ザク隊長のドルフロ戦記     作:零戦之介

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ちょっとしたお祭り話です。

ごゆっくりどうぞ。


25話~ジオンとグリフィンのひな祭り~

はやぶさが生まれてから一週間後、ザク隊長は自室でカレンダーをめくってあることに気が付いた

 

ザク隊長「もうすぐでひな祭りだなあ。」

 

M1911「ひな祭り?なんですかその祭りは。」

 

ザク隊長の部屋でくつろいでいたM1911はザク隊長の話したひな祭りという祭りに興味を示す。

 

ザク隊長「ひな祭りってのは女の子の成長を祝う祭りで、ひな人形を飾ったり、ひなあられやちらしずしを食べたり白酒を飲んだりするんだ。」

 

ザク隊長は得意げに指をくるくる回して説明をする

 

M4A1「面白そうなお祭りですね。とても気になります。」

 

M1911と同じく部屋でくつろいでいたM4A1もガバリと起き上がり、わくわくした雰囲気になる。

 

ザク隊長「そうだねえ…最近でっかい作戦ばっかりでみんなそろそろ息抜きをしたいだろうし。」

 

ザク隊長「ひな祭りやっちゃうかあ!!」

 

ザク隊長はすっくと立ちあがり、M4A1とM1911を見据え決意を示す

 

M1911「やりましょう!」

 

M4A1「そうしましょう!」

 

二人も楽しみそうに眼を輝かせすっくと立ちあがる

 

ザク隊長「よし!それじゃあ準備開始だ!」

 

M4A1&M1911「おーー!!」

 

……

 

高機動型ザク後期型(B.H)「で、幹部及び主要メンバーを集めての大型会議だと聞いて大慌てで会議室に来てみれば…。」

 

高機動型ザク後期型(B.H)「なんですか…このグリフィン・ジオン共同ひな祭りってのは…。」

 

バルバラ・ハハリは大きくため息をつく

 

ザク隊長「M1911とM4A1の二人で話し合ってやろうって決めたんだけど…。怒ってる?」

 

ザク隊長が緊張した様子でバルバラに説明をする。

 

M4A1「呆れているのかも。」

 

M4A1もちょっと緊張した感じでザク隊長に話しかける

 

高機動型ザク後期型(B.H)「両方です!」

 

バルバラは青筋を立て怒鳴った

 

ザク隊長&M4A1「「ひえっ。」」

 

高機動型ザク後期型(B.H)「確かに息抜きは大事です、そのためにお祭りをしたいというのはウチの所でもやってたのでわかるのですが…。」

 

高機動型ザク後期型(B.H)「計画が大雑把すぎます!これでは予算が無駄に膨れ上がるだけではなく、なんとなくこう…へにゃっとして面白くないお祭りになってしまうのです!」

 

高機動型ザク後期型(B.H)「やりたいのであればキチンと話し合い、芯のある計画を立てるようにしてください!」

 

ザク隊長「はい、ごめんなさい。」

 

M4A1「すいませんでした。」

 

ザク隊長とM4A1はしおらしくぺこりと頭を下げた。それを見たノリス・パッカードは表情を柔らかくし、バルバラを静かに諭す。

 

グフカスタム(N.P)「まぁ、落ち着けバルバラ中尉。その芯のある計画を作るためにザク隊長はこの会議を始めたのだろう?ならばその思いに応えなければなるまい。違うか?」

 

想定外の発言にバルバラは目を丸くし、少し動揺しながら二人に謝罪をする。

 

高機動型ザク後期型(B.H)「えぇ、まぁ、その、そうですね。ザク隊長、強い言葉で言ってしまったことを謝罪します。」

 

ザク隊長「いやいや、こっちにも非があるしさ。むしろきちんと指導してくれて嬉しいよ。」

 

ザク隊長はちょっと嬉しそうに感謝した

 

ティターニア(A.S)「それでそれで!どんなお祭りにしましょうか!!」

 

アルマ・シュテルナーが元気いっぱいに会話に割り込む。

 

高機動型ザク後期型(B.H)「アルマ・シュティルナー少尉?」

 

バルバラは少しピリピリした空気を纏い、怖い笑顔でアルマを睨みつける。

 

ティターニア(A.S)「ひょえっ!バルバラさんなんで怒るの!?」

 

あまりの気迫に驚いたアルマはびょっと飛びのき、珍妙なポーズをとった

 

高機動型ザク後期型(B.H)「あなたはもうちょっと空気を読む練習をしなさい…。」

 

バルバラは頭に手を当て、呆れたように頭を振る。それを見たアルマは申し訳なさげに謝罪をする

 

ティターニア「うう…すいません。」

 

高機動型ゲルググ(J.R)「なぁ、そろそろ会議しねえか?色々あって仕方ないとはいえ全く進んでないぞ?」

 

ドム・バラッジ(I.G)「そうだね…。そろそろ真剣に会議しよう。」

 

スプリングフィールド「では、私から一つ宜しいでしょうか?」

 

スプリングフィールドが自信満々な顔で手を挙げる

 

ザク隊長「お、何か案があるのかい。」

 

スプリングフィールド「はい!私の提案は、カフェのデザート及びドリンクメニューに桃関連の物を期間限定で追加することです!新鮮な桃を使ったスムージーやパフェ、ケーキをお出しできたらみんなとっても喜ぶと思うんです!!」

 

ドム・バラッジ(I.G)「おお、いいね。私はこの意見に賛同するよ。」

 

スプリングフィールドの出した案にイルメラ・グルーバーが嬉しそうに賛同する。

 

ザク隊長「おk!早速案に加えよう。」

 

ザク隊長はサラサラとホワイトボードに書き込む

 

ダイナちゃん「わおん。」

 

ダイナゲートのダイナちゃんが勢いよく前足を上げる。

 

ザク隊長「お、ダイナちゃん。何かな?」

 

ダイナちゃん「ワオーン、ワンワン、クルルル、わん、フシュンフシュン。」

 

ザク隊長「ダイナちゃんはなんて?」

 

ザク隊長はエクスキューショナーに質問をする。するとエクスキューショナーは片目を開け、じっとこっちを見ながら

 

エクスキューショナー「昔のニホンの観光地に置いてあった顔はめパネルを作って、玄関に置いておくのはどうでしょうか。だとさ。」

 

気だるげに答え、再び目を瞑った。

 

ザク隊長「あー、確かに面白い案だねえ。みんな的にはどう?」

 

リック・ドムⅡ(G.H)「あー、いいかなザク隊長。」

 

ギーがゆっくりと手を挙げる。

 

ザク隊長「お、ギー君。」

 

リック・ドムⅡ(G.H)「いやさ、なんとなくだけどよ。地味じゃね?でっかく祭りやるのに顔はめパネルってよ。」

 

ダイナちゃん「わおん!?」(なんですと!?)

 

ダイナちゃんがカメラアイを真っ赤にし、ギーを睨みつける。

 

リック・ドムⅡ(G.H)「いやいや!別にそれ自体は否定するつもりはねえんだよ。言い方が悪かった、すまないダイナちゃん。」

 

ダイナちゃん「ウウ、ワンワン。」(フムン、じゃあギーのアイディアってのはどんなもんなのさ。)

 

エクスキューショナー「何々、ギーのアイディアが聞きてえのか。」

 

リック・ドムⅡ(G.H)「何?俺の案だと。」

 

リック・ドムⅡ(G.H)「まぁ、無いってわけじゃねえし一応言っておくか。」

 

リック・ドムⅡ(G.H)「えーと、だな。俺が考えた案は人形やMSが昔の着物を着てひな壇に座って記念撮影なんかをするMS人形雛段ってやつだ。金は掛かるし手間も多いだろうがまぁ、良かったら検討してくれ。」

 

ギーは意見を出すとそそくさと椅子に座った。

 

ザク隊長「ほほう、中々面白い案だね。賛同者はいるかな?」

 

ザク隊長が周りをキョロキョロと見回す。

 

M4A1「私もこの案良いと思います。」

 

M4A1が元気いっぱいに手を挙げる。

 

M1911「はいはい!私も賛成です!」

 

M1911も楽しそうに手を挙げた。

 

WA2000「私もいいと思うわ。」

 

WA2000も追従するように手を挙げ。

 

エクスキューショナー「んー、俺も賛成だね。面白そうだ。」

 

エクスキューショナーも顎を机に乗せ小さく手を挙げる。

 

ザク隊長「おー、賛成多数か!この案はこの祭りの目玉として前面的に出していこう!」

 

ザク隊長はホワイトボードにギーのアイディアを大々的に書き加える。

 

リック・ドムⅡ(G.H)(やべえ、以前ネットニュースで流れてたのをチラ見してたのを適当に言っただけなんて口が裂けても言えねえ。)

 

あまりの反響の大きさにギーは滝汗をかいた。

 

スプリングフィールド「あら?ギーどうしたの、すごい汗よ。ハンカチで拭いてあげる。」

 

スプリングフィールドはギーを心配し優しく自分のハンカチで彼の額の汗をぬぐう。

 

リック・ドムⅡ(G.H)「うおっぷ、ありがとよスプリングフィールド。」

 

スプリングフィールド「うふふ、どういたしまして。」

 

ザクⅡ改(R.R)「仲いいな、二人とも。同棲でもするか?」

 

リベリオがにやにやしながら2人を茶化す。

 

リック・ドムⅡ(G.H)「うるせえぞ、リベリオ!」

 

カッとなったギーがリベリオを怒鳴りつける。それを見たスプリングフィールドはギーのモノアイを見据えて

 

スプリングフィールド「こら!頭にきたからといってチームメイトは怒鳴ってはいけません!!」

 

と叱った。

 

リック・ドムⅡ(G.H)「チッ、悪かったよ。」

 

ギーは不服気味に謝罪した。それを見たスプリングフィールドはリベリオの方にも振り向き厳しい表情で注意をする。

 

スプリングフィールド「リベリオも反省なさい、男女関係というものは気軽に茶化していいものではないのです。」

 

ザクⅡ改(R.R)「ハイ、ごめんなさい。」

 

リベリオは流石に不味いと思い素直に頭を下げる。

 

2人の謝罪も終わり、会議は優秀なメンバーのお陰で粛々と進み・・・

 

 

3/3当日

 

 

車から降りたジャンシアーヌ指揮官は駐車場からぶつぶつ呟きながら歩いていた

 

ジャンシアーヌ「さてと、ザク隊長から招待状をもらって基地に頑張って来たけれど・・・。」

 

Gr G36「・・・これはすごいことになっていますね。」

 

ジャンシアーヌ指揮官と部下の人形たちは基地の装飾に目を丸くしていた

 

ジャンシアーヌ「基地中に桜の花が咲いてるわね・・・。」

 

ジャンシアーヌが基地に咲き誇っている花を見てぼそりと言葉を漏らす

 

Gr G36「ご主人様、あれは桃の花です。少々似ていますが別物でございます。」

 

G36はジャンシアーヌの間違いを訂正する

 

ジャンシアーヌ「あ、そーなの。それにしてもここまでよくぞ綺麗に咲かせたものね。」

 

ジャンシアーヌは感心しながら桃の花を眺めながらテクテク歩く

 

エクスキューショナー「褒めてくれてあんがとな、それ全部フェネクスが咲かしてくれたんだぜ。」

 

ジャンシアーヌは上からの声に気が付き目線を上に上げる。するとそこにはエクスキューショナーが大きな桃の木の上で寝そべっていた。

 

G36「エクスキューショナー!」

 

エクスキューショナー「おっと、そう殺気を出すな。客がいる以上刀傷沙汰は避けてえからな。」

 

エクスキューショナーはひらりと乗っていた桃の木から降りる

 

ジャンシアーヌ「あら、エクスキューショナー久しぶり。」

 

エクスキューショナー「おお、久しぶりだなジャンシアーヌ。元気にしてたか?」

 

ジャンシアーヌ「まぁね、そういえばあなたがさっき言っていたフェネクスが咲かしたというのはどういう意味?」

 

ジャンシアーヌは頭に?を浮かべエクスキューショナーに質問をする。

 

エクスキューショナー「おお、それについてなんだがな。」

 

~それは二日前のでき事~

 

ザク隊長「もしもし、フェネクス。桃の造花なんだけどさ、まだこないんだけどどしたの。」

 

ザク隊長がフェネクスに不安そうな声で電話の先のフェネクスに注文の確認をとる。するとフェネクスは心底参ったような声で

 

フェネクス「えっと、その、ゴメン。想像以上にどこの業者も製造がカツカツでもう造花が手に入らなかったわ。」

 

と返信をする。ザク隊長は頭をポリポリ掻きながら困り顔でフェネクスを問い詰める。

 

ザク隊長「え!?まじか!!弱ったな…。」

 

ザク隊長「どうするのさ、桃の花の飾りはこのひな祭りの目玉の一つだよ?」

 

フェネクス「うううむうう。」

 

フェネクスは複雑な渋い声を出し、考え込み始める。

 

フェネクス「よし、決めたわ!」

 

フェネクス「私の力を使って本物の桃の花を咲かしてあげるわ、それはもう満開にね!!」

 

フェネクスはそう勢いよく啖呵を切った。

 

ザク隊長「えっ、できるのかい?」

 

ザク隊長は目を大きくして驚く。

 

フェネクス「へっ、できらあ!!」

 

ザク隊長「つかさ、どうやって咲かすのさ。」

 

ザク隊長は当然の疑問を抱き、質問をする。

 

フェネクス「ああ、それは簡単。私の力で開花するまで桃の木の時間を加速させるのよ。」

 

ザク隊長「はい?」

 

ザク隊長は頭にはてなマークをいっぱい出しながら首をかしげる

 

フェネクス「ユニコーンガンダムシリーズはね、時間を操作することもできるのよ。操作できる範囲は限られてるけど。」

 

ザク隊長「そうなの・・・。まぁ、それで桃の花が咲くならいいや。頼んだよ。」

 

フェネクス「任せて頂戴。一晩で満開にして見せるわ!!」

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 

エクスキューショナー「で、朝起きたら桃の木がたくさん植えてあってどの木も満開。そのあとは準備も潤滑に進み、無事開催にこぎ着けたってわけさ。」

 

ジャンシアーヌ「はー大したもんね。」

 

G36「ツッコミどころはたくさんありますが今は特に触れないでおきます。」

 

エクスキューショナー「おう、そうか。まぁ、楽しんでいってくれ。」

 

ジャンシアーヌ「わかったわ、楽しんでくるわね。」

 

エクスキューショナー「行ってきな、俺は疲れてるからもうひと眠りするよ。」

 

そういうとエクスキューショナーは木に登るとごろんと寝転がると再び眠り始めた。

 

MG3「チェッ、自由な奴。」

 

MP5「ジャンシアーヌ指揮官!早く行きましょう!!おいしいスィーツの匂いがします!!」

 

ジャンシアーヌ「はいはい、それじゃいきましょうか。」

 

・・・

・・・・・・

 

ザワザワワイワイガヤガヤ

 

ジャンシアーヌ「なにこの人形と人間の量・・・。」

 

ジャンシアーヌが人混みの多さにあっけにとられていると人混みの中から男の声がジャンシアーヌを呼ぶ

 

石軍「おーい、ジャンシアーヌ。」

 

ジャンシアーヌ「あー石軍、こんにちは。あなたもザク隊長の招待で来たの?」

 

石軍「まぁな、個人的にも気になったから来てみたんだが・・・。」

 

ジャンシアーヌ「めっちゃお客さん多いわね。」

 

石軍「だよな、ザク隊長はどれだけ招待したんだ・・・。」

 

2人が顔を見合わせ深くため息をつく。

 

ザク隊長「おおい、二人とも―。」

 

ジャンシアーヌ「あら、向こうからザク隊長が来たわ。」

 

石軍「やあ、ザク隊長。すごい数の客人だなどれだけ招待したんだ。」

 

ザク隊長「いやあ、実は少数の知り合いの指揮官やヘリアンさんやカリーナ、ペルシカ博士に招待を送ってできる限りひっそりやろうと思ってたんだ。」

 

ザク隊長「所が当日になってみるとこの通り人形も指揮官も大挙としてやって来てね。」

 

ザク隊長「なんでこんなことになったやら・・・。」

 

ザク隊長は大きなため息をついた

 

ジャンシアーヌ「ふーむ、どうしてそうなったのやら。」

 

カリーナ「あれー、皆さんお揃いで。」

 

ザク隊長「ああ、カリーナ。」

 

カリーナ「いやー、今日は大賑わいですねー。宣伝したかいがありましたよ!」

 

カリーナが満足げな表情を浮かべ、電卓を持っている。

 

ザク隊長「・・・宣伝?」

 

ザク隊長のモノアイが消え、額に大汗が浮かぶ。

 

カリーナ「はい!!ペルシカ博士がM4A1達が人間らしい事をやっているのに感動してせっかくだし大大的に宣伝したいという要望に応え、私も儲けるチャンスだと思い、総力をかけて宣伝した結果がこの通り!!もう大盛況なわけです!!」

 

カリーナは嬉しそうにそう語った。ザク隊長は大汗を掻きながらカリーナに話しかける。

 

ザク隊長「え・・・あの・・・その・・・スイーツ材料とか・・・確かそんなに準備してなかったよね?大丈夫なの?」

 

カリーナ「あ、それについては問題ありません。フェネクスさんと裏で個人的に掛け合って大量に準備してもらいました。」

 

カリーナはケロリと答える。

 

ザク隊長「で・・・その材料費はどこから捻出したの?」

 

ザク隊長が冷静を装った声で滝汗を流しながら問う

 

カリーナ「あ、それは全部ペルシカさんが出してくれました。いやー本当に太っ腹でしたね~。」

 

ザク隊長「ああ、そうか。いやー怖かった、もしボクの預金が抜かれてたらどうしようかと・・・。」

 

ザク隊長は懐に入れていたハンカチを取り出し冷や汗を拭き、安堵する。

 

カリーナ「ハハハ、そんなことをしたら人形の皆さんから袋叩きにされてしまうので絶対に致しませんよ。」

 

ジャンシアーヌ「まぁ、色々あったけど丸く収まったってわけね。」

 

ザク隊長「そんな感じ。」

 

カリーナ「イエース。」

 

石軍「なら、俺たちはもう行くよ、じゃあな。」

 

ザク隊長「うん、楽しんでいってねー。」

 

そういうとザク隊長とカリーナは人ごみの中へ消えていった

 

ジャンシアーヌ「それじゃあ、巡っていくとするか。みんな、迷子にならないようにね!!」

 

人形s「はーい。」

 

・・・

・・・・・・

 

ジャンシアーヌ指揮官一行は呑気に駄弁りながら歩いていると行列しているいるコンビニに遭遇する。MP5は不思議そうに呟く。

 

MP5「あれ、ここのコンビニなんでこんなに混んでいるんでしょう。」

 

ジャンシアーヌ「えーここコンビニあるの。羨ましいわねー。」

 

MG3「だなー羨ましいぜ。」

 

ジャンシアーヌとMG3はザク隊長の基地の設備の潤沢さに嫉妬する。そんな二人をしり目にG36が情報収集を始める。

 

G36「もし、そこの民間人形さん。なんでここのコンビニはなんで混んでいるのでしょうか?」

 

民間人形1「何故って?そりゃあ簡単よコンビニ限定の季節商品・・・まぁお菓子があるからよ。」

 

民間人形1「私の御主人が仕事で忙しくてひな祭りに行けないからお土産にここのお持ち帰りスイーツを買って帰ろうとしたんだけど・・・この通り大行列で・・・。」

 

G36「大弱り・・・と。」

 

民間人形1「そ、スイーツがなくならないことを祈るばかりよ。」

 

G36「えぇ、ご武運を。」

 

そういうとG36は手を振って民間人形に別れを告げた。

 

ジャンシアーヌ「限定のお菓子かぁ。それだけでこんなに混むものかしら。」

 

MG3「おーい、そこの人形よう。なんでこんなにこのコンビニは混んでいるんだい。」

 

MG3がまた別の民間人形に声を掛ける。するとその人形は顔を真っ赤にして叫び返す。

 

民間人形2「そんなの決まっているわ!ここのコンビニの従業員にイケメン人形がいるからよ!」

 

MG3「イケメン人形だぁ?」

 

MG3が迫力に若干引きつつ、質問を続ける。

 

民間人形2「そう!愛想もいいし顔もかわいい。まるで絵本から出てきた王子様みたいなの!!」

 

民間人形2「ほら、あそこのレジの所よ!」

 

民間人形が指をさす。そこには必死になって大量の客を捌き、それでも笑顔を絶やしていない戦術人形はやぶさの姿があった。

 

MG3「おぉ、確かにこれはいい男だな。」

 

MG3が関心したように声を出す。

 

民間人形2「でしょ!もう心臓がないのにもうすごくドキドキしちゃう!!」

 

民間人形はそういいながら手を激しくぶんぶん振る。

 

MG3「おう、そうか。じゃああたしは忙しいからもう行くよ、じゃあな。」

 

MG3はそういい、そそくさと別れを告げた。

 

ジャンシアーヌ「お疲れ、MG3。」

 

MG3「いやあ、恋する乙女ってのはまぁ凄まじいもんだな。」

 

ジャンシアーヌ「そうね、まぁいい男だもねあの子。」

 

MP5「はい!一度お話しましたがとても素敵な方でした!!」

 

ジャンシアーヌ「まぁ、ここは混んでるし特に用もないしそろぽち別の所に行きましょ。」

 

~場面変わってレジ~

 

はやぶさ「・・・以上1250円となりまーす。お支払いは現金ですか?」

 

民間人形3「げ、現金です!」

 

はやぶさ「わかりました、ではこのトレーに現金を置いてください。」

 

民間人形3「はい!」

 

民間人形が焦り気味にトレーに現金を置く

 

はやぶさ「はい、1250円丁度を頂きました。」

 

はやぶさ「レシートはいりますか?」

 

民間人形3「要ります!」

 

はやぶさ「はい、どうぞ!」

 

民間人形3「ありがとうございます!」

 

はやぶさ「またのご利用お待ちしております。」

 

民間人形3「はい!」

 

民間人形は嬉しそうにレシートを受け取り、嬉しそうに走り去っていった。

 

はやぶさ「ふー、流石に疲れたや。」

 

ガリル「おーい、はやぶさくん。そろそろ交代やでー。」

 

ガリルが店の裏側からはやぶさ君を呼び出す。

 

はやぶさ「はーい。」

 

はやぶさは穏やかな笑顔で手を振りながら足早に裏側に走っていく。

 

ガリル「いやー、凄いねえはやぶさくん。君が入っただけでここのコンビニの売上がうなぎ上り!さすがだよ!よっ、この美男子!!」

 

ガリルはそういいながらはやぶさの頭を撫でまわす。

 

はやぶさ「えへへ、ありがとうございます。」

 

はやぶさは嬉しそうに鼻をこする

 

ガリル「さっ、はやぶさ君は休んでおいで。うちがちゃんとまとめ上げるからさ!」

 

はやぶさ「はい。では、休んできます。」

 

はやぶさ「・・・とは言ったがどう休もうか。」

 

はやぶさが悩んでいると、ある人物がはやぶさの視界に入り込む

 

はやぶさ「お、そこにいるのはジャンシアーヌ指揮官。」

 

はやぶさ「せっかくだし会いに行ってみるか。」

 

はやぶさは急ぎ足でジャンシアーヌ指揮官に走っていった。

 

・・・

・・・・・・

 

ジャンシアーヌ「さて、カフェへの道はっと。」

 

ジャンシアーヌは地図をじっと見つめながらてくてく歩く。最後尾を呑気に歩いていると後ろから人形が追いかけてくるのに気が付く。

 

MP5「おや?あの人は。」

 

はやぶさ「おーい、ジャンシアーヌさーん。」

 

そこには手を振りながら走ってくるはやぶさの姿があった。

 

ジャンシアーヌ「あら、はやぶさじゃない。おーい、こっちよー。」

 

ジャンシアーヌは道の端っこに寄ってはやぶさを呼ぶ。

 

はやぶさ「ふぅ、間に合った。」

 

ジャンシアーヌ「お疲れ、てかなんで追いかけてきたの?何か用?」

 

はやぶさ「えぇ、せっかくですのでここの基地の案内をしようかと。」

 

ジャンシアーヌ「あら、いいの。じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらうわね。」

 

はやぶさ「では、こちらへ。」

 

はやぶさ「まずは食堂にご案内しますね。」

 

・・・

・・・・・・

 

はやぶさ「着きました、ここが食堂です。」

 

ジャンシアーヌ「うわっ!広いわねぇ。」

 

G36「私たちの基地の食堂より大きいですね・・・」

 

ジャンシアーヌとG36が驚きを隠せずに言葉を漏らす

 

はやぶさ「ええ、ここの基地は人形だけではなくMSの皆さんが沢山いますのでその分食堂とキッチンが大きく作られているんです。」

 

ジャンシアーヌ「なるほどね。」

 

ジャンシアーヌが腕を組み関心する。

 

MG3「あの、すまねえが腹が減ったんだが何かお勧めのメニューとかあったりするか?」

 

はやぶさ「あ、それでしたらひな祭り限定のちらし寿司がありますよ。もうこの世界では獲れなくなった海鮮をふんだんに使っているのでお勧めですよ。」

 

MG3「ふぅーん。3000円かぁ、昼飯としては高いが・・・まぁ食ってみるか。」

 

ジャンシアーヌ「わたしもそれにするか。」

 

G36「私はざるそばで。」

 

MP5「かつ丼でお願いします。」

 

はやぶさ「了解です、ではあそこの券売機で食券を買って直接キッチンの従業員さんに渡してくださいね。」

 

ジャンシアーヌs「「「はーい。」」」

 

数十分後

 

bububu

 

MG3「おっ、ブザーが鳴ったな。」

 

G36「では取りに行きましょうか。」

 

そういうとジャンシアーヌ指揮官達はカウンターに向かって歩いていく。

 

スペクトラM4「はい、どうぞ。ちらし寿司二つとざるそば、かつ丼です。」

 

ジャンシアーヌ「ありがとう、スプーンはどこに?」

 

スペクトラM4「そこのテーブルにまとめて置いてあるので適当に持って行ってください。」

 

ジャンシアーヌ「わかったわ。」

 

ジャンシアーヌ「ええっと、これか。」

 

G36「私は箸を・・・。」

 

MP5「私も箸の方がいいかなぁ。」

 

はやぶさ「まぁそこは自分の使いやすい方でいいかと。」

 

ジャンシアーヌ「それじゃあ席について食べましょうか。」

 

ジャンシアーヌ達は箸やスプーンををとり席に戻る

 

MG3「そんじゃ、いただきます。」

 

ジャンシアーヌ「いただきます。」

 

ジャンシアーヌ「ん!これ旨いわね。」

 

ちらし寿司を一口食べたジャンシアーヌが目を輝かせる。

 

はやぶさ「でしょう?いやあ、頑張ってメニューの調整をしたかいがありました。」

 

MG3「えっ、これお前が作ったのか!?」

 

はやぶさ「すべてを作ったわけではありませんが栄養バランスや見栄え、コストパフォーマンスのつり合いなどは僕が考えました。」

 

はやぶさは自慢げに胸を張る

 

ジャンシアーヌ「本当によくやったわねえ。」

 

はやぶさ「頑張りました!!」

 

はやぶさ「さ、さ、早くおしゃべりはこれくらいにしてさっさとご飯を食べてしまいましょう!そろそろあるイベントが始まりますので!!」

 

ジャンシアーヌ「イベント・・・?まぁ、分かったわ。」

 

ジャンシアーヌ「んんんん!!」カッカッカッ

 

ジャンシアーヌは、はやぶさの言うとおりにご飯を口の中に流し込み胃袋に無理やり押し込む。

 

ジャンシアーヌ「よおし、昼飯終わり。さあ、行くわよ。」ゲーフ

 

MP5「わ、待って下さい!んっんっんっ!!」カッカツ

 

はやぶさ「お、落ち着いてください。そろそろ始まるといってもまだあと15分くらいかかるので!」

 

ジャンシアーヌ「何言ってるのよ、社会人になったら10分前行動が基本でしょ。さ、食器片して行くわよ。」

 

MG3「待ってくれ指揮官!すぐ食い終わるからよ!」

 

G36「もう・・・そばを楽しむ余裕ぐらいくださいな・・・。」

 

そして各々食事を無理やり時短させ、食堂から慌てて去っていったのだった。

 

~第一運動場~

 

ジャンシアーヌ「ふぅ、あー疲れた。」

 

ジャンシアーヌは肩で息をしながら人形と共にベンチで座っていた。その様子を見てあきれ返ったはやぶさはお母さんのように注意する。

 

はやぶさ「ごはん食べた直後に走るからですよ。」

 

ジャンシアーヌ「それもそうね・・・次は気を付けるわ。」

 

MG3「んでさ、そのイベントってのはなんだよ。いまのとこ豪華な台座があるばかりだが。」

 

はやぶさ「ふふふ、待ってからのお楽しみですよ。」

 

はやぶさは目を輝かせ、自慢げにそう言った。

 

ジャンシアーヌ「そう。じゃあ昼寝して待ってるからイベントが始まったら起こしてね。」

 

はやぶさ「了解です。」

 

そしてジャンシアーヌはいびきをかいて昼寝を始めたのであった。

 

10分後

 

はやぶさ「もし、ジャンシアーヌ指揮官。起きてください。」

 

ジャンシアーヌ「んあ?もう時間なの?」

 

はやぶさ「えぇ、ほらあそこを見てください!」

 

ジャンシアーヌが寝ぼけまなこをこすって開けるとそこには美しい光景が広がっていた。

 

G36「ご主人様、ご覧ください。雛壇ですよ、人間サイズの!」

 

MG3「一番上に座っているのはザク隊長と・・・M4A1か。随分と分厚い服を着こんでんな。」

 

はやぶさ「あれはお内裏様とお雛様になった父さ・・・いえザク隊長指揮官とM4A1姉さんですね。」

 

MP5「他にも人形やMSの姿がありますけど誰が何やらですね・・・。」

 

はやぶさ「では、自分が誰が何の役をやっているのか説明いたします。」

 

ジャンシアーヌ「お願い。」

 

はやぶさ「では早速。」

 

はやぶさはコホンと咳払いをする。

 

はやぶさ「二段目にいるのは三人官女、右から順にAR-15姉さんM16A1姉さんSOPⅡ姉さんが勤めています。」

 

ジャンシアーヌ「真ん中にM16がいるのは何故?」

 

はやぶさ「三人官女の真ん中は一番年上の人が就くんです。」

 

ジャンシアーヌ「なるほど。」

 

はやぶさ「では次の段ですね。三段目は五人囃子、WA2000さんとM1918さんとAK-47さんとスコーピオンさんとM1911さんです。」

 

MP5「心なしか可愛いメイクをしていますね。」

 

はやぶさ「五人囃子は幼い人がやるらしいので幼く見えるメイクを施しています。」

 

はやぶさ「四段目は右大臣・左大臣となります。左大臣はノリス・パッカードさん、右大臣はエクスキューショナーさんです。左大臣の方が格上なので老人の姿をしており、右大臣は若者の姿です。随身は左手に弓、右手に矢を持ち、矢を入れた胡簶(やなぐい)を背負います。」

 

はやぶさ「五段目には、仕丁(しちょう・じちょう)の三人を並べます。泣き、笑い、怒りという三つの表情で作られていることが多いので、「三人上戸(さんにんじょうご)」とも呼ばれます。仕丁は御所の雑用を司る者たちで、持ち物は向かって左から台笠(だいがさ)、沓台(くつだい)、立傘(たてがさ)となります。因みに人選はM14さん、MP40さん、CZ75さんです。」

 

はやぶさ「あとはまぁ雑多な道具なので無視しちゃってもいいです。」

 

MG3「それでいいのか。」

 

ジャンシアーヌ「でも勉強になったわ、ありがとう。」

 

はやぶさ「どういたしまして。」

 

はやぶさはペコリと頭を下げる。

 

MP5「せっかくですし沢山写真撮っていきたいです!」

 

ジャンシアーヌ「そうね、ほらスマホ構えてあげるからみんなこっちにいらっしゃい。」

 

人形s「わーい!!」

 

こうしてジャンシアーヌ達はいっぱい写真を撮り、カフェを満喫しお土産を沢山買って悠々と帰っていったのだった。

 

~夜九時会議室にて~

 

ザク隊長「ふぅ、みんなお疲れ様。」

 

ザク隊長が椅子に座り、皆を見ながらつぶやく。

 

リック・ドムⅡ(GH)「あぁ、カフェは本当に休む暇がなかったぜ。」

 

ザク隊長「あれ?ギー君カフェにいたんだ。」

 

スプリングフィールド「ええ、ギーさんは本当に沢山助けてくれました。」

 

スプリングフィールドはギーのほうを見て優しく微笑む。

 

スレイヴ・レイス(T.K)「そうだな、二人とも息ぴったりで店の回転力も上々限定メニューとの相乗効果で売店の売り上げランクの中でもトップクラス!よくやったぜ本当に。」

 

スプリングフィールド「ありがとうございます、トラヴィスさん。」

 

リック・ドムⅡ(G.H)「まぁ、感謝の言葉は受け取っておくぜ。」

 

ガンダム・ピクシー(F.R)「フン、素直じゃないヤツ。」

 

リック・ドムⅡ(G.H)「うっせ!」

 

ギーは顔を赤くしてそっぽを向いた。

 

ザク隊長「他に何かある人いる?」

 

M4A1「私としては指揮官の隣に座って正妻ムーブできたのが大変楽しかったです。」サワヤカ

 

WA2000「どつくわよ。」キレギミ

 

M1911「ハイハイ、怒らない怒らない。」

 

AR-15「正直顔に白粉付けられまくって顔が粉っぽくて大変だったわ。正直もう一回やりたくないわ。」

 

SOPⅡ「表情を動かすとお化粧崩れちゃうのも大変だったなあ。」

 

M16「甘酒が程よい甘さで旨かった。」

 

はやぶさ「M16姉さんは甘酒飲みまくってもう大変でしたね。。。一鍋空にしたのを見て本当に震え上がりました。」

 

M16「いやあ、すまない。次は気を付けるよ。」

 

とまぁこんな感じで後片付けも会議も滞りなく進み、いつの間にか桃の木も撤去され、ザク隊長の基地はまたいつも通りの通常運転に戻ったのであった。

 

 

 

 

 




いやーちょっとしたお祭り話がこんなに長くなってしまって驚いています。

四か月も放置して申し訳ございません。

次こそは早めに投稿いたします。

ごめんなさい。
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