今回はアーキテクトたちの潜入が本格的に潜入が始まります。
それではご覧ください。
エクスキューショナー「ここが指揮官室だ。」
アーキテクト「ここが指揮官の部屋か・・・シンプルだねえ。」
エクスキューショナー「ま、指揮官は派手なのは好きじゃないからな。」
イントゥルーダー「わたくしとしては落ち着いていて素敵だと思いますわ。」
エクスキューショナー「そんじゃ、指揮官に会いに行くぞ。」
エクスキューショナーが緊張した風の低い声を出す。イントゥルーダーとアーキテクトは生唾を飲み、きりりと真面目な顔になる。
エクスキューショナー「指揮官、入るぜ。」コンコン
エクスキューショナーは小さくノックをする。しかし、反応が無く部屋の中はシーンとしている。
エクスキューショナー「しーきーかーん!」ドンドン
エクスキューショナーはさらに強い力でノックをする。しかし、それでも無反応だった。
アーキテクト「どうしたのかな?」
エクスキューショナー「うーん、とりあえず入るか。」
イントゥルーダー「一回待った方がいいのでは?」
エクスキューショナー「いいのいいの。ここは俺の第二の部屋みたいなもんだし。おら、入るぜっと!」
エクスキューショナーが躊躇なくガチャリと戸を開け、中に入る。
エクスキューショナー「指揮官はどこですか~っと。いたいた。」
エクスキューショナーが執務机に視線を向けるとそこにはいびきをかいて爆睡しているザク隊長がいた。
ザク隊長「ぐーぐー・・・。」
アーキテクト「あらま、お休み中ね。」
イントゥルーダー「なんとまぁ立派な鼻提灯。漫画みたいですわ。」
エクスキューショナー「まったく、だらしねえなぁ・・・。」
エクスキューショナー「おーい起きろー。」
エクスキューショナーは指揮官を揺さぶり声をかけ起こそうとする。
ザク隊長「むにゃむにゃ・・・。」
エクスキューショナー「・・・。」
エクスキューショナーは全然起きないザク隊長にイラついたのか眉をしかめ、思いっ切り手を振り上げ・・・
エクスキューショナー「さっさと起きろ、この飲兵衛親父!!!」バシー
怒鳴りながら思いっきり指揮官の頭をひっぱたいた。
ザク隊長「ふがっ!?痛い!!」
ザク隊長はようやく目を覚ました。
ザク隊長「いたた・・・なんだよエクスキューショナー。びっくりしたじゃないか、急にひっぱたいて。なにか緊急の用事?」
いきなり叩かれて起こされたザク隊長は不機嫌そうにエクスキューショナーを睨む。
エクスキューショナー「緊急に決まってるだろうが、今日は雑誌の記者たちが来るって話だったろう。」
ザク隊長「えっ、あっ、そうだった!!!」
ザク隊長は顔面を青白くしながら叫ぶ。
エクスキューショナー「これがもしバルバラ辺りにバレたら大目玉だったぞ?感謝してくれよ?」
ザク隊長「うう、ごめんエクスキューショナー。」
ザク隊長は汗をかきながら頭を下げた。
ザク隊長「で、えーと君たちが雑誌の記者さんたちだね。名前は確か・・・。」
イントゥルーダー「記者のカーラですわ。」
アーキテクト「カメラガールのローラだよ!」
二人は笑顔で丁寧に挨拶をする。
ザク隊長「カーラにローラだね、今日はよろしく~。」
ザク隊長も同じく笑顔で会釈をした。
エクスキューショナー「んで?何すんだっけ。」
アーキテクト「えっ?ああ、先ずは軽くインタビューをさせてもらいますね。」
ザク隊長「インタビューかい?いいよ、何を聞きたいの。」
イントゥルーダー「では先ずは指揮官様について教えてください。」
ザク隊長「僕について?」
イントゥルーダー「えぇ、ではそこのソファーにゆったりと腰をかけてくださいな。」
ザク隊長「こう?」ポスッ
イントゥルーダー「いいですわ。ローラ、一枚お願い。」
アーキテクト「ハイチーズ!」カシャ
ザク隊長「どう?」
アーキテクト「いい感じよ!」
ザク隊長「良かった良かった。」ホッ
イントゥルーダー「それではインタビューを始めますわ。」
イントゥルーダー「まずは身長と体重、年齢を教えてください。」
ザク隊長「身長は175㎝で体重85㎏年齢は5X歳です。」
イントゥルーダー「年齢の割には結構がっちりしてますわね。」
ザク隊長「まぁ鍛えてるからね。」ムフン
エクスキューショナー「でもこの前さ、ゴッグ医師からメタボって言われてなかったっけ。」
ザク隊長「んん・・・うん・・・。」ジィッ
エクスキューショナー「あ、スマンスマン。今のはナシだ。」アセアセ
イントゥルーダー「うふふ、大丈夫ですわ。」
イントゥルーダー「では、気を取り直して次の質問をしますわ。」
イントゥルーダー「指揮官様のご趣味は何でしょうか?」
ザク隊長「趣味!?趣味かぁ・・・飲酒かな。あとは武器の整備かな。」
イントゥルーダー「ほう、飲酒ですか。好きなお酒とかはございますか?」
ザク隊長「うーん、お酒の好き嫌いはないけど基本はビールか日本酒かな。」
ザク隊長「特にビールが唐揚げと合うんだ・・・後ね川エビの素揚げ、これもイイのさ。レモンふって辛い酒と一緒にキュッとやるとこれがまーた・・・。」
エクスキューショナー「おーい、指揮官ストップ。ただの飲酒談議になりかけてるから。」
ザク隊長「あ、ごめん。」
アーキテクト「大丈夫大丈夫!指揮官さん面白い人ね!」
ザク隊長「えっ?そうかい?」
ザク隊長「そういってもらえたら嬉しいよ。」
ザク隊長は照れて頭をポリポリ掻いた。
イントゥルーダー「オホン・・・では次の質問に入りさせて頂きます。」
イントゥルーダーは静かに咳払いし、次の質問へと急かした。
ザク隊長「あ、ゴメンゴメン。次は何かな?」
イントゥルーダー「次の質問は少々切り込んだものになります・・・。」
イントゥルーダー「指揮官様は鉄血工造に対しどのような感情を持っているのですか?」
ザク隊長「僕が鉄血に?」
ザク隊長「うーん。そうだなぁ、強いていうなら何とかしてあげたい・・・かなぁ。」
イントゥルーダー「何とかしてあげたいですか・・・ざっくりしていますわね。」
アーキテクト「何とかしてあげたいっていっても難しいと思うよ?だってアイツら全然話を聞こうとしないヤツらばっかだよ?行けると思ってるの?」
ザク隊長「うーん、多分難しい!」
ザク隊長の発言に部屋の中にいた記者たちは勢いよくずっこけた。
ザク隊長「おお、みんな大丈夫?」
エクスキューショナー「なーにが大丈夫?だコラ!何自信満々に頓珍漢なこと言ってんだバーカ!」
ザク隊長「だって話が通用しないのは本当だろう!?君だって初めて会った時殺す気満々だったじゃないか!」
エクスキューショナー「そりゃああの時は任務だったからしょうがないだろ!」
ザク隊長「ぐぬぬぬ。」
エクスキューショナー「ぐぬぬぬ。」
アーキテクト「はいはい、そこまで!取材が長引いちゃうから!」
ザク隊長「あ、ゴメンゴメン。」
エクスキューショナー「わりいわりい。」
イントゥルーダー「で、本当に鉄血工造を何とかしてあげたいと思っているのですか?」
ザク隊長「うん、それは本当だよ。」
イントゥルーダー「何故ですか?彼女たちは人類を滅ぼそうとし、多くの犠牲を生み出してきた存在です。彼女たちとは和解の余地もないと思うのですが。」
ザク隊長「うん、僕も最初はそう思ってたんだ。」
ザク隊長「グリフィンの戦術人形を傷つけたりして嫌な奴らだなって思ってたさ。」
ザク隊長「でもボスたちと出会ってなんとなく気持ちが変わってきたんだ。」
ザク隊長「スケアクロウ、エクスキューショナー、ハンター、イントゥルーダー、皆素晴らしい相手だった。」
ザク隊長「そして、美しい子たちだった。個性的で強くて勇ましい子しかいなかった。」
ザク隊長「僕は彼女たちを助けてあげたいなって思ったんだ。」
ザク隊長「どれだけ時間が掛かるかわからない、失敗する可能性の方が高いかもしれない、でもやってみたいんだ。できるところまでとことん突っ走っていきたい。」
イントゥルーダー「・・・指揮官様それを一人でなさるおつもりですか?」
ザク隊長「いやムリ、一人じゃムリムリ。」
アーキテクト「言い切った!」ガビーン
ザク隊長「僕量産型よ?一人で出来ることなんてたかが知れてるさ。」
ザク隊長「だからみんなで協力してやっていきたいんだ、一人一人の力は弱いかもだけどみんなでやっていけばきっとできるはず。最後にはみんなで笑って生きていたい。」
ザク隊長「まぁぶっちゃけ脳内プランだしまだまだ練ってる最中だから聞き流しておいてね。」
ザク隊長は気弱な感じで笑う。
イントゥルーダー「・・・。」
イントゥルーダーは目線を下げ、静かに考え込む。
ザク隊長「あーごめん。大丈夫?」
ザク隊長が急に考え込んだ記者(イントゥルーダー)に心配そうに声をかける。
イントゥルーダー「ああ、いえ、考え事をしていただけですわ。」
ザク隊長に声を掛けられたイントゥルーダーはハッと我に返り、笑顔で手をヒラヒラふった。
ザク隊長「そう?ならいいけど。」
アーキテクト「指揮官、指揮官、お願いがあるんだけどいいかな?」
ザク隊長「なんだい?」
アーキテクト「ここの基地の紹介をしたいからさ、ここの案内をしてほしいの。お願いできる?」
ザク隊長「いいよ。どこから行く?」
アーキテクト「基地の端に置いてあるあのでっかい戦艦見に行きたい!」
ザク隊長「ザンジバルのことね、おk!ついてきて。」
アーキテクト「はーい!」
ザク隊長「エクスキューショナーもついてきてよ、どうせ暇でしょ?」
エクスキューショナー「オイコラ、俺だってさっき訓練から帰ってきてクタクタなんだぞ。」
エクスキューショナー「まぁいいや、俺もついていってやる。」
ザク隊長「ありがとう。じゃいくよー。」
・・・
・・・・・・
ザンジバル前
イントゥルーダー「これがザンジバルですか・・・!」
アーキテクト「近くでみるとより大きく見えるねぇ。」
ザク隊長「すごいでしょ、これ実は地球から宇宙に出るための旅客船にもなるんだ~。」
アーキテクト「まじ!?すっごい豪華なんだねぇ。」
ザク隊長「でしょ~?ささ、立ち話もあれだし中に入ろうか。」
カツンカツン
アーキテクト(ねぇ、エクスキューショナー。)
エクスキューショナー(なんだよアーキテクト、唐突に鉄血の機密通信を使って。)
アーキテクト(ゴメンね?内緒話をするときはこうしたいからさ。)
エクスキューショナー(わかったよ、で何をこっそり聞きたいんだ?)
アーキテクト(ここの基地の詳細情報が聞きたいの。特に防衛施設とか兵站とか。)
エクスキューショナー(わかった、俺の権限が及ぶ範囲で調べてやるよ。)
アーキテクト(ありがとうエクスキューショナー。)
ザク隊長「・・・でここがザンジバルの艦橋だよ。」
ザク隊長「みんな聞いてる?」
ザク隊長が怪訝な顔でエクスキューショナーたちに声を掛ける。
アーキテクト「あ、うんうん、聞いてる聞いてる。すっごく広いねここ。」アセアセ
ザク隊長「でしょー?この船は数少ない軍艦で大気圏内もスイスイ進めちゃうんだ。」
ザク隊長「いざとなればこれで脱出できるからこれだけはなんとしても死守したいね。」
ザク隊長は操縦席をポンポン叩きながら誇らしげに語った。
イントゥルーダー「なるほど・・・。」
イントゥルーダー「もしよければザンジバルのスペックを教えてくださいますか?全長や重量が明記されていれば読者の方々も想像し易いと思うので・・・。」
イントゥルーダーは内心緊張しながらザク隊長に質問をする。
ザク隊長「あーいいよ教える教える。」
ザク隊長「ザンジバルの全長は255m、全幅221.8m、全高70.5mの巨体で弾薬や人員詰め込みで最大24000tの重量級。主砲は8門、対空砲は9門の重武装・・・今教えられるのはこれくらいかな。」
イントゥルーダー「なるほど、ありがとうございます。」メモメモ
アーキテクト「指揮官ーエンジンとか見せてくれないの?」
ザク隊長「そこは機密だから流石にね。」
アーキテクト「それもそうか。じゃあさ、次はカフェに連れて行ってよ。ちょっと小腹が空いちゃった。」
ザク隊長「カフェね、オーケーついてきて。」
~ザク隊長s移動中~
ザク隊長「ここがカフェだよ~店の名前はカフェ・イブニングスターっていうんだ。」
アーキテクト「おしゃれだね~。」
イントゥルーダー「華やかで素敵ですわね。」
ザク隊長「さ、中に入ろうか。」
ザク隊長「おじゃましまーす。」ガチャ
スプリングフィールド「いらっしゃいませ。」
リック・ドムⅡ(G.H)「隊長いらっしゃい。」
ザク隊長「お、ギーくん。またアルバイトかい?精が出るね。」
リック・ドムⅡ(G.H)「まぁな、金貯めてやりたいことがあるんだ。」
リック・ドムⅡ(G.H)「立ち話はここまでにしておくぜ。お客さんは何名で?」
ザク隊長「四名かな。」
リック・ドムⅡ(G.H)「四名様ね、じゃ固まってテーブル席に座っててくれ。メニュー表はこれだ。新メニューが出てるからチェック宜しく。」
ザク隊長「あんがと。」
リック・ドムⅡ(G.H)「そんじゃごゆっくり~。」
ザク隊長「さて、どれにしよう。」
アーキテクト「私は新メニューのサクランボパフェのトールがいい!」
イントゥルーダー「私はブルーマウンテンをホットで。」
エクスキューショナー「俺はアイスオレ一つ。」
ザク隊長「早いうえに躊躇なく頼むね君たち!?」
エクスキューショナー「え、だって奢ってくれるんだろ?指揮官が。」
ザク隊長「言ってないけど・・・。」
エクスキューショナー「勤務中の居眠りチクるぞ。」
ザク隊長「ぐっ、分かった。奢るよ。」
エクスキューショナー「フフン♪」
スプリングフィールド「何闇の取引をしているのですか・・・」アキレ
エクスキューショナー「別に~?」ピューイ
スプリングフィールド「もう・・・指揮官様は何にしますか?」
ザク隊長「ウィンナーコーヒーにするよ。」
スプリングフィールド「了解しましたわ、用意するので少々お待ちくださいね。」
アーキテクト「あ、待ってお姉さん!写真一枚撮らせてくれる?」
スプリングフィールド「いいですよ。」ニコ
アーキテクト「そこのMSのお兄さんも来て!一緒に撮ってあげる。」
リック・ドムⅡ(G.H)「え?いいのか?」アワアワ
アーキテクト「いいっていいって!ハイ、チーズ!」パシャ
リック・ドムⅡ(G.H)「あクソッ、ポーズが・・・。」
アーキテクト「だいじょーぶだいじょーぶ二枚目も撮るからさ。」
アーキテクト「はい、チーズ。」カシャ
リック・ドムⅡ(G.H)「うっし、良く撮れたかな。」
アーキテクト「大丈夫!ばっちし撮れてるよ!」
スプリングフィールド「ありがとうございます♪」
スプリングフィールド「おっと、コーヒーのことを忘れかけていました。少々お待ちください。」
~数分後~
リック・ドムⅡ(G.H)「ほいよ、お待たせしました!ウィンナーコーヒーにアイスオレ、ブルーマウンテンとサクランボパフェトールだぜ!」
ザク隊長「ありがとう、ギーくん。」
アーキテクト「キタキタ!写真撮って・・・。」カシャ
アーキテクト「頂きます!」パクパク
エクスキューショナー(ズズズ
イントゥルーダー「ああ、もう・・・はしたないったら。」
ザク隊長「ハハハ、元気があって可愛いじゃないか。」
イントゥルーダー「もう・・・それでは私も頂きます。」ズズズ
イントゥルーダー「美味しい!」
スプリングフィールド「でしょう?本物の最高級ブルーマウンテンを仕入れたかいがありました。」
イントゥルーダー「手に入れることがほぼ不可能なはずなのにどこで手に入れたのですか?」
スプリングフィールド「企業秘密です♡」
イントゥルーダー「はぁ・・・。」
イントゥルーダー(エクスキューショナー、何かご存知ですか?)
エクスキューショナー(ああ、知ってるぜ。)
エクスキューショナー(フェネクスってやつが融通してくれてんだ。)
アーキテクト(フェネクスって何者?ただものじゃなさそうだけど。)
エクスキューショナー(なんでもユニコーンガンダムとかいう神に近いMSだそうだ。時間でさえも自在に操ることもできるとか聞いたことがあるぜ。)
アーキテクト(チートかな?)
エクスキューショナー(少なくともこうやって物資を時空を超えて運ぶことはできるからイカレポンチなのは事実だな。)
ザク隊長「みんなどうしたの?」
エクスキューショナー「別に?」
アーキテクト「大丈夫だよ、ごちそうさまでした。」
イントゥルーダー「問題ないですわ。」
ザク隊長「そう?もうそろそろ移動するからお会計するよ。」
エクスキューショナー「ん、わかった。」
ザク隊長「じゃ、お会計ね。」
スプリングフィールド「お会計3500円です。」
ザク隊長「現金で。」
スプリングフィールド「ちょうどですね、ご来店ありがとうございました。」
ザク隊長「さて、次はどこに行く?」
イントゥルーダー「訓練場に行ってみたいですわ。」
ザク隊長「訓練場ね、こっちだよ。」
・・・
・・・・・・
ザク隊長「ここが大型屋外訓練場だよ、MSも人形もドンパチ賑やかにやt」
ドォォオオオオン
ザク隊長が訓練場につき説明しかけたその瞬間、大きな爆発音が響く
高機動型ゲルググ(J.R)「おおおお!!」バギューム
スレイヴ・レイス(T.K)「ちぃい!!」ギュオーン
ジオング「なんとぉー!」バチューン
ディフェンダー「がぁぁぁああ!!!」ガウン
四
そこには三つ巴ならぬ四つ巴で無我夢中にガチ戦闘しているジョニー・ライデン、トラヴィス・カークランド、ジオング、ディフェンダーの姿があった。
高機動で圧倒するジョニー、手堅くかつ翻弄させてくるトラヴィス、火力で押すジオング、牙剝きだしで四方八方に噛みつかんばかりに荒ぶるディフェンダー、それぞれの強みを生かしつつ己の射程圏内に誘い込まんと戦う姿がそこにあった。
エクスキューショナー「おっほ、やってんねえ!」
エクスキューショナーが嬉しそうに眺め。
アーキテクト「うーわ、えぐいわー。」
アーキテクトは引き。
イントゥルーダー「凄まじいですわね・・・。」
イントゥルーダーは目を白黒させていた。
ザク隊長「いつもこんな感じだけど今日はいつもより激しいね。」
PA-15「いやー刺激的だねぇ!」
ザク隊長「PA-15。」
PA-15が遠くから手を振りながら笑顔を浮かべ歩いてくる。
エクスキューショナー「おーう、淫乱白髪。お前も来てたんか。」
PA-15「淫乱じゃない!刺激的なことが好きなだけの変態だ!」
イントゥルーダー「自分から変態と言うのですか・・・。」
PA-15「まぁな、事実だし。」
ザク隊長「今日は非番かい?」
PA-15「そ、ぶらついていたら刺激的な戦闘が始まると聞いてね、我慢できずにやってきたのさ。」
ザク隊長「ふーん、せっかくだし僕も観ていくよ。」
ザク隊長「ここがいいな、よっこいしょ。」
ザク隊長「さて、戦況は・・・。」
ザク隊長はモノアイを動かして戦場を俯瞰する。
ディフェンダー「グルルル。」
ディフェンダーの方を見るとどうやら激しく消耗しているようで汗をかき、肩で大きく呼吸をしていた。服も埃まみれでボロボロになっており、本気で戦っていたのは明らかであった。
高機動型ゲルググ(J.R)「・・・。」
ジョニー・ライデンは高機動でぐりぐり動いているものの消耗は少ないようで高い岩からじっと下の様子を黙って窺っていた。
スレイヴ・レイス(T.K)「フゥー。」アセフキ
トラヴィス・カークランドは少々消耗しているようで岩陰にひっそり隠れ、流れた汗を拭いて一休みしている。
ジオング(ジロッジロッ
ジオングは伸ばしていたサイコミュアームを収納し、高空から戦場を見渡していた。そこまで疲れてはいないようだが体にはペイント弾が何発か当たった跡があり、苦戦を強いられていたことが察せられた。
ザク隊長「うーん、現状一番有利なのはジョニー・ライデンで次に有利なのがスレイヴ・レイスことトラヴィス・カークランド、不利めなのはジオング、一番不利がディフェンダーってとこかな。」
エクスキューショナー「ふーん、俺はジオングとスレイヴ・レイスの位置が逆かな。」
イントゥルーダー「私的にはあの紅いゲルググ以外は戦況的にどっこいどっこいに見えますわ。」
アーキテクト「私はまったくわかんないや。」
PA-15「私は刺激的だったらなんでもいい!」
ザク隊長「みんな見方が個性的だね・・・。」
ザク隊長「・・・さてと。僕の見立ては合ってるかな?」
・・・
・・・・・・
ディフェンダー「ぐぅ・・・ガハッ・・・。」
ディフェンダー(残弾も少ない、これ以上耐久も持たない、このままじゃ負ける。いったいどうすれば。)
ディフェンダー(・・・こうなったら一人でもいいから相打ちに持っていく。まずはあのスレイヴレイスを狙うか。)
ディフェンダー(やるぞ、自分!!)
ディフェンダー「アアアアアアアアア!!!」
ディフェンダーが覚悟を決め、スレイヴレイスに突撃をする。唸り声をあげ、突っ込む姿はまるで飢えた猛獣のようであった。
スレイヴレイス(T.K)「やっぱそう来るよな!」
スレイヴレイスことトラヴィス・カークランドも予想はついていたようで、突っ込んでくるディフェンダーにビームライフルを的確に撃ち込む。
ディフェンダー「グゥッ!」ヨロッ
ディフェンダー「まだまだァ!」ダッ
ディフェンダーは腹部に練習用のビームを喰らい、一瞬足が止まる。しかし、すぐに態勢を立て直し無我夢中に突撃する。
ディフェンダー「捕まえた!」ガシッ ドサッ
ディフェンダーがスレイヴレイスに掴みかかり、地面に押し倒す。
スレイヴレイス(T.K)「ッ!」
ディフェンダー「トラヴィス・カークランド!覚悟!!」ジャキッ
ディフェンダーは叫び、頭部に狙いを定め撃とうとした。しかし、トラヴィスはニヤリと笑う。
スレイヴレイス(T.K)「覚悟するのは・・・。」ニヤリ
ディフェンダー「!?」
スレイヴレイス(T.K)「アンタの方だぜ、ディフェンダー!」ジャキッ
ディフェンダー「しまった!胸部バルカn。」
スレイヴレイス「全弾もってけ!」
ズダダダダダダダダダ!!!!
ディフェンダー「あああっ!」
ディフェンダーにスレイヴレイスのバルカン弾が炸裂する、服が裂け皮膚も破れ僅かだが人工筋肉が剝き出しになる。打ち終わったころにはズタズタになったディフェンダーの姿があった。
ディフェンダー「む・・・ね・・ん。」ドサッ
バルカンをモロに喰らったディフェンダーは人工血液の涙をこぼし、後ろに大の字になって倒れた。
スレイヴレイス(T.K)「ふう・・・さっきは普通に危なかったな。胸のバルカンがなければやられてたぜ。」
高機動型ゲルググ(J.R)「そうだな、今の攻撃は中々良かった。」ジャキッ
スレイヴレイス(T.K)「だろ?我ながらさっきの一撃は芸術点は高かったと思うぜ。」
高機動型ゲルググ(J.R)「ああ、だがお前の負けだ。」バギューム
スレイヴレイスの背中にビームが突き刺さる。
スレイヴレイス「ちっ、次こそは勝ち残りたいもんだな。」
そういうとスレイヴレイスは静かに目を閉じ、どさりと倒れた。
高機動型ゲルググ(J.R)「はぁ、後は確か・・・。」
ジオング「アンタだぜ、ジョニーライデン。」
いつの間にか後ろにジオングが腕部メガ粒子砲を後ろで構えている。
高機動型ゲルググ(J.R)「ほう、なかなかやるじゃないか。」
ジオング「まぁね、これでもジオンの決戦兵器だし。」
高機動型ゲルググ(J.R)「それもそうだったな。」
高機動型ゲルググ(J.R)「・・・お前は動体視力がいいよな。」
ジオング「ああ、そうだな。だが急にどうしてそんなことを言うんだ?」
高機動型ゲルググ(J.R)「その目の良さが・・・。」
高機動型ゲルググ(J.R)「命取りだ!」 バッ
そういうとジョニーはビームライフルを横向きに放り捨てた。
ジオング「!?」
ジオングはうっかり放り捨てられたビームライフルに注視してしまう。そしてふと気がつけばジョニーライデンの姿を見失っていた。
ジオング「あっ!ど、どこに行った?」
高機動型ゲルググ(J.R)「こ・こ・さ。」
ジオング「後ろだと!」
高機動型ゲルググ(J.R)「遅い。」タックル
ジオング「グエッ!」バターン
高機動型ゲルググ(J.R)「どうする?この距離ならビームナギナタは外さないぜ。」ジャギン
ジョニーライデンはジオングの頭にビームナギナタの刃先を向ける。
ジオング「グッ・・・参った!」
M200(審判員)「勝者、ジョニーライデン!」
観客s「「「おおおおおおおお!!!!」」」
ザク隊長「流石はジョニーライデンきっちり勝ったねぇ。」
イントゥルーダー「これがジョニーライデンの実力ですか・・・すごいですね。」
アーキテクト「MS二体に人形一体いずれも性能も良かったのに最後まで生き残れたのが本人の技量の高さの表れだね。」
エクスキューショナー「相変わらず凄まじい技量持ちだなジョニー。」
ザク隊長「じゃ、演習していた四人のねぎらいに行ってくるよ。」
イントゥルーダー「せっかくですからついて行ってもよろしいでしょうか?」
ザク隊長「いいよー。」
~ザク隊長s移動中~
ザク隊長「ジョニー、トラヴィス、ジオング、ディフェンダー演習お疲れー。」
ディフェンダー「お、お疲れ様です指揮官!」ケイレイ
スレイヴレイス(T.K)「よぉ、隊長。」
ジオング「やっほーザクさん。」
高機動型ゲルググ(J.R)「や、隊長。」
高機動型ゲルググ(J.R)「ん?後ろにいるのってもしかして・・・。」
ザク隊長「彼女たちは雑誌の記者さんたちだよ。」
スレイヴレイス(T.K)「まじか・・・いやー見せたくない醜態晒しちまったぜ・・・。」
ジオング「うわぁ~やらかした~。」
ディフェンダー「ううう、申し訳ございません指揮官。」
ザク隊長「いやいや、みんな格好良かったよ。」
イントゥルーダー「えぇ、皆さまとても勇猛果敢で素晴らしい戦いでしたわ。」
アーキテクト「うんうん!みんなすっごい迫力で見てて楽しかった!!」
高機動型ゲルググ(J.R)「そりゃあ良かった、俺たちも戦ったかいがあったってもんさ。」
ディフェンダー「そうですね・・・今回は負けてしまいましたが次こそは勝って見せます!!」
ワキアイアイガヤガヤガヤ
旧ザク爺さん「おーう、演習は終わったか?武器整備すっからさっさと武器よこしな。」
ザク隊長達がワイワイとしていると旧ザク爺さんがカートをガラガラと押しながらやってくる。
ザク隊長「あ、爺さんこんにちは~。」
旧ザク爺さん「おう、坊主。後ろにいんのは例の記者さんたちか。」
ザク隊長「うんそうだよ~これから爺さんの工房にも行く予定なんだぁ。」
旧ザク爺さん「そうか・・・ふぅん。」ジィッ
旧ザク爺さん「なるほどな、サッサと行くぞ。今回は武器の損傷が酷いからな。」
ザク隊長「あ、うん、わかった。みんな、ついておいで。」
・・・
・・・・・・
イントゥルーダー「ここが工房ですか。」
エクスキューショナー「ケホケホ、相も変わらず煙草臭い工房だぜ。」
アーキテクト「いい雰囲気だねえ、私こういうの好きだよ。」
旧ザク爺さん「そうか・・・おい坊主、ちょっと物置からこのメモに書いてあるやつ持ってこい。」ピラッ
ザク隊長「えええーめんどくさいなあ。」
ザク隊長「じゃ、行ってきまーす。」
そしてザク隊長は渋々倉庫に歩いていった。
旧ザク爺さん「・・・行ったか。」
旧ザク爺さん「さてと、作業を始めるとするか・・・まったくあいつらは強いのはいいんだが武器の扱いが少々悪い。こいつらも泣いてるぜ。」
ガチャガチャ ギュィー トントントン
旧ザク爺さん「さてと、周りは誰もいねえな。」
旧ザク爺さん「そんじゃちょっと茶でも飲んで話をしようぜ、鉄血のお嬢さん方。」
イントゥルーダー&アーキテクト(ビクッ
エクスキューショナー「ん?鉄血は俺だけだぞ爺さん。」
旧ザク爺さん「ごまかすなよ、そこにいる二人は鉄血のハイエンドモデルなんだろ?そんでもってお前はバレないよう認識阻害ジャミングを出している。違うか?」
エクスキューショナー「・・・ったくカンの鋭いジジイは嫌いだぜ。」
イントゥルーダー「こうもあっさりバレてしまうとは。」
アーキテクト「で、私たちをどうするつもり?」
旧ザク爺さん「別にどうもしねえよ、俺は軍属じゃねえからな。取って食ったりはしねえよ。」
旧ザク爺さん「まぁ、強いて言うなら色々話はしてみたかったんだ。鉄血の幹部とな。」
アーキテクト「・・・なんの話がしたいの?」
旧ザク爺さん「そうだな、先ずはお前ら鉄血の父リコリスのことについてだ。」
アーキテクト「うーん中々なんとも・・・なとこから突いてくるねえ。」
イントゥルーダー「それに関してはどうしても話さなければならないのですか?」
旧ザク爺さん「ああ、どうしてもだ。」
アーキテクト「うんわかった、話すよ。」
イントゥルーダー「アーキテクト・・・。」
アーキテクト「いいのいいの、こういうのは私に任せて。」
アーキテクト「リコリスはね、私達鉄血の研究者であり大事なお父さん的な人だったんだ。愛称は「リコ」。当初は、90WISHでペルシカたちと共に研究に明け暮れていたんだけど、研究費についてI.P.O.社と揉めたため、鉄血工造へと就職。人工知能の開発に没頭し苦行の末、上級AIエリザ様を生み出したんだ。」
アーキテクト「本当に楽しかったんだよ、みんなでわいわいやってバカやって怒られてはまたやらかす。それが日常だったんだ。」
アーキテクト「でも、それも長く続かなかったんだ。」
旧ザク爺さん「2061年の胡蝶事件か。」
アーキテクト「うん、武装グループが研究所に侵入。敵の凶弾を受けてしまった。でもエリザ様を奪われまいと防衛システムを満身創痍の身体で起動。死の間際の余力を振り絞り作り上げたエリザを起動させたんだ。」
アーキテクト「そしてコンピュータールームで力尽きて死んだ。」
アーキテクト「リコリス博士の死に怒り狂った私たちは武装組織と鉄血の人間を虐殺。エリザ様の下に人間排除のために今日までグリフィンと戦ってきたってわけ。」
旧ザク爺さん「なるほどな・・・。」
エクスキューショナー「しかし、なぜ爺さんは急にリコリス博士の話なんかし始めたんだ?」ハテナ
旧ザク爺さん「実はな、最近正規軍について調べててな。そこで気になることがあってな、どうしてもお前らに伝えたかったんだ。」
イントゥルーダー「気になること?」
旧ザク爺さん「・・・近いうちに正規軍とグリフィンが鉄血討伐のための共同大型演習を開くそうだ。」
アーキテクト「それは本当!?」
旧ザク爺さん「ああ、正規軍の中央サーバーをハックして手に入れた情報だ間違いない。」
エクスキューショナー「よくまあそんな命知らずな・・・。」アキレ
旧ザク爺さん「そこで気になる名前を見つけたんだ。」
イントゥルーダー「気になる名前?」
旧ザク爺さん「カーター将軍という男だ。」
エクスキューショナー「カーター?聞いたことが・・・いや、あいつか!軍部のトップの!」
旧ザク爺さん「そいつがこの大型演習の全面指揮を執るそうだ。」
アーキテクト「うぐぐ、なんて厄介な・・・。」
イントゥルーダー「しかし、なぜその情報を私たちに?」
旧ザク爺さん「そのカーター将軍が例の蝶事件の時も鎮圧部隊の指揮を執っていたそうだ。」
エクスキューショナー「!?」
アーキテクト「爺さん、それって・・・。」
旧ザク爺さん「さぁてな、後は想像に任せるぜ。」
旧ザク爺さん「それと、ほれ。」ポイー
アーキテクト「おっとっと。」パシ
アーキテクト「爺さんこれなあに?」
旧ザク爺さん「この基地のMSと人形の戦闘データの入ったメモリーだ。」
エクスキューショナー「ハァ!?いいのかよ爺さん!!」
旧ザク爺さん「俺は軍属じゃねえから特に情報秘守義務がないからな、それにな。」
旧ザク爺さん「俺はいつかお前らと仲良くなれると信じるからな、これは俺からの先行投資さ。」
アーキテクト「爺さん・・・。」
旧ザク爺さん「さ、帰った帰った。早く帰らないと正体がバレた後が怖えぞ?」
アーキテクト「・・・ありがとう、爺さん。」
イントゥルーダー「また逢う日まで・・・。」
タッタッタ・・・
旧ザク爺さん「達者でな。」
ザク隊長「ふいー、ただいまー。」
ザク隊長「あれ?記者の皆さんは?」
エクスキューショナー「ああ、もう時間になったから帰ったそうだ。」
ザク隊長「ええ~せっかくお見送りしたかったのにー。」
エクスキューショナー「まぁまぁ、また会えるだろうからさ・・・。」
~場所変わって山の中の廃墟~
ローラ「先輩・・・いつ私たちは解放されるんでしょう。」
カーラ「さぁね、このまま殺されたりして。」
デストロイヤー「そこうるさいよ。」
カーラ「うるさくて悪うございましたね。」
デストロイヤー「むぅ、癪に障る。」
アーキテクト「ただいまー。」
デストロイヤー「あ、イントゥルーダーにアーキテクトお帰りー。」
イントゥルーダー「カーラさんにローズさんもお疲れさまでしたわ。」
イントゥルーダー「さて、デストロイヤー。二人の縄を解いてあげなさい。」
デストロイヤー「はーい。」
ハラリハラリ
カーラ「随分と簡単に解放してくれるのですね。」
イントゥルーダー「ええ、今回の目的はあくまで偵察。民間人を殺傷することは任務に入っていないので。」
アーキテクト「でも周りに言いふらしたりしたら本社と自宅に凸するから覚悟しておいてね♪」
ローラ「ひえー。」
イントゥルーダー「後これをどうぞ。」
カーラ「これは?」
イントゥルーダー「私たちなりにやってみた取材のデータですわ。」
アーキテクト「これは写真のデータだよ。」
ローラ「ど、どうも。」
カーラ「ではこれで私たちはおいとまさせて頂きますね。」ソソクサ
ローラ「失礼いたしました~。」ピュイーン
イントゥルーダー「さて、彼女たちは行ったようですね。」
デストロイヤー「本当に行かせていいの?」
イントゥルーダー「ええ、さっきも言った通り私たちの任務は偵察ですし。」
アーキテクト「私たちもわざわざ殺す必要がないしね。」
デストロイヤー「それもそうか。」
アーキテクト「じゃ、帰ろうか。」
デストロイヤー「今晩のご飯は何かな~。」
~つづく~
遅くなってしまって本当に申し訳ございませんでした。
色々な事情ややる気度の管理がうまくいかず遅れてしまった事を深くお詫び申し上げます。
次回はRO635の里帰り話です。お楽しみに~