機動戦士Zガンダム―蒼窮の地球(ホシ)と宇宙(ソラ)   作:エイゼ

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アーダイン・グリムス:40歳。ティターンズ所属であり…一年戦争初期からのベテランパイロット。ガウンランド所属MS隊隊長としてジム・クゥエルに搭乗する。階級は中佐。
タケル・レッドキャリバー:18歳。ジャック・オコーネルの教え子であり、ティターンズ所属パイロット。ティターンズカラーに塗装されたジムⅡに搭乗する。階級は少尉。
フミコ・トヨサト:22歳。ティターンズ所属のパイロット。デラーズ紛争に携わった事を契機に、ティターンズ入りした過去をもつ女性。ティターンズカラーに塗装されたガンキャノンⅡに搭乗。階級は少尉。
ブロンテ・ケラヴノス:15歳。一年戦争で両親を失い、スペースノイド憎しでティターンズ入りした過去をもつ少女。ティターンズカラー塗装のジムⅡに搭乗。階級は少佐。


ティターンズの新鋭~タケル・レッドキャリバー~

時は遡り…ガウンランドMSデッキにて所属MS達が今や遅しと発進を待ちわびていた。

「そう言えば…レッドキャリバー少尉は彼の大尉の教え子だったな?」

ガウンランド所属パイロット内でのトップエースであり、MS隊隊長であるアーダイン・グリムス中佐は発進迄の時間を利用してジャック・オコーネルを知るタケル・レッドキャリバー少尉に尋ねてみる事にした模様であり、中佐なりのコミュニケーション法としてガウンランド名物と言えるだろう。

「はい!ジャック・オコーネル大尉は自分の士官学校時代の教官でありました。今の自分があるのは、オコーネル大尉のお陰であります!」

「ふふっ、レッドキャリバー少尉はオコーネル大尉の事を凄く慕っていますね♪」

「あっ…すいません、ちょっと熱くなりました」

聞かれるや否や、上官のグリムス中佐や先輩であるフミコ・トヨサト少尉に対してジャックの事を熱く語るタケル・レッドキャリバー少尉の姿に微笑ましい所を見いだしたフミコに対して、照れるタケルといった光景である。

「…ふん、下らない…」

「ほぅ、ブロンケ少佐は気に入らんとみたが…何か思う所があるのかね?」

「中佐、我々はティターンズです…一介の大尉風情に何故其所まで気にかけるんですか!」

対して下らないといった雰囲気を醸し出してるブロンケ・ケラヴノス少佐は上官であるグリムスに対して食って掛かる様に憤慨していた。

「ブロンケ…君もティターンズの意識があるのなら、そういう物言いは辞めたまえ…我々は他の者の模範たらねばならん…判ってるかな?」

「ッ!…し、失礼しましたグリムス中佐…コホッ…コホッ!」

体調の悪いブロンケに対して、嗜めながらも心配する気配を隠し切れないアーダインなりの優しさだろう。

『MS隊の発進用意!…各員、帰る迄が任務である事を忘れるなよ?』

「了解した…アーダイン・グリムス、ジム・クゥエル出るぞ!」

「…ブロンケ・ケラヴノス、ジムⅡ…行く…」

「俺だって…タケル・レッドキャリバー、ジムⅡ行きます!」

「フミコ・トヨサト、ガンキャノンⅡ…発進します!」

アーダインのジム・クゥエルを先頭に、ブロンケのジムⅡ、タケルのジムⅡにフミコのガンキャノンⅡがガウンランドから出撃する。

「レッドキャリバー機並びにトヨサト機はジムⅡとガルバルディβの援護に入れ!ケラヴノス機は私に続け!」

「り、了解です!…俺だってやってやる!」

「タケル少尉…余り気負い過ぎないように…ね?」

「フミコ先…じゃない、少尉…ありがとうございます!」

タケルのジムⅡとフミコのガンキャノンⅡがジャックのガルバルディβ並びにイリナのジムⅡの援護する為に、ビーム・ライフルを牽制で撃ちながら接近する。

『ッ!…あのカラーリング、間違いなくティターンズの所属機…!?』

「あの二機、此方を援護してくれるみたいならば…!」

接近する二機にダイナが少し意識を割いた隙をつき、ジャックはライフルを放つも回避されるもその間にタケル達と合流する。

「此方連邦軍ジャック・オコーネル大尉だ…こっちは…イリナ・グリルパルツァー伍長だ…援護感謝する」

「ジャック教官!…自分はティターンズ所属タケル・レッドキャリバー少尉であります!」

「タケル少尉…今は大尉だよ…取り合えずは此方と共同戦線で頼むぞ…」

接触回線でジャックはタケル達と交信し…教官時代から余り変わらない様子に苦笑しつつも、共闘する姿勢を見せる。

『参ったなぁ…ッ!…しまった!味方を!?』

ガルバルディβとジムⅡだけでも難敵なのに更にティターンズ所属の機体まで相手取る状況に苦笑していたダイナだが、別方向から接近してきたジムⅡ並びにジム・クゥエルに友軍のネモを一機撃破されたのに驚愕する。

「あんた達が…あんた達なのがいるからぁ!!」

ティターンズカラーに塗装されたブロンケのジムⅡがネモを撃破した勢いのままに残るネモに襲いかかり、迎撃しようとした一機のネモにジム・クゥエルの牽制射撃が入り回避した隙をブロンケ機のビーム・サーベルで上半身と下半身を両断される。

「ブロンケ、君の背中は私が預かる!思う存分闘いたまえ!」

「了解です!グリムス中佐…でやあぁぁ!!」

残るネモも、ブロンケ機とアーダイン機のコンビネーションで撃破され…ジムⅡ部隊もタケルとフミコのコンビネーションに翻弄されていた。

「俺だってやれる!ジャック大尉の教え子として恥じない戦いを!」

「今ですタケル!…突っ込んで下さい!」

「ありがとうございますフミコ少尉!…やあぁぁぁ!!」

一機はフミコ機のライフルとビーム・キャノンの複合射撃で撃破され…もう一機もフミコの援護を受けたタケル機に撃破される。

『流石はティターンズかなぁ…でもさぁ!!』

「は、早いけど!…やられてたまるかよぉ!!」

ティターンズ組のコンビネーションに関心しつつ、ダイナ機はタケル機に狙いを定めて襲いかかり、押されながらもタケル機も懸命に喰らいつく。

「イリナ伍長…ガウンランド迄後退しておいてくれ…」

「ジャック大尉…援護に行かれるんですね?…判りましたけど…大尉、御無事で…」

「すまんな伍長…そちらこそ気を付けてな…」

その間にジャック機はイリナをガウンランドに後退する様指示し…イリナも現状を把握した上でジャックの無事を祈りつつ、後退していく。

「あ、当たらない!?此がニュータイプでエースパイロットの力なの!?」

「な、なんて強さなんだ!?…うわあぁぁぁ!?」

『筋は良いけどさぁ!!ボクに勝てると思うなぁ!!』

ダイナのネモに挑むフミコ機とタケル機だが、後ろに目があるが如くガンキャノンⅡの射撃を回避しつつ…ジムⅡの斬撃を回避し懐に飛び込みジムⅡを蹴り込み、体勢の崩れたジムⅡにライフルを向ける。

『落ちろおぉぉぉ!!…んなぁ!?』

「タケル少尉…嫌ぁぁぁ!!」

「や、やられる!?…俺は、俺はぁ…ッ!」

ネモのライフルが放たれ、フミコの悲鳴の響く中…死を覚悟したタケルだが身を焦がす熱さは訪れず閃光が照らす…ダイナ機の光弾をジャック機のライフルで相殺したのだ。

『嘘でしょ!?…ライフルをライフルで相殺するなんて…ジャック先輩って絶対ニュータイプじゃないんですかねぇ!?』

「生憎と、ニュータイプ適正は無いがな…経験の差って奴だ…!」

「た、大尉…やっぱり、ジャック大尉は凄すぎる…!」

「な、何て腕…此が、一年戦争で勝ち抜いたパイロットの力なの?」

ダイナやタケル達が驚愕する中、ジャックは返答しつつネモ目掛けて接近しサーベルでの白兵戦を挑みかかる。

「タケル少尉…トヨサト少尉援護を頼むぞ!」

「了解です…タケル君、いけそう?」

「だ、大丈夫ですフミコさん…やってやる!」

サーベルを振るうガルバルディβをジムⅡ並びにガンキャノンⅡの射撃がダイナのネモを襲い直撃は貰わないものの、徐久に追い込まれるのを感じとるダイナであった。

『ま、不味いなぁ…このままじゃ…ん?この感じ…味方?』

「ッ!…コイツは、新手か!?』

ダイナを攻めるジャックだったが、突如としてビーム・ライフル並びに実弾のシャワーが降り注いだ為回避と同時に距離を取ると…その隙をつきRMS―099「リック・ディアス」と数機の鹵獲機であろうRMS―106「ハイザック」がダイナのネモを中心に集結する…部隊の中核と言えるリック・ディアスはジャック達を見据える…その機体には剣を持ったグリフォンがパーソナルマークとしていた。




遅くなったのは申し訳無いです(;´_ゝ`)
ですが、最後まで執筆していく所存です。
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