ザク隊長のドルフロ戦記     作:零戦之介

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ザク隊長のドルフロ戦記第3話です。

今回は人形小隊が初訓練を行う話です。

彼女たちは100点を取る事ができるでしょうか?

そして忍び寄る怪しい影…彼らの正体とは?

それでは始まり始まり~


第3話 人形小隊訓練初め!!目指せ100点優等生!!〜そして始まる物語〜

ザッザッザッ

 

ザク隊長「ここかなり広いねぇ。」

 

ザク隊長とカリーナ、人形達は外に出て演習場に向かっていた。ザク隊長はカリーナとあれこれおしゃべりしながら呑気にテクテク歩き、情報交換をしていた。

 

カリーナ「でしょう?ここの基地はアホみたいに土地が広いんですよ。まぁ、そのおかげで拡張性は高いですけどね。」

 

ザク隊長「なるほどねぇ。」

 

ザク隊長「んで、何すんのさ。サバゲー?」

 

カリーナ「違います。これを見てください。」

 

カリーナは持っている端末をポチポチ弄り、ザク隊長に見せる。

 

ザク隊長「ん、四つ足の的?これで射撃訓練するの?」

 

カリーナ「はい。これで訓練をします。」

 

ザク隊長「フーン。これでねぇ。」

 

カリーナ「これはですね、通常通りに的として使えるだけではなく、命中率なんかも自動で計測してくれるし点数も付けてくれる優れものなんですよ。」

 

ザク隊長「へぇ~。ハイテクだねぇ。」

 

こんな感じに穏やかな2人とは裏腹に後ろの人形達は若干ピリついていた。人形達はコソコソ話し、警戒状態であった。

 

WA2000(ねえ、M1911。)

 

M1911(何?)

 

WA2000(あいつ本当に大丈夫?反応も鉄血じゃないし指揮官の信号は受信してるけど絶対やばい奴でしょ!)

 

WA2000(何よあれ、全身緑の金属製で角に赤い1つ目棘肩パッドに盾!!あんなの街に出たら間違いなく討伐される化け物の風貌じゃない!!)

 

M1911(ちょっと!言い過ぎ…でもないか…。)

 

スコーピオン(ねえ信じていいのかなこのお化け…。)

 

M1911(…私は信じたいです。)

 

M1911(あの人の手の温もりは生きている人間の物でした。金属製だけど優しい温かい手、見た目は怪しいけど何故かコアの信号が揺れたんです。手と手が触れただけなのに。)

 

M1911(この胸中の黒箱が心と呼べるモノならこの信号の揺れは恋なんだと思います。)

 

M1918(本当に貴女は惚れっぽいねぇ。まぁ悪い人では無いだろうと言うのは行動で察せられるんだけどね。)

 

WA2000(なんにせよまずは様子見よ。一挙手一投足見逃さないようにね。)

 

人形s(了解。)

 

ザク隊長「おーいみんな、大丈夫?さっきから黙ってるけど。」

 

ザク隊長が不思議そうな顔で人形達に声をかける。内密通信をしていた所を突然声を掛けられ、人形達は全員ドキッとなった。

 

スコーピオン「な、何でもないよ!?」

 

スコーピオン「それはそうとさ、指揮官の事教えてよ。私達も自己紹介したんだしさ。良いでしょ?」

 

内密通信を誤魔化す為スコーピオンはザク隊長の情報を引き出そうと自己紹介を持ちかけた。

 

ザク隊長「ああ、そうか確かに。」

 

ザク隊長は手をぽんと叩き、歩きながら自己紹介を始めた。

 

ザク隊長「じゃあ改めて自己紹介するね。」

 

ザク隊長「僕はMS-06FザクII。その中でも一応エリート枠の隊長機の内の一機さ。」

 

ザク隊長「まぁエリートと言いながら実際は生涯中間管理職の中年だけどね。」

 

M1911「中年ですか。お歳はいくつで?」

 

ザク隊長「んーと確か今年が宇宙世紀0078だからもう5X歳かな。」

 

AK-47「何言ってんだアンタ、今年は2062年だぞ?宇宙世紀だなんて聞いたことがないぞ。」

 

ザク隊長「2062?ああそうか地球年号か…。」

 

スコーピオン「地球年号って…やっぱり指揮官は宇宙人なの?」

 

ザク隊長「だろうねぇ…だって僕と君たちじゃ全然生物としての枠が違うもん。」

 

カリーナ「自覚はあるんですね。」

 

ザク隊長「僕も正直驚いてるもん。君たち小さくて柔らかいし、全然別物じゃないか。」

 

M1911「指揮官様は全身金属製ですからね、私達も指揮官様と同じく金属製ですが一応人工筋肉と皮膚でコーティングされてるからぷにぷにですよ。」

 

スコーピオン「あと小さいって何さ、おっぱいの事ならビンタだよ!!」

 

ザク隊長「身長の事だよ?ボクは本来なら17.5mで74.5tだもん。今は175cmで74.5kgだけど。」

 

M1918「金属製の割には軽くない?人間なら平均より重いけど指揮官って中身スカスカ?」

 

ザク隊長「失礼な!ガッチガチのスチール合金で中身入りだよ!!」プンプン

 

M1911「ごめんなさい指揮官様。この子ったらお調子者で口が悪めなんです。もしムカついたら容赦なく乳首を強めにつねってあげてください、痛い目に合えば反省出来る子なので。」

 

M1918「ねえカリーナ、このガキBBAの首引きちぎっていい?」(#^ω^)キレ

 

カリーナ「2人共喧嘩止めて下さい…。もう訓練所ですよ。」

 

M1918「フン!まぁ今回は不問してあげましょう。私は大人なので。」

 

M1911「分かりました、私も小柄ですが大人なので引きましょう。」

 

2人(バチバチ⚡️)

 

WA2000「ちょっと、いつまでおしゃべりしてるつもり?早く訓練したいんだけど。」

 

喧嘩をしている2人を呆れた目で見流したWAはザク隊長を急かす。

 

ザク隊長「あっ、ゴメンゴメン。すぐに準備するよ。」

 

カリーナ「指揮官様?準備だったら私がしますよ。」

 

ザク隊長「いいっていいって、ボクこういうの慣れてるから。カリーナはちょっと休んでて。」

 

カリーナ「分かりました、ではこの自走式射撃訓練用的を3つ持って行って下さい。取り扱い説明書はこれです。」

 

ザク隊長「サンキュ!!じゃあ行ってくる!!」

 

タッタッタ……

 

カリーナ「行っちゃった…。」

 

M1918「かなりのお人好しだよね。あのヒト。」

 

M1911「お人好しというのもそうだけど、世話焼きな所があるよね。」

 

スコーピオン「あー、そんな感じするよね。」

 

WA2000「よいしょと。」ガチャ

 

M1911「なにやってるの?WA2000。」

 

WA2000「ん?何って、アイツがおかしなコトしたら頭を一発で撃ち抜けるように狙撃の準備を。」

 

M1918&スコーピオン「「怖っ。」」

 

WA2000「まぁ、おかしなことをしないと信じたいけどね。私だって見た目が怪しいからといって二度も撃ったりしないわ。」

 

M1911(ホッ)

 

カリーナ(ほっ)

 

ザク隊長「おーーいカリーナ、準備が終わったよーー。」

 

スコーピオン「はやっ!」

 

AK-47「仕事が早いねぇ、やるじゃない。」

 

ザク隊長「ソロモンにいたときから訓練の準備は割と得意だからね!」

 

ザク隊長「それで、ボクの方は終わったけどみんなの準備は終わったかい?」

 

M1911「M1911、準備完了です!」

 

スコーピオン「スコーピオン、問題ナーシ。」

 

M1918「M1918、準備オッケー!」

 

AK-47「AK-47、何時でも行けるよ!」

 

WA2000「WA2000、射撃準備ヨシ。」

 

ザク隊長「よろしい!それじゃ、的たち行ってこーい。」コロコロコロ

 

 

 

WA2000「……。キタッ、目標確認。」ガチャ

 

それぞれ目標を視認した人形達は攻撃モードに移行し、コッキングレバーを動かし構え、皆的の中心に狙いを定める。

 

M1911「こちらも目標確認。射撃準備。」チャキ

 

WA2000「撃ち方用意…。撃てッ。」

 

 

 

ズダダダダ  パァンパン   ズダーン

 

遠くにいるザク隊長の耳に銃声が届く。

 

ザク隊長「うひゃあ。凄い音だ、この感じじゃ的3つは破壊されたかな。」

 

ザク隊長「おーーい。みんな、結果はどうなったー?」

 

AK-47「全弾命中さ。見てみるかい?」

 

ザク隊長「見に行くよ!」

 

テケテケ

 

ザク隊長「うぉ、こりゃすごい。的がズタボロだ。」

 

ザク隊長が歩いて皆の元に帰り、的を確認するとボロボロになった的の姿があった。

 

カリーナ「いやー。なかなかスゴイ弾幕でしたよ。見ているだけなのに股がヒュッってなりましたよ。」

 

ザク隊長「うん。ボクも普通に怖いと思ったよ。」

 

ザク隊長「あれがもしボクに突っ込んでくると考えると…。ゾッとするよ、敵には同情しちゃうね。」

 

WA2000(鉄血兵みたいな見た目したアンタが言えるセリフか?)

 

AK-47(この中で一番怪しい見た目してるヒトがよくまぁ...。)

 

スコーピオン(戦術人形がそこそこいる中で呑気な発言ができるもんだねこの鬼さんは。)

 

M1918(私が言えた訳じゃないけど呑気すぎるなこの人。)

 

M1911(みんな胡散臭い人を見る目で指揮官様を見てる…。)

 

ザク隊長「さーて。次の準備を…。」

 

ザク隊長「……。」ピタッ

 

ザク隊長が次の訓練の準備に取り掛かろうとした瞬間何かを感じとり急に動きを止めた。

 

カリーナ「ど どうしたの?指揮官様。」

 

ザク隊長「誰かがこっちを見ている気がする。」

 

カリーナ「誰かって、ここには私達以外誰もいませんよ?気のせいじゃ...。」

 

ザク隊長「.・・・。」ジャキン

 

ザク隊長はザクマシンガンを取り出し、索敵を始める。

 

WA2000「な、何よ指揮官…。頭でも湯だったn」

 

ザク隊長「静かに!」ギロリ

 

WA2000「!」ビクッ

 

余りの気迫にWA2000はびっくりしてフワッと髪の毛を逆立てる。

 

ザク隊長「……。」チャキ   キョロキョロ

 

ザク隊長「見つけた、そこか。」チャッ バァン

 

ザク隊長「よし、撃ち落とせた。」

 

M1918「指揮官、さっき誰を撃ったの?」

 

ザク隊長「えーと、何かふわふわ浮いているのが居たから撃ったんだけど…。」

 

M1918「そんなまたいい加減な。」

 

ザク隊長「まぁ、それでちょっと撃った相手を確認したいんだけど…。皆、ちょっと付いてきてくれるかい。」

 

カリーナ「戦術人形の皆さんはわかりますが…。私もですかぁ?」

 

ザク隊長「もしかしたら撃ったヤツのお仲間が近くいるかもしれないでしょ?そんな時にカリーナだけ残したら不安だから一緒に来てほしいんだ。」

 

カリーナ「そうですか、じゃあお言葉に甘えて。」

 

ザク隊長「よーし。そんじゃしゅっぱーつ。」

 

ザッザッザッザッザッ

 

指揮官達はザク隊長が敵を撃ち落とした地点まで歩き、そしてその正体を確認することにした。

 

ザク隊長「お、亡骸みっけ。」

 

カリーナ「そんな軽い感じで恐ろしいこと言わないでくださいってこれは…!?」

 

ザク隊長「なんじゃこりゃ。妙にスマートなロボットだな。」

 

カリーナ「これは鉄血兵のスカウトです。火力こそ低いですが飛行能力があり、高い回避性能がある奴です。基本的には偵察部隊に組み込まれることが多いです!」フンスフンス

 

ザク隊長「へ へぇー。そうなのか。」

 

カリーナ「しかし、これはちょっとまずいですね。」

 

ザク隊長「なんで?」

 

カリーナ「この基地は最近出来立ての基地でまだ鉄血には知られていないはずなんです。」

 

ザク隊長「それで?」

 

カリーナ「まだ知られていないはずなのにもう偵察兵が居たというのは、情報漏洩が発生しているというマジでまずい事態なんです。さらに現状まずいのが。」

 

ザク隊長「この偵察兵を送り付けてきた本隊が近くにいる可能性があると。」

 

カリーナ「はい。なので十分に警戒を。」

 

ザク隊長とカリーナが真面目な顔で話し込んでいるとカリーナの端末にメールが来たことを示す着信音が鳴る。

 

BUBUBUBUBU!

 

カリーナ「緊急メール!?内容は…。」

 

カリーナ「!?」

 

カリーナがメールを見た瞬間驚き滝汗を流し始める。

 

ザク隊長「ど どうしたの?」

 

カリーナ「大変です!特殊小隊のメンバーを救助しに行った他のグリフィン基地の人形部隊が鉄血の急襲を受けて壊滅状態!付近の基地に救援要請がきています!」

 

ザク隊長「なんだってぇ!?すぐに助けに行かなきゃ!」アタフタ

 

WA2000「落ち着きなさい!私達だけじゃどうにもならないわ。まずは他の基地と連携を合わして準備を整えたら出撃よ。」

 

カリーナ「WA2000さん、残念ながら今回はそんな時間はありません。」

 

WA2000「どうしてよ!」

 

カリーナ「今回の作戦の救助対象はAR小隊でどうやら重要な情報を持っているので至急救助せよとのことなんです。」

 

WA2000「チッ。なら話は別ね、指揮官。至急出撃命令を!」

 

ザク隊長「え、あ、うんと。コホン、各自戦闘準備が出来次第出撃する!総員出撃準備!!」

 

戦術人形s「「「「「了解!」」」」」

 

物語が動き始めていた。




着任して早々に大事件に巻き込まれつつあるザク隊長と仲間たち。

彼女たちは人形部隊を助けることが出来るのか!?

次回もお楽しみに!!
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