機動戦士Zガンダム―蒼窮の地球(ホシ)と宇宙(ソラ)   作:エイゼ

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ダイナ・スレイヴ…25歳。エゥーゴ所属のエースパイロット兼ニュータイプ。ジャックとは一年戦争時からの後輩兼戦友。オレンジ色に塗装された専用ネモに搭乗する。階級は少佐。
イリナ・グリルパルツァー…20歳。ジャックの部隊に最近配属された新兵で今回が初陣。連邦カラーのジムⅡに搭乗。階級は伍長。


対峙する者達~ダイナ・スレイヴ~

先頭を駆けるオレンジ色のネモにジャックは…懐かしさを感じると共に…理解をしてしまった。

(ボクは…叔父さんを見つけるまで死にませんから♪)

 

「嫌、彼奴なら今のティターンズ…延いては連邦にもか…だからって…エゥーゴは無いだろ…」

嘆くジャックを余所に、オレンジ色のネモとその友軍と思わしきジムⅡ三機とネモ三機の計7機がジャックのガルバルディβを包囲する形で対峙する。

『友軍のリック・ディアスを損傷させた機体かぁ…一体誰が…ッ!この感じ、まさか!?』

声だけだが…オレンジ色のネモのパイロットの声を聞き、ジャックは溜め息をつくのを我慢しながらも…相手の通信に割り込む。

「此方…連邦軍所属のジャック・オコーネル大尉だ…相変わらずだな…ダイナ・スレイヴ…」

突如入った相手の声を聞き、ネモのパイロット=ダイナ・スレイヴの強張ったかのような声と気配を感じながらジャックは通信を送った。

『ジャ、ジャック大尉!?…って事は、戦わなきゃならないんですかね?…ほら、その…可愛い後輩って事で見逃して貰えません?』

「そうしてやりたいがな…生憎と、任務なのでな…お前達こそ投降して欲しいがな…」

対峙するネモとガルバルディβ…両者共に嘗ての戦友として互いを知るからこその応酬と言えるだろうが…本能的に戦わざるを得ない事を理解しているだろう。

『仕方ないか…命はとらないけどさ、痛い目にあって貰うよ!…ジャック・オコーネル!』

「ふっ…大きく出た事を後悔させるか…ダイナ・スレイヴ!」

二人のモビルスーツが互いにビーム・ライフルを発砲し…互いに回避したのを皮切りにダイナ側のジムⅡがダイナ機を援護しようとする刹那、その内の一機がビームに貫かれ爆散する。

「この反応…友軍のジムⅡか…まさか、イリナ・グリルパルツァー伍長か!」

『ジャック大尉!…副隊長命により、イリナ・グリルパルツァー援護します…!』

ジャックのガルバルディβを援護する形で、部下でもあるイリナ・グリルパルツァーのジムⅡが援護射撃で撃破した後に、背中を守るような動きで背後に付いた。

『味方が!?…ジムⅡ並びにネモ各機はガルバルディβを!…あのジムⅡはボクが相手する!』

一瞬動揺したダイナだったが、すぐに立て直した上でガルバルディβを友軍に任せ自身はジムⅡの相手取る旨を伝え…イリナのジムⅡに肉薄する。

「ちっ!…伍長、今そちらに…ッ!」

『た、大尉!…く、来るっ!?』

ダイナ側のジムⅡ並びにネモ隊に足止めされるジャックにダイナのネモに接近されるイリナは一転窮地に追い込まれる。

『その動き…新兵の割りに良く動くけど…そこっ!』

「うぐっ!?…しまった!?…シールドごと左腕が…動かない…あぁっ!?」

『悪いけど…これも……仕方ないんだ!』

イリナのジムⅡに対して、ダイナのネモは牽制のビーム・ライフルをかわした事を評価した上で肉薄した隙に、ビーム・サーベルでジムⅡの左腕を切り裂き更に一撃を浴びせようとするが…

『ツツッ!…か、艦砲射撃!?…一体って…あれは…アレキサンドリア級!?』

間一髪艦砲射撃を察知したのか、回避しつつレーダーの反応からティターンズ艦「ガウンランド」を発見する。

「伍長!…無事か?」

『な、何とか…しかしあの艦は一体?』

「あれは、ガウンランドか…って事はエイム大佐か!」

艦砲射撃の隙に、ジャックとイリナは合流し…立て直しを図る間にイリナの疑問にジャックが応える形に突如通信が割り込む。

『ジャック大尉無事か?…此方エイム大佐だ…苦戦するとは…相手が手練れの様だな…』

「大佐…面目ありません…しかし、助かりました…って事は『彼ら』を?」

『あぁ、今から援軍を送るぞ…ジャック、お前も知ってる奴も来るから…ふっ、面倒頼むぞ!』

ジャックとフィーネの会話から、ガウンランドからの援軍…すなわち、ティターンズの精鋭達がこの戦場に舞い降りる。事態は未だ収束に向かわない。




次回はティターンズ側の援軍ですので…お楽しみに!
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