サスケは気づくと真っ白な空間にいた。
斬魄刀との対話で何度かきたことのある空間だ。
いつもと違うのは、ハッキリと見えなかった対話相手の姿が今は見えているということだ。なんとうちはイタチの姿をしていた。しかし口調は似ても似つかなかった。
「よう。始解の条件を満たしたから始解の解号を授けてやる。先に言っといてやるが前に教えてやった能力が全てを使えるわけではないから気をつけろ。」
「何が条件だったんだ?能力が全て使えるわけではないとはどういうことだ?」
「始解の解放条件は親しきものの死。能力に関しては霊力に見合ったものしか使えないというだけだ。今のレベルなら永遠の万華鏡写輪眼までだな。鍛えれば輪廻眼も解眼するさ、要は実力不足というだけの話だ。時間もない。とにかく始解の解号を伝えるぞ。解号は…」
「…サスケ!…サスケ!!」円乗寺が語り掛ける。
「ショックなのはわかるが今は時間がない。逃げるぞ」
サスケがぽつりとつぶやく。「目覚めよ草薙の剣。須佐能乎」
その瞬間サスケの霊圧が倍ほども上がり目が万華鏡写輪眼に変わる。刀もNARUTOでサスケが使っていた形状に変わる。
「こ、これはまさか始解!?死神でもない少年があり得ぬ!いやそんなことを言っている時ではない逃げるぞサスケ」
「…仇をとる。全部ぶった斬る。」
サスケは駆け出し村中の虚に切りかかっていった。円乗寺がすぐに追いかける。
虚は日中倒したものと全く同じ姿のものだったが倍の数程いた。
「須佐能乎!」サスケがそう叫ぶと不気味な骸骨の化身を身に纏った。
骸骨の化身で虚を次々と薙ぎ払っていく。
円乗寺はただただ目の前の光景を見ているしかなかった。
(凄まじい。上位席官いや下手をすると隊長格にも遜色ないレベルであるぞ。)
サスケは全て倒し切り、須佐能乎を解いた。初めての解放とおっちゃんを失ったショックからの動揺で力任せの戦ったため攻撃を受けてはいないものの消耗していた。
油断したその時、背後から一体の虚が後ろから襲い掛かってきた。
「サスケ!!」円乗寺は条件反射的に虚とサスケの間に割って入り虚の攻撃を受け止めた。
「大丈夫であるか?」「助かった。しかし今全部仕留めたはず。。いったい。」
よく見ると虚の後ろに白い葉っぱのない巨木があり、その木からに白い虚が生えて地面に落ちていた。白い気のど真ん中に大きな穴が開いており、見かけは木だがあれも虚の一種なのだろう。
円乗寺「なるほど。あの木が生みの親という訳であるか。道理で全て同じ姿形をしているわけだ。あれをつぶせばいいのであるな。」
「サスケばかりいいところを見せては居れん。我が奥義を見せてやろう。崩山剣舞!」円乗寺は刀をとてつもないスピードで振り回し木に切りかかる。しかしその時木が動き出し、攻撃を避けた。今度は虚の方が攻撃を仕掛けてきた。今まで霊圧が感じられなかったが急にとんでもない霊圧になり幹を鞭のように振り回し円乗寺を横なぎに払う。
サスケはすぐに円乗寺に駆け寄るが気を失っていた。サスケは再び須佐能乎を出そうとするが既に消耗が激しく発現できなかった。
目の前には新たに生み出され続ける虚ととんでもない霊圧の木の虚。持久戦は厳しいと判断しサスケは残りの霊力と敵の数を確認する。
新たに生み出された虚3体と生みの親1体。
サスケは虚3体を次々に切り倒し、右目に最後の霊力を込め叫ぶ。
「天照!!」
虚は断末魔をあげながらのたうちまわり次第に動かなくなった。
サスケは力を使い切り前のめりに倒れた。
「終わった。。ギリギリだったがなんとかなった。仇はとったよおっちゃん。」
そう呟いたサスケの後ろから虚が1体現れた。
(そうか。霊圧を消せるから死角にいたやつを見つけられなかったのか。畜生もう意識が。死ぬなと言われたけどごめん無理そうだおっちゃん。)
虚が爪を振り下ろそうとした瞬間、女性の死神がいきなり割って入り虚を一撃で仕留めた。
サスケは朦朧とした意識の中で「助かったのか」と安堵から意識を手放した。
一人残された女性死神は状況が把握できず「どないなってんねん。。。」と呟いた。