ザク隊長のドルフロ戦記     作:零戦之介

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皆さん初めまして。

ザク隊長(零戦之介)です。

今回はザク隊長のドルフロ戦記を選んでいただだきありがとうございます。

まだまだ未熟者ですが、ザク隊長と戦術人形たちのドタバタ劇場をゆっくり書いていくつもりなので温かい目でお見守りください!


第1話 ようこそ、硝煙の香る戦場へ〜ザク隊長新世界に立つ〜

二月某日、ザク隊長はソロモン基地の指令室に呼び出されていた。

 

ザク隊長「えっ。ボクに新任務?」

 

ファイヤパターンゲルググ「ああ。どうやらジオン公国の発展に貢献できる重大な任務だとよ。」

 

ザク隊長「へぇー。それはうれしいねぇ。」テレテレ

 

ザク隊長「で、どこに行くんだい?準備とか必要かい?」

 

ファイヤパターンゲルググ「準備は特にいらないぜ、こっちが用意するし。」

 

ザク隊長「ああそうなんだ」

 

ファイヤパターンゲルググ「まぁ、準備するものといえば、、、」

 

ファイヤパターンゲルググ「心の準備かな。ゴック医師!」

 

ゴッグ医師「よっ!」

 

ザク隊長「あれ?ゴッグ医師?なぜここに・・・。」

 

ゴック医師「はーい。じっとして、ちくっとしますね」

 

ゴッグ医師はザク隊長の首の頸動脈に太い注射を刺し、麻酔を押し込む。

 

ザク隊長「あうっ。視界・・・がぁ・・・ぐう・・・。」

 

ファイヤパターンゲルググ「寝たぜ、よし。運びだせ!」

 

・・・

・・・・・・

 

ファイヤパターンゲルググ「医師、バイタルと脳波に異常はないか?」

 

ゴッグ医師「問題なし、やはりこの人は凄いね、麻酔をたっぷり打ったのに呑気にいびきかいてるよ。」

 

ファイヤパターンゲルググ「やっぱザク系統は頑丈だな。おい、荷物の詰込みは出来たか?」

 

ドムa「はっ、準備完了です。」

 

ファイヤパターンゲルググ「長距離輸送用HLVはどうだ?」

 

ドムb「問題ありません、直ぐにでも飛ばせます。」

 

ファイヤパターンゲルググ「よし!それではザク隊長を載せたHLVを発射する、発射場付近のMSは総員退避!そして、退避が完了次第カウントダウン開始とする。」

 

ゲルググa「了解・・・作業員退避完了しました!」

 

ファイヤパターンゲルググ「分かった!カウントダウン開始!!」

 

AIアナウンス「了解。カウントダウンスタート、10.9.8.7.6.5.4.3.2.1.0。」

 

AI「点火。」

 

AIの無機質な声が口火となり、大型ロケットブースターが大きな炎と煙を吐き出し、外宇宙へとHLVを押し出していく。

 

ギャン子「隊長お気をつけて・・・。」

 

旧ザク爺さん「死ぬなよ、坊主。」

 

こうしてザク隊長は多くの仲間に見守られながら、大宇宙へ旅立っていったのだった。

 

 

そしてしばらくして・・・

 

 

ヒュウ・・・ズゥゥン!

 

ザク隊長「んが?!あれ・・・。なんだここは、暗いし狭いし寒い。」

 

ザク隊長「せいや!」ガン!

 

ザク隊長はHLVの扉を蹴っ飛ばし、外によろめきながら出る。

 

ザク隊長「ふぅーようやく外に出れたぞ・・・。」

 

ザク隊長「ここ、どこ?」

 

モノアイをグリグリ動かし、周りをザク隊長が確認する。だだっ広い景色に見ほれ、しばらくボーっとしていた。

 

ザク隊長「見渡すかぎりの草原…。こんなの見たことがないや。」

 

ザク隊長「って感心してる場合じゃない!なんでボクはここにいるんだ?」

 

ザク隊長「ええっと。確かボクはアイツに呼ばれて…。」

 

ザク隊長「新しい任務の話を聞かされて有頂天になってたら後ろからブスッと刺されて眠って…。」

 

ザク隊長「…もしかして任務って」

 

ザク隊長が青ざめていると聞き覚えのある声が耳に刺さる。

 

ファイヤパターンゲルググ「あ~あ~。聞こえているかぁ?」

 

HLVに備えられたモニターにファイヤパターンゲルググがパっと映る。

 

ザク隊長「!」

 

画面の中の知り合いは驚いているザク隊長に淡々と構うことなく話し続ける

 

ファイヤパターンゲルググ「まぁ。このビデオが再生されているなら生きて、たどり着けたってことなんだろうな。」

 

ファイヤパターンゲルググ「じゃぁ、今回の任務を伝えるぜ。」

 

ファイヤパターンゲルググ「この仮称惑星Mの開拓。それがあんたの任務だ。じゃ頑張ってな。」

 

プツン

 

ザク隊長「ふ」

 

ザク隊長「ふ ふ ふ…」

 

ザク隊長「ふざけんなーーーーーーー!!」

 

ザク隊長は大空に向かって怒りを吐き出した。

 

ザク隊長「こんな広大な土地を一機で開拓できるわけないだろ!バカヤロー!」

 

ザク隊長「上層部のアホー!間抜け!たわけ!うんこたれー!」

 

ザク隊長「あースッキリした。」

 

ザク隊長「…これからどうしよう。マジで。」

 

一通り上層部への怨嗟の声を吐き出すとザク隊長は体育座りをしてへこたれる。

 

ザク隊長「とりあえずは装備確認だな。うん。」

 

ガサガサ

 

ザク隊長「うーん。簡易ベット、カロリーメイト、ザクマシンガン一丁に予備マガジン二個、緊急サバイバルセット。」

 

ザク隊長「後は、僕のボロサイフ、簡易救急セットが1個ずつかぁ。」

 

ザク隊長「荷物が少ないのは遠くの星に行くための軽量化のためかな。」

 

ザク隊長「仕方ないとは言え。悲しいなぁ・・・専用ヒートホークもないし。」

 

ザク隊長「愚痴っていてもしょうがないか。行こう、まだ見ぬ世界へ…。」

 

ザク隊長は岩が多く混ざる草原をゆっくり歩き始めた。

 

そして暫く歩いていると自分のいる丘の下に無造作に捨てられた物資箱を見つける。

 

ザク隊長「ん?」

 

ザク隊長「あの箱なんだろ。」

 

ザク隊長「支援物資かな?誰のか分からないけど…。」

 

ザク隊長は坂道を駆け下りて物資箱のそばに行く。

 

ザク隊長「腐らせるのももったいないしもらっちゃお。」

 

そう呟いて箱を開けて漁り始めた。

 

ゴソゴソ

 

ザク隊長「こりゃすごい!この制服?赤くてきれいでデザインもナウイなぁ。この名札は・・・なんだろ?G&K?」

 

ザク隊長「せっかくだし制服だけ着ちゃお。」

 

数分後

 

ザク隊長「よしよし。盾とスパイクアーマーを外してようやく着れたぞ。」

 

ザク隊長「ふふん。なかなかに似合ってるじゃないか。それにサイズもぴったりだ。この名札もいい感じだし貰っちゃお。」

 

ザク隊長「さて、次はどこに行こうか…」

 

ザク隊長「うーん。あっちに行くか!」

 

数十分後

 

ザク隊長が歩いていると視界にある大きな建造物が入ってくる。

 

ザク隊長「あれ?なんだあれ」

 

それは大きな人気がない軍事基地がそこに佇んでいた。

 

ザク隊長「すっごいデカい基地だ。誰かいるのかな?」

 

ザク隊長「変な敵対生物とかいないといいけど・・・。」

 

ザク隊長(コソコソ)

 

ザク隊長は基地の中にこっそり入り込むことにした、心の中では幼い日に見たスパイドラマで心惹かれた熟練スパイの気持ちで体を動かし、はた目から見れば殺虫剤で弱ったGのような動きで侵入していった。

 

ザク隊長「セキュリティ対策が甘いな・・・。これじゃあスパイが入り放題だよ。」

 

ザク隊長はあちこち観察し、最後に人気のある所へ進んでいった。

 

ザク隊長「ここが執務室か・・・誰かいるのかな?」

 

ガチャン

 

ザク隊長「こんにちは~誰かいませんか?」

 

カリーナ「はぁーい。どなたですかぁ?」

 

部屋の奥から見たことがない生物が現れる。ザク隊長は疑問を覚えつつも疑問はしまい、目の前の可愛い生き物に質問をすることにした。

 

ザク隊長「ああ、よかった。すいません、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…。」

 

カリーナ「…」

 

ザク隊長「ん?もしもーし。」

 

カリーナ「……」

 

ザク隊長「あ あのぉ?」

 

カリーナ「き き」

 

ザク隊長「き?」

 

カリーナ「キャアアアアアアア!」

 

ザク隊長「え?!ちょ!」

 

カリーナ「て て 鉄血兵が基地に侵入して来たぁ!」

 

カリーナ「どうしよう。どうしよう。武器なんてもってないし、ここからじゃ増援要請は間に合わないだろうし、かと言って私一人じゃなにもできないし。」

 

ザク隊長「あのえっと」

 

カリーナ「ヒッ。殺さないで下さい……コロサナイデクダサイ…」シクシク

 

目の前で急にパニックになった小動物が手を擦りながら泣き始める。ザク隊長も困り果て、何とかなだめ始める。

 

ザク隊長「あのねぇ。ボクは鉄血兵とやらじゃないんだけど…」

 

カリーナ「えっ?そうなんですか?」

 

カリーナ「そうですよねー。流石にコスプレですよねー。もうびっくりさせちゃってー」

 

ザク隊長「いや、ボクはコスプレじゃないけど」

 

カリーナ「えっ?」

 

ザク隊長「ほらこのとおり。中には誰もいませんよっと。」かぽっ(首を外す音)

 

カリーナ「」

 

ザク隊長「あの?」

 

カリーナ「あわわわ。」へたぁ

 

カリーナ「おばけぇ……。」

 

今度は腰を抜かし、顔を青ざめさせ怯え始める。さすがに頭にきたザク隊長は怒り始める。

 

ザク隊長「あのねぇ」半ギレ

 

ザク隊長「ボクはねぇ、おばけでも鉄血兵とやらでもありません!」

 

ザク隊長「ボクはザク!量産型のザクです!失礼な。」

 

カリーナ「ざ ザク?」

 

カリーナ「ま まぁ。ゲリラや鉄血兵じゃなくてよかったぁ」ペタン

 

カリーナ「それに、よく見たらグリフィンの制服を着てますね。誤解してすいません。」

 

カリーナ「ん?グリフィンの制服を着てるってことは…もしかして新しく赴任してきた指揮官ですか?」

 

ザク隊長(うーむ。ここでいいえとか言ったらややこしくなりそうだし…。)

 

ザク隊長「うん、そうだよ。」

 

ザク隊長はにっこり笑って答えた。

 

カリーナ「やっぱり!」

 

カリーナ「見た目は怖いし怪しいので警戒していましたけど、そういうことなら話は早いです。」

 

カリーナ「初めまして、指揮官。私はカリーナ、貴方のサポーターで副官です。よろしくお願いいたします。」ペコリ

 

さっきまで泣いたり怯えていたりしたこの小動物はカリーナという名前のようだ。急にキリッとし始めたカリーナにザク隊長は内心動揺しつつ挨拶を返す。

 

ザク隊長「あ ああ宜しく頼む」

 

カリーナ「それでは、この基地の施設紹介をします、付いてきてください」

 

ザク隊長「うん、わかった」

 

こうして流されるままにザク隊長はカリーナに連れられ基地を見て回ることになったのである。

 

テクテクテク

 

カリーナ「指揮官、これをご覧ください。」

 

ザク隊長「このでっかい機械は?」

 

カリーナ「これは人形製造機。幾重にも起きた世界大戦により人口が激減しました、その失われた労働力を補うためI.O.P.社が開発したのが自律人形…まぁ人型のアンドロイドですね。それを戦闘特化に仕立て上げたのが戦術人形で、この戦術人形を製造するのがこの人形製造機です。」

 

カリーナ「今のところは二基だけですが、やろうと思えば簡単に製造機を増設することも可能ですよ。」

 

ザク隊長「ふぅーん。なるほどねぇ。」

 

カリーナ「ここは修復室です。戦いによって損傷した人形を治す部屋です。」

 

ザク隊長「ほうほう。」

 

カリーナ「一応言っておきますけど、覗いちゃだめですよ?」

 

ザク隊長「わかってるてば!もう、からかわないでおくれ。」

 

カリーナ「あははっ。ごめんなさい♪」

 

カリーナ「それで、ここは資材室。ここは食料や人形の素材などをため込むための部屋です。」

 

ザク隊長「ふーん、なるほどねえ。スッカスカだけどここもいっぱいになるのかな?」

 

カリーナ「そこは力量次第ですね。」

 

ザク隊長「で、ほかの部屋は?」

 

カリーナ「これで以上です!」

 

ザク隊長「えっ?マジで?」

 

カリーナ「マジです。なにせこの基地は出来立てほやほやでまだ施設機能などが整っていないのです。」

 

ザク隊長「なるほどねぇ。まぁ、そうならしょうがないか。」

 

ザク隊長「それで、ボクがしなきゃいけないことってなんだい?」

 

カリーナ「ふふん。よくぞ聞いてくれました!」

 

カリーナ「まずはこれを!」

 

ザク隊長「スマホ?でもなんか違うような」

 

カリーナ「フフフ。これはですね、指揮運用システムといいまして、グリフィンが開発した戦術人形を指揮するための携帯電話型の高性能機器なんです!」

 

カリーナ「なくしても作り直す事は出来ますが、設定変更とか面倒くさいのでなくさないでくださいねー」

 

ザク隊長「うんわかった。それで、何をすれば?」

 

カリーナ「では、その指揮端末を起動させてください。」

 

ザク隊長「あ、ああ。」

 

ザク隊長の指が端末に触れると端末が起動する。

 

フィィィン

 

ザク隊長「ほー。色んなマークがあるね。何が何だかだけど。」

 

カリーナ「ハハハ。取り合えず、このグリフィンのマークをタッチしてください」

 

ザク隊長「これかな?」ポチリ

 

フィン

 

端末には様々な項目が並んでいる。ザク隊長は丸いモノアイをより丸くしてカリーナに質問をする。

 

ザク隊長「なんだこれ?任務?」

 

カリーナ「はい!この任務というのはですね。指揮官のこなすべき仕事のことで、日ごとや週ごと、主要目標があり、これをこなすことが大事になります。」

 

カリーナ「これらの仕事をこなすことで資源が貰えたりするのでガンガンこなしていって下さい!!」フンス

 

ザク隊長「なるほどねぇ。まずボクがやる仕事は…この人形一体を召喚せよってやつかな?」

 

カリーナ「ピンポン♬その通りです!」

 

カリーナ「では!早速、建造していきましょう。」

 

カリーナ「では資材庫から資材を持ってきて下さい。」

 

ザク隊長「わかった。ちょっと待っててね。」

 

タッタッタッ……タッタッタッ

 

ザク隊長「はいはい、持ってきましたよ。人力、配給、弾薬、パーツで合ってる?」

 

カリーナ「早っ。」

 

カリーナ「コホン。それでは、人形製造機の画面ををタッチしてください。」

 

ザク隊長「こうか」ぽん

 

ザク隊長「おっ、こりゃすごい。」ポチポチ

 

カリーナ「では、まず拳銃の人形をつくりましょう。」

 

ザク隊長「了解っと。これをこうして…材料も投入して...こうか!」

 

ウィイイン

 

ザク隊長「動き出した!」

 

カリーナ「それでは、ちょっと待ちましょう。」

 

数十分後

 

フシュウウウン

 

ザク隊長「おっ。出来上がったみたいだ。」

 

カリーナ「そのようですね!それではお迎えに行きましょう。」

 

ガタガタガタ

 

ザク隊長「箱?」

 

カリーナ「はい!この中に人形が入っているんです!!」

 

カリーナ「お、中の人形が起きたみたいですよ!!」

 

ゴソゴソ  ガタン

 

M1911「ふあー、おはようございます。」

 

箱のふたが開き、中から金髪ショートのかわいらしい人形が出てくる。

 

M1911「お、この反応は。」

 

M1911「運命的な出会いですね、新しい指揮官様に会えるな ん て?」

 

M1911「え ちょ え?鉄血兵?ウソ…どうしよう。あれ、でもグリフィンの制服着ているし、識別情報も鉄血のとは違うし…。」ブツブツ

 

かわいらしい人形は顔を青ざめさせて箱に籠り、ブツブツつぶやき始める。

 

ザク隊長「あの。どうしたの?」

 

心配になったザク隊長が声を掛ける。

 

M1911(ビクッ)

 

M1911「あ、すいません。ちょっとそのぉ、指揮官のことでちょっと驚いて。」

 

ザク隊長「そっか、ゴメン驚かせちゃって。」

 

ザク隊長「僕はザク隊長、君の名前は何?」

 

M1911「あ、私はM1911と申します。」

 

ザク隊長「そか、よろしくM1911。」

 

M1911「あの、質問よろしいでしょうか?」

 

ザク隊長「なんだい?」

 

M1911「し 指揮官って、に 人間じゃ…。」

 

ザク隊長「……。」

 

M1911(しまった、地雷ふんじゃった?どうしよう、この感じ殺されるかも…。)

 

ザク隊長「あのぉ。逆に質問いい?」

 

M1911「は、はい。なんですか?」

 

ザク隊長「人間って何?」

 

カリーナ&M1911「えっ?!」

 

運命の歯車は大きく動き始めようとしていた。




PIXIVに投稿した第一話の再編集版です。

これからも再編集も最新話も書いていくのでお楽しみに!!
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