憧れのウルトラマン(旧ウルトラマン転生短編集) 作:あっ察し
閻魔戦士???登場
超獣???登場
頑張りました。今回戦闘回です。
今私たち救助部隊が進むこの場所ヒノモト国でいう罪を犯した者が死後に落ちる地獄のようだ。
時間は午前9:00~
いつもならば太陽が見えている時間だが、この数多の有害物質で構成された死の霧がこの空を覆いつくしてから既に3時間ほどの時間が過ぎている。
あの巨大な蛾の出現こそ確認されていない者のヤブラツの空はすでに完全に黒煙にのまれており、幸いにも復旧した通信からの情報や早急な各国GFの動きにより一般人への直接的な被害は抑えられている。
「隊長、私たちはの行った実験の結果がコレなんでしょうか。」
「ああ、しっかりと目に焼き付けておくんだ。そしてこの実験を許可したのは私だ。」
それだけ言うと隊長・・・大統領は他の隊員に指示を出す。
しかし、彼は大統領のその言葉・・・それだけではなく副大統領の暴走についても何か違和感を覚えていた。
そもそも、あの二人は、いや世界中の人と言っても過言では無いだろうが、あの巨人の言葉に耳を傾けない事などあり得るのだろうか?
大統領はあの巨人の大ファンだし。
副大統領だって表向きは彼について否定的ではあったけれど一個人としては好感を抱いていたのだ。
なにかが引っかかる。
今回の一連の事件に・・・。
「今は余計な事を考えずに要救助者の回収をする。遅れるなよ。」
しかし、違和感を覚えているのは高い知能や分身などの能力を持つガッツ星人の彼だけだった。
そして、考えを巡らせようとすると唐突に彼の頭から今までの違和感がふと消える。
だが、彼の頭脳は種族としてかなり優秀な為、違和感が無くなった事に違和感を覚え度確かめまた先の疑問へと至る。
その思考の堂々巡りに彼は今回の事件が何者かによって仕組まれたのでは無いか、という結論に至る。
「前方に蛾の群れだ、陣形を組め!!明かりを消して暗視モードに切り替えろ!!」
隊長の声が響く。
この違和感を隊長に伝えなければならない。そうしなければ何か良くない事が起きてしまう。
彼の種族的に高度な頭脳が警鐘を鳴らし続けていた。
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ーーー後、もう少し…。ーーー
羽のように軽くなった体は、光よりも早く惑星ヤブラツへと帰還をする事ができた。
目まぐるしく変わる辺りの景色と星々のまたたきを捉え、ヤブラツの付近へと着き、一度亜高速での飛行を停止する。
停止したまま星を見渡せば、ヤブラツを覆い尽くそうと黒煙が渦を巻いて拡大して行く途中であり、その発生源を突き止めた彼がそこへ向かおうとした時、
黒い穴の中から飛び出た異形の手が彼の足を捕まえていたのだ!!
不意をつかれた彼を黒い穴の中へ引きづり込むようにその手はぐいぐいと彼の足を引っ張る。
だが彼も負けじと踏ん張り異形の手に向かって、手から矢尻のような形状の光線を放ち、命中した光線は異形の手に浅く無い傷を付ける。
すると彼の足を掴んでいた手はたまらないと言った様子で穴の中に引っ込められた。
ーーーいったい、何なんだ?ーーー
彼は未だ消えない虚空に空いた穴を見据えていると、一つ、また一つと虚空に穴が増えていった。
ーーー何が起きているんだ!?ーーー
彼の思考に焦りが生まれる。
辺りを見回せば次々と巨人を囲むように黒い穴が出現していく。
大量出てきた穴の中からゆらゆらとゆらめく水色の透明なヒト型が集まりそれが集まって巨大な怪人を形作っていく。
腕を組み此方を品定めするかの様に眺めるそれは…
ーーーキリエロイド!!!ーーーー
しかし、キリエロイドの登場に驚いていた巨人の背後が唐突にひび割れる。
そこから真っ赤な体に刺々しい上半身…、どこか甲虫を思わせる頭部と刃のような形状の異形の右手を持つ怪人が現れ、彼の背中に光線を不意に打ち込んだ。
ーーーグハッ!きょ、ヤプールだと!?ーーー
巨大ヤプール『ウワッハッハッハ!よもやこの宇宙にもウルトラ戦士がいるとはなぁ!しかもたった一人でだ。
名も知らぬが貴様のその姿だけで我らヤプールの怨念と憎悪を受けるには十分だ!貴様にはこれから地獄の苦しみを味合わせてやろう!!!』
キリエロイド『ふん…、こんな紛い物をこの星の生き物共は救世主だ何だと言っているのか…。全くこの星の人類共は愚かな事だ。』
ーーー何故こんな所にお前達が!?ーーーー
考えうる限り最悪のタイミングでこの2つの種族は現れた。
キリエロイド『フンッ、今から滅びる貴様にそんな情報がいるのか?』
キリエロイドは言葉を発すると同時に手から超高温の火炎球を巨人に叩きつける。
その攻撃を巨人は横に飛び退くように回避するが、その先の空間が砕けるように飛び散りその破片が巨人に降りかかる!
思わず顔を覆ってしまった事で隙が生まれてしまい、急接近して来たキリエロイドの強烈なキックをモロに受けてしまった。
ーーーグッ!ーーー
思わず巨人は苦悶の声を上げながら蹴られた場所を押さえ肩を落とす巨人。
それを嘲笑する空間を割り砕いて移動したヤプールは嘲るように言う。
巨大ヤプール『キリエルの者どもよ、そう事を急ぐこともあるまい。この日の為に作り上げた超獣を試しに使いたくてな。』
ヤプールが話終わった瞬間、巨人の背後にある空間に亀裂が走り、割れる。
そしてその亀裂の中から飛び出て来た青く先端に挟みのある触手が巨人の胴体に巻きつく。
キリエロイド『ほぉ、例の超獣とやらか?』
巨大ヤプール『ただの超獣では無い!ウルトラ兄弟どもを倒す為に生み出した究極の超獣アルティメットザウルスだ!』
巨人は引きずり込まれまいともがくが、僅かに触手の力が強いようで徐々に亀裂へと引き寄せられる。
その巨人を見て2体の邪悪は不快な笑い声を上げる。
キリエロイド『フハハハハッ!いい様だな光の巨人よ、心配はいらん、この惑星が絶望に染まり切った時には、貴様に代わって私がこの星を救ってやろう。』
ーーー何!それはどういう事だ!!ーーー
キリエロイド『わからんか?私が不甲斐ない貴様の代わりにあの黒煙の現況を滅してやろうというのだ。この聖なる炎を使ってな!』
そういうとキリエロイドが再度火球を手の平から巨人めがけて射出する。
巨人の胸部に直撃したそれは炸裂した後に巨人を焦がそうと燃え広がる。
巨人は燃え広がる炎に苦しみながら触手に時空の亀裂へと引き込まれていく。
キリエロイド『フハハハハッ!!しかし、こうも簡単に事が運ぶとはな!ヤプールよ、あれの処理は貴様にこのまま任せてもいいのだろう?』
巨大ヤプール『任せておけ、奴をいたぶり絶望を味合わせた後に息の根を止めておこう。』
キリエロイド『悪趣味な事だな。』
巨大ヤプール『ほぉ?貴様も愚かな人類どもの意識を操りまんまとロケットをムルロアへと撃ち込ませたでは無いか。その上、あのムルロアの化身とも言える怪獣を倒して人類の味方を演じるなぞ、どちらが悪趣味なのだろうなぁ?』
キリエロイド『フッ、人類には我々キリエルの用な導き手が必要なのだよ。愚かなこの星の生き物達は私にいずれ感謝するだろう。この事実を知ったとしてもね。』
亀裂へと引き込まれる直前、ヤブラツに向かって伸ばされていた巨人の掌は、強く、強く握り占められていた。
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「デュアアアアッ!!」
黄土色の空に薄く紫や赤の光がうごめく空間に巨人は火だるまの状態で引きずり落されていた。
強烈な勢いで地面に叩きつけられ苦しむ巨人を見下すそれは巨人よりも2周り程大きく銀色に輝く獅子と頭部、そして分厚い鎧のような青色の甲殻が胴体を覆い背中には恐ろしいほどのミサイルを取り付けた丸みを帯びた甲羅がついている。
その巨体の背後には獲物を狙うかのように一本の巨大な鋏がついた尻尾が揺らめていいた。
≪KISYAAAAAAAAAAAAAA!!≫
アルティメットザウルス、ヤプールの作り出した恐るべき超獣は空気が震えるほどの咆哮を上げる。
「グウゥ・・・。」
体を覆う炎は地上への衝突で消えたが、巨人の体から光の粒子が漏れ出し、そのダメージの大きさを物語っている。
何とか立ち上がり巨人は戦う為に構えを取るとその体に一瞬赤い稲妻が走り、漏れ出していた光が止まる。
≪GUWOOOOOOOOOOOO!!!≫
アルティメットザウルスは手負いの獲物をしとめる為に背中のミサイルを一斉に発射する。巨人に向けて放たれたそれは恐ろしいほどの数であり、すべてが巨人へ向けて四方八方から向かってくる。
巨人はその数と面の圧を首を振って確認すると踏ん張る為に右足を後ろに下げ腰を落とす。
両方の手の平を広げて前に押し出すようにしてエネルギーの壁を作り出す。
それは球状に巨人を覆いつくし多方向から降り注ぐミサイルから巨人を守り辺りに砂煙が舞う。
だが、そこにアルティメットザウルスの尻尾が突っ込んでくる。
恐ろしい速度で一度激突したそれはバリアーに罅をいれ、その後巨大な鋏でバリアーを挟みつぶすかのように徐々に締め付けていく。
巨人はバリアーが耐えきれないと判断し、身をかがめてバリアーを解きすぐさまその場から飛びのく。
ガチン!!と硬質な音がなり尻尾の鋏がうちならされる。
その瞬間に巨人は尻尾に飛び突きしがみつく。
恐ろしい攻撃手段である尻尾を何とか切り落とすために巨人はその手に光の力を集中し手刀を尻尾に振り下ろす。だが、その頑丈な甲殻と柔軟な筋肉が合わさった強靭な尻尾は、巨人の手刀に容易に耐え、次の一手が遅れてしまった巨人を跳ね飛ばすようにうねる。
巨人は弾き飛ばされ空中を何度か回転して回った後に空中で態勢を整える。
だが、ここは異次元の空間。宙に浮いていたはずなのに足場がある。
再度迫る尻尾に不可解な感覚、それらじゃ異次元での戦闘が初めてである巨人にとって致命的な隙を作るはずだった。だが、今の巨人はそれをなんの苦にも思っていなかった。
一瞬だけ巨人の銀色だった体の一部が黒く染まる。
「ジュアアア゛ッ!!」
低く唸る様な声。
突貫する巨人は防御をやめ迫るミサイルに突進しながらアルティメットザウルスへ向かう。
巨人に向けて鋏のついた尻尾を高速で突き出す。
巨人は体をひねりながらその尻尾を交わし、ついに怪獣に取りつくと、怪獣の顔に向けて腕をクロスさせて放つ光線を発射する。
≪GUUUUUUUU!!!≫
巨人が放つ光線に顔の半分を焼かれた怪獣は苦しみながらもその尻尾で光線を放っていた巨人を締め上げ放り投げる。
しかし、巨人はくるりと宙で体を反転させ連続で光線技を怪獣に向けて放つ。
溜まらず怪獣はその場を飛びのくが、光線で巻き上がった砂ぼこりで巨人を見失っていた。
巨人を探す怪獣の頭上、そこで巨人はエネルギーを溜めていた。
両の手の平を広げて左右に突き出す。
一瞬赤い稲妻のようなエネルギーが走る巨人に走りその純白の目が不気味に赤く光る。
集まった白い光の力がギザギザとした光輪を形作る。
両の掌に溜めた光輪を二つ頭の上で重ね合わせる。
光輪の刃は火花のように光の粒子を散らしながら同化し、大きくなる。
巨人のサイズを超えるほどに大きくなったそれを振りかぶる。
「ハァァァ...。」
聞いた者は寒気を覚えるような吐息が巨人の口から洩れる。
標的を発見した怪獣がその伸縮自在の尻尾を巨時に向けて突き出す。
それ同時に巨人が巨大な光輪を投げる。
尻尾と光輪が衝突し、金属を削るような音と光の粒子そして火花が飛び散る。
巨人は光輪の動きや速度を念力でコントロールしており全力で怪獣に向けて押し込む。
すると、次の瞬間光輪は今までの拮抗を崩すようにじりじりと突き出されたその尻尾を切り裂いていく。
その光景に怪獣は恐怖する。
自らの最も強靭な部位がジリジリと引き裂かれていく感覚、引きずり込んだ獲物は手負いだったはずなのに何故?
≪GWOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!≫
せめてもの抵抗に背中のミサイルを再度発射させ、その口から怪光線を発射して光輪の勢いを弱めようとするが、だんだんと強く、鋭くなく光輪に尻尾を切り裂かれていく。
そしてその光輪はついに尻尾を切断し、怪獣の頭部へ突きささると真っ二つに怪獣を切り裂く。
肉の避ける音と金属を切り裂く音が辺りに響きやがて鳴りやむと、光輪と共に怪獣が爆発する。
そして巨人はゆらりと地面に降りる。
どうやら怪獣を倒すのにかなりの力を消耗したようであり、その動作は緩慢で何処かぐったりして見える。
ゆっくりと巨人が辺りを見回して、空に空間の亀裂が入った場所を見つける。
そこから元の2次元空間に出るため巨人が飛翔しようとしたその時!
無数の光線や火炎の嵐が巨人を包み込んだ!!
巨大ヤプール『フハハハハ!!おしかったな名もなきウルトラマンよ!アルティメットザウルスを倒した事には驚いたが、ここまでのようだな!先の闘いでエネルギーを使い切った貴様では流石にこのヤプールが生み出した超獣軍団の攻撃には一溜りもあるまい!!』
陽炎のように揺らめきながら無数の怪獣と共に巨大ヤプールが現れる。
巨大ヤプール『貴様はこのまま異次元のこの場所で塵となるのだ!ウワッハッハッハ!!!』
超獣たちの攻撃が止み、砂ぼこりの収まった後、巨人は地面に倒れ伏していた。
そして辺りには不快な笑い声が響いていた。
アルティメットザウルス:Uキラーザウルスのプロトタイプ触手が尻尾だけなのと金色だった部分が銀色になってとげとげが少なくなっている感じ。
主人公の初残虐ファイトの餌食になった。
主人公:あれれー?光の巨人なのにどうして目が赤くなったり赤い稲妻が走ったりするのかなぁ(すっとぼけ)
前回強化されたばかりなのに、その力を使ってる途中で新形態が出てくるの好き。
キリエロイド・ヤプール:なんか同じような次元に住んでそうだから同時に出した。
なんか仲良しに見えるけど互いに利用しあってるだけ。