瀞霊廷へ向かう最中、円乗寺がサスケに問いかける。
「サスケよ。先程から気になっておるのだが。始解したままになっておるが、もとに戻さんのか?」
「円乗寺さん、なんかどうもこのままっぽいです。普通戻るもんなんですか?」
「普通は戻るぞ。おぬしは知らぬだろうが基本的には解号を毎回唱えて始解をし、能力を切れば自然ともとに戻るものだ。稀に常時開放型という始解状態のままの斬魄刀がある。おぬしのも恐らくそれに当たるのであろう」
「へぇ~そうなんですね。」
(始解しないで普通の写輪眼とか使ったら、違和感ヤバいだろうなと思ったけどこれで気にせずよさそうだ。)
二人の会話を横目にリサは考える。
(常時開放型か。レアケースもええとこやな。円乗寺の話に聞く骸骨の化身もそうやし黒い炎もようわからん。鬼道系の斬魄刀かどうかすら判らん。まぁゆっくり見てったらええか。)
そんな話をしていると瀞霊廷へ到着した。
リサ「円乗寺。今からサスケ連れて隊長に報告に行くで。」
円乗寺「はい。ですがその前にサスケのボロボロの服を何とかしましょう。私が仕立て屋で見繕ってきてもらいます。」
「そうか。頼んだで。そしたらウチは先行って報告しとくわ。日数もかかってるし心配されても鬱陶しいしな。アンタらはゆっくりきぃ」そう言ってリサは足早に二人を後にした。
-八番隊隊長室-
京楽は慌てていた、複数の虚と巨大な虚の霊圧が確認されたとのことでどう考えても七席の円乗寺の手に余る。応援に行ったリサなら大丈夫だとは思うが、京楽自身が応援に行くことも視野に入れて考えていた。
そんなことを考えていると、リサがいいタイミングで帰って来た。
「戻ったで」
「お帰り!二人とも大丈夫だったかい??」
心配そうに京楽は聞く。
「ウチは見ての通りや。円乗寺はウチが行ったときには気ぃ失のーてたけど今は元気なもんやで」
「よかったとかった。しかしかなりの虚の数の反応あったって聞いてるよ。しかも1体強いのいたんでしょ?よく無事だったねぇ」
「それなんやけどな…」
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「えぇ!?そんな子供が?」
「ウチも信じられへんけどな。もうすぐその当人が来るわ。」
そういい終わったタイミングでノックの音が聞こえた。
「失礼します!円乗寺です。」
「待ってたよ。入っておいで。」
サスケは若干の緊張をしながら円乗寺の後ろをついて歩く。
「お帰り。リサちゃんから話は聞いてるよ。大変だったみたいだね。無事でよかったよ。それで後ろの坊やが件の少年かな?や、こんにちは。僕は京楽 春水っていうんだけど、君の名前を教えてくれるかい??」京楽が緊張をほぐすために柔らかく質問する。
「サスケ、ご挨拶なさい。」と円乗寺がフォローを入れる。
「うちは サスケと申します。お二人には大変お世話になりました。死神になれると伺い厚かましくもお二人にご助力頂いている次第です。何卒宜しくお願い致します。」
こういう時すっと敬語が出てくる辺り会社員時代の賜物かもしれない。ありがとう営業職、もう二度とやりたくはないけど。
「ず、ずいぶんしっかりした子だねぇ。そんなに畏まらなくてもいいんだよ。子供なんだからもうちょっとゆるめでもバチはあたらないよ。」
「分りました。ちょっと崩させてもらいます。」
「うんうん。さて、本題の君が死神になる方法なんだけど。まず真央霊術院という学校の入学試験を受けて合格してもらう必要があるんだよ。試験は来月だからそれまでは…」
ここで円乗寺が申し出る。
「それまでの間は吾輩が責任もって預かります。合格に必要な座学もひとしきり教え込みます。」
「いいのかい??」
「彼の保護者に頼まれましたから」
円乗寺の決意に京楽はふっと微笑み「それじゃあお願いするよ」
その後はお開きとなり円乗寺の自宅へと向かうのであった。