転生先がエロザルってまじっすか!?(改訂版)   作:二斗島甚兵衛

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拙い文章故ご容赦を。


6.サル、悩む

 俺は廊下を駆けて駆けて駆け続ける。

 

「逃がすなよ!」

「ま、までぇ〜。」

 

後ろから追ってくるガキどもは声を上げながら必死に追いつこうと校内を追いかけっこしている。

最初は元気に追いかけてきていたのに数分もすると「もう無理」とへたる奴もいた。

だんだん走る速さがゆっくりになっていく追ってくる速さが段々遅くなってきているからだ。

 

 俺は潮時と判断し、窓を開けて窓の淵に手をかける。

 

「ヒュ〜たけーな。」

 

今俺たちがいるのは校舎の4階。

普通の子供が飛び降りたのなら確実に四肢爆散案件である。

 

そう、普通の子供なら。

 

俺は、窓のふちに手をかけてガキどもにむけて中指立てて言ってやる。

 

「鬼ごっこはしめーだ。」

 

と言い残して窓の淵から思いっきり飛び降りた。

 

 少しの浮遊感の後に重力に引っ張られて身体が下に降下するのを感じる。

俺は至って冷静に地面に落ちる瞬間、気を足に集めて足を落下の衝撃から守るように浸透させる。

地面に到着すると同時に足に残る衝撃を身体にいなしていくように前転し、地面に不時着した。

 

「おいおい、ここ4階だぞ…。」

 

ガキ共から驚くような声が聞こえる。

 

いい感じに力の差が伝わったようだ。

 

 もちろんこういう風に逃げたのには理由がある。

 

わざわざ言うことでもないと思うが、今回の場合逃げる方法と言うのには2種類存在した。

前者は、絶対に追いつけないと判断させるまで逃げ続ける方法。

後者は、隔絶した技量の差の壁を見せつけることで諦めさせること。

前者は走力で後者は気と技術が必要だ。

 

 現状での最適解は後者だ。

前者で逃げ続ける場合、追い込みなどの搦め手を使って捕まえる可能性が存在する。

また、教室まで問答無用で追ってくる可能性もある。

教室に乱入してまで見て欲しくない現場なら元々そんなことして欲しくはないものだが、小学生にもなると、一学年一人くらいは発生する事だろう。

 

 別の幼稚園から入ってきた顔見知りでもないし、仲良くも出来ない者を謎の危険因子として排除しようとしているのではないかと俺は勝手に思っている。

あとは、これは中学校からが多いのだが無駄に高い自意識が芽生え、他者の上に存在していることを確認することで優越感に浸るための行為であるというケースだ。 

 

今回は流石に前者であろう。

 

流石にまだ小学生半ばであるのに無駄に高い自意識とか抱いていて欲しくない。

 

 ともあれ、今回は隔絶した壁を分からせるためにわざと校舎の4階の窓から飛び降りてみた。

窓からこちらを見ているアホヅラを拝む限り大成功のようだ。

こういうのはきっぱりと諦めさせることの方が大事なのだ。

 

 因みに逃げている最中に3階と2階を走り続けていたがそれに大した理由はない。

単純に追い掛け回させて少しお仕置きをしたい気持ちだっただけだ。

 

 ともあれ、少し遊びすぎてしまい休み時間的に今から遊びに参加しても撤収する時間だろう。

 

 俺はこれからどうしようかと取り敢えず大人しく自分の教室に帰った。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 休み時間に遊びに参加しなかった俺を友達である子供たちに心配されたが、心配無いとニッコリ笑って何をしていたのかは誤魔化しておいた。

 

 今は授業中だが俺はうんうん唸ることになっている。

別段授業内容が理解不可能な範囲に及んでいるのではない。本当に、絶対、真剣で。

 

今朝のいじめ現場を一応カメラに収めておいたのだが、虐められていたというのに少し引っ掛かりを覚えて捻り出した答えが俺を悩ませる原因になっていた。

 

 前世の知識から引っ張り出してきたところによると、いじめと家族との不和が原因で小学生に暗黒期を経験していたキャラがいた。

 

 

 

榊原小雪。

 

 

 

白髪でマシュマロ食べる?というセリフが有名な不思議ちゃんな女の子である。

 

 当時、俺がまじこいをプレイしていた時は可愛い女の子だなぁーとのっぺり考えていたが、その後の暗い過去を知って結構心が折れた経験がある。

 

まじこいを貸した従兄弟も完全に心が折れて廃人になっていた記憶がある。

 

 続編でルートが開設されたものの、個人的には納得の行くところでは無い省略のされ方をして、従兄弟と一緒に憤慨していた。

 

だから何が言いたいかというと滅茶苦茶に暗い過去&物語で出て来るたびに俺たちは心を痛めてスマネェ…スマネェ…と謝り続けていたのにあんな省略(ry

 

閑話休題

 

 少々熱くなってしまったが話を戻すことにする。

 

 それで、俺が突き当たっている命題が彼女に干渉するのか、それとも見ないふりをするのか、である。

 

 確かに助けてあげたい気持ちはあるのだ。

それはもう熱く語ってしまうほどには。

だが、それで彼女が幸せになれるかと言うと自信はない。

 

 本来の未来であれば、彼女は後に確実に冬馬と準と幸せに過ごす予定なのだ。

いじめや家庭不和は有れども、それを乗り越えて成長して彼らと過ごすはずなのだ。

 

 いわばこの現状で、俺が話の大筋に干渉してしまうことで本来あった筈の後に幸せになれる未来を潰してしまう可能性を危惧してしまっているのだ。

 

 どうする事が正解なのか、もちろん普通のいじめで有ればどうにかしようと行動に移していただろうが、その子が榊原小雪であるとなれば話が少し違ってくるのだ。

 

一体俺はどうする事が正解なのだろうか。

 

分からない…ワカラナイ…。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

???

 

 

 なんか休み時間からずっと育郎がうんうん唸っている。

 

幼馴染として、ずっと彼の姿を見ていた私にとってはそれは珍しい姿だと思った。

 

 彼は勉強も運動もできて大人びていて、なんでもできるヒーローみたいな存在に感じていたのに。

 

おとうさんにもお母さんにも自慢できるくらいすっごいカッコよく見えていたのに。

 

今の彼はすっごく頼りないように見える。

 

 

 たしかお父さんが言っていた気がする。

 

ヒーローは一人で何もかもを守っているわけではないって。

 

ヒーローはみんなに囲まれていて、それでみんなに助けてもらって。

 

それでヒーローはみんなを守りたいって思ってみんなの為に戦うからヒーローなんだってだって。

 

だからヒーローが何か困っている事があれば助けてやれって。

 

そんでみんなでまた笑うんだと言って優しく頭を撫でてくれた。

 

 

 それを思い出して、私は私のヒーローに声をかける。

 

例え手伝いがいらなくても、何も出来なくても。

 

 

いつだって彼は私のヒーローだったから。

 

だから彼がそうしてくれたように、私もそうするのだ。

 




さぁ!楽しいですな~。

因みに小笠原のお父さんの趣味は特撮鑑賞です!
勝手に作りました。ヒャッハァ!すんません。

中学生編とかないよなぁ!?

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