いつも通り修練に向かう前におっちゃんから注意された。
最近村の人が行方不明になって帰ってこないケースが増えたから夜は早く帰って来いと。なんだか物騒だなと思いつつ意外とおっちゃん大好きなサスケは素直に「分かった」と返した。
その日の夕刻頃いつも通り村の外れで修練をしていると死覇装を着た大柄な死神に声をかけられた。
「そこで何をしている。見た目は少年だが並々ならぬ霊力を感じるな。怪しいやつめ名を名乗れ。」
彼の姿を見たとき俺はついに待ちに待った死神にようやく出会えた!と喜んだ。
が、思いとは裏腹に目の前の男の見た目に思わず突っ込んでしまった。
「三つ編みの髪した大柄なオッサンの方がまぁまぁ怪しいぞ。オッサンこそ誰だよ」
「この髪型の良さが分らんとはセンスがないな少年。確かに名乗り遅れたな。吾輩は護廷十三隊八番隊七席、円乗寺 辰房である。」
なんだろう。すごいドヤ顔をしている。席次もあるしもしかしたら結構偉い人なのか?などと考えているとサスケはふと我に返った。
(アブねぇアブねぇ!なんとなく見た目でオッサン煽ろう的な思考になってるけど、取り入って瀞霊廷まで連れて行ってもらうつもりだった。)
「おじさん凄い人なんですね!知らずに申し訳ありませんでした。名前はうちは サスケと申します。」
「うむ。しかしサスケ、見たところ修練をしているようだがその刀はどうした??」
「だいぶ前に森で拾ってからずっと使っています。」
円乗寺は考える。(ふむ。そういえば吾輩の入隊前にこの地域で虚討伐に失敗した先輩方が多くいたと聞いたことがあるな。斬魄刀が数本行方不明のままとのことであるしその時のものかもしれんな。)
「少年よ。その刀は本来は瀞霊廷で管理すべきもので死神にしか帯刀を許されておらぬのだ。すまぬが返してはくれまいか」
「それは困ります!俺はこの刀を使って強い死神になることが目標なんです!なんだったらすぐにでも死神の試験を受けますから」
(これだけの霊圧の持ち主。放っておくのもどうかと思うが、、、しかし幼すぎる。)と円乗寺は考え結論を出す。
「ダメである。おぬしはまだ小さすぎる。もう少し大きくなればその時は吾輩が責任をもって連れて行ってやる。それまで刀は吾輩が預かっておく。」
「そこをなんとか。」
「心配するな。ちゃんと死神になったら返してや……っ!?」
話している最中に突如として虚の霊圧が複数現れ、攻撃してくる。
「こやつらいきなりどこから。」
慌てて円乗寺とサスケは攻撃を回避しながら刀を抜いた。
「妙だ。。。」「円乗寺さん何がですか?」
「こやつら目の前にいながらにして霊圧が全くのゼロだ。しかも全く同じ外見の個体がこれほどの数などあり得ん。」
サスケは突然のことに戸惑いながらふと閃いた。
(ここで強いことを証明できれば観念して連れてってくれるんじゃね?円乗寺さんより討伐すれば流石に認めてくれるだろ。となると…)
「即実行!」と勢いよくサスケは目の前の虚に切りかかった。
「待てサスケ!」と円乗寺は静止するがサスケの動きを見て唖然とする。
(なんて強さであるか。瞬歩は使えないようであるし流石に速さでは負けんだろうが、席官の吾輩でも勝てるかかなり怪しいぞ)
「負けては居れんな」と円乗寺も虚の討伐に加勢した。