憧れのウルトラマン(旧ウルトラマン転生短編集) 作:あっ察し
ダークネスヒールズの漫画いいですねアレ、トリガーも面白くなって来たし毎週休日が楽しみです!
そんな感じで初投稿です!
《この星をまた絶望が覆っている。》
《復活の時は近い。》
《無理矢理にこの魂をこの地へと縛り付けてまで手に入れた時間。今度こそはアレを滅ぼして見せる。》
《待っていろ、光の使途よ、今度こそは必ず・・・。》
惑星ヤブラツのとある海域、その遥か下にある神秘的な遺跡、その中央には巨人の石像とそれを囲む数多の黒い人影があった。
惑星ヤブラツでは今、新たな異変が起きようとしていた。
------------------------------------------------------
巨大ヤプール「ふん、アルティメットザウルスを倒した時には少し肝を冷やしたが、これだけの攻撃を一斉に受ければ一溜まりも無かったようだな。」
地に倒れ伏す巨人の周りを取り囲み嘲笑うかのように肩を震わせる巨大な影達
ピクリと巨人の指先が動く。
巨大ヤプール「ほお?まだ戦えると言うのか。流石光の戦士だ、そのしぶとさはなぁ!!」
巨人の脇腹を思いっきりヤプールは蹴り上げる。
すると巨人は地面を何度か転がった後仰向けに倒れ苦しみに悶える。
巨大ヤプール「しかしこうも美味くいくとはなぁ、今頃キリエル人どもはあのムルロアを滅ぼして人類共の救済者を気取っているのだろうなぁ。こうして人類共を導くふりをして洗脳し、支配する。全く持って回りくどい。」
ヨロヨロと巨人は立ち上がろうとするが、超獣に足蹴にされ、踏みにじられる。
巨大ヤプール「フハハハハッ!!貴様も見たいか?キリエル人のくだらない芝居で全てを狂わされていく人類と、惑星ムルロアの守護獣の姿をなぁ。」
巨人の手はその怒りを表すかの用に異次元の大地を握りしめる。
震えるほどに体に力を込めるが押さえつけられ立ち上がれないながらも巨大ヤプールを睨みつける。
巨大ヤプール「いいぞ!!その怒り!!憎しみ!!我々ヤプールにとってそれこそが存在をより強固にするものだ!!もっと私を憎めぇ光の巨人よぉ。」
巨大ヤプールは狂ったように笑いそしてそのまま何も出来ずに死ぬがいい!」
ギリギリと音が鳴るほどに拳を握りしめる、光をムルロアに届ける為に自分はあの星に帰らなければならないのに、後一歩の所で全てを台無しにされてしまった。
おまけにムルロアはこのまま惑星ヤブラツの人々を恨みながら滅ぼされるかも知れない。
このウルトラマンのいる世界では、何が大きな災いの引き金となるか分からない程に危うい世界だからこそ、力を持つ者はそれを食い止めなければいけない。
巨大ヤプールがヘラの様になった手を振り上げ、トドメの合図を超獣達に出す。
降り注ぐ光…、たった数秒の出来事が大きく引き伸ばされる。
預かった光と思いの力で光の戦士は強くなった。
Uキラーザウルスに近しい強さを持つ超獣をたった一人で撃破出来る程に彼は強い。
だが、彼には自分と同じ力を持つ仲間(光の戦士)はいなかった。
そして誰かにそれを辛いと言える程に彼は器用では無かった。
強さに驕った訳でも、選択を失敗した訳でも無い。
光の戦士であっても敗北する事はある。
だが今は…、この戦いだけは負けられない。
ヤプールとキリエル人の野望を止める為にも負けられない。
此処で負けてしまえば、受け取った光はムルロアに届かなくなる。
自分を信じてくれた人々を裏切る事になる。
立ち上がらなければいけない。
諦めたく無い!!
そう思った所で現実はどこまでも非常だった。
降り注ぐ無数のミサイルや光線は巨人を再度包み込んだ。
断末魔、巨人の苦しむ声と、それをあざ笑う不快な笑い声が響いた。
やがて笑い声だけが聞こえるようになり、程なくして光は空気に溶けるように霧散した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
戦闘航空艇スカイホエールは現地のGF隊員らと合流し、遂に黒煙の発生地点へと到達しようとしていた。
大統領『こちらオルカ01、スカイホエールに先行して渦の中に陽動の攻撃を仕掛ける。』
キリマ「なっ、大統領自らがそんな危険を冒すんですか!?」
コンダ「彼の悪い癖だよ。全部自分がやらなきゃ気が済まない。本当に困った男だ。」
キリマ「アマギ!緊急発進だ!オルカ01を援護しろ!」
アマギ『了解!!』
黒煙の中に二つの光が飛び込んだ直後、黒煙の渦は荒れ狂う。
遂に、人類とムルロアとの悲しい争いの火蓋は切って落とされてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
此処は?何処だ?
私は、死んだのか?
光り輝く空間に1人佇む切って銀と赤の巨人がいた。
ああ、私は負けたのか。
記憶は残酷な真実を戦士に突きつける。
戦いに負けただけでは無い。
ムルロアを、救う事が出来なかった。
己の弱さのせいで目的を遂げる事が出来なかった。
このまま命は消えるのだろうか。
この星で初めて出会った2人の顔が浮かぶ。
「そう言えばまだ、2人に恩を返し切れていなかったなぁ。」
仲良くなったリリちゃんと、今度は山の景色を絵描く約束してたんだった。
「マコさんはきっと」怒っているんだろうなぁ。
ー休憩所の掃除をサボタージュしてしまったから。ー
多分昔の自分と今の戦士としての自分は何処か別物に感じていた。
元々人間だったつもりだったから、余計に今の光の力を手にした私を僕は恐れていた。
何故なら人の心にウルトラマンの光は眩し過ぎるから。
人の手に渡った光の戦士と同等かそれを上回る程の力は悲劇を呼ぶから。
悪魔で自分は人間で、光の戦士に変身出来る。
そう思い込む事で自分を律していた。
無意識の内に
一度負けたくらいで、光の戦士が諦めるなんてあり得ない。
何よりまだ私が諦めたく無いのだから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大統領『はっはっは!!宇宙怪獣ってのは何でもアリだな!』
黒煙の塊が大統領の乗るオルカ01を飲み込むかのように広がる。
アマギ『クソッ!コイツ!何の爆発だ!?』
渦に紛れたおびただしいほどの蛾の群れが期待に当たり小爆発を繰り返す。
『・・・し・!!・・ギ!!・・と・・・!!』
アマギと大統領のコックピットにノイズの走った通信音声が流れる。
アマギ「少し黒煙を隔てただけで通信まで阻害されんのかよ!!」
黒煙の渦を隔てただけでその中と外では隔絶された光景が広がっていた。
そして、2期の戦闘機は渦の中を飛び出す。
その目の前に広がる光景に2人は絶句した。
焼け爛れるように今も火を上げながら崩壊しているビルや塔、観光名所としても有名な美しい街の外観は今では阿鼻叫喚の地獄へとその姿を変えていた。
そして、その中心で黒い塊が宙に浮き黒煙を吹き出し渦を拡大している。
この渦がさらに広がってしまえはこの星に人は住めなくなるだろう。
唯一通信がうまくいく僚機からボソリと通信にのった呟きが届く。
大統領『これが…、私の愛した……。』
アマギ隊員はその言葉に何を返す事も出来なかった。
そして、黒煙の主は渦の結界に入り込んだ敵に反応し、ゆっくりとその姿を現す。
黒煙の塊の中にギラリと一対の光が灯る。そしてゆっくりと、鎧武者の兜を思わせる相貌が現れ、段々と長い首が露わになる。
続いて鋭利に尖った先端部分を思わせるそれに夥しい程の棘が生えた手と、チューブ管から棘状のカッターが生えたような腕が現れる。
瞬間、バサリと黒煙を吹き飛ばすほどの勢いで翼が展開された。
その翼はスペースモスに良く似ていた。
しかし、その紋様は憎悪を現すかのように吊り上がった眼のようにも、悲しみに震え、涙を、流す眼の様にも見えた。
胴体や背部にある噴出口と思われる部分からは黒煙が薄らと吹き出している。
「ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
耳をつんざく様な声にならないムルロアの叫びが周囲一体に響いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
光も闇もおかしな方向に屈折し、上下の感覚も無い異次元の世界に住む者達は邪悪な企みを進めていた。
ヤプール人
『光の巨人は光の粒子となって消え去った、計画の第一段階は整った。』
キリエル人
「そうですか、では、邪魔者は上手く排除出来た様ですし第二段階へ計画を進めましょう。この星の人々に救済を齎すのです。」
ヤプール人『お膳立ては上手く行ったのだ、ミスはするなよ。』
キリエル人「我々キリエルはこの時のために長年準備を続けて来たのです。何も問題はありません。この星は我々キリエルの神による救済と導きを得た祝福された大地となるのです。」
キリエルの使いは空間に溶ける様に消えた。
ヤプール人『フン、ペテン師め…。』
ニヤリといやらしい笑みを浮かべながらヤプールもまた空間に溶ける様に消えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
焼け爛れた町の上空は爆炎と照射されるレーザー砲の光で明るく染まっていた。
惑星ヤブラツの高度な技術によって作られたその船は粉塵の爆発や、ムルロア噴射超高音の黒煙をバリアにて何とか防ぐ事が出来ている。
宇宙怪獣災害や侵略者への対策として、宇宙戦争規模の争いで使用される事を想定していたスカイホエールの性能は非常に高く、戦闘が始まって15分の時間が過ぎたが未だに各部の損傷は無い。
そしてその火力にしても、宇宙戦争で使用する事を想定している為、相当な威力を発揮する事が可能だ。
だが、宇宙大怪獣ムルロアもまた強力な生物であった。
レーザー砲やミサイルの直撃や、スカイホエールから発信した戦闘機の攻撃を何度もその身に受けているが一切の外傷が出来ていない。
その表皮は岩盤の様に硬く、スカイホエールに搭載されたレールガンの直撃時には破壊を成功させたものの、一時的に粉々になったあとにすぐさま再生してしまう。
こうして戦いを続ける間にも黒煙は広がり続けている。
世界全体を焼け爛れた大地に変えてしまうこの黒い渦を押し留める為に世界各国のGF支部からバリア発生装置を内蔵した戦艦が集まり、拡大を防がなければ、ムルロアの戦闘開始と同時に爆発的にその速度を増した黒煙は数時間でこの星を包んでしまうだろう。
コンダ「目標の撃破は難しいか…。」
キリマ「その様ですね、憶測で物を言う事は余りしませんが、アレは星の怒りなのでしょうね。」
コンダ「ああ、そうなのだろうね…。」
2人はこの戦闘の火中でありながらも、目の前の敵に対して憂いを帯びた視線を向けていた。
ブリッジにオオダの声が響く。
オオダ「目標、仮称ムルロアの撃滅は現在使用した兵装では困難と判断します。最終兵装の使用許可を」
そのオオダの言葉にコンダは了承を返した後、顔を伏せ、沈黙した。
キリマ「各機!スカイホエール及びバリア外へ退避せよ!最終兵装を今から使用する!」
キリマが展開する各戦闘機へと通信を行い、了解の返事が返ってくる。
ただ1人大統領を除いて。
キリマ「苦しい事と思いますが、大統領、ご了承を。」
大統領『キリちゃん、君が気負う事は無いよ。悪いのは私だ。この惨状もこの星に危機を招いたのも私だ。これから起きる事の責任は全て私にある。』
コンダ「その件については悪い様にはしないよ。君は元々人気者だ。誰もが攻めても君を嫌う者なんていないよ。」
大統領『泣けるなぁ…、なあコンダ。攻撃の命令は俺にさせてくれるか?』
今にも泣きそうな声で入った通信がスカイホエールのブリッジに響く。
その通信にさっさと帰ってこいとだけコンダは返した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大統領「クソッ、クソッ!クソッ!」
通信を切った今だけは彼は自分の素直な感情を言葉にしていた。
愛する国を守る為に、ここまで生きてきた。
その国の首都を今から大きなクレーターに変えねばならないのだ。
自らの手で。
悪態を吐きながらスカイホエールへ帰投をしていた大統領、彼は歴戦のパイロットである為難なく帰投出来るはずだった。
だが、突然黒煙の中から人間と同じほどのサイズの蛾が戦闘機に張り付く。
大統領『な!張り付かれただと?一体いつから?レーダーにも写っていなかったはず!』
計器類が熱によってやられていたのか、それ自体は定かでは無いが虚空から突然現れた蛾は戦闘機に張り付き直後から発火する。
爆発の前兆にバレるロールで蛾を払い落とす事ですぐさま対応したが、戦闘機との極近距離で起きた爆発に期待はコントロールを失う。
どうやら爆発によってエンジンがやられた様だ。
大統領「自分の手で、終わらせる事も出来ないってのかよ。」
エンジンの故障により地面に向かって回転しながら落ちて行く戦闘機。
その動きは体に大きな負担をかけ、彼の意識はどんどんと遠のいていく。
うるさく入る通信にも既に答えられない様な混濁した意識の中。
頭に声が響いた。
【ーーーーーーーーーーーー】
まるで自分を包み込むかの様な綺麗な音だった。
気付けば戦闘機は白い手に包まれていた。
戦闘機を抱き止めるかの様に抱くそれは白く柔らかく輝いていた。
もしや、巨人は生きていたのだろうか。大統領の意識に一瞬浮かんだその考えはすぐに消えてしまった。
自分を抱く純白の姿をした巨人に目を奪われていたからだ。
やがてゆっくりと地上へと降り立ち、戦闘機を被害の少ない大地に預けたその純白の光に包まれた巨人はムルロアへと体を向け、その腕から火炎弾を発射した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
キリマ「あの巨人は一体…」
そのキリマの呟きに答えるかの様にスカイホエールのブリッジに今までいなかった謎の男が現れる。
謎の男「我々はキリエル人、貴方達人類を導く為に使わされた使徒です。」
この瞬間、異次元からの侵略者による計画が第二段階へと移行した。
キリエロイド(偽)
ティガの世界からこっちに来て異次元友達を見つけた事で、流石に前の禍々しい姿じゃ人類騙し辛くね?ってアドバイスをもらい渋々純白の姿で淡い光を放つプロテクターを体や顔に装着した。
結構ヒロイックにはなってるがハリボテである。
ヤプール
結構キリエル人とは利用し合う関係の筈だが、実は本当に仲良しなのかもしれない。
ムルロア
激おこ
スカイホエール乗組員
巨人まだ?
主人公
いい加減名前決めて下さい。