自分の知らない内に第1話が投稿されてた…怖い、怖くない?
因みに、本編中に登場するバトルフェイズとは、戦闘を行っているのか、行ってないのかの判断を分かりやすくする為に取り入れました。
基本的にバトルフェイズは三人称視点でお送りするつもりなので、少し違和感があるかもしれません。
今日も早朝からギルドに来ている。赤髪の少女はどうしたかって?
ゆすっても起きなかったので、朝食と手紙と少しのお金をテーブルの上に置いて、私はギルドに来た訳だ。
本来なら、赤髪の彼女も連れてくるべきなのだろうが、全然起きなかったので、留守番させる事にした。
傭兵化して1番最初の仕事が留守番なのは申し訳ないとは思うが、どっちにしろクエストには連れて来なかっただろうから、結局こうなってた可能性は高い。
ギルドに着いたのは良いが、扉を開けたらギルドマネージャーであるナナハ以外に、誰もこの部屋に居ない状況に少し違和感を感じた。が、そういう日も有るだろうと、あまり深くは考え無い事にした。
「おはようございまーす」
「はい、本日も宜しくお願いします。"町のヒーロー"さん」
ナナハは私の事をそう呼び、恍惚とした表情を浮かべていた。まるで大好物を目の前に置かれたペットの様な顔をしている。
「昨日のはそんなんじゃ無いよ」
「たまたま近くで火事が起きただけ。そう言いたいんですよね?」
実際その通りなのだが、ナナハは自分の予想を貫く癖があるので、あの感じだとナナハは私の言うことに耳を貸さないだろう。
「火事が起きた原因を自分にしたかったかけど、ホテルの中に人が居たから助けざるを得なかった。って感じですか?」
私は、とある理由で悪名を広める必要があるのだ。ちなみに、これまで私は悪事を行った事は一切無いのだが、"誰か"が起こした事件などを自分のせいにしている。
その為、世間でマグナと聞けば、誰だってニュースで一度位は聞いた事がある位までは来た。
「そういう事にしておいてくれ」
「はい。ふふっ、貴方は変わらないですね」
「人は変わるものだろ?」
「それもそうですね、っと。もうこんな時間ですか。そろそろクエストを選ばなくても良いんですか?」
ズボンに入っている懐中時計に目を通すと、もうすぐ人が
「…今日はダンジョン系が良いかな」
「ダンジョン系ですね。少し待ってて下さい」
ナナハはそう言い、裏へと回って行った。
ここのギルドは、他の場所(例えばもっと大通りにある所とか)にある普通のギルドと違い、ここのギルドには普通のギルドの後ろ盾にある"協会"*1の影響がほぼ無いと言っても良い。
その為、出所などがあやふやでもクエストを受ける事が出来るので、ここのギルドを何回も利用するような人は、自分も含めて総じてヤバイ奴が多い。
「これはどうですか?コヨーテ街道に沿って北東に進んだ所にあるみたいなんですけど」
ナナハが持ってきたクエストペーパーをぱっと見た感じ、特に難しそうでも無く、その上で報酬は普通程度なので、悪くは無い。
「そのクエストを受けるよ。変なのは出ないよね?」
「ええ、至って普通のモンスターしか出ない様ですが、牧場を広げる為にモンスターが邪魔なそうで」
重い腰を上げ、ギルドの扉を開けて外へ出る準備をしながら、私はナナハに話しかける。
「だったら、その邪魔なモンスターを直ぐに倒しに行かないとね」
「…行ってらっしゃい」
「行って来ます」
扉を開け、私は街中へとこの身を投じた。今日はどんな魔法に出会えるかが楽しみだ。
***
現在、コヨーテ街道に沿って移動中で、ダンジョンまでもう少しな筈なのだが、肝心のダンジョンが一切見当たらない。流石におかしいと思い、もう一度辺りを見回してみるが、やはりダンジョンの入口は無さそうだ。
ダンジョンが見つからないのなら、手間だけど1度ギルドに戻る他無い。
そう思い、私は踵を返してアルスの街へと向かい始めた。…のだが、どうやら建物の裏にダンジョンがあったみたいで、単純に居た場所からは見えなかっただけのようだ。
仕切り直しとして、ダンジョンに入る事にした。
***
今回倒すモンスターはミノッタスと言い、昔話に出てくるミノタウロスに見た目が似ているからと言う理由で付けられた名前なのだが、その手斧から繰り出される攻撃は、数々の中堅冒険者を葬り去ったと言われており、
まあ、今回は魔法ガチャでしっかりと攻撃系氷魔法のアイススパイクと、身体強化系付与魔法のNストロンガーを引けてるので、戦闘面で遅れを取る事は無いだろう。
早速Nストロンガーを発動させ、試しに2回ジャンプしてどれくらいジャンプ力が高まったのかを確認し、問題無さそうなので早速ミノッタスとの戦闘を始める。
ーVSミノッタス戦 バトルフェイズ 開始ー
まずマグナは、数体程居るミノッタスの内の、少し離れた位置にいる一体に、気が付かれない程度の素早さで近づき、アイススパイクによって地面から生み出された
(因みに、これはメタになるが、この世界ではモンスターも人間も、死ぬとSAOみたいな感じでガラスの割れた感じの光を発生させて消え、代わりにドロップや着ていた服などが残ります。また、この物語中では単に消滅エフェクトと呼びます)
勿論ミノッタス側も黙って居られる訳もなく、怒鳴り声のようにも聞こえる大きな鳴き声でマグナを威嚇し、それらの内の一体が、その手斧をマグナに向けて振るった。
その斧の軌道はしっかりとマグナを捉えており、この場にパーティーメンバー等が居たのならば、次に起こるであろう出来事から目を逸らそうとしていたのだろうが、そのような事態は起こらなかった。
何故なら、マグナは確かにそこにいるのだが、ミノッタスの方は既に消滅エフェクトを出して消えている。
一方マグナの方はと言うと、もう既にクエストの達成に必要なミノッタスの手斧を必要分確保してあるので、もうこれ以上ミノッタスを倒す必要が無いのだが、次の魔法ガチャの結果次第で奥へ進むかを決めようと考え、早速、混沌の流儀*2を使う事にした。
…混沌の流儀の結果。攻撃系炎魔法ヘビーブラスト、移動系光魔法ライトスキップ、天候系雷魔法サンダークラウド。
「うわぁ」
そう言いたくなるもなるだろう。何故なら、この洞窟内というロケーションにおいて、屋外でないと使えないライトスキップと、天候を雷雨にするサンダークラウドは全くもって意味を成さない。
つまり、必然的にヘビーブラストしか無い訳だが、このヘビーブラストも一癖も二癖もあり、パーティーを組んでいるなら味方を巻き込む事必死な爆発魔法なのだ。しかも、洞窟内で爆発なんて起こそう物なら、生き埋めになる未来が見える。
マグナはこれらの魔法を引いた事により戦闘を行なう事を諦め、スタスタと大人しく出口へと歩いて行ったのだった。
ーVSミノッタス戦 バトルフェイズ 終了ー
バトルは三人称視点じゃ無いと書きにくいし、かと言ってこの作品は主人公目線の作品なので、間を取ってバトルフェイズのみ三人称視点という手段を取りました。
それにしても、三人称視点で描き始めた瞬間、別人のような文章になる自分が怖いです。むしろ、三人称視点の出来が良いから、三人称視点で物語を書くべきでは?作者は