短い小説ですがお楽しみに!
FAL「ふっふんふ~ん、さて朝ごはんにしますかね~。」
FAL「おはようゲルググさん、今日のセンスのいいオススメって何かあるかしら?」
FALが料理人のゲルググにちょっと尊大な風でメニューを尋ねる。
ゲルググ(食堂料理人)「よぉ、おはようFALちゃん。今日のおすすめはベーコンエッグ定食だよ!トーストか白米にできるがどっちにする?」
FAL「じゃ、それにするわ。あ、メインはトーストで。」
ゲルググ(食堂料理人)「あいよっ、パンを焼くからちょっと待ってな。あ、日替わりスープはコーンクリームスープだ。胡椒はそこにあるから好きにかけてくれ。」
ゲルググ(食堂料理人)「それ、お待ち!ベーコンエッグ定食一丁!」
FAL「ありがとう。」
ゲルググ(食堂料理人)「じゃ、ごゆっくり~。」
朝食をもらったFALは優雅に席に向かい、静かに席に座った。
FAL「さて、いただきます。」
FAL(モムモム
FAL「おいしい・・・スープの口当たりも優しいし卵もいい感じに半熟、ベーコンも分厚くてカリカリ。いい気分ね。」
ファルコン「お~レポーターみたいだね~。」
ファルコン「それはそうと相席いい?」
牧場のような穏やかな雰囲気を漂わせ、焼き鮭定食をもったファルコンがふらりと現れた。
FAL「言う順番違うんじゃない?まぁ、別にいいけど。」
ファルコン「ありがとう~。」ストン
ファルコン「いただきます。」
ファルコン(モゴモゴ
ファルコン「脂がのってておいしい~白米と合うねぇ。」
FAL「ふーん焼鮭ねぇ。」
FAL「チェコって鮭有名だったっけ?」
ファルコン「うんん?それはフィンランドとかだよ、チェコのご飯はどっちかっていうとパンとかシチューとかそういう当たり障りのない普通のご飯だよ。」
FAL「あらそ、じゃあなんで焼鮭なんて和食を選んだの?」
ファルコン「美味しいからよ~。」
FAL「・・・あんたらしいわ。」
ファルコン「えへへ。」
FAL「褒めてはいないのよね。」
FAL「で、なにか用あるんでしょ?」
ファルコン「あ、そうそう。」ポン
ファルコン「実はね、AR小隊のひな鳥ちゃんについてのお話なんだけど・・・。」
ファルコンは背を正し、凛々しい顔でFALと話始める。
FAL「AR小隊のひな鳥?」
FAL「ああ、はやぶさのことね。あの子がどうしたのよ。」
ファルコン「実はね、私あの子の先生やってるの。」
FAL「・・・まじ?ちゃんと指導できてるの?」
ファルコン「できてるわよ!失礼ね!!」
ファルコンは顔を真っ赤にしてプリプリ怒る。
FAL「ごめんごめん。でもどんな指導してるの?」
ファルコン「えーとねえ、基本は戦闘でしょ?たまにギターや牧場経営なんかを教えてるんだ~。」
FAL「へぇ、結構頑張ってるのね。感心したわ。」
ファルコン「でもねえ、問題が発生してるんだ。」
FAL「問題?」
ファルコン「実はね、教えることが少なくなってきちゃったんだぁ。」
FAL「・・・でしょうね。」
ファルコン「何よその顔。」
FAL「いや、大体察せるというか。」
ファルコン「まぁそれは一旦置いておいて・・・。」
ファルコン「FALちゃん、お願いがあるの。」
ファルコン「あのね、はやぶさくんの先生になってほしいんだぁ。」
FAL「はぁ~?」
・・・
・・・・・・
FAL「結局引き受けちゃったわ・・・。」
FAL「あの子のお願いを断り切れないなんて私も甘くなったものね。」
FAL「で、はやぶさはどこにいるのかしら・・・。」キョロキョロ
FAL「あ、いた。」
はやぶさ「♪」
FAL(中庭でベンチに座ってあやとりやってる・・・!)
はやぶさ「あ、しまった!」
FAL(絡まった!?)
はやぶさ「えぇ~とあーしてこうして・・・。」グルグル
はやぶさ「・・・。」ガンジガラメ
はやぶさ(ブワッ
FAL「ああもう!本当にアホの子なんだから!」
FAL「はやぶさ、大丈夫?」
はやぶさ「あっ!FALさん!!」
はやぶさ「お願いです、紐がからまっちゃったから助けて!」
FAL「見ればわかるわ、ほらじっとしてなさい。」
FALは器用な手つきではやぶさの腕に絡まった紐をほどいていく。
FAL「それ、とれたわよ。」
はやぶさ「FALさん、ありがとうございます。」
FAL「まったくもう・・・。」
はやぶさ「でもどうして僕の所に来たんですか?」
FAL「ファルコンからお願いされたのよ、あなたの先生になってくれってね。」
はやぶさ「えっファルコンさんから!?」
FAL「そうよ、本当だったら断ってやろうと思ってたけどあの子の必死な思いに押されてやっちゃったわ。ファルコンに後で感謝しないさいよ。」
はやぶさ「はい・・・。」
FAL「さ、行くわよ。私の特訓はファルコンみたいに甘くはないわ、しっかり着いてきなさい。」
はやぶさ「は、はい!」
・・・
・・・・・・
はやぶさ「で、訓練場に連れていかれ、格闘訓練をするわけですが・・・。」
FAL「・・・。」ギャリン
はやぶさ「なぜFALさんはククリを持っているのですか。僕は素手なのに。」
FAL「・・・あなたは強いわ。」
FAL「ガンダムの装甲であるガンダリウムを使った強靭な肉体、莫大なエネルギーを生む核融合炉、優秀な指揮モジュールを持っている今世代における・・・いや半永久に二度と現れないであろう優秀な人形、それがあなたよ。」
はやぶさ「?」
FAL「でも経験が少なすぎる、碌に戦闘経験を積んでいないあなたが戦場に出れば確実に死ぬ。」
はやぶさ「な、なんですって!?」
FAL「死なないようにするにはとにかくあらゆる戦闘訓練を重ね、ラーニングしてあらゆる事態に対処できるようにならねばならない。」
FAL「今日はその一つ、武器対素手という圧倒的不利をどう脱し、勝利を掴むかという訓練よ。」
FAL「じゃ、やるわよ。」チャッ
はやぶさ「ま、待ってください!」
FAL「なによ。」
はやぶさ「いくらなんでも本物のブレードを使うのは危険です!切られたら痛いじゃ済まないですよ!」
FAL「何に言ってるのよお馬鹿さん、戦場に出たら弾丸飛び交うバトルフィールドよ。容赦なく敵の弾丸はあなたを貫いてくるわ。」
FAL「それに、対処できないからって今みたいに逃げていたら味方はどんどん死んでいくわよ。」
FAL「・・・自分を守れないような奴は何も守れないわ、自分の家族さえね。」
はやぶさ「ッ!」
FAL「それが嫌ならさっさとやるわよ。まぁ、別にやんなくたっていいけど。」
はやぶさ「わかりました、やります!!」
FAL「良い返事よ、じゃあ行くわよ。」チャッ
はやぶさ「・・・。」スッ
二人しかいない訓練場に張り詰めた静かな空気が流れる。二人はそれぞれのファイティングポーズを構えお互いの隙を探りながら逆時計回りに回り始める。そして、はやぶさが静寂な空気を破り一気にFALに一気に突っ込んだ。
はやぶさ「うあああああ!!」
真っ直ぐに突っ込んでくるはやぶさに対しFALは冷静にククリを構え、静かに佇む。
はやぶさ「食らえ!」ギュン
はやぶさの鉄拳がFALに襲い掛かる、しかしFALは腰を低くし拳を避ける。
FAL「シッ!」シャッ
拳を避けたFALは構えたククリではやぶさの胴を左逆袈裟斬りに斬る。
はやぶさ「かはっ!」
はやぶさが人工血液が流れだす傷口を押さえ、痛みに耐えかね座り込む。
FAL「攻撃は終わらないわよ!」
そういうとFALははやぶさの髪の毛を鷲掴み、膝蹴りを顔面に叩き込む。
はやぶさ「ガァッ!!」
FAL「そらそら!死んじゃうわよ?」ガッガッガッガ
髪の毛を掴んだFALは幾度もはやぶさの顔面に膝蹴りを叩き込む。蹴りを終えた後は胴に拳を入れ、肘をみぞおちに叩き込み、回し蹴りを後頭部に蹴りこんだ。
はやぶさ「ウグッ!アッがあ!」
FAL「ふん!」
FALは倒れこんだはやぶさを放り投げ、地面に叩きつける。
はやぶさ「イダッ!」
地べたに叩きつけられたはやぶさが苦悶の声を上げる。
FAL「どうしたの?なんで攻撃してこないの?」
はやぶさ「ケホケホ・・・。」グッ
FAL「まぁあの攻撃を食らえばまぁそう簡単には立てないわよね。」
FAL「でも戦場ではこのくらいの傷はよくできるものよ。」
FAL「さ、立って攻撃を仕掛けてきなさい。もしこのまま寝っ転がってたら、お前の首を落とすわよ。」
はやぶさ「うう・・・やぁぁ!!」
ボロボロになりながらもはやぶさは立ち上がり、一気呵成にFALに攻撃を仕掛ける。蹴り、突き、手刀、かかと落とし、様々な格闘攻撃をけし掛ける。
FAL「うっ!」
はやぶさ「ハァッ!」グワッ
FAL(私の攻撃をもう自分の技に組み込んでいる、想像以上に成長が早い!)
FAL(やっぱりこの子は優秀ね、先生になって正解だったわ。)
FAL(折角だしいろんな事を教えてあげたいわね。自分好みに育ててみたいわ。)
はやぶさ「隙あり!」ガッ
FAL「しまt・・・ゲホッ!?」
はやぶさの拳がFALの腹にめり込む。想像以上の衝撃にFALは膝をつく。
はやぶさ「FALさん!?」
腹を抱え、うずくまり痛みに震えるFAL。
はやぶさは心配し、手を差し伸べようとしたがFALは途切れ途切れの声ではやぶさを叱る。
FAL「何・・・してるの・・・はや・・・く・・・私に・・・参ったと・・・言わせ・・・なさい・・・!」
はやぶさ「し、しかし!」
FAL「これ・・・は戦闘・・・訓練よ・・・ククリを・・・とって・・・私を・・・討て・・・!」
はやぶさ「分かりました!」
はやぶさはFALからククリを奪い、細い首を掴みククリの刃先をのど元に突きつける。
はやぶさ「とりましたよ、FALさん!」
FAL「・・・まぁいいわとりあえず合格よ。」
FAL「参った、投了!」
FALは弱弱しく両手を上げた。
はやぶさ「はぁ、お、終わったあ。」
はやぶさはククリを手放し、後ろにへたり込んだ。
FAL「もう、だらしないわねえ。明日もこれじゃ不安ね。」
はやぶさ「えっ?」
FAL「なに驚いているのよ、明日もガンガン訓練してくから覚悟しなさいよ。」
FALは笑顔ではやぶさにそう語る。
はやぶさ「ひぇぇ・・・。」
FAL「ま、今日は頑張ってたし特別にご褒美をあげるわ。」
はやぶさ「ご褒美ですか!」キラキラ
FAL「とりあえず修復室に行きなさい、そしてお泊りセットとセンスのいい服を着て私の部屋に来なさい。待ってるわよ。」
はやぶさ「わかりました!」ケイレイ
その日の晩、はやぶさは言われたとおりにFALの部屋に出向き風呂場や布団の上でいっぱいかわいがってもらい、はやぶさにとって忘れることのできない女になったのであった。
~閑話2おわり~
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
pixivではストーリー(R-18)が追加されているのでそっちの方も見に行ってください。
ありがとうございました。
追記
R-18はまた別で書くことにします。ごめんね