ザク隊長のドルフロ戦記     作:零戦之介

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今回はザク隊長の初演習のお話です。

ザク隊長はどうやらひどく緊張しているようで・・・果たしてうまくいくのでしょうか?

それではお楽しみください。

~新オリジナルキャラクター紹介~
名前バルトルト・クラウス
性別:男
身長:177cm
年齢:32
出身:ドイツ
備考:優秀だが神経質な指揮官で、主にドイツ人形を率いている。
前にAR小隊と戦ったが敗北、それ以来AR小隊を敵視している。
効率重視な性格で人形にはあまり愛を注がない人物で、ジャンシアーヌ指揮官の二個上先輩。
意外と甘いものが好きでm&m'sのチョコを懐に忍ばせている。
キャライメージはみしまひろし作品集に出てきたAR小隊と演習していたあの人

名前フランチェスカ・ロッシ
性別:女
身長:152㎝
年齢:25
出身:イタリア
備考:人形大好きな変人(直球)でよく人形にスキンシップをしては怒られている。
イタリア人形を主に率いるが、人形はみんな大好きなのでコンプを目指している。
性格はイタリア人らしい陽気な性格だが、戦いになると冷静沈着で優秀な人情家に大変身する。ジャンシアーヌと同期。
AR小隊が大好きで配属されていたときはよくスキンシップをしてAR-15にしばかれていた。
キャライメージはみしまひろし作品集に出てきた海でバカンスする話とシノと仲良くなる話に出てきたあの人。

名前:アーサー・ブレント
性別:男
身長:170㎝
年齢:28
出身:イギリス
備考:人形たちから人気者のイケメンで優しい人格者。
イギリス人形を主に率いており、特にウェルロッドを右腕としている。ジャンシアーヌとは同期。
AR小隊を尊敬していて、M4A1とは仲がいい。
キャライメージはみしまひろし作品集のウェルロッドと一緒に暗号を勉強していたあの人。


30話~ザク隊長のG&K大演習前編~

ザク隊長「・・・。」

 

ザク隊長「ふぅ。」

 

ザク隊長はカレンダーをちらりと見てため息をつき、またカレンダーを見てため息をつくという意味不明な行動を繰り返していた。その様子を見ていたM4A1とはやぶさはなんとも言えない表情でザク隊長を見つめ、顔を見合わせる。

 

はやぶさ「指揮官、ずっとため息ついてるけど・・・大丈夫かなあ。」

 

M4A1「無理もないわ、だってもうじきG&Kの大規模演習が始まるんだもの。」

 

はやぶさ「ああ、なるほど。」

 

M4A1「あなたも緊張しているの?」

 

はやぶさ「まぁそれなりに。」

 

M4A1「頑張ってね、あなたもAR小隊だけどROが来たからあなたはあなたの小隊を率いて戦うことになるわ。日頃の特訓を活かすチャンスよ。」

 

はやぶさ「了解です!」

 

ザク隊長「ん?あ、いたんだ二人とも。」

 

M4A1「はい、そこそこ前から居ましたよ。」

 

はやぶさ「指揮官、悩みすぎですよ。もちょっと気楽にいきましょうよ。」

 

ザク隊長「そうは言ってもねぇ・・・はぁ。」

 

M4A1「うーん。これは重症ですねえ。」

 

はやぶさ「指揮官、強烈なお目覚めが必要でしたら僕が頭からバケツ一杯の水をぶっかけて差し上げますよ?」

 

ザク隊長「はやぶさくんなんか当たり強くない?」

 

はやぶさ「キノセイキノセイ。」

 

ザク隊長「そう?ならいいけど・・・。」

 

ザク隊長「はぁ~。」

 

ザク隊長は机に突っ伏して深くため息をつく。

 

その様子を見たM4A1も小さくため息をつき、指揮官の背中をポンポン叩き指揮官に就寝を促した。

 

M4A1「・・・指揮官ため息ばかりついて仕事ができないなら就寝してください。そろそろ寝る時間ですよ、自室に戻って寝てくださーい。」

 

ザク隊長「はあーい。おやすみなさい。」ヨロヨロ

 

M4A1「不安ねえ。」

 

はやぶさ「はい、無事に終わるといいのですが。」

 

・・・

・・・・・・

 

WA2000「さて、G&K大演習当日なわけだけど・・・。」

 

ザク隊長(カチーン)

 

M1911「緊張でカチカチですねえ。」

 

スコーピオン「おーい指揮官、大丈夫~?」

 

ザク隊長「ダイジョーブ。」

 

アガ太「だめだこりゃ。」

 

ズゴー「しっかりしようぜ隊長。あんたがしゃんとしてないとこっちもだぶついちまうぜ。」

 

ザク隊長「わ、わかってるさ。」

 

ザク隊長「でもどうしても緊張しちゃって・・・。」

 

ゲルググキャノン「ぶっちゃけガンダムと戦うよりマシっしょ。」

 

ザク隊長「そりゃあそうだけど。」

 

ジャンシアーヌ「おーっす隊長。」

 

ザク隊長「あ、ジャンシアーヌおひさー。」

 

ジャンシアーヌ「いやー緊張するわねえ大演習。」

 

ザク隊長「わかるー。めちゃ緊張するよね。」

 

ジャンシアーヌ「でも今更じたばたしたってどうしようもないわ。さっさと行くわよ。」

 

ザク隊長「あーう。」ずるずる

 

SOP2「指揮官が出荷されちゃった。」

 

AR-15「ドナドナってやつかしら。」

 

M16A1「まぁ、ジャンシアーヌ指揮官が尻に火をつけてくれるだろう。」

 

RO635「そうですね、我々も会場に向かいましょう。」

 

~集合会場~

 

M4A1「うわ~すっごい人数!」

 

ティターニア(AS)「同じ顔の人形の子が沢山いて混乱しそう・・・。」

 

イフリート・イェーガー(HH)「そういう時は識別信号で確認するんだよ。今のうちに練習しときな。」

 

高機動型ゲルググ(VG)「まぁそれに関しては一旦置いておくにしても・・・俺たちは結構目立つな。」

 

ザクⅡ改フリッツヘルム(RR)「俺たちゃ異星人だもんなあ。前情報無しじゃ問答無用で討伐されてるぜ。」

 

M1918「しょうがないですよそれは、でもあなたたちも参加してよかったの?」

 

リック・ドムⅡ(GH)「実はお上からMSもつれて来いと言われたそうでな。エース部隊は全員出勤、量産型も何機かきてるんだぜ。」

 

スプリングフィールド「あらそうなの?変な命令ね。」

 

イフリート(DS)「ああ、上層部は何を考えているかわからないものだ。嫌というわけではないが、こう女所帯に放り込まれるとちょっとな。」

 

先行量産型ゲルググ(KG)「あら、ダグったらまだ女慣れしていないのね。」ケラケラ

 

イフリート(DS)「・・・そういうことではないぞキリー。俺もそれなりに場数は踏んできている・・・つもりだ。」

 

先行量産型ゲルググ(KG)「あらそう?なら、学生時代のアレの続き・・・ちゃんとこなせる様になったのね?」

 

イフリート(DS)「う・・・。」アセリ

 

高機動型ゲルググ(VG)「キリー・ギャレット少佐、学生時代のアレとは一体?」

 

イフリート(DS)「オホン!ゴホン!ヴィンセント・グライスナー軍曹!あまり人の過去を詮索するのはよせ!!」

 

高機動型ゲルググ(VG)「ハッ!すいませんでした、大尉。」

 

イフリート(DS)「まったく・・・。」

 

グフカスタム(NP)「フフフ、何時か自分の過去を腹を割って話せる友ができるといいな?ダグ・シュナイド大尉。」

 

イフリート(DS)「・・・。」チンモク

 

リック・ドムⅡ(GH)「隊長も大変だなあ。」

 

ザクⅡ改フリッツヘルム(RR)「昔馴染みに恩師が揃ってるからな、心労も中々だろうぜ。」

 

高機動型ザク後期型(BH)「それにしても・・・ジョニーライデンさんはどこに行ったのでしょうか。集合時間なのに・・・。」

 

ドム・ノーミーデス(MB)「ライデンさんならここの女性従業員さんを口説くためにカフェに行っちゃいました。」ユビサシ

 

高機動型ザク後期型(BH)「真紅の色男め、成敗してやる。」ダッシュ

 

ティターニア(AS)「・・・バルバラさんも行っちゃったね。」

 

イフリート・イェーガー(HH)「ライデンさん、静かに眠ってくれ。」

 

サイコミュ・システム試験用ザク(AR)「南無阿弥陀仏・・・。」

 

ザクⅡJ型(AB)「ローゼ、縁起が悪いしジョニーライデンさんに失礼だよ?」

 

サイコミュ・システム試験用ザク(AR)「大丈夫よアル。こういうのは冗談だから真面目に受ける必要はないのよ?」

 

ザクⅡJ型(AB)「そう?ならいいけど・・・。」

 

ザク隊長「おーい、みんな!」

 

ザクⅡJ型(AB)「隊長おかえりなさい!」

 

イフリート・イェーガー(HH)「ジャンシアーヌ指揮官に連れていかれていたがどこで何をしていたんだ?」

 

ザク隊長「んとねーカフェに行って、ジャンシアーヌ指揮官達とお茶してたんだ。色々おしゃべり出来て良かったよ。」

 

ザク隊長「お陰でリラックスできた。」

 

ザク隊長「まぁその後ジョニーライデンくんが女の子と一緒に入ってきていい感じになったはいいけど直後にブチギレバルバラさんが突撃してきてね。コブラツイスト決めて連行していったよ。」

 

ドム・ノーミーデス(MB)「なるほど。」

 

ヘリアン「おや、皆もう揃っていたのだな。」

 

ザク隊長「あ、こんにちはヘリアンさん。」

 

ヘリアン「ウム、久しぶりだな。」

 

クルーガー「私もいるぞ。」

 

ザク隊長「社長!お久しぶりです!!」

 

クルーガー「元気そうで何よりだザク隊長。アガ太くんも凛々しくなったな。」

 

アガ太「ありがとうございますクルーガー社長!」

 

ワイワイ

 

クラウス「彼がザク隊長か。随分とクルーガー社長と仲がいいようだな。」

 

ブレント「見た目は驚かされたがいい人みたいだね。」

 

ロッシ「ジャンシアーヌちゃんもAR小隊も懐いてるみたいだし手腕も確かみたいね。いいな~AR小隊貰えて。」

 

クラウス「フン・・・私は認めたくないものだがな。あの指揮官のことなぞ。」

 

ロッシ「なんでですか。彼はきちんと試験をクリアして正式な指揮官になった人なんですよ。」

 

ブレント「それにスケアクロウの撃退にエクスキューショナーの鹵獲、ハンターと基地の撃滅、イントゥルーダーを打倒して我々の仕事を大きくサポートしてくれた大恩人なんですよ。感謝こそすれども恨み認めないだなんてあなたらしくありません。」

 

クラウス「それが問題なのだよ。」

 

クラウス「本来であればそれらの仕事は我々がしなければならない仕事だった。」

 

クラウス「ところがある日彼がやってきて瞬く間にこなしてしまった。我々が手足も出ないような困難な仕事をだ。」

 

クラウス「おまけに彼はペルシカ博士に様々な先進的技術を提供して、人形研究を後押ししIOP社へ大きな利益をもたらした。」

 

クラウス「お陰でIOPもG&Kもジオン一色だ。これではジオンの助力なしではG&Kは戦えなくなってしまうかもしれない。私はこれを懸念しているのだよ・・・。」

 

ブレント「クラウス先輩・・・。」

 

ロッシ「ぶっちゃけAR小隊をタダで譲り受けて活躍してるのが気に食わないってのもあるでしょ?」

 

クラウス「・・・否定はしない。」

 

ブレント「まぁでもいいじゃないですか、我々は我々でできる仕事をしましょう。それが第一歩ですよ。」

 

ロッシ「その通りですよ、少なくともあのジャンシアーヌちゃんとAR小隊が慕ってる人ですよ?悪い人ではないと思うけどなぁ。」

 

ロッシたちがあれこれ話し込んでいるとジャンシアーヌ指揮官が人込みを抜けてロッシに声を掛ける。

 

ジャンシアーヌ「呼んだ?ロッシ指揮官。」

 

ロッシ「お、ジャンシアーヌ指揮官おひさー。」

 

ブレント「久しぶり、ジャンシアーヌ指揮官。」

 

クラウス「息災なようで何よりだジャンシアーヌ指揮官。」

 

ジャンシアーヌ「ええ、仕事が順調に進むお陰で毎日安眠できて元気ぴんぴんよ。」

 

クラウス「それはザク隊長のお陰かね?」

 

ジャンシアーヌ「ま、ね。」

 

ジャンシアーヌ「あの人の部下が有能な人が多いから戦闘面でも雑務面でも日常面でも非常に重宝するのよね。」

 

ジャンシアーヌ「そこにいる青いゲルググのヴィンセントくんは頭もいいし強いからよく前線指揮執ってもらってるし、あそこで紅のゲルググ担いでいる紫と白のツートンカラーのザクのバルバラさんは仕事が早くて中々終わらない書類仕事のサポートをしてもらってるし・・・。」

 

クラウス「がっつり依存しているな。」

 

ジャンシアーヌ「だって・・・みんな優しいからついつい頼っちゃうんだもん。」

 

ジャンシアーヌ「あとザク隊長経由で教えてもらったフェニゾンがついつい便利でよく散財しちゃうのよ。」

 

クラウス「フェニゾン?」

 

ロッシ「あ、それ知ってる。うちの人形もよく愛用してるよ。なんでも、値は張るけどいい品質のものが確実に手に入るって話題なんだとか。」

 

クラウス「そういえば最近基地のティータイムで振舞われるお茶やお菓子の質が上がってたけど、もしかしてフェニゾンで手に入れたやつなのかな?」

 

クラウス「・・・かなり浸食しているな彼らは。」

 

ジャンシアーヌ「悪い人ではないというのは保証するわよクラウス先輩。見た目はともかくだけど頼りになる人しかいないから。」

 

クラウス「そういう問題ではないのだが・・・。」

 

クラウスが呆れていると、後ろから声がかかる。

 

???「そこまで固くならなくてもいいんじゃないか?君は相変わらず堅物だな、クラウスくん。」

 

クラウス「誰だ!」

 

クラウスが後ろを振り返ると、そこには杖を持った老人が穏やかな笑みを浮かべて立っていた。

 

???「おや、客人に言葉を荒らげるのは良くないぞ?全く、クルーガーはどんな教育をしているのやら。」

 

クラウス「あ、あなたは!?」

 

その老人の正体に気が付いたクラウスは途端に青ざめ、敬礼をして叫ぶ。

 

クラウス「ッ失礼いたしました、ハーヴェル社長!!」

 

ハーヴェル「これ、クラウスくん。大声を上げるんじゃない、クルーガーにバレてしまうだろう。」

 

クルーガー「もう気が付いているぞ、ハーヴェル。全く、どこから来た・・・と聞いても貴方相手では意味がないだろう。」

 

クルーガー「何が目的だ?」

 

クルーガーが鋭いまなざしでハーヴェルを見つめる。しかし、ハーヴェルは物おじせずに静かなまなざしで返し、話し始める。

 

ハーヴェル「フフフ、そんな顔をしないでくれ。私はただ演習を見に来ただけさ。」

 

ハーヴェル「特にMSのことが気になってな、あのペルシカ君が夢中になって研究しているモノがどんなものか肉眼で確かめたくなったのだ。」

 

クルーガー「・・・。」

 

ハーヴェル「そしてペルシカ君が作り出したAR小隊メンバーのはやぶさに関しても調べたくなってな。ここまではるばるやってきたのさ。」

 

ハーヴェル「それ以外の目的はない、安心してくれ。」

 

ザク隊長「よいしょ、よいしょ!クルーガー社長待って~!」

 

ザク隊長「どうしたんですか、いきなりぐいぐい進みだして。」

 

ハーヴェル「やぁ、君がザク隊長だね?」

 

ザク隊長「ん?あなたはハーヴェルさん!?」

 

ハーヴェル「会えてうれしいよ、ザク隊長。」

 

ハーヴェル「君たちの活躍のお陰でIOP社の評価はうなぎのぼりでね、お陰で大繁盛さ。」

 

ハーヴェル「それにあのペルシカが懐いている貴重な人材だからな、彼女が言うことを聞いてくれる人が一人いるだけで我々は万々歳さ。」

 

ザク隊長「あ、ありがとうございます。」ペコリ

 

ヘリアン「クルーガー社長、そろそろ・・・。」

 

ハーヴェル「おっとすまない、邪魔者はここらで退散するとしよう。さようなら。」

 

そう言うとハーヴェルは杖を突きながら歩き、人込みの中に消えていった。

 

クルーガー「全く・・・済まなかったなザク隊長。あの爺さんは変人でな、あまり気にしないでくれ。」

 

ザク隊長「はぁ・・・。そうですか。」

 

クルーガー「それでは私はこれで失礼する。頑張ってくれ。」

 

ザク隊長「ハッ!!」

 

・・・

 

・・・・・・

 

ヘリアン「クルーガーさん、ハーヴェルさんが来たということは・・・。」

 

クルーガー「ああ、あの爺さんはおかしい人だが筋の通らないことはしない。あいつは何か企んでいる。」

 

クルーガー「・・・ハーヴェル、お前は何を考えているんだ?」

 

つづく




書くの遅れて申し訳ありませんですた<(_ _)>

次はもうちょい早く書いて見せます!!

読んでくださりありがとうございました!!

次回はザク隊長の大規模演習後編です。

お楽しみに!!!
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