ザク隊長のドルフロ戦記     作:零戦之介

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ザク隊長とM4がやっと出会うことが出来ました!!

最初は困惑するも皆なんとか潤滑な人間関係(?)も出来上がり談話をする指揮官達。

そしてその様子を静かに眺める謎の不死鳥…彼女は一体何者か。

それではGO!


第7話 向日葵が心に咲く~ソラの歴史は繰り返される~

ザク隊長「ふぅ、温い温い。」

 

Ⅿ1918「いやー、温まるねぇー。」

 

Ⅿ1911とスコーピオンが説得している間、ザク隊長達はヒマだったので皆暖炉の前に集まり、それぞれが思い思いにくつろいでいた。

 

ザク隊長「ありがとう、Ⅿ1918とAK-47。こんなに薪を集めてくれて。」

 

ザク隊長は二人に向かって深々と頭を下げ感謝した。

 

AK-47「エヘヘッ、そりゃどうも。」

 

AK-47が誇らしそうに鼻をこする。

 

Ⅿ1918「ふふん、もっと褒めてくれても良いんですよ。」フンス

 

Ⅿ1918は素直に喜び、もっと褒めて欲しそうに駆け寄る。

 

ザク隊長「わかったわかった、よーしよしよし。」ワシャワシャワシャ

 

ザク隊長は心底楽しそうに近寄ってきたⅯ1918の頭を撫で、頬をさすり、のどを掻いた。

 

Ⅿ1918「ゴロゴロ。」

 

ザク隊長のタッチケアが余程心地よかったのか、Ⅿ1918は喉を鳴らしながらザク隊長の胸元に抱きつき、頬擦りをした。

 

WA2000「ネコかおどれは。」

 

WA2000は呆れながら、そしてⅯ1918にちょっと嫉妬心を抱きザク隊長の元に歩いていく。

 

ザク隊長「WA2000、周囲の状況はどうだった?」

 

ザク隊長はお気楽モードから仕事モードに切り替え、真面目に報告を聞く。

 

WA2000「問題ないわ、鉄血兵のての字も無かったわ。」

 

WA2000は真面目モードなザク隊長に内心ドキドキしながら平然を装い報告する。

 

ザク隊長「サンキュ流石WA2000、頼りになるな。」

 

ザク隊長はホッとし、彼女に手を合わせる。

 

WA2000「ふん!まぁ、これぐらいはね。」

 

WA2000は顔を真っ赤にして腰に手を当て、嬉しそうにふんぞり返った。

 

ザク隊長はそんな彼女に好意を持ち嬉しそうに笑った。そして、はた、とある用事を思い出す

 

ザク隊長「そういえば、、、。」

 

ザク隊長「おーい、Ⅿ1911とスコーピオン。さっきの隠れてた子は出てきた?」

 

ザク隊長は階段の方にモノアイを向け、Ⅿ1911に問う。

 

Ⅿ1911「出てきました。でも、指揮官のコトめっちゃ警戒してて、、、。」

 

Ⅿ1911は困り顔で答えた。

 

スコーピオン「こっちで何とか説得してみせるから、ちょっと待っててね。」

 

そして、スコーピオンは自信たっぷりに続けた。

 

ザク隊長「頼んだ。」

 

ザク隊長は頷き、そう答えた。

 

数分後

 

Ⅿ1911「なんとか説得出来ました~。」

 

Ⅿ1911は大汗をかいて階段に座り込んだ

 

スコーピオン「ほら、おいで。この指揮官は齧ったりしたり、襲い掛ったりしないから。」

 

スコーピオンは自分なりの指揮官弄りの冗談でM4A1を笑わそうとした。

 

ザク隊長「ボクをケダモノ扱いしないでくれる?」

 

ザク隊長はスコーピオンの冗談にちょっとイラッとしつつ、眉をひそめた。

 

スコーピオン「違うの?」

 

スコーピオンはその反応にいたずらっ子な顔であざとく返した。

 

しかし、これがザク隊長の逆鱗の端っこに触れたようで...。

 

ザク隊長(ブゥンン  コーホー シュゥゥウ コーホー   シュゥゥウ

 

眼の光を消し、呼吸音だけ出し威嚇した。

 

スコーピオン「ご ごめん。ケダモノ扱いしたのは謝るから目の光消して呼吸音大きめで出さないで...。」

 

流石のスコーピオンもザク隊長の気迫に押され涙目になり、謝罪し。

 

ザク隊長(やりすぎたか。)

 

ザク隊長もちょっとやりすぎたことに反省した。

 

Ⅿ1911「スコーピオン、あまり指揮官様をからかわない!指揮官様もあまりムキにならないの!」

 

Ⅿ1911が二人のやり取りに少々呆れつつ、厳しめに注意した。

 

スコーピオン「はーい、すいませーん。」

 

ザク隊長「メンゴー。」

 

Ⅿ1911(これは全く反省してないな。)

 

M4A1「あ、あの、もう出てきても良いでしょうか?」

 

三人のやり取りをこっそり見ていたM4A1がおどおどと顔を陰から顔をだす。

 

Ⅿ1911「あ、どうぞどうぞ。てか、さっさと出てきてください。」グイグイ

 

Ⅿ1911がうじうじしているM4A1を物陰から無理やり引きずり出そうとした。

 

M4A1「え、ちょ、キャッ。」コケッ

 

しかし、Ⅿ1911の引っ張る力が強すぎたせいでM4A1はつまずいて転んでしまった。

 

M4A1「イテテテ。」

 

ザク隊長「あっ、キミ大丈夫?」

 

ザク隊長が心配そうな表情を浮かべ、転がってしまったM4A1に歩み寄る。

 

ザク隊長「立てるかい?」

 

そして、ザク隊長がゆっくりとM4A1に向かって手を差し出す。

 

M4A1「あっ、ありがとうございます。」

 

M4A1はその差し伸べられた手を取り、ゆっくりと立ち上がった。

 

ザク隊長「すりむいてない?」

 

M4A1「え、ええ。すりむいてはないです。」

 

ザク隊長「そうか、良かった。」ニコッ

 

ザク隊長はそう言ってM4A1に微笑んだ。

 

M4A1「……。」ギューッ

 

ザク隊長「どうしたの?」

 

ザク隊長は、手をギュッと握ったままじっとしているM4A1を不思議そうに見た。

 

M4A1は、ザク隊長の言葉で我に返り急いで手を放し。

 

M4A1「あっ、ごめんなさい。あなたの手の暖かさにちょっと驚いちゃって。」

 

そして、申し訳なさそうに謝罪した。

 

ザク隊長「そんなに?」

 

ザク隊長が自分の手をじっと見つめる。

 

Ⅿ1911「いやぁ、誰だって驚きますよぉ。いい意味でですけど。」

 

Ⅿ1911は懐かしそうに呟き、話をつづけた。

 

Ⅿ1911「指揮官様、覚えてますか?初めて出会った時のコト。

 

ザク隊長「覚えてるよ、だって今日の事だし。」

 

Ⅿ1911「えへへ、そうですよね。」

 

Ⅿ1911はちょっと照れていた。

 

ザク隊長はⅯ1911の頭を撫でながら遠い目をしながらぽつりぽつりと語り始めた。

 

ザク隊長「いやぁ、あんときはやばかったなぁ。だって、ねぇ、見た目が怪しいってだけで今日は二回も死にかけたんだもん。」

 

スコーピオン「……。」

 

AK-47「……。」

 

Ⅿ1918「……。」

 

WA2000「……。」

 

ザク隊長「まぁ、でも仕方ないか。皆とはこんなにも見た目がかけ離れてるんだもん。怖がられるのも当り前さ。」

 

ザク隊長はちょっと悲しそうにつぶやく。

 

M4A1「その、指揮官。質問しても良いでしょうか?」

 

M4A1が恐る恐るザク隊長に声をかける。

 

ザク隊長「別にいいけど、どうしたの?」

 

M4A1「私、まだ指揮官の名前を聞いていなくって。お名前を聞いてもよろしいでしょうか。」

 

ザク隊長「ああ、そうか、そうだね。まだ君に話していなかったね。」

 

ザク隊長はゆっくりと立ち上がり、M4A1の前に立ち、彼女の目を見つめて自己紹介を始めた。

 

ザク隊長「ボクの名前はMS-06FザクⅡ。ジオン公国ソロモン基地からこの星の開拓の為にやって来た、どこにでもいる量産型のMSです。」

 

M4A1「MSザクⅡ、ですか。」

 

M4A1「MSって事は人間ではないのですね?」

 

ザク隊長「うん、そうだよ。」

 

M4A1「じゃぁ、新しい鉄血兵?」

 

ザク隊長「違うよ?」

 

M4A1「もしかして、鉄血人形の新しいハイエンドモデル?」

 

ザク隊長「いや、だから、鉄血とは一切合切関係ないよ。」

 

M4A1「じゃあ、一体何なのですか?MSって。」

 

WA2000「私も気になるわ、MSって一体何者?」

 

Ⅿ1911「指揮官様、教えて下さいますか?」

 

ザク隊長に一気に視線が集まる。

 

ザク隊長は腕を組み、目をつぶって思案した後、ポンと手を叩く。

 

ザク隊長「フム。よし、分かった!特別にMSの基本講座をしてあげよう。」

 

スコーピオン「えっ、講義やるの?」

 

Ⅿ1918「この埃っぽい部屋の中で?なんかなー。」

 

ザク隊長「じゃあ、Ⅿ1918は外で受ける?」

 

Ⅿ1918「そ、それだけはお許しを。」

 

ザク隊長「冗談だよ。」

 

ザク隊長はわざとらしく震えるⅯ1918にニッっと笑いかけた。

 

ザク隊長「さてと、皆講義を始めるけど準備は宜しいかな。」

 

そして、ザク隊長はぐるりと囲む生徒(戦術人形達)を見下ろして、教官モードになり準備ができたかを確認した。

 

Ⅿ1911「Ⅿ1911、問題ありません。」

 

スコーピオン「スコーピオン、何時でもいけまーす。」

 

AK-47「AK-47、待機中だよー。」

 

WA2000「私も大丈夫よ。」

 

Ⅿ1918「こっちもいいよー。」

 

M4A1「指揮官、よろしくお願いいたします。」

 

ザク隊長「大変宜しい。それでは、講義を始めよう。」

 

ザク隊長「まず、MSと一口に言っても沢山のMSがいる。それはもう沢山のね。」

 

スコーピオン「何種類いるのー?」

 

ザク隊長「えーと、確かジオン軍の基本型MSだけでも36種類ぐらい、派生型も含めればもっと増えるんだ。」

 

Ⅿ1911「具体的にはどんなMSがいるのですか?」

 

ザク隊長「まずザク系統だと、ザクⅠ、ザクⅡ、ザクⅡ改、高機動型ザクⅡ、陸戦高機動型ザク、ザクキャノン、ザクタンク、ザク・デザートタイプ、ザクフリッパー、強行偵察型ザクってのがいて。」

 

ザク隊長「次にグフ系統で、グフ、グフカスタム、グフ重装型、グフ・フライトタイプがいて。」

 

ザク隊長「さらにドム系統だと、ドム、リックドム、プロトタイプドム、ドム・トロピカルテストタイプ、ドム・キャノン、ドワッジと続き。」

 

ザク隊長「さらにさらにゲルググ系統は、先行量産型ゲルググ、ゲルググ、高機動型ゲルググ、ゲルググキャノン、陸戦型ゲルググ、デザートゲルググ、ゲルググイェーガー、ゲルググマリーネがいて。ねぇ、皆大丈夫?」

 

熱心に説明していたザク隊長が我に返り、周りを見渡すと。

 

スコーピオン「はひぃはひぃ。」

 

Ⅿ1911「うーんうーん。」

 

AK-47「うががが。」

 

WA2000(ぷしゅー

 

Ⅿ1918(チーン

 

そこには、あまりにも覚えることが多すぎて回路がオーバーヒートしてぶっ倒れそうになっている人形達の姿があった。

 

ザク隊長「あわわわ、ゴメン!皆一旦休憩!頭を休めよう!」

 

Ⅿ1911「す すいません。」

 

Ⅿ1918「そ そうして頂けると幸いです。」

 

ザク隊長「ちと早口で教えすぎたか。」

 

ザク隊長は頭をポリポリかきながら、そうつぶやいた。

 

ザク隊長「あ、そうだ。キミは大丈夫かい?少し休む?」

 

ザク隊長はM4A1に問う。

 

M4A1「問題ありません!」フンスフンス

 

ザク隊長「そうか、でも。キミも休んだ方が良い。」

 

M4A1「分かりました、私も少し休みます。」

 

数分後

 

ザク隊長「そんじゃ、再開するよー。」

 

戦術人形達「「「「はーい。」」」」

 

ザク隊長「まず、我がジオン公国のMSは基本的にザクタイプ、ドムタイプ、ゲルググタイプが主力です。まぁ、これはさっき話したけどこの三機種をベースにして沢山の派生型や専用機がジオンにはいるわけです。」

 

ザク隊長「まぁ、この三機種さえ覚えておけばまぁ、()()()()なんとかなります。」

 

Ⅿ1911「へぇー。……うん?宇宙ではってことは。」

 

スコーピオン「地上はなんとかならないってこと?」

 

ザク隊長「うん、そうだよ。」

 

M4A1「もしかしてですが、この三機種並みに重要なMSがいるんですか?」

 

ザク隊長「yes。」

 

WA2000「なんてMSなの?」

 

ザク隊長「そのMSは……いや、そのMS達は通称ジオン水泳部。連邦の本拠点ジャブロー攻略の為に育成及び編制された特殊MS軍団さ。」

 

戦術人形達「……。」

 

ザク隊長「どうしたの?」

 

Ⅿ1911「いやぁ、なんといいますか。」

 

スコーピオン「ジオン水泳部ってネーミングセンスが、特殊部隊の割にダサイなって。」

 

ザク隊長「まぁ、通称だし。多少ダサイのは致し方無い。」

 

ザク隊長は冷や汗をかいて彼女たちの辛辣な発言に対してそう返した。

 

M4A1「それで、その特殊MS軍団はどんなMSがいるのですか?」

 

ザク隊長「ウム、えーと確か。」ゴソゴソ

 

ザク隊長が自分の懐を弄りはじめる。

 

ザク隊長「あったあった。」

 

そして、小さな手帳を取り出す。

 

WA2000「なによそれ。」

 

WA2000は小さな手帳を見つめ、疑問を投げかける。

 

するとザク隊長はニヤリと笑い、彼女の質問に答えた。

 

ザク隊長「ふっふっふっふ。これはだね、ジオン軍のMSの解説や戦術指南、装備情報にボクのスッカスカの予定表なんかが詰まっている超重要書類、ジオン軍手帳さ!」

 

スコーピオン「えっ!マジモンの機密書類じゃん!」

 

Ⅿ1911「大丈夫なんですか?そんな大事な物、私達に見せちゃって。」

 

戦術人形達からざわめきが起きる。

 

ザク隊長「本当はダメなんだよ?だからこれは内緒よ?」

 

WA2000「それは秘密って言えるのかしら。」

 

ザク隊長「公然の秘密っていうじゃん?」

 

M4A1「あ、あの、その、もしよければその手帳の中身を見せて貰えますか?」

 

WA2000「コイツ見かけによらずマイペースね。」(小声)

 

M4A1「はえ?」

 

WA2000「なんでもないわ。さ!手帳の中身とやらを見せて頂戴。」

 

ザク隊長「いいよ、ホレ。」

 

戦術人形達がわっと手帳の前に群がる。

 

Ⅿ1911「わぁ..こんなにMSっているんですね。」

 

スコーピオン「指揮官指揮官、これはなんて言うMSなの?」

 

ザク隊長「これはね...。」

 

 

 

M4A1「指揮官のポエム素敵ですね。」

 

ザク隊長「そ、それは見ないでね...。」

 

 

 

WA2000「あんたのバレンタイン悲惨ね。」

 

ザク隊長「グハッ。」

 

スコーピオン「キャー!指揮官が吐血したー!」

 

 

 

ザク隊長と戦術人形達は夢中になって話し続けた。MSのこと、武器のこと、戦術のこと、スカスカな予定表やポエムのこと。とにかく時間を忘れてしゃべり合った。

 

彼らの顔は綺麗な笑顔で溢れていた。輝いていた。

 

ザク隊長「あっ、いけないもうこんな時間だ。みんな就寝準備!」

 

ザク隊長が焦りながら号令をだす。

 

スコーピオン「えー、まだ眠たくないよー。」

 

WA2000「我儘言わないの!ほら、AK-47火を消して頂戴!」

 

AK-47「りょうかーい。火よーきえろー。」ジュッ

 

Ⅿ1911「なんかボロ布でもいいから、体に掛ける布ないかな。」ゴソゴソ

 

戦術人形達がそれぞれの考えの元、動き始める。

 

Ⅿ1918がザク隊長の方を見ると端っこに移動しているザク隊長の姿があった。

 

Ⅿ1918「あれ?なんで指揮官端に行くの?」

 

Ⅿ1918が不思議そうに声をかける

 

ザク隊長「あぁ、ボクは男だからね。皆と一緒には寝れないのさ。」

 

ザク隊長は素っ気なく答える。

 

Ⅿ1918「そういう決まりなの?」

 

ザク隊長「どっちかというと、皆嫌がるかなって思って。」

 

Ⅿ1911「まったく?むしろ大歓迎です!さぁ、こっちこっち!」

 

ザク隊長「うぉ!?」ズルズル

 

WA2000「ちょっと!ナニ連れてきてんのよ!」

 

Ⅿ1911「うへへ、指揮官様の左側もーらい。」ヒダリテキュッ

 

Ⅿ1918「ふーん。それじゃ私は右w「ちょっと待った。」

 

Ⅿ1918「な 何さ、WA2000。」

 

WA2000「私が右を貰うわよ。」

 

Ⅿ1918「なんでよー。」

 

WA2000「アンタを守るためよ。」

 

Ⅿ1918「誰から?」

 

WA2000「誰だっていいでしょ!ほらっ、どきなさい。」

 

Ⅿ1918「はーい。」ショボショボ

 

ザク隊長「急にどうしたのさ。」

 

WA2000「いいでしょ、別に。なんだって、早く寝るわよ。」ミギウデギュッ

 

ザク隊長「ふふっそうだね...。あっそうだ。そこのキミ。」

 

M4A1「あっはい、なんでしょうか。」

 

ザク隊長「今更なんだけど、キミの名前を聞いていなかった。なんて名前なんだい?」

 

M4A1「私ですか?私は、、、Ⅿ4、、、M4A1です。」

 

ザク隊長「そうか、君が、M4A1か。」

 

ザク隊長「……君は綺麗だね。」

 

M4A1「えっ。」

 

ザク隊長「ボクがもし早めに結婚して子供をつくれていたら、、、家庭を築けていたら君ぐらいの娘は一人くらい、居たかもしれないね。まぁ、全部仮想の夢轍だけどね。」

 

M4A1「……。」

 

ザク隊長「M4A1。」

 

M4A1「なんでしょうか。」

 

ザク隊長「ボクは君を絶対守り抜く。どんな事があっても君の手を離さない。」

 

ザク隊長「もし君に雨風が強く吹いてきたら君を抱きしめて濡れる雨から君の体温を奪う風から君を守る。」

 

ザク隊長「もし君を傷つける弾矢が飛んで来たら壁となり、君を傷つないようにする。」

 

ザク隊長「もし君が一人ぼっちになったら君の傍にいて君が再び友と家族に出会えるまで一緒に居る。」

 

ザク隊長「それがボクの役目で任務だ。」

 

M4A1「何故そこまで尽くしてくれるのですか?ただの他人なのに。」

 

ザク隊長「何故って?そんなの簡単な理由さ。」

 

雲から徐々に満月が出てくる。

 

ザク隊長「ここにいる君が、ここにいる皆が、たまらないぐらいに愛しいからさ。」

 

そして、ザク隊長の背後で光を照らす。ザク隊長の姿が月光でまばゆいくらいに優しく輝いた。

 

WA2000「!」

 

Ⅿ1918「はぇ!?」

 

AK-47「んにゃ!?」

 

スコーピオン「えっ!」

 

Ⅿ1911「し 指揮官様!?」

 

ザク隊長「な、なんかおかしい事言っちゃったかい?」

 

Ⅿ1918「指揮官さー、ずるいよぅ。」

 

Ⅿ1911「そうですよう。そんな事言われたら、おかしくなっちゃうよぉ。」

 

スコーピオン「はわわわ。」プシュー

 

WA2000「だぁぁぁあ!調子が狂う!私はもう寝る!おやすみ!」バサッ

 

AK-47「私も寝る!おやすみ!」バサッ

 

ザク隊長「……。素直に言い過ぎたな。」

 

ザク隊長「もう寝よう、お休み。」バサッ

 

M4A1「……。私が愛しい、か。」

 

M4A1「おやすみなさい、ザク隊長。」バサッ

 

 

 

 

 

 

 

夢をみた。

私は人形なのに夢を見る。

それはおかしい事だ、私はただの兵器なのに。人形なのに。

でもいつものこと、特に気にする必要はない。

だが、今回の夢はいつもの夢とは違った。

どこをみても真っ暗闇、寒くて寂しくて何も見えなくて。

でも、なぜか胸のあたりが明るく光っていて暖かくて心地いい。全裸なのは流石に恥ずかしいけど。

なんでこんな所にいるんだろう。

 

???「それは貴女にも可能性があるからよ。」

 

誰?!

 

???「落ち着いて、私は敵ではないわ。味方でもないけど。」

 

あなたは何処にいるの?

 

???「貴女の傍でありながら遠いとこにいるの。」

 

よくわからない...。

 

???「まぁ、普通は分からないから安心して。」

 

そう、ならいいわ。ここは何処なの?

 

???「光無く、時間すら流れを止めた完全なる虚無・・・刻の終わりに訪れる世界。」

 

ここは遠い未来ってこと?

 

???「乱暴に言っちゃえばそんな感じ。」

 

ここは寒いわ、そして寂しい。

 

???「そうね。でも、暖かいでしょ。」

 

うん、胸がとても暖かい。

 

???「それは貴女が可能性の光をもっているからよ。」

 

可能性の光?

 

???「そう、可能性の光。」

 

それって何なの?

 

???「ヒトが持つ光。閉塞した時代を新たな時代に変えることができる希望の力。ヒトがもつ温かな光」

 

私は人間じゃないけど、、、。

 

???「別に人間じゃなくても持ってるヒトは持ってるわ。そもそも貴女はだって、、、。いや、これは言わない方が良いわ。聞かなかったことにして。」

 

う うん。分かった。

 

それで、あなたはなんでここに私を連れて来たの?

 

???「貴女にみせたいものがあるからよ。」

 

見せたいもの?

 

???「うん、じゃあ始めるね。」

 

な なにを?

 

???「宇宙世紀の希望と絶望の入り混じった長い長い物語を。」

 

 

 

そして世界は一気に明るくなる

 

そしてM4A1は流れていく、宇宙世紀の物語の狭間をゆったりと。

 

 

~それは最初の物語、一人の少年がガンダムに乗り、数多な出会いと戦いと別れを経験し帰る場所を見つける物語~

 

「こ、こいつ、動くぞ!」

 

「認めたくないものだな、若さゆえの過ちというものを」

 

「見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを!」

 

「シャア、謀ったな、シャア!」

 

「坊やだからさ。」

 

「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」

 

「いい目をしている・・・。」

 

「オルテガ!マッシュ!敵のモビルスーツにジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」

 

「見るぞ...私にも敵が見える!」

 

「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい。」

 

「ごめんよ、僕にはまだ帰れる場所があるんだ。これほど嬉しい事はない・・・。」

 

~それはジオンのある技術試験士官の一年戦争を試作兵器とともに見つめた切なき物語~

 

「砲術屋の幕引きを俺にやらしてくれ!」

 

「来たな・・・戦争を教えてやる。」

 

「てめえなんざ!一発あれば十分だ!」

 

「モビルスーツヅダはもはやゴーストファイターではない、この重大な戦局で確かに戦っている。」

 

「このコックピットに座り初めて分かった気がします、男たちが命を懸けた戦いを見つめること、その男たちが命を預けた兵器を見つめること、記憶を後世まで残したい。だから!」

 

 

~それは一人の青年が思い人と出会い添い遂げるために命を賭して戦った物語~

 

「あの地球からジオン兵を追い出すんだ、おれはやる!一人でも多くのジオン兵をな!」

 

「撃て!撃ち続けろ!銃身が焼き付くまで撃ち続けるんだ!」

 

「これだけは言っておく、全員死ぬな!」

 

「タンクもどき3!」

 

「怯えろ!竦め!モビルスーツの性能を活かせぬまま死んでいけ!」

 

「アイナ様の思い人と出会うとは、面白い人生であった...!」

 

 

~それは一つのコロニーで始まった短く小さくそして悲しいポケットの中の物語~

 

「間に合いません、強行します!」

 

「待て!アンディー!」

 

「滅びゆく者のために!」

 

「じゃあな、アル元気に暮らせよ!クリスによろしくな!」

 

 

物語はどんどん進む。多くの血が流れた、多くの涙が流れた、地球ほしに宇宙そらに怨嗟が渦巻いた。

 

戦争は何度も終わらせても必ずまた火種が燻り、また新しい大火となり無辜の人々を巻き込み新たな絶望を産んだ。

 

でも、それでも、確かに、物語の終わりには希望があった。人々の願いがあった。

 

きっと人々は分かり合えると、人類は必ず進化し戦を止めることができると。

 

それでも、それでもと願う人々がいた……。

 

 

そして、また世界は暗黒に戻る。

 

 

 

???「どうだった?」

 

悲しかった。

 

???「そうね、とても威張れる歴史ではないわね。」

 

でも、希望はあった。

 

???「……ええ、そうね。」

 

何故これを私に見せたの?

 

???「貴女が特別だから。」

 

それってどういう、、、。

 

???「さぁ、今日はこれでお終い。貴女は元の世界に戻るのよ。」

 

戻るったって、どうやって?

 

???「こうやって...ねっ!」

 

え ちょ うそぉぉぉお!

 

M4A1の体が宙に浮き、猛スピードで飛ばされる

 

???「さようなら、M4A1。また会いましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

M4A1「……はっ。あれは夢?」

 

スコーピオン「あっ、M4A1が起きたよ!」

 

ザク隊長「おk!M4A1、起きたばっかで悪いがすぐにここを出るぞ!」

 

重い瞼を開けると、ザク隊長と人形達が慌ただしく動いていた。

 

M4A1「えっ、なにがあったんですか。」

 

WA2000が舌打ちしながら答える。

 

WA2000「何って私達がここにいるのが鉄血にバレたのよ。」

 

M4A1「何故バレたのですか?」

 

Ⅿ1918「いやー、部屋が埃っぽかったから換気するために思いっきり窓開けたらさぁ、目の前に鉄血兵がいてさぁ目が合っちゃったのよねー。」

 

M4A1「えぇ。」(困惑)

 

AK-47「私がとっさに撃ち殺したけど、たぶんもうボスにはバレてる。」

 

Ⅿ1911「なので、ボスに追い付かれない内にさっさと逃げ出そうってワケです。」

 

M4A1「なるほど、了解しました。すぐに支度します。」

 

ザク隊長「頼んだよ。」

 

そして、ザク隊長と人形達は荷物を纏め隠れるように逃げ始めるのであった。

 

 

 

 

 

山中にて~

 

エクスキューショナー「む、斥候の一人がやられたか。」

 

エクスキューショナー「恐らく、そこにいるな。グリフィンのゴミ人形共は。」

 

エクスキューショナー「さてと、歩を進めるとするか。」

 

 

 

S09グリフィン管轄区

 

MG3「掃討完了っと、今日の見回りはこれで最後だな?」

 

GrMP5「もう一度スキャンしましょうよ。」

 

MG3「オイオイ、流石にもういないだろ。何回スキャンしたことか。」

 

GrMP5「嘘、ちょっと待って。」

 

MG3「どうした、ⅯP5。」

 

GrMP5「鉄血のボスがこっちに急接近中!ものすごいスピードです!」

 

MG3「嘘だろ!方角は?」

 

2人は反応がした方角を必死に探した。すると

 

エクスキューショナー「ここだぜ、グリフィンのゴミ人形。」

 

そこには小屋の屋根の上から二人を見下ろすようにエクスキューショナーがニヤリと笑って立っていた。

 

MG3「て、手前はエクスキューショナー!」

 

エクスキューショナー「ほー俺の名前を知ってるとは。よく勉強をしているんだな、褒めてやるぜ。」

 

GrMP5「……貴女はなんの為にここに来たんですか?」

 

エクスキューショナー「ちょっと、人探しにな。」

 

GrMP5「人探し?」

 

エクスキューショナー「あぁ、M4A1を持った黒髪でドクロのスカーフを巻いたアホ面の人形と全身緑色で一つ目ツノ付き全金属製の人形を探してるんだが、知らねぇか?」

 

GrMP5「M4A1を持った人形に全金属製の全身緑色の人形ですか……。」

 

MG3「聞いた事がねぇな。」

 

エクスキューショナー「……チッしょうがねぇ、自分で探しに行くか。」

 

MG3「あっ、お前逃げるつもりか!」

 

エクスキューショナー「勘違いすんな、お前ら下っ端人形なんぞ俺が手を下すまでもないから見逃すだけだ、あばよ。」ブワッ

 

MG3「行っちまいやがった。」ポリポリ

 

GrMP5「しかし、何故彼女はその人形に執着するのでしょうか。」

 

MG3「さぁな。だが、まぁ指揮官には報告入れとくか。」

 

GrMP5「そうですね。一応、再スキャンした上で再び周辺を索敵しましょう。」

 

MG3「くはぁーめんどくさい事になりそうだなぁ。」

 

 

 

ザク隊長「ふぃー、ちょっと休もうか。」

 

Ⅿ1911「そうですねー。」

 

ザク隊長「よーし、全員ここで一時停止。休憩するよー。」

 

戦術人形達「はーい。」

 

ザク隊長「流石に奴さんもここまではこないだろ。」

 

Ⅿ1918「ですよね。だいぶ離れましたし、流石に大丈夫でしょ。」

 

WA2000「どうなんだか。」

 

ポツポツポツ…。

 

ザク隊長「むっ、雨が降って来たな。」

 

スコーピオン「あわわわ、銃が錆びちゃう。」

 

スコーピオンが慌てて銃を懐にしまいはじめ。

 

WA2000「急いで雨宿りしないと。弾が湿気っちゃうわ。」

 

WA2000も服に付いた雨の水滴を鬱陶しそうに払い始める。

 

ザク隊長「そうだね...!」

 

さっきまで呑気だったザク隊長が急に殺気をむき出しにして山を睨み始める

 

WA2000「どうしたの?」

 

ザク隊長「来る...。」

 

M4A1「な なにが?」

 

ザク隊長「敵が来る...。」

 

WA2000「嘘でしょ?もう、こんな傍に来るなんて...。」

 

ザク隊長「……WA2000、お願いがある。」

 

WA2000「何?」

 

ザク隊長「WA2000、君に臨時で指揮官をやってもらう。君の任務はM4A1を近くの安全な基地まで護衛することだ。よろし?」

 

WA2000「分かったわ。」

 

Ⅿ1911「それで、ザク指揮官は何をするのですか?」

 

ザク隊長「ボクは、、、ボクは敵の足止めをする。」

 

スコーピオン「?!」

 

AK-47「オイそれって、アンタ...。」

 

ザク隊長「ボクがおとりになってM4A1を確実に安全な場所にまで送り届ける。それが今回の作戦だ。」

 

Ⅿ1911「待って下さい!そんなコトしたら指揮官は...指揮官は...。」

 

ザク隊長「まぁ、運が悪けりゃぽっくりと逝くわな。」

 

WA2000「ふざけんな!」

 

WA2000が激昂して掴みかかる。

 

WA2000「アンタ、死ぬつもりなの?このクソバカ指揮官!」

 

ザク隊長「まさか、死ぬつもりなんてさらさらないさ。」

 

ザク隊長「ボクはこれよりもっと酷い状況でも五体大満足で帰還できたんだ。安心して、WA2000。ボクは悪運だけならジオン随一さ。」

 

ザク隊長「だから、泣かないで。泣いたら君の綺麗な顔が台無しだ。」

 

WA2000「うるざい...泣いてなんか、ないわよ。グスッ。」

 

ザク隊長「ほら、ハンカチ。」

 

WA2000「ありがとう。」ゴシゴシ

 

ザク隊長「よし、じゃあ作戦会議をしようか。ボク達が絶対勝つための完璧な作戦会議を。」

 

戦術人形達「オーッ!!」

 

 

数十分後

 

 

ザッザッザ

 

エクスキューショナー「まったく、ネズミ共め。どこに行きやがった。」

 

ダイナーゲート1(キョロキョロ)

 

ダイナーゲート1「ワンワン!グルルルル...。」

 

エクスキューショナー「どうしたダイナーゲート。」

 

イエーガーα「!」チャキッ

 

エクスキューショナー「イエーガーも...。」

 

エクスキューショナー「もしかして、いるのか?」

 

ザク隊長「ああ、いるぜ。」

 

エクスキューショナー「!」

 

ザク隊長「始めまして、ボクの名前はMS-06FザクⅡ隊長機だ。皆からはザク隊長とみなから呼ばれている。君の名は?」

 

エクスキューショナー「ふん、ご丁寧な挨拶感謝する。俺の名はSP524 Executionerだ。」

 

ザク隊長「そうかエクスキューショナー、君の要求は一体なんだい?」

 

エクスキューショナー「ああ、面倒なことは嫌いなんでな。単刀直入に言うぜ。」

 

エクスキューショナー「M4A1をよこせ、そしてお前も鉄血に投降しろ、以上だ。」

 

ザク隊長「……断る。」

 

エクスキューショナー「そうかよ、まぁ、そうなるだろうとは思ったぜ。」

 

エクスキューショナー「まぁ、お前をぶっ殺して脳みそから直接情報を引っ張り出しちまえば問題ないし、ここで三文問答してても仕方がないし。」

 

エクスキューショナーがため息をつきながらブレードを構え。

 

エクスキューショナー「来いよ、ザクⅡ。細かいことはナシだ、仲良く殺し合おうぜ!」

 

狂気を孕んだ瞳で端整な顔を歪ませニヤリと笑い、挑発する。

 

ザク隊長「ああ、君がそれを望むなら!」

 

ザク隊長もモノアイを激しく光らせながら、二本のバトルアックスを構える。

 

ザク隊長「ほんじゃ、行きますか!」

 

エクスキューショナー「いいぜ、かかってこい!」

 

ザク隊長&エクスキューショナー「「いざ尋常に…勝負!」

 

 




ちかれたびー。

結構文章書いて疲れたので、次回の投稿は遅くなると思います。

それでは、後編でお会いできるのを楽しみにしております。

ガンダム名台詞ラッシュすき(自画自賛)
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