ザク隊長のドルフロ戦記     作:零戦之介

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どうもこんばんは!!第4話を書き終えたザク隊長です。

今回のザク隊長のドルフロ戦記は人形達と隊長が打ち解け合う第1歩のお話です。

ステンMK-2に託された友人の救出は上手くいくのでしょうか?

それでは開幕です!!


第4話 友情と愛と責任と責務〜隊長機としての誇り〜

ザク隊長「あれー、ここにもないなー。」ガサゴソ

 

カリーナ「どうしたんです?指揮官様。」

 

カリーナは出撃前だと言うのに倉庫を漁っているザク隊長をみかけ不思議そうに声を掛けた。

 

ザク隊長「いやさあ、武器を探しててさぁ。」

 

カリーナ「武器ですか?もうマシンガン持ってるじゃないですか。」

 

ザク隊長「そうじゃなくて…。こう、斧が欲しいの。」

 

ザク隊長は斧を振り落とすジェスチャーを軽くする。

 

カリーナ「斧、ですか。」

 

ザク隊長「そう、斧。」

 

カリーナ「斧でしたら少々お待ち下さい。」

 

そういうとカリーナはササと何処かへ走り、そして埃を被った布で包まれた何かをザク隊長の元へ持ってきた。

 

カリーナ「このバトルアックスがありますけど…。どうでしょう。」スルスル

 

カリーナは包んでいた布を外し、ザク隊長に差し出す。

 

ザク隊長「フム。ボク専用のやつよりは小さいけど武器強度も良し。」コンコン

 

ザク隊長「取り回しも…悪くない。」クルクル

 

ザク隊長は1本の斧を手に取り、強度を確かめ満足そうにクルクル回す。

 

ザク隊長「カリーナちゃん、これ2本ちょうだい。」

 

カリーナ「はい、どうぞ。」

 

カリーナ「あ、あともうひとつ!」

 

ザク隊長「なんだい?」

 

カリーナ「着けれるならこの無線機と小型装着式カメラを持って行って下さい。」

 

カリーナ「これは指揮官様と私が遠距離でも円滑に指揮を執れるように着ける奴なんです。もし良かったら…。」

 

ザク隊長「フーン。じゃあ着けて行くよ、サンキュ。じゃあ、行ってきます。」

 

カリーナ「お気を付けて~。」

 

カリーナはザク隊長に手を振り、笑顔で送り出して行った。

 

演習場にて

 

ザク隊長は人形達の前に立ち、作戦説明を兼ねた激励をしていた。

 

ザク隊長「これから我々は鉄血に襲撃された友軍の救助に向かう!どんな敵が待ち受けているかわからない、気を引き締めて安全に行こう!そして、生きて帰るぞ!」

 

ザク隊長は力強く拳を上げる。人形達も同じように拳を上げ奮い立った。

 

人形s「「「「「オーー!」」」」」

 

 

 

MS&人形行軍中

 

 

 

M1918「へぇ〜そのマシンガン120mmもあるんですか。」

 

ザク隊長「そうだよ、今は12mmになっちゃったけどねー。」

 

M1911「それでも大きいですよ〜指揮官様は力持ちなんですね!」

 

ザク隊長「そこまででもないさ。新型の方がパワーあるし、やっぱ若い子には勝てないよ。」

 

カリーナ『指揮官様、そろそろ救難信号が発信された地点に到着します。まだ残敵がいるかもなのでご注意を。』

 

ザク隊長「うん、わかった。ってこの匂いは…!?」

 

スコーピオン「嫌な予感がする。急ごう!指揮官!」

 

ザク隊長「分かった!」

 

ザク隊長は漂ってくる焦げ臭い硝煙の匂いを頼りに走り始める。

 

そして匂いの元にたどり着いたザク隊長は地獄絵図を見ることになった。

 

ザク隊長「ッ!なんてひどい…。」

 

カリーナ『 これでは…生き残りは絶望的です…。』

 

そこには多くの相打ちとなった鉄血兵と戦術人形の成れの果てが転がっていた。

 

あちこちに転がって機能停止している鉄血兵や戦術人形は激しく損傷しており、煙が未だに燻っていて時たま見えるスパークの光を見れば、この場で起きた戦いが如何に苛烈だったかは誰が見ても明らかであった。

 

ザク隊長「ええい!呆けている場合じゃない!」バチバチ

 

ザク隊長「皆!手分けして生存者を探すぞ!急いで!」

 

M1911「了解です!」

 

WA2000「分かったわ!」

 

スコーピオン「うん!」

 

M1918「オッケー!」

 

AK-47「ヘイヘイ!」

 

ザク隊長「カリーナもサポートヨロ!!」

 

カリーナ『 了解ですわ!!』

 

 

 

ザク隊長「生存者。生存者はいませんかー?」

 

 

 

M1911「負傷者ー。負傷者―。」

 

 

 

AK-47「おーい。誰かー、居ないのかー?」

 

 

 

スコーピオン「おーい。おーい。誰かー!」

 

??「うう、ああ。だれか、いるの?」

 

人形達の残骸の中から微かに弱った声が響く。

 

スコーピオン「あ!まだ稼働している人形がいる!!」

 

スコーピオン「みんなぁ。まだ稼働している人形がいるよぉ!早くきてぇ!」

 

スコーピオンはみんなを必死に呼び寄せる。ザク隊長はいの一番に走り、駆け寄った。

 

ザク隊長「分かった!すぐに行くよ!」タッタッタッ

 

スコーピオン「急いで、急いで!酷く損傷してるからあんまり長く持たないよぉ。」

 

ザク隊長「よし、とうちゃーく。初めまして、ボクはザクたいちょ いや、ザク指揮官。君、所属は?なんて人形なんだい?」

 

ステンMK-2「わ わたしはステンMK-2。ケホッ 736基地所属の人形です。」

 

ザク隊長の質問にステンMK-2は弱々しく答える。体の大部分は破損しており、もう命の灯火が消えかかっていた。

 

ザク隊長「ステンMK-2。何故ここで君たちは鉄血兵と戦闘をしていたんだい?」

 

ステンMK-2「それは…ケホッ。AR小隊の救助のための陽動作戦のために我々が行軍をしていました。しかし鉄血兵が奇襲を仕掛けてきて、この通り部隊は壊滅してしまいました。ケホッ」

 

ザク隊長「そうなのか…。ほかに何か伝えたいことは?」

 

ステンMK-2「実は、私の基地の人形の一人のSMGのスコーピオンが無力化されてしまい、捕虜として攫われてしまったんです。どうか、あの娘をたすけてください。お願いします。どうか…。」

 

ステンはザク隊長の服の袖を弱々しく握り、目を潤ませて懇願した。

 

ザク隊長「分かった、必ず救ってみせる。だから、ゆっくり休みなさい。」

 

ザク隊長はステンの手を優しく握り、頬を優しく撫でた。

 

ステンMK-2「ありがとう、ザク指揮官。お言葉に甘えてゆっくり休むね…。」

 

ステンはホッとした表情で目を瞑る。ステンの手から力が抜けていき、とうとう地面にパタリと落ちてしまう。

 

ステンMKー2「……。あったかいなぁ、金属なのに、あたたかくてここちいいなぁ。あたた」プシュウン    ガクッ

 

ザク隊長「あっ。」

 

ザク隊長が小さい声を上げる。しかし、目の前の少女はもう既に事切れていた。

 

ステンMKー2「……。」

 

ザク隊長「ステンMKー2。」

 

ステンMKー2「……。」

 

ザク隊長「ステン。」

 

ザク隊長はステンの亡骸を優しく揺すり声をかける。そして、もう二度と起きない事を理解した彼は静かに彼女の手を胸の上で組ませ、静かに黙祷をした。

 

ステンMKー2「……。」

 

ザク隊長「……。」

 

WA2000「指揮官……。」

 

WA2000はザク隊長に不安そうに声をかける。するとザク隊長は何かを決意をした表情でスっと立ち上がり、WA2000を見据え話し始める。

 

ザク隊長「WA2000。」

 

WA2000「何?」

 

ザク隊長「倒そう。鉄血を。」

 

WA2000「…!ええ、行きましょう。」

 

カリーナ『 はい!私もサポートします!!』

 

ザク隊長と戦術人形、カリーナは意を決した表情で進み始めた。今は亡き少女の思いを引き継ぎ、彼女の友を救う為に真っ直ぐ歩んで行くのであった。

 

ザッザッザッザッ

 

カリーナ『 指揮官様、ハイエンド人形反応に感ありです。気をつけてくださいね。』

 

ザク隊長「ああ、分かった。」

 

ザク隊長「……。」サクサクサク

 

ザク隊長は視線を下に若干向け、ただ只管に黙々と無言で歩く。後ろにいる戦術人形達はヒソヒソと気まずそうに話し始める。

 

M1911(指揮官様、なんかすごい怖い感じになってますねぇ。)ヒソヒソ

 

M1918(そりゃあ、ねぇ。あんな感じに倒れられたらまともなヒトなら憤るでしょ。)コソコソ

 

スコーピオン(まぁ、そりゃそうだけどさ。私達は兵器だよ?そこまでカリカリしなくったっていいのに。)コショコショ

 

AK-47(そうは言ってもそう上手く割り切れないからあんな風に怒っているんだろうね。一番兵器の見た目をしている指揮官が一番人間臭いって皮肉なもんだ。)ヒショヒショ

 

WA2000「...ちょっと、指揮官。」

 

ザク隊長「ん?何さ。」

 

WA2000はザク隊長に声を掛ける、ザク隊長は意表を突かれて若干マヌケっぽい声を出し、WA2000に目線を合わせる。

 

WA2000「さっきからずーっとなにか考え込んでるようだけど、どうしたのよ。ボサーっと歩いてるとスナイパーに頭撃ち抜かれるわよ。」

 

ザク隊長「ああ、ごめん。いやさ、さっきの娘の事を思い出してたんだ。」

 

WA2000「ステンMK-2の事?」

 

ザク隊長「うん……。彼女の最後を思い出すとさ、その、なんていうか、すごく悲しくてさ。女の子があんな風に戦死するのかと思うととってもつらくて。」

 

ザク隊長は悲しそうに彼女の最期を思い出し、弱音を吐く。そんな情けない指揮官にWA2000は鋭い言葉を掛ける。

 

WA2000「指揮官。」

 

ザク隊長「なんだい?」

 

WA2000「アンタにはキツいかもしれないけど、ちゃんと聞いてほしい事があるの。」

 

WA2000「私達は人間によって作られた兵器。戦うことだけが存在理由、だから私たちは戦いで倒れることに何も恐怖は抱いていない。」

 

WA2000「だから、アンタは私達に余計な感情は抱く必要はない。情けをかける必要もない。アンタはただ指揮をするだけでいい。それが指揮官として正しいあり方よ。」

 

WA2000の発言を静かに聞いていたザク隊長は首を横に振る。そして、WA2000に視線を向け、喋り始める。

 

ザク隊長「うーん。ボクはその意見に賛成は出来ないなー。」

 

WA2000「なんでよ。賛成できない理由を聞いてもいい?」

 

ザク隊長「何でって言われても…。」

 

ザク隊長「強いて言うなら、それはボクが隊長だからかな?」

 

WA2000「は?どういう意味なのよ、説明して頂戴。」

 

WA2000は目を一瞬丸くして驚くが、直ぐに元のツリ目に戻りザク隊長を問いただす。

 

ザク隊長「確かに君の言う通り、指揮官としてならそれが正しい行いなのかもしれない。だけど、ボクは指揮官でもあるけどなによりボクは隊長なんだ。」

 

ザク隊長「隊長は戦う時は誰よりも前に出て部下を指揮し、逃げるときは誰よりも殿で部下の撤退を助ける。味方をしっかり観察して共に成長して一緒に笑って酒を飲む。これが正しいかどうかは分からないけど、ボクはそんな隊長でありたいと思うからかな。」

 

WA2000「フン。甘っちょろい考えねアンタ。そんなんでこの狂った世界で生き残れるの思ってんの?」

 

ザク隊長「分からない…。今はまだ分からないけど、自分の命惜しさに君たちを使い潰したり、兵器として扱ったりは絶対にしない。いや、したくない。」

 

ザク隊長「だって、ボクは。」

 

ザク隊長「此処に居る君達の、皆の隊長だから。」

 

空間が静寂に包まれる。

 

ザク隊長の一言に戦術人形達はそれぞれが色々な思いをコアに巡らせる。そんな中スコーピオンがいち早くザク隊長に声を掛ける。

 

スコーピオン「ザク指揮官……。」

 

ザク隊長「どしたの?スコーピオン。」

 

スコーピオン「いや、あのね。謝りたいことがあるの。」

 

スコーピオン「……。指揮官、ごめんなさい。」

 

スコーピオンは頭を下げて謝罪をする。その様子にビックリした隊長はオロオロし始める。

 

ザク隊長「?!マジでどうしたのさ。」

 

スコーピオン「実は指揮官の事、ずっと敵だと思ってたの。」

 

スコーピオン「見た目がすごく怪しいし、識別信号も私たちのものでもなければ鉄血のでもない、文字通りのアンノウンだったからメチャクチャ警戒してたんだ。」

 

スコーピオン「でもね、指揮官がさっき戦術人形のステンMK-2を看取ってる姿を見てね、ちょっと感動したんだ。」

 

ザク隊長「どうしてだい?当たり前の事をしただけなんだけど…。」

 

スコーピオン「その当たり前を私たち戦術人形の私達にしてくれたことが私にとっては嬉しかった。」

 

スコーピオン「私たち戦術人形は兵器。この世界で戦術人形はボロボロになるまで使いつぶされて、壊れたらあっさり捨てられて誰にも知られず朽ちていく。それが私達にとっての当たり前なの。」

 

スコーピオン「でも、指揮官は違った。戦術人形の最後を真摯に受け止めて心から弔ってくれた。」

 

スコーピオン「つぎにね、私が感動したのはね。“自分の命惜しさに君たちを使いつぶしたり、兵器として扱ったりは絶対にしない。だって、ボクは此処に居る君達の、皆の隊長だから。”って言ってくれたことなんだ。」

 

スコーピオン「私はね、この言葉に驚いたんだけど、それ以上に感動したの。だって、戦術人形はI.O.P社の商品。作戦のために使いつぶされたりするのは何時ものこと、捨て駒にされてそのまま忘れ去られることだって少なくない。でも、指揮官はそれを良しとせずに私達をちゃんと仲間として見てくれた、それがなにより嬉しかったの。」

 

ザク隊長「……。自分で言っておいてなんだけど、もしかしたら君たちを口先三寸で騙すために言ったかもよ?さっきのセリフは。」

 

ザク隊長はぽりぽり頭を掻き、気まずそうにする。そこにAK-47が間髪入れずにザク隊長の背中を叩いて大笑いをする。

 

AK-47「アハハハハッ、よく言うよ!」

 

ザク隊長「はえ?」

 

AK-47「嘘をつくヤツってのは人の目をしっかりと見ないでほんの少し逸らして見るんだ。そんな目に光なんて全くない。でも指揮官はしっかりアタシ達の目を見据えて見た。アタシは見たんだ、指揮官のその一つ目の中にまっすぐで綺麗な光が。」

 

AK-47「ウソ付きがあんな綺麗な目をするわけがない、もしそんなヤツが居たらアタシは人間不信になっちまうよ。」

 

ザク隊長「そ そう…。」

 

AK-47「その…なんだ…指揮官。基地に初めて来た時に、見た目が怪しいって理由でアナタを撃ってごめん。これからは指揮官を信じて、共に戦うよ。だから、宜しく頼む!」ペコリ

 

M1911「ハイ!ハイ!私も!私も一緒に戦います!指揮官様、一生貴方についていきます!」ピョンピョン

 

スコーピオン「私も私も!」

 

M1918「私も頑張っていくよー。」

 

カリーナ『 私にも1枚噛ませて下さい!』

 

M1911「さぁ、WA2000さん、あなたはどうするんですか?」

 

WA2000「え?」

 

戦術人形の仲間たちがザク隊長の元に集まってワイワイする中、気まずそうにしていたWA2000は唐突に視線が集まり、困惑する。

 

スコーピオン「だって、未だに指揮官を信じてないのWA2000だけだよ?」

 

M1911「さぁ。わーちゃんはどうするの?信じるか信じないかの二択だよ~。」ニコニコ

 

スコーピオン「さぁさぁ、どうするの~?」ニヨニヨ

 

AK-47「サァてどうするのかなー?」ニマニマ

 

M1918「決まってないの、わーちゃんだけだよー。」ピョンピョン

 

WA2000の周りに輪を作り、クルクル回りながら煽っていく。頭を抱えたWA2000は後ろに寝っ転がって降参のポーズをして大声で降伏宣言を叫んだ。

 

WA2000「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛。もう、分かった分かった。信じるわよ!指揮官と一緒に戦います!もうこれでいいでしょ!」クワッ

 

M1911「わーい。説得成功!」

 

スコーピオン「やったね!た〇ちゃん。」

 

AK-47「おい馬鹿やめろ。」

 

WA2000「ふん!でも、勘違いしないでよね。私はまだアンタを完全に信じたワケじゃないんだから!変なコトしたらボコボコにするんだからね!」

 

ザク隊長「わかったよ。セクハラ行為ダメ絶対でしょ、それぐらい弁えてるさ。」

 

WA2000「それならいいわ。さ、進みましょ。さっさと鉄血のグズ人形を文字通りのクズ鉄にしてアイツの親友とやらを救うわよ。」ズルズル

 

ザク隊長「わわわっ、あまり強く引っ張らないでおくれよぉ。」ヨロヨロ

 

M1911「仲がいいですねぇ。」ホッコリ

 

スコーピオン「そうねぇ。」ニコニコ

 

WA2000「コラーー!笑っていないでさっさと進みなさーい!カリーナもさっさとハイエンド人形の所へ行くルートを割り出して!!」カッカッ

 

カリーナ『 了解です!』

 

人形s「へーい!」

 

こうして心が1つになったザク隊長と戦術人形達はハイエンド人形の反応がある方向へ歩を進めた。

 

〜NOW LOADING〜

 

ザクザクザク、、、、

 

WA2000「……!敵発見。」

 

AK-47「敵の頭数と種類は?」

 

WA2000「敵はRipper。数は10機よ。」

 

M1911「多くない?」

 

スコーピオン「多いねぇ。どうする?」

 

WA2000「迂回しましょ、弾は出来る限り温存してきたいし。」

 

M1918「それもそうね、、、。む、鼻がムズムズしてきたな。ファ、ハクション!」

 

Ripper A「!」

 

スコーピオン「やっば!見つかっちゃった。」

 

WA2000「くしゃみぐらい押さえろ、こんの大馬鹿たれ!」ゲンコツ

 

M1918「キャン!」ハンベソ

 

M1911「ヤバイ!Ripperが全部こっちに向かってくる!」

 

WA2000「チッ、こうなったら迎撃するわよ。戦闘じゅ」

 

ザク隊長「いや、あれはボクが倒す。」

 

戦闘モードに入りかけた人形達を制し、ザク隊長がバトルアックスを両手に持ちスラスターを吹かし始める

 

WA2000「は?何言ってんのよ。あんな数相手にできるわけないじゃない!」

 

ザク隊長「大丈夫だよ、じゃ行ってきます。」

 

シュバッ

 

WA2000が制止するより早くザク隊長がスラスターを全開にしてRipperの軍団に突っ込んでいく。

 

WA2000「ちょっと!待ちなさい!!」

 

ザク隊長「ハァァァァ……!」

 

Ripper A「?!」

 

Ripper B「!」ジャキッ

 

スコーピオン「ヤバイ!アイツら指揮官に狙いを定めてる!」

 

M1911「指揮官様!避けてぇ!」

 

ザク隊長「そぉい!」ブオン!   ザ

 

                  シ

 

                   ュ

 

                    !!

 

          

 

人形s「へ?」

 

戦術人形たちは自分たちの目を疑った。無理もない、なぜなら10機のRipperの首が“全部一瞬のうちに”切り落とされていたからである。それも目の前で、ザク隊長の手によってである。

 

Ripper A「?!?!」プシュウウン  ドサドサドサッ

 

ザク隊長「フゥ。いっちょ上がり。さ、どんどん行こうか。」ずんずん

 

WA2000「ちょ、先に進まないでよ!」

 

M1918「あわわわ。置いてかないで~。」

 

 

同時刻 占拠された飛行場

 

 

 

スケアクロウ(何?周囲を警戒していたRipper10機がまとめてやられた?)

 

スケアクロウ(おかしな事態だけどまぁ、放っておきましょう。今はこの低俗なクズ人形から情報を聞き出すのが先ね。)

 

スコーピオン(736)「ううう、あぐぅ…。」

 

スケアクロウ「起きなさい、グリフィンのクズ人形。さっさと正しい情報をよこしなさい。」

 

スケアクロウがスコーピオンの首を掴み締め上げる。スコーピオンは反抗的な眼差しでスケアクロウを睨む。

 

スコーピオン(736)「グッ。私はただ、可能性のある場所を言ってるだけよ。」

 

スケアクロウ「哀れね、信頼していたはずの仲間に裏切られその仲間のせいでこんな拷問を受けてるというのに。」

 

スコーピオン(736)「違う!仲間を呼ぶために逃げたんだ。そう約束したから!」

 

スケアクロウ「本当に哀れでどうしようもないわね。では、もう一回教えて差し上げますわ。」

 

スケアクロウ「AR小隊は冷酷なエリート部隊、そんな彼女たちにとっては貴方たちはただの消耗品。捨て駒なのよ。」

 

スコーピオン(736)「違う…絶対に違う!」

 

スケアクロウ「さあ。彼女たちの情報を教えなさい。そうすれば最後の情けとして道端にゴミのように捨ててあげますわ。貴方たちが私たちの仲間にしていったように。」

 

スケアクロウ「貴方たちに植え付けられた感情はすべてウソ。所詮は上手くプログラミングされただけに過ぎないわ。」

 

スケアクロウは言葉巧みにスコーピオンを追い詰めていく、徐々に追い込まれたスコーピオンは顔色を悪くしていき目頭に涙を浮かべた。

 

スケアクロウ「さあ、教えなさい。」

 

スコーピオン(736)「うぅ。そ、そ、それは。」

 

ザク隊長「スコーピオン、もうその情報を教える必要はないよ。」

 

心が折れかけたスコーピオンと拷問をしていたスケアクロウの耳に優しい男の声が届く。

 

スケアクロウ「誰だ?!」

 

スコーピオン(736)「た、助けが来たの?」

 

スコーピオン「ヤッホー。助けに来たよ!私。」

 

スコーピオン(736)「!」

 

WA2000「まったく。よくもやってくれたわね、この鉄血のゴミ人形が。」

 

AK-47「このお返しはしっかりしてやるよ。」

 

M1911「ふふん。お前なんてこの私が穴あきチーズにしてやるんだから。」

 

M1918「さーて。本気を出すとしますか。」

 

スケアクロウ「チッ。もう増援がきたのか。」

 

思わぬ増援にスコーピオンは安堵の涙を流し、スケアクロウは忌々しそうに舌打ちし顔をしかめる。

 

スコーピオン「よかった…約束を守ってくれたんだ…。良かった。」

 

スケアクロウ「……。そこの緑の鉄人形。」

 

ザク隊長「なんだい?」

 

スケアクロウ「あなたは一体何者なんですか?グリフィンでもなければ我々鉄血でもない、見たこともない人形。初めて見る人形」

 

スケアクロウ「教えなさい、貴方の名を。」

 

スケアクロウは静かな表情に戻り、分析をしながらザク隊長に質問をする。

 

ザク隊長「ボクかい?」

 

ザク隊長はスケアクロウを見据え、静かに自己紹介をする。

 

ザク隊長「ボクはグリフィンの人形でもなければ鉄血の人形でもない。ボクはジオン公国のMSザクⅡ。」

 

ザク隊長「どこにでもいる量産型のザクです。」

 

戦いの幕が上がろうとしていた。




チカレタ(小声)

次の話はスケアクロウとの本格バトルです、彼らは人質となったスコーピオンを救助できるでしょうか。

次回も読んでくださると幸いです。
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