時着、船員や客員に多少のけが人はいるものの全員無事であると脱出艇の船長からは報告を受けており、現在は客員や乗組員の親族や知人などの問い合わせが一挙に押し寄せ担当部署を大いに苦しめている。

 

2つ目は、帰港目前だった船を襲ったベムラーだが大気圏まで落下したのちにその落下速度を急激に落としとある湖に落下した事があげられる。

かの悪魔はヒノモト国内のとある湖へ落下した事が確認されており、現在ヒノモト支部にて山間部の谷間にあるその湖にて調査が行われいるが、落下した先が湖である事と落下時は付近に大きなな地震を発生させたものの落下地点の湖がその形を保てていることから落下の衝撃でベムラーが絶命した可能性は低く、もしかすると湖底にて傷を癒している可能性もある。

 

宇宙怪獣ベムラーと言えば青白い球体上の保護膜を纏う事で高速飛行や大気圏突破を行う事の出来る恐ろしい宇宙怪獣である。

その生態については、過去にベムラーの被害にあった事のある友好的な惑星からの情報で既に確認しており、そもそも宇宙空間にいるかの悪魔の存在を補足していたGFでは罪のない旅行者達を救うために3機の超高速戦闘機を宇宙船の防衛に向け派遣していたのだが間に合わず、もしあの時未確認飛行物体がベムラーへと衝突していなければ凄惨な事態に陥っていたのは想像に難くないだろう。

 

そしてその未確認飛行物体こそが3つ目の問題であり、衛星軌道上にてベムラーに衝突したその未確認飛行物体だがベムラーに衝突後は共に大気圏を高速で落下していたはずだが、落下中にその存在をロストしてしまっている。

 

脱出艇から動画データが送られ来るまでは小惑星が偶然にベムラーにぶつかったと考えていたGFの解析チームは送られてきたその動画に一瞬映るその未確認飛行物体を見てさらに頭を悩ませる結果となったのだ。

 

その動画に映っているそれには間違いなく手足があり、人間と同じような形態である事と、ベムラーに組み付いている事が確認できるのだが、磁場の乱れによる画像の粗さと放っている輝きからその姿を鮮明にとらえる事が出来ていなかった。

 

この未確認飛行物体である銀色の巨人は" unknown "とされなんの目的でこの場に現れたのか、偶然だったのか必然だったのか、なぜ大気圏中にてその反応を散らしながらロストしたまのか行方不明な点が多すぎる事になっている。

 

まさにすべてが未知の存在であった。

 

はたしてその巨人は我々に友好的なのか、それとも・・・。

 

この映像を確認したGF隊員及び幹部達はこれから起こる事態への対処に備えるため、皆決意を固めるのであった。

 

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「知らない天井だ・・・。」

 

人生で一度は行ってみたいセリフではないだろうか。

そのセリフを何も考えずに口走り、人間だったころと同じ声が聞こえた事に数秒遅れて気が付いた。

 

「俺は、いったい・・・、ここは何処だ?」

 

確かデブリ群を飛び立った後に宇宙船を遠くに見つけたから、こっそりついて行って星にお邪魔しようと思ってついていったら宇宙船がベムラーみたいな怪獣に襲われそうだったから、思いっきり突進して組み付いたのはいいけど・・・。

 

そうだ、たしか至近距離であの熱線を体に浴びて・・・!

 

「いっ!!」

 

意識を失う前の記憶をたどっていると段々と鈍っていた感覚が戻って来たのか肩の背中側から背中の辺りまでにひりついた痛みが走り顔をしかめる。

 

どうやら自分はこの建物で手当てを受けたようで、体には背中を覆うように包帯が巻いてある。

体の痛みはあるが、まずは状況を把握しようと寝台から起き上がり・・・。

 

???

「マ、マコねーちゃん!!お、おじさんが起きてる!起きてるよーー!!」

 

明るくて大きな少女の声がこの建物中に響き渡ったのである。

 

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どうやら自分はこの近くの山に落下しいたらしい。この診療所からほど近い森のほうで大きな音がした為に見に行ったら何本か木がなぎ倒されており、その中で倒れた木の上でボロボロの自分が倒れていたらしい。

 

あ、ちなみにどういう訳かわかんないけどちゃんと下着とかはつけてたみたいで、倒れているときはボロボロになったローブを来ていたらしいので変態では無いです。

 

見るからに怪しいが重傷だったのでほおってはおけなかったという事でここで治療を受けていたようだ。

 

マコ

「でもまぁ、あんた回復してよかったね。」

 

そう言って水の入ったコップを渡してくれているのはこの診療所を営んでいる赤髪で整った顔の美人さん事マコさんだ。

 

「いや、本当になんとお礼を言っていいのか・・・。」

 

マコ

「いいんだよ、困った時はお互いさまだろ?」

 

「いやぁ、そうは言われても、自分はこの通り記憶もなければ手持ちすらないみたいで…なんのお礼も出来ず本当に申し訳ありません。」

 

そういえば色々都合が悪かったので自分は記憶喪失という事にしておいた。あとは何故かこの人達が何を言っているのか理解できるし話も出来る。どうやら丁寧すぎるらしいがここら辺の惑星間で使用されている宇宙後で話せているらしい。

実は転生特典をもらっていたのだろうか?それとも光の巨人はそんなとこまで万能なのか?

 

マコ

「いやいや、問題無いさ。最初は恩も返さず踏み倒そうとしてんのかと思ったけど、どうやら本当に記憶喪失みたいだしね。

 この”三日間”世間を困らせてるニュースどころかここが何処かもわからないってんだから。」

 

少し話方が男前だけどやさしい上に美人なんてモテそうだなー、しかし三日も自分は目を覚まさなかったのか・・・?

 

マコ

「ちょ、どうしたんだいあんた急に険しい顔をして?どこか痛むのかい?」

 

「す、すいません、私は三日もここで寝ていたんですか?」

 

マコ

「そうだよ、あんたを見つけた日に丁度親戚が宇宙旅行から帰って来ててさ。帰港間近のその時におっかない怪獣が船を襲って命からがら脱出したって聞いたよ。しかもさ、なんでもそのおっかない怪獣がこの国に落ちて来たらしいってんで。

連日その事のニュースばっかりテレビでやってるくらいさ。

あ、これは親戚から聞いた話なんだけどなんでもテレビで流されてたあの怪獣にぶつかって来た隕石って実は・・・。」

 

心臓の鼓動が早くなるのがわかる。途中からマコさんの話は耳に入ってこなかった。

 

自分はこの星に怪獣を、落してしまったなんて。

 

「そ、その船の人たちは無事だったんですか?」

少し声が震えてしまっている気がした。

 

マコ

「ああ、確か多少怪我をした人もいるらしいけど全員無事だったらしいよ。それに怪獣のほうだってどこだったか忘れたけどでっかい湖の湖面に叩きつけられた衝撃でもしかしたら死んでるかもしれないってはなしだよ。

何しろ怪獣何てどでかい生物は生体反応だって分かりやすいらしいんだけど、それが3日も見つかってないんだからそうとしか考えられないってテレビでやってたよ。」

 

よかった~。犠牲者はでなかったのかぁ。

確かにあの巨体があのスピードで落ちてきたら死ぬよね。位置エネルギー万歳ってやつだわ。

と心の中で胸をなでおろしていると不意にマコさんが、

 

「あっ、そういえばあんた確かにほぼ手ぶらだったんだけどさ、あんたが落ちて来た場所に一緒に確かペンダント見たいなのもってたんだよ。それを見たら何か思い出すかもしれないからちょっととってくるねー。」

 

と急に何か思い出したらしくササっとマコさんは部屋を出て行ってしまった。

 

どうやらこの診療所に現在けが人は自分だけの用で周りの寝台には妹さんのものだろうか?スケッチブックや絵本に携帯ゲーム機などがおいてあるのが目に入った。

 

なんとなく落ち着かないので辺りを見舞わしながらソワソワしていると少しだけドアが開いていてその隙間からこちらを除くいている目があるのに気づき一瞬ピタリと硬直してしまい。

 

その視線から目を離せないでいると、

 

リリ

「おじさんはお空から来たの?」

 

とかわいらしい声が聞こえた。

 

彼女の名前はリリちゃんと言うらしい。

自分を発見してくれたのも彼女だったらしい。

 

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捜索を開始してもうすでに3日となる。

 

ベムラーが落下した湖では昼夜を問わず奴の捜索が行われているのだが、どうやら隠れるのがうまいようで、一向にその尻尾を掴む事が出来ないでいた。

 

本来ベムラー程凶暴な怪獣であれば、星に降り立ったその時から暴れて回っていてもおかしくは無いと有識者であるファントン星人の有識者は言っていたが、隠れて傷を癒すのに集中しなければいけないほどに未確認飛行物体の突進による傷は深いらしい。

 

コウダ

「しかし、あれだけの巨体の生物でありながら生体反応が全く見つからないとなるともしや湖底のどこかで絶命してしまっているかもしれませんねハマキ隊長。」

 

ハマキ

「それを判断するのは死体を発見してからだ。しゃべっていないでレーダーや計器類の確認に集中しろ。」

 

カンダ

「またコウダ隊員怒られてやんの。」

 

最初は緊張感をもって探査に臨んでいたGF隊員達も、精神的疲労から緊張感を保てていない様子だ。

そして、よくない事はいつもそういう時にやって来るものでもある。

 

コウダ

「ん?レーダーに反応あり!12時の方向で急に生体反応が増大!きゅ、急に現れやがったぞ!!」

 

カンダ

「おい、12時の方向をモニターに移せ!あそこを見ろ、青い丸っこい球体が突っ込んできてるぞ!!」

 

コウダ

「まずいですよ!結構な勢いでこちらに向かって来ています!」

 

ハマキ

「回避行動をとれ!!」

 

そうベムラーは自分を保護膜で包みその中で仮死状態となる事で生体反応を著しく低下させながら傷の回復を待っていたのだ。

 

船に向かってくる青い光の球はやがて霧散していきその中から恐ろしい要望の悪魔が姿を現し潜水艇に迫って来る。

 

カンダ

「ダメです!回避、間に合いません!」

 

コウダ

「ベムラーと接触迄あと3!2!1!」

 

潜水艇に衝撃が走る。

船内には大きな衝撃と叫び声が響くばかりだった。

 

 

_______________________________________

 

リリ

「おじさんすごーい!」

 

おじさんといわれる度にじわじわとこころに痛みが走るのを感じる。

 

どうやら彼女は森に落ちてくる光を見たらしく、まあそれは多分自分なんだろうけどそれが落ちてくる所を実際に見ていたらしい。

マコさんにそれを報告して様子を見に行かなければ手当もされてない傷口からばい菌が入って大変な事になってたかもしれない。

 

でも、それはそれとして…、俺、鏡を見た感じではいつも通りの22歳の自分の顔がそこにあった気がするんだけど・・・。

人間の状態に戻れたはしたけど、これってエネルギーが枯渇した状態なのかな?それとも、これはウルトラマンの擬態能力で人間だった時の姿を使っているのか?はたまた自分はやっぱりウルトラ戦士と融合していたりするのだろうか?

 

ちなみに、そんな事を考えながらも現在はりりちゃんとお絵描きをしています。

リリちゃんのから聞かれた質問はそんなわけ無いジャーン!とか、記憶が無くてわからなーい!と言った感じで誤魔化したものの納得してくれそうになかったから近くのベットにあったスケッチブックの事を聞いて話題をすり替えたのだ。

 

手持ち無沙汰だったからリリちゃんが持っていたスケッチブックを見せてくれないかと頼んだんだが、これが中々美味く描けていたのでつい、趣味でイラストを描いていた血が騒いでしまった。

 

幼女に言われるままに描いて欲しいという絵を描きまくって幼女に褒められるという事を1~2時間ほど繰り返していると、ようやくマコさんがくだんのペンダントをもって戻って来た。

 

マコ

「ふぅ~、やっと見つけたよもー、まさか人様のもの無くしたんじゃないかって慌てちまったんだけどさ。

よくよく考えたらアンタが起きたらすぐに渡そうと思ってすぐそこの部屋に置いといたんだったわ。」

 

とアッハッハッハといった様子で入って来た彼女は、リリちゃんと自分が一緒にいるのに少し驚いている様子で、

 

マコ

「あんた中々絵が上手いんだねぇ、よく描けてるじゃないかい。」

と言ってくれた。

 

いつもならこんな風に言われてしまうと照れてうつむいてしまうのだが、マコさんが持ってきたペンダントを見て硬直してしまっていた。

 

そのペンダントは金色のチェーンの六角形の金属の枠がありその真ん中には三角形の青く輝く綺麗な石がはめ込まれていた。

 

・・・どう見ても変身アイテムです。

ありがとうございます。

 

マコ

「ホレ、大事そうな物なんだから肌身離さずつけときなよ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

ペンダントを渡され、それを首にかける。

普段はアクセサリーなんて身に着けた事もなかったんだけれど今身に着けているペンダントはまるで生まれた時からつけていたかのようにしっくり来る気がした。

 

その後、しばらく三人でその場でリリちゃんに頼まれた絵を描きながら談笑する。

そんな時間が続いていた、しかし、耳をつんざく様な突然の警報音が部屋に設置されていたモニターやラジオ類、はたまたスマホのような物からなりだし何事かとマコさんやリリさんと一緒に勝手に起動したテレビの様なモニターを見ると、そこには湖底から姿を現した悪魔ベムラーの姿が映し出されており。

その口には細長い船が加えられていた。

 

マコ

「う、嘘でしょ、リリ、何があるかわかんないから荷物まとめときな。龍の森湖なんてこっからそうは離れて無いじゃない。」

 

こんな事ならしっかりニュースを見とくんだったとボヤきながらマコさんはて早く避難用のバッグを取り出し荷造りを始める。

 

リリ

「わかった。」

 

リリちゃんも慌てた様子もなくすぐに作業に取り掛かる、

これは男はまだ知らない事であるが、怪獣や、異星人は既にこの星にたびたび現れており、この星ではそう言った時の為の対策は当たり前になっている世界だったのだ。

 

マコ

「わるいけどあんたも準備を手伝って送れよ。ついでに一緒に乗せてって上げるからさ。」

 

しかし、男にとって二人の会話が何処か遠くで鳴っている音のように聞こえた。

 

意識は目の前のテレビに映る悪魔へと吸い寄せられるようだった。

気付けば背中から冷汗が吹き出していたのか湿って張り付いた服が背中の火傷にあたりひりっとした痛みが自分を現実に引き戻す。

 

あそこに行かなければ。

自分は本当に人間ではなくなってしまっているようだ。

 

テレビのモニターを介してではあるもののベムラーの咥えるあの潜水艇には人が生きたまま乗っているのだ。

いや、正確にはこの星のテレビに映っている場所と同じ所を見ているようだ。

意識を集中すると船の中でぐったりとしている船員たちの様子が頭に流れ込んで来る。

それをこのままにしてしまっていいのか…。

 

「マコさん、すいません。」

 

マコ

「急になに誤ってんだい?」

 

「俺、行かなきゃ!後でまた戻って来るんで、その時にはちゃんと話します。あと、しっかり恩を返すまではいなくなったりはしないんで!」

 

マコ

「は?あんた何言ってってちょっと!あんた待ちなさい!こらっ!!」

 

診療所から飛び出るとペンダントを握りしめながら強く念じる。

 

そして光に包まれながら走っていく男はその後ろ姿をマコが見ていることなど気にもしていなかった。

 

眩い光に包まれた男は空中へと浮き上がり、だんだんとその輝きは大きくなっていきやがて巨大な銀色の人影が夕焼けの空へと

飛び立っていった。

 

それをマコはただ一人呆然と見ていた。

 

マコ

「あれってもしかして脱出艇を助けたっていう巨人?」

 

夕焼けに染まる外へと銀色の光が白い光の線を残しながら飛び立っていく。

まるでその姿は銀色の流星の用だった。

 

_______________________________________

 

ベムラー探査に出ていた潜水艇からの連絡が途絶えてGFのヒノモト支部は早急にベムラーを駆逐するべく光速戦闘機3機の編成で現場へと急行した。

しかし、湖からはベムラーが既にあらわれており、その口には探査を行っていた潜水艇が咥えられていた。

 

原型の残っているその中にはたしかに船員が生きていることが確認出来ており、うかつに攻撃をする事が出来ない。

 

「畜生!!獣の癖に人質のつもりかよ!!」

 

高速戦闘機のパイロットは現れた標的にうかつに攻撃をすることが出来ない状況にいら立ちを覚え悪態を吐く。

 

先ほどから自分の機体をどこか嘲笑するように見つめてくるあの悪魔。

本部の指示をベムラーの周りを旋回しながらまっていたは次の瞬間、突然口の潜水艇を口から話し、その短い手でキャッチすると熱光線を戦闘機に向かって放って来たではないか。

 

「なめやがってぇええええ!!」

 

危なげなく3機の戦闘機は散り散りになって交わすが、その内の一揆がベムラーの背面へと周りこみ背面を攻撃しようと心みた。

 

だが狡猾な悪魔はその戦闘機の動きを予想しており、身をかがめると湖底に隠してあった長い尻尾がしぶきをまき散らしながら戦闘機を襲い、その片翼を掠める。

 

「うわぁあああああ!!こなくそ!!」

 

飛行中の衝撃により操縦不能の状態に陥った戦闘機が山間部の谷間に回転しながら墜落しる。

なんとか安全装置により墜落を免れた戦闘機から脱出しようと試みるも、脱出装置が壊れて作動しない。

 

そんなパイロットの事を知ってか知らずか、まずは一つ、とでも言うようにベムラーはその裂けた口を大きく開き落下した戦闘機めがけて熱線を放つ。

 

戦闘機の中でパイロットの男は放たれた熱戦の眩しさに思わず自分の顔を腕で庇っていた。

 

だがいつまでたっても自分には衝撃も痛みも来ず眩い光だけが当たりを照らし続いた。

おそるおそる男その腕を下げ、正面の輝きを見ると戦闘機の前に光り輝く銀色の巨人が戦闘機を守るように立っていた。

 

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夕焼けの空からに眩い銀の光が降り立ったかと思うと墜落した戦闘機と熱線の間に割り込んだそれはだんだんとその輝きを弱めていきその中から腕を×状に組んで腰を深く落としながら光線を受ける銀色の巨人が姿を現す。

 

巨人を警戒したベムラーが熱線の放射を停止し、警戒の唸り声を上げた。

 

そのうなり声に巨人は戦いの構えを取る。ゆっくりと息を吐くように低い声が周りに響く。

 

今まさに、この惑星で”光の巨人”の物語が今、幕を開けようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 




やっぱり中編だったよ・・・。

戦闘まで書きたかった。

5/28ちょい加筆と誤字修正。
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